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石馬寺 石馬の石庭 (滋賀県東近江市五個荘石馬寺町) <石馬寺 其の参>

2023.11.22(20:07) 1653

新たな寺の顔(2022.12.3)

<コース>
【往路】JR大阪(7:30) → (快速) → JR安土(7:58)

JR安土駅 → 徒歩20分 → 桑實寺山門 → 徒歩20分 → 桑實寺 → 徒歩15分 → 観音寺城跡 → 徒歩10分 → 観音正寺 → 徒歩35分 → 石馬寺 → 徒歩10分 → 石馬寺(12:42) → (滋賀バス) → 能登川駅(14:50)

【復路】JR能登川(13:04) → (新快速) → JR大阪(16:13)

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御都繖山 石馬禅寺(臨済宗妙心寺派 聖徳太子霊蹟第三十六番札所 びわ湖百八霊場第六十九番)

 本堂、行者堂と宝物殿で数々の仏様に参拝した後は庫裏にある受付へUターン。

入山時に御朱印は拝受済でしたが、受付の女性が 庫裏で御朱印を拝受した際に、

「庭はここの縁側からも眺めて頂けますよ。」 と教えて頂いたから。

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宝物殿の向こうに建つ庫裏(寺務所)

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庫裏近影

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拝観受付と御朱印もこちらで

 本堂から庫裏へ向かう左手に枯山水庭園は見えますが、

「庫裏の縁側に坐って眺めるとまた違った趣がある筈」 とは私の勝手な解釈です。

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受付から見た庫裏の入口

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続く部屋には松の衝立

 目的は石庭でしたが、庫裏の部屋で見る屏風・襖絵・衝立・扁額も一見の価値あり。

解説等はなかったので、著名な作者ではないのかもしれませんが、

部屋には馴染んだ感じで瞑想に耽りそうでした。

寄り道したものの迷走することなく、その後、〆は庫裏縁側からの庭の眺望。

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二つ目の部屋から入口方面を見たところ

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一番奥の部屋の襖絵

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床の間

『宝物殿と庫裏の間にある庭園は「石馬の石庭」と名付けられ、

禅風の中に石馬の縁起を描いて居り、石馬寺の顔の一つとなっている。

しばし現実を忘れさせ、見る人の心を癒す空間である。』 とあります。

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こちらの縁側から石庭を眺める

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宝物殿と庫裏の間に造られた石馬の石庭

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石庭の向こうに縁側が見える

 寺号の由来となった石馬は門前の池に今も健在ですが、

じっと眺めて観察する程のものではなし。

そこで参拝者が興味を持つような石庭を新たに造ったと言えそうです。

これが【うま】く名所となる様に祈りたいものです。

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縁側からの眺め

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石庭全景

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これらの石は羅漢を表す?

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石馬寺御朱印 (聖徳太子)

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石馬寺 本堂と諸仏 (滋賀県東近江市五個荘石馬寺町) <石馬寺 其の弐>

2023.11.21(21:32) 1652

新たな御堂に古い仏(2022.12.3)

<コース>
【往路】JR大阪(7:30) → (快速) → JR安土(7:58)

JR安土駅 → 徒歩20分 → 桑實寺山門 → 徒歩20分 → 桑實寺 → 徒歩15分 → 観音寺城跡 → 徒歩10分 → 観音正寺 → 徒歩35分 → 石馬寺 → 徒歩10分 → 石馬寺(12:42) → (滋賀バス) → 能登川駅(14:50)

【復路】JR能登川(13:04) → (新快速) → JR大阪(16:13)

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御都繖山 石馬禅寺(臨済宗妙心寺派 聖徳太子霊蹟第三十六番札所 びわ湖百八霊場第六十九番)  本堂

 参道を上り切った後は、庫裏で拝観受付を済ませ本堂内陣へ。

受付に置かれたパンフには「聖徳太子1400年御遠忌 石馬寺秘仏御本尊特別大開帳」とあったので、

ここも秘仏公開か!と期待しましたが、これは令和5年の6月と10月とまだ先の話。

しかし前もって情報を得られた事で、秘仏参拝の可能性ができました。

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特別大開帳のパンフ

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始終苦坂の先、白壁の向こうに建つ鐘楼

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入口から見た境内
本堂(中央)と宝物殿(右)

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由緒記の駒札

 御都繖山石馬禅寺(ぎょとさんざんいしばぜんじ)は、

『聖徳太子の建立以後、法相宗、天台宗と転宗し、近江源氏である佐々木氏の篤く帰依する所となった。

しかし永禄11年(1568年)、織田信長の上洛に抵抗した佐々木(六角)承禎との戦いに拠る戦禍を受け、

伽藍や院坊が悉く焼失。昔日の壮観を見る事は出来なくなった。

更に豊臣秀吉が天下を取ると、寺領及び山林を没収され、山主や僧徒は退散を命じられた。

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正面より見た本堂

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300年の歴史を持つ由緒ある建造物

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正面に見える入口から本堂内陣へ参拝
但し、重文の諸仏は宝物殿に安置。

 慶長8年(1603年)、徳川家康に拠り石馬寺が復興。寛永11年(1634年)、三代将軍家光の上洛に当り、

旧神埼郡能登川町に造営された御茶屋御殿(伊庭御殿)を移築し大方丈とした。これが旧本堂である。

更に正保元年(1644年)11月、奥州松島の瑞巌寺の雲居希膺(うんごきよう)を中興祖として招き、

臨済宗妙心寺派寺院として今に至る。

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諸仏を拝みに宝物殿へ

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宝物殿に安置されている諸仏
撮影禁止のため説明書より引用。

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入山時に頂いた説明書

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石馬寺御朱印 (平成5年拝受分)

 300年の歴史を持つ本堂は、内陣に秘仏である御本尊・十一面千手観世音菩薩、

中興祖である雲居国師像、聖徳太子像が安置されている。他に重要文化財である

丈六の木造阿弥陀如来坐像・三面六臂の大威徳明王牛上像・木造二天王立像は平安時代の古仏。

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本堂の奥にひっそりと建つ行者堂

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本堂左手の紅葉と地面を覆う散紅葉
階段の奥は墓地に続く。

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紅葉の中に建つ石馬のお不動さん

 役行者大菩薩腰掛像及び同上脇立前鬼後鬼像は寄木造で鎌倉時代の作。

特に前者は頬骨の出た顔や肋骨が露わな胸など、老人の姿を写実的に表現した作品で、

鎌倉時代に遡る行者像として貴重である。これらは全て本堂横の宝物館に移されている。』

とあります。

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本堂奥にある阿弥陀石仏

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本堂周りの散紅葉

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十三重ではなく五重の石塔

 聖徳太子所縁の古刹も戦国の戦乱は逃れることはできなかったようで、

本堂はその後、移築されたもの。中興には瑞巌寺の雲居禅師の尽力がありましたが、

これは瓦屋禅寺同様この地に仙台藩の飛び地があったためでしょう。

子弟揃って太子の古刹の復興に関わったことになります。

その代り、祀られている仏像群は平安鎌倉期の古仏で8体が国の重要文化財に指定されています。

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宝物殿前からの境内眺望

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鐘楼全景

 千年以上の古刹で焼失を逃れえた寺院は僅かですが、そんな時でも御本尊を必死に守ろうとした人々が居た訳で、

寺院を巡礼するのは、そんな信仰を守り切った人に対する畏敬の念に由来する事が多いと感じます。

昨今、火事の危険は減りましたが、代わりに盗難を警戒しなければならないとは、情けない話ではありますが…。

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近江上人家訓 「三方よし」 の祖・中村治兵衛 を祀る

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治兵衛供養塔

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散紅葉に囲まれた石仏群

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石馬寺 三社一寺への参道 (滋賀県東近江市五個荘石馬寺町) <石馬寺 其の壱>

2023.11.20(20:38) 1651

石馬の池から参道を行け!(2022.12.3)

<コース>
【往路】JR大阪(7:30) → (快速) → JR安土(7:58)

JR安土駅 → 徒歩20分 → 桑實寺山門 → 徒歩20分 → 桑實寺 → 徒歩15分 → 観音寺城跡 → 徒歩10分 → 観音正寺 → 徒歩35分 → 石馬寺 → 徒歩10分 → 石馬寺(12:42) → (滋賀バス) → 能登川駅(14:50)

【復路】JR能登川(13:04) → (新快速) → JR大阪(16:13)

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御都繖山 石馬禅寺(臨済宗妙心寺派 聖徳太子霊蹟第三十六番札所 びわ湖百八霊場第六十九番)

 観音正寺参拝後は、この日三ヵ所目の寺を目指して山越え。

奥之院から駐車所を抜けると近江八幡市から東近江市へ行政区が変わります。

途中、遥か向こうに雪を頂いた山々が見えたのは伊吹山でしょうか?

「黎明の里」 と彫られた石碑を越え交差点に差し掛かると五個荘地区。

近江八幡・日野と並ぶ近江商人の郷ですが、この日は商人地区はスルー。

バス停手前の石馬禅寺と書かれた寺号標を西へ進み山麓にある門前へ。

太子駒つなぎの松、石馬の池の石碑が建ちます。

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繖山を下り五個荘地区へ

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「黎明の里」 石碑
繖山の北側の登山口に当たるか?

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遥か向こうに見える伊吹山系(左)と手前を流れる瓜生川

 御都繖山石馬禅寺(ぎょとさんざんいしばぜんじ)は、

『推古天皇2年(594年)、摂政であった聖徳太子が「霊地は近江国にある」と占い、

駒の蹄に任せて永久に鎮護国家・仏法興隆を祈る道場を求めていた。

 そして繖山の麓辺りに来ると、駒は歩みを止めて進まなくなり、太子が傍らの松の樹に繋いで

山に登った所、瑞雲がたなびく風光明媚な風景が目の前に広がった。

太子は山頂で龍神とまみえ様々な啓示を受けたと言う。

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石馬寺公会堂の前に建つ寺号標
入口には未だ500m以上先。

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道沿いにある説明板

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門前に残る聖徳太子駒繋ぎの松

 太子が「積年の望みをこの地に得たり」と深く感動して下山すると、

松の樹に繋いだ駒が傍らの池に沈んで石と化していた。

この奇瑞に大いに霊気を感じた太子は、直ちに山を『御都繖山』と名付け寺を建立。

馬が石となった寺、即ち 『石馬寺(いしばじ)』 と号された。

 その際に記された聖徳太子直筆 「石馬寺」 三文字の木額、

及び太子が駒を繋いだ松の樹が本堂に安置されている。

また寺に至る石段下の蓮池には石と化した「石馬」が今も背中を見せている。

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松の向かいには 「石馬の池」

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名勝 石馬の池

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池全景

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石と化した 「石馬」

 当寺への表参道は、寺伝にある石馬の池から始まる。石馬寺の寺号標の脇には

石馬寺大門址の石標が建ち、かつてはここに山門があった事が覗える。

 ここから自然石を並べた石段がほぼ真直ぐに伸び、先ず左手に行者堂跡・閻魔堂跡と石仏群が、

更に登った右手には石垣で固めた坊跡が連続して現れ、かつての繁栄ぶりを偲ばせる。

この石段を231段登った所が三叉路になっており、石馬寺・雨宮龍神社・六所神社へ分岐する。

ここまでの石段は「かんのん坂」と言い、古より僧や行者を始め多くの人々が信仰を求め歩いた古道である。

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石碑の間を抜け奥の石段を上る

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石馬寺大門址の石碑

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山門に聳える杉の巨樹

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階段前の紅葉

 三叉路を右に折れ、石段を104段登ると石馬寺の境内に出るが、

そこに至るまでの石段は四十九坂(始終苦坂)と呼ばれている。

登り詰めた先には隠れ里的な寺院が建つ。』 とあります。

 全国に寺院は約7万あるそうですが、石馬寺と言う名前はここのみ。

清水・長谷・金剛・来迎など同名が多い寺院の中では珍しいと言えます。

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先ず紅葉のトンネルの 「かんのん坂」 を231段上る

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坂の左手にある行者堂跡、閻魔堂跡と石仏群

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途中、大門址を振り返る

 寺号の由来は太子の乗馬が動かず石になったから。門前の池にその石まで残っているのは御愛嬌。

普通、馬が石になることはないでしょうが、馬が己の意志で石の様に動かなくなったのは、十分在り得る話。

乗った太子も【ぎょっと】したでしょうが、これが山号に繋がったかどうかは定かではありません。

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複数の塔頭跡

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もうすぐ 「かんのん坂」 も終わり

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亡者の辻と呼ばれる三叉路
左が六所神社、正面が雨宮龍神社、右に行くと石馬寺。

 この日は石馬寺巡礼が目的でしたが、通常なら三叉路を左へ45段登った六所神社、

真っすぐ670段登った雨宮龍神社にもお詣りするのが正式な参拝になる筈です。

 石になった馬は兎も角、本堂まで続く石段の両側は楓に覆われ、今の季節は紅葉の参道と化します。

馬だからと言って桜を植えたりはしていないようです。

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石馬寺へと向かう始終苦(四十九)坂

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坂の脇に並ぶ石仏群

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始終苦坂から亡者の辻を眺める

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観音正寺 奥之院 (滋賀県近江八幡市安土町石寺) <観音正寺 其の肆>

2023.11.19(19:59) 1650

天楽岩と星の伝説(2022.12.3)

<コース>
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繖山 観音正寺(天台宗系単立寺院 西国巡礼第三十二番札所) 奥之院

 観音正寺の開創に関して人魚伝説と並び伝えられるのが天女伝説で、

その場所と今に伝わるのが奥之院。

奥之院は仁王像を抜けた左手、駐車場へ向かう途中にあります。

『観音正寺の奥之院には巨岩が重なり、古代磐座信仰の跡が覗われ、

岩窟の奥深くには数体の石仏が陰刻されており、神秘感が漂っている。

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駐車場への道の左側に奥之院が見える

 この地を訪れた聖徳太子は繖山山頂に紫雲がたなびくのを見て、導かれるままに山頂へ向かうと、

そこに巨岩が現れその上で天人が舞うのを見た。この山が霊山である事を悟った太子は、

天人に導かれ巨岩が重なった岩室に籠って瞑想していると、太子の眼前にまた天照大神と春日明神が現れ、

「山上に湧く霊水で墨を摺り、千手観音の御姿を描くように」

とお告げを受けた。

太子がこれに従い墨を摺り、霊水の周りに立つ柳の枝で筆を作り千手観音像を描いた。

そして千手の御影を柳の枝に掛けると今度は釈迦如来と大日如来が現れ、

「繖山の霊木にて千手観音を刻みなさい。」との啓示を受けた。

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道より奥之院を見上げる

 これに従い太子は尊像を刻み巨岩の上に安置して国土安穏の祈りを捧げた。

この尊像を納めるために堂宇が建てられたのが観音正寺となった。

これが今に伝わる天楽岩の伝説である。

 天楽岩のある地域は繖山の中心的な聖地となり奥之院と呼ばれた。

そこには生命の営みを象徴する男岩・女岩があり、その中央にある石段が

天楽岩へと続いている。奥之院には当山の出家者か修行僧しか入る事を許さていない。

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下から見上げた天楽岩

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天楽岩解説

 奥之院の磐座内部には、太子が繖山で山籠した折に、天上に北極星と北斗七星が

一際輝いているのを見て描いたとされる北天の中心の星・北極星を仏の姿として表現した

妙見菩薩(尊星王菩薩)とその他の四仏、併せて五仏の姿が描かれている。

太子は自ら厄難を除くためにこの五仏を描いたとされる。

当山には北斗七星を祈る尊星王法が伝承されており、毎年二月の節分にはその法要が厳修されている。

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五仏が描かれたとされる巨岩 (説明板より)

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星の伝説

 これらの伝説は1400年に亘って伝えられてきた。人魚伝説・星の伝説からは「厄難除け」、

男岩・女岩の巨岩や天人に太子が導かれた事は 「縁結び」 の利益が伝わる。』 とあります。

 人魚・天女といいギョとする逸話ですが、天女の有無はさて置き、

山頂の巨石の磐座信仰から当寺が起こったとするのはごく自然な成り行きと言えます。

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巨岩の内側に描かれた五仏

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伝説

 さて最後に奥之院参拝と行く積りでしたが、受付で伺うと

受付 ; 「今は落石等で危険な状態なので、一般の方は入れません。」

との返事。

 参道から見上げると、確かに急斜面の上には大きな岩が垣間見えたので、

磐座信仰があったと確信できましたが登攀は断念。我ながら適切な判断だったと思います。

無理に登ったら天楽岩から【転落】岩になるところでした。

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受付で拝受した奥之院御朱印

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観音正寺 再建された本堂 (滋賀県近江八幡市安土町石寺) <観音正寺 其の参>

2023.11.18(20:26) 1649

渚の拝観人魚(2022.12.3)

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繖山 観音正寺(天台宗系単立寺院 西国巡礼第三十二番札所)

 堂々巡りの後、漸く本堂前に到着。途中の山道ではすれ違った人は皆無でしたが、

本堂前には団体も含めて、午前中なのに既に多くの参拝者が。さすが西国札所だけの事はあります。

 繖山観音正寺(きぬがさざんかんのんしょうじ)は、

『推古天皇13年(605年)、この地を訪れた聖徳太子が自ら彫った千手観音を祀ったのが嚆矢。

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西国札所本堂とその脇にある巨岩群

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平成16年(2004年)再建の本堂には札西国札所の巡礼者の姿が

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正面より見た本堂

 縁起に拠れば、

聖徳太子が繖山の麓を歩いていると太子を呼び止める声がした。

太子が振り返るとそこには人魚が控えており、太子に語り始めた。

「私の前世は琵琶湖の漁師で、殺生を生業とし仏法を信心していなかったので、

琵琶湖の神の怒りでこのような姿に転生しました。どうかこの業から救って下さい。」

そこで、太子は人魚を往生させるために自ら千手観音の像を刻み、

これを安置する寺院を建立。これが観音正寺の始まりである。

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巨岩群前より見た本堂側面

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本堂入口付近

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入口の蔀戸と上に掲げられた「繖山」 の扁額

 すると天から天女が山中の大岩の上に舞い降り、太子を讃嘆する舞を舞った。

この大岩が天楽石で観音正寺の奥之院となっている。

また、太子の前に天照大神と春日明神が現れ、山中の霊水で墨を摺り、千手観音の像を描くように告げた。

太子がこれに従い像を描き終えると、今度は釈迦如来と大日如来が現れ、その像を霊木に刻むように告げた。

これに従い太子が刻んだ千手観音像が当寺の本尊である。

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本堂前から巨岩群方面を望む

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反対側を振り返ると近江盆地と近江富士

 観音寺のある山は繖山と称し別名観音寺山。近江守護佐々木六角氏が本拠とした山城があり、

観音正寺も六角氏の庇護の下で隆盛を極め、最盛期には72坊3院の子院を擁したという。

 戦国動乱の世になり六角氏が山上に城郭を築き始めると、寺は山麓に移転させられ、

更に六角氏が永禄11年(1568年)に織田信長に滅ぼされると、一転して苦難の道を辿る事になった。

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人魚の伝説

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観音正寺略縁起と拝観券

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観音正寺御朱印 (西国札所)
平成4年と令和4年の拝受を比較。

 慶長年間(1596~1615年)には堂舎は再び山上へ戻り、塔頭の教林坊の宗徳法橋(そうとくほっきょう)が

諸堂を再建したと言う。明治になって諸堂を建て替える事となり、観音堂は甲良町の念称寺へ移築。

代わりに彦根城の欅御殿を本堂として明治15年(1882年)に拝領した。

 しかし平成5年(1993年)の火災で本堂と本尊は焼失。本尊の木造千手観音立像は

国の重要文化財で像高1m余り、明応6年(1497年)仏師民部法眼作との銘記があり、

全身に切金文様を施した秘仏で、33年に一度御開帳された。

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本堂の右手にある巨岩群

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巨岩群全景
平成5年の本堂焼失後の工事中に発見されたという。

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巨岩群近影
これらの岩は石仏を表したものとか言われるが詳細は不明。

 寺院関係者と檀家の努力に拠って、平成16年(2004年)に本堂は再建。

新たな本尊として京都の仏師松本明慶作の千手観音坐像が造立された。

従来の1mの立像に対し、新たな坐像は像高3.56m、光背を含めると

6.3mの巨大なもので、特例としてインドから輸入した23トンの白檀を素材にしている。

平成24年(2013年)には土蔵から、焼失した前秘仏の御前立が発見され、

現在はこれが新たな秘仏とされている。』 とあります。

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巨岩の下にある祠とそこへ向かう縁結びの橋

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祠には夫婦神を祀る?

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後方の岩上には祈願する人魚像が建つ

 この寺の由緒は何と人魚伝説。本堂左手の斜面には巨石群があり、結縁地蔵尊と呼ばれますが、

その一角には仏像に混じってマーメイド姿のお馴染みの人魚像が建ちます。

また西国札所開創1200年の御朱印に記念押印されているのは人魚の尾、

老蘇郵便局の風景印にはに人魚が描かれています。

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奇岩の上には祈願の諸仏が建つ

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これは観音様

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横向きに見た巨岩群

 お寺に人魚とはめるへんちっくですが、縁起を丁寧に読むと

ある日、聖徳太子の前に異形の男が現れ

「自分は魚を捕る事を生業としているので、このような人魚の姿になってしまった。何とか救って欲しい。」

と頼んだので、観音正寺を創建したとか。思うに

「これやったら人魚やのうて半魚人とちゃうんかいな!」。

寺には人魚のミイラもあったそうなので、是非見たいものですが、

前回訪問した翌年に失火で本堂や仏像は全焼、人魚も焼失したとか。

【まぁ、冥途】に行けば皆仏になるので、細かい事はいいませんが、

どことなく【半身半魚】になる伝説です。

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祠に祀られている水かけ観音

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奉納魚濫観音

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安土老蘇郵便局 ; 観音正寺本堂、奥石神社拝殿、琵琶湖と人魚の哀願姿

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観音正寺 聖徳太子の創建 (滋賀県近江八幡市安土町石寺) <観音正寺 其の弐>

2023.11.17(22:48) 1648

参拝初動の諸堂拝観(2022.12.3)

<コース>
【往路】JR大阪(7:30) → (快速) → JR安土(7:58)

JR安土駅 → 徒歩20分 → 桑實寺山門 → 徒歩20分 → 桑實寺 → 徒歩15分 → 観音寺城跡 → 徒歩10分 → 観音正寺 → 徒歩35分 → 石馬寺 → 徒歩10分 → 石馬寺(12:42) → (滋賀バス) → 能登川駅(14:50)

【復路】JR能登川(13:04) → (新快速) → JR大阪(16:13)

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繖山 観音正寺(天台宗系単立寺院 西国巡礼第三十二番札所)
参道右手に建つ書院は、休憩所も兼ねる。

 参道を真っすぐ進むと最奥に再建された西国札所の本堂が聳えます。

 繖山観音正寺(きぬがさざんかんのんしょうじ)は、

『琵琶湖の湖東、標高433mの繖山山頂付近に建つ聖徳太子所縁の寺。

太子が近江を訪れた際に出逢った琵琶湖から現れた人魚の哀願で、

太子自ら千手観音の像を刻み、堂宇を建てたと伝わる。

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書院の入口は無料休憩所

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部屋の前には仕切りの龍の垂れ幕が

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書院の内部にある扁額と板絵

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漢詩の書かれた屏風

平成の火災で本堂と共に御本尊も焼失したが、その後、インド政府の協力に拠り輸出禁止の

白檀香木23トンが海を渡り、その香木で坐高3.5mの御本尊・千手千眼観世音菩薩坐像が完成。

馥郁たる香りと柔和に微笑む御姿で参拝者を迎えてくれる。

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こちらが書院の正面玄関

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玄関の唐破風

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玄関に置かれた孔雀の衝立

 現在、聖徳太子1400年御遠忌大法会が行われており、2023年7月10日までは

土蔵から見つかった前秘仏の御前立を秘仏として蘇らせ特別に公開している。』

とありますが、途中諸堂が並んでいるので、御本尊に先立ちそちらに参拝。

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書院に付随した庭園への門

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書院縁側と庭園

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庭園に散り敷く紅葉

 先ず右手に現れるのが書院で、入口を入った場所は現在参拝者の休憩所として

開放されていますが、寛政8年(1796年)再建という国登録有形文化財。

入口の奥の間は屏風や襖絵に彩られていますが入室禁止。

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酒樽内に鎮座する一願地蔵様

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一願地蔵近影

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正面の本堂の右手前に諸堂が並ぶ

参道に面して天保15年(1844年)再建の唐破風の庭門が建ち、その奥には枯山水庭園がありますが、

これらは拝観対象になって居らず、遠目で眺めるのみでした。

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本堂側から見た諸堂

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一番手前は観音堂

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堂内に祀られている千手観世音菩薩

 書院の向かいは樽に祀られた地蔵尊、一願地蔵の名があるように願いは一つだけ。

成就すれば一つで十分【たる】という教えでしょう。

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護摩堂(右)と太子堂

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護摩堂全景

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太子堂全景

 本堂の手前には堂宇が三つ並び、手前から観音堂・護摩堂・太子堂。

全て扉が開放され内陣を拝の御本尊を拝する事ができました。

太子堂が最も本堂に近いのは開山に敬意を表したためでしょうが、

本堂に観音様があるにも拘らず観音堂がある理由は不詳。まさか予備ではないでしょうが…。

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宝形の太子堂

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太子堂内陣

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観音正寺御朱印 (上宮太子)

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観音正寺 札所への道 (滋賀県近江八幡市安土町石寺) <観音正寺 其の壱>

2023.11.16(20:11) 1647

四つの参道(2022.12.3)

<コース>
【往路】JR大阪(7:30) → (快速) → JR安土(7:58)

JR安土駅 → 徒歩20分 → 桑實寺山門 → 徒歩20分 → 桑實寺 → 徒歩15分 → 観音寺城跡 → 徒歩10分 → 観音正寺 → 徒歩35分 → 石馬寺 → 徒歩10分 → 石馬寺(12:42) → (滋賀バス) → 能登川駅(14:50)

【復路】JR能登川(13:04) → (新快速) → JR大阪(16:13)

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繖山 観音正寺(天台宗系単立寺院 西国巡礼第三十二番札所)

 桑実寺、観音寺城跡を巡りながら山道を往く事10分。左手に石垣が見え視界が開けるといよいよ札所。

唯、このルートは入口を過ぎて境内に出るので、再度入口へ戻って入山受付。

 この状況から来た道は表参道でないのは明白。

受付を出て右手が徒歩巡礼の表参道、左手が車利用者の参道となります。

受付には建造物としての山門はなく、両脇に阿吽の仁王像、その脇に鐘楼堂が建ちます。

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山門代わり?の仁王像(右側の阿像)

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左側の吽像

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阿像の右手に建つ鐘楼堂

『観音正寺への参道は四つあり、いずれも長い石段や山路を登る事になる。

バス利用の場合は、隣のJR能登川駅から約20分の「観音寺口」で下車し徒歩40分。

公共交通機関を利用する最もポピュラーなルートである事に加え、

寺院入口500m手前に駐車場があるため自動車での参拝者はここがメインになる。

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徒歩巡礼の表参道は受付を出て右手

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表参道を見下ろす

 安土駅からの場合は駅から4㎞にある安土町石寺が参道入口。

同じ町内ながらバスはなく、昔ながらの徒歩巡礼であるが、これが表参道。

巡礼道は旧道交差点から始まり、

「従是観音正寺十二丁、左、長命寺三里半、右、谷汲寺十八里」

と彫られた標柱と高さ5m程の太神宮の灯籠が立つ。

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左手は自動車での参拝者の参道

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安土町石寺にある参道入口の灯籠

 石寺集落を過ぎると日吉神社に至り、ここから本格的な石段道が始まる。

「あささか道」 と呼ばれる巡礼道は、長年の風雪に晒され崩壊がひどい。

路傍の各所に大小様々の地蔵が安置されているのは参拝者の信仰心の表現であろうか。

 石段道は地形に従いジグザクを繰り返し。7丁付近で四阿(休憩所)があり、

9丁目で峠越えからの車道と合流。寺まではここから300mである。

この辺りからは視界も良くなり、眼下には蒲生野や近江富士「三上山」が遠望できる。

参道からは40分の道のりであるが、観音正寺の石段は距離が長く、高度もあり、

かつ自然石の石段で蹴上が一定しない事から極めて上り難い難所である。

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参道を上った先から望む東の蒲生野

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南の近江富士・三上山

 安土駅から近江風土記の丘を経て桑実寺、観音寺城跡を巡って山伝いに観音正寺に至る道は

裏参道に当たるが、ハイキングコースとして最適である。』 とあります。

 受付を抜けた参道からは遠く蒲生野、近江富士の眺望を見ることができる絶好のロケーション。

正面奥に建つ本堂に至るまでには諸仏が控え、右手の弁天堂の周囲は紅葉が池に映える場所となっていました。

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受付から本堂まで一直線に続く石の参道

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参道右手の池には弁天堂が建つ

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弁天堂の祠

 西国札所は人里離れた場所に建つ寺院が多く、ここ観音正寺もその例に漏れません。

表参道は旧中山道からの巡礼を考慮したものと思われます。

しかし今の札所案内では、観音正寺への道は難所の記載はなし。

これも北側に東海道線が開通、車道が整備され、巡礼のメインがそちらに移ったのが理由でしょう。

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祠の周りを彩る紅葉

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弁天池には赤が似合う

 この日も、入口から表参道方面を見ていても、ここから登って来る人は皆無。

私のルートも途中で出会った人は二人ほど。殆どの人が駐車場から歩いて来ていました。

これも時代の流れです。裏参道は表参道程の難所ではないものの、

少しは昔ながらの【山道】を往ったので【賛同】してくれる人もあるとは思いますが…。

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参道左手の塀際に鎮座する大日如来

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地蔵菩薩の向こうには近江富士が見える?

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遂には大仏様まで登場

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境内から近江富士を遠望
両側の樹木が額縁の役目を果たす?

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観音寺城跡 山門から境内へ (滋賀県近江八幡市安土町石寺)

2023.11.15(20:13) 1646

佐々木氏の山城(2022.12.3)

<コース>
【往路】JR大阪(7:30) → (快速) → JR安土(7:58)

JR安土駅 → 徒歩20分 → 桑實寺山門 → 徒歩20分 → 桑實寺 → 徒歩15分 → 観音寺城跡 → 徒歩10分 → 観音正寺 → 徒歩35分 → 石馬寺 → 徒歩10分 → 石馬寺(12:42) → (滋賀バス) → 能登川駅(14:50)

【復路】JR能登川(13:04) → (新快速) → JR大阪(16:13)

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観音寺城跡

 桑實寺参拝の後は、本堂を右手に進み西国札所観音正寺へ向かう事に。

出口の門でもセンサーが作動したのには驚きましたが、

少し考えると観音正寺側から参拝する人も居る訳で、当然の対応。

石段は観音寺城の搦手口で、急坂の山道を辿ると、大夫殿の池、

観音寺城本丸跡を経て観音正寺に至ることが出来ます。

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観音寺城址へはこのような石段を上る

『観音寺山の別名で呼ばれる繖山の山頂からやや下った南側の平坦地に残るのが、

佐々木氏の築いた観音寺城の本丸跡。この付近に配下の武将の館跡が点々と散在している。

 この城は近江守護、近江源氏佐々木六角氏の本城であって中世の代表的な大山城である。

築城開始より永い年月を経て応仁2年(1468年)に六角高頼が家臣の伊庭行隆・山内政綱らに命じて

完成させたと伝えられ、更に弘治年間に鉄砲に備えて大々的に石塁が改修されている。

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坂を上りきった頃にあるのが本城跡

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今に残る石垣

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城跡解説

 永禄11年9月、当城に入城した織田信長は、城は元のまま残し佐々木氏に守らせたが、

天正10年安土城と共に滅亡。

昭和44~45年、近江風土記の丘の関連として本丸付近を整備・発掘調査した所、

当時の遺物や遺構が発見された。』 とあります。

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城跡に咲く山茶花

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道標

 桑実寺から続く道は曲がりくねっている事に加え、只管山中を行く羽目に。

城跡も視界が開けた場所ではなく、いきなり石垣が出現しました。

この様子を私なりに理解すると、ここは典型的な中世の山城。

山の高所にあって遠くを見渡せ、外敵からは守りやすい構造になっています。

 唯、ここまで登るのが大変なのは明らかで、物流や経済効果を考えると疑問が残ります。

良くも悪しくも中世的概念から抜け出ることができなかった城で、

本格的な近江の近世城郭は信長まで待たねばなりませんでした。

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城跡から札所の寺へはやや下りの坂道

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行く手にようやく観音正寺の境内が

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桑實寺 開山堂 (滋賀県近江八幡市安土町桑実寺) <桑実寺 其の参>

2023.11.14(20:05) 1645

鎌足の長男定恵の事(2022.12.3)

<コース>
【往路】JR大阪(7:30) → (快速) → JR安土(7:58)

JR安土駅 → 徒歩20分 → 桑實寺山門 → 徒歩20分 → 桑實寺 → 徒歩15分 → 観音寺城跡 → 徒歩10分 → 観音正寺 → 徒歩35分 → 石馬寺 → 徒歩10分 → 石馬寺(12:42) → (滋賀バス) → 能登川駅(14:50)

【復路】JR能登川(13:04) → (新快速) → JR大阪(16:13)

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繖山 桑実寺(天台宗 西国薬師霊場第四十六番 びわ湖百八霊場七十一番)
本堂の左手に立つ鐘楼堂と経蔵?

 本堂内陣拝観の後は境内を散策。本堂左手には鐘楼が建ち、右手には池に続いて鎮守三社、

石段を上った奥に大師堂が建ちます。

『本堂内陣には秘仏の本尊薬師如来像、文明15年(1483年)の三重塔建立時に新たに彫刻された

大日如来座像はじめ諸仏が安置されているが、開山定恵(じょうえ)和尚像のみは大師堂(経堂)に安置されている。

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寛永21年(1644年)建立の鐘楼堂

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梵鐘近影

 大師堂は天正4年(1576年)に織田信長が建立、宗祖伝教大師最澄像が安置された。

しかし明治末の風水害で大破したため、大正2年(1913年)経堂として再建された。

現在、定恵和尚像・釈迦如来像・聖徳太子像が安置され、輪蔵には大蔵経四百拾八巻が収蔵されている。

 境内にある梅を始め、桜・躑躅・皐・紫陽花、そして紅葉などが季節になると寺を包み、

参詣者の霊場巡りに彩を添えている。

最近は参詣者に混じってハイキングや登山の途中に訪れる人も少なくない。

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本堂右手には観音正寺に続く石段が

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本堂縁側から見た池

 境内は裏山を削平しているので狭い印象を与えるが、山と庭の区別が付かない程の

自然味豊かな幽邃境である。本堂前の道を左へ進むと、安土城の搦手口へ出る。

また右手の石段は観音寺城の搦手口で、急坂の山道を辿ると、大夫殿の池、

観音寺城本丸跡を経て観音正寺に至ることが出来る。』 とあります。

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石卒塔婆越しに見る本堂

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天和元年(1681年)建立の鎮守三社

 桑実寺の見所は本堂とその内陣がメインで、その他は付け足しのような所があります。

そんな中で、大師堂に祀られているのは開山定恵和尚。藤原鎌足の長男で

唐より桑の種と蚕を持ち帰り、この地で養蚕を始めた事が山号寺号の由来になりました。

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「景清の背比べ石」 は名札だけで解説はなし

 言わば当寺に不可欠の人物ですが、本堂に祀られていないのは、恐らく仏ではないから。

その意味ではきちんと線引きをしていると言えます。

天智天皇の腹心であった鎌足の長男が僧籍にあるというのも不思議に思えますが、

当時の僧侶は最先端の技術を担う役割を持っており、彼に大いに期待した事が伺えます。

古代史上に大きな足跡を残したに違いありませんが、不幸にして夭折。

藤原氏の期待は次男の不比等に託される事になります。留学経験のない不比等でしたが、

後に遣唐使を復活させた事を思うと、兄定恵の路線を引き継いだと言えましょう。

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開山・定恵和尚像を祀る大師堂(経堂)

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大師堂駒札

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大師堂前面の向拝

 現在の近江は絹織物に縁が薄いですが、古代は大陸からの文化が日本海から

琵琶湖水運を利用して大和地方まで伝わった可能性も大。

絹の由緒は【ようさん】ありますが、山の名も繖山なのでほぼ確実と言えそうです。

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センサーのある観音正寺側の門を抜け観音正寺へ

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桑實寺 本堂 (滋賀県近江八幡市安土町桑実寺) <桑実寺 其の弐>

2023.11.13(20:51) 1644

もう一つのシルクロード(2022.12.3)

<コース>
【往路】JR大阪(7:30) → (快速) → JR安土(7:58)

JR安土駅 → 徒歩20分 → 桑實寺山門 → 徒歩20分 → 桑實寺 → 徒歩15分 → 観音寺城跡 → 徒歩10分 → 観音正寺 → 徒歩35分 → 石馬寺 → 徒歩10分 → 石馬寺(12:42) → (滋賀バス) → 能登川駅(14:50)

【復路】JR能登川(13:04) → (新快速) → JR大阪(16:13)

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繖山 桑実寺(天台宗 西国薬師霊場第四十六番 びわ湖百八霊場七十一番)
重要文化財・本堂

 階段を上り切ると正面に本堂が出現。

拝観時間には15分早い到着でしたが、センサーが働いたため受付には既に人が待機。

待つことなく入山できました。先ずは、重要文化財の本堂へ参拝する事に。

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はるばる上って来た石段

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受付は通常9時に開く

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窓口と御朱印案内

 繖山桑實寺(きぬがさざんくわのみでら)は、

『天智天皇の勅願寺として白鳳6年(677年)に創建された。寺伝に拠れば、

湖国に疫病が流行し、天皇の第四皇女阿閇(あへ)内親王(後の元明天皇)もその病に罹った。

皇女は病床で琵琶湖に瑠璃の光が輝く夢を見たので、それを聞いた天皇が

藤原鎌足の長男の定恵(じょうえ)和尚に法会を営ませると、湖中より生身の薬師如来が現れ

大光明が差し込んだ。この光明を浴びる事で人々の病も治り皇女も回復した。

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正面より見た重文・本堂

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本堂前面の蔀戸を開けた状態

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蔀戸近影

 やがて薬師如来は帝釈天の化身である大白水牛の背に乗り、湖水を渡り対岸に着いた。

すると梵天王の化身である岩駒が現れて、薬師如来を乗せて桑實山に登った。

そこでこの薬師如来を本尊とし定恵和尚により開山したのが、桑實寺で白鳳6年11月8日の事であったと言う。

本尊の薬師如来は「かま薬師」の俗称があり、瘡やできものに霊験があるとされ、

秘仏で30年に一度の御開帳、現在は12年に一度となっている。

創建当初から薬師如来信仰の道場として栄え、桑峰薬師の別名でも呼ばれる。

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屋根の反りが美しい

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側面から見た本堂

 桑實寺の寺名は、定恵法師が中国より桑の木を持ち帰り、

この地において日本で最初に養蚕技術を広めたためと、

天文元年(1532年)の奥書のある土佐光茂筆『紙本着色桑実寺縁起二巻』に記されている。

また山号の繖山も蚕が口から糸を吐いて繭を懸ける事に因んだものである。

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本堂左側から内陣へ

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本堂外陣の様子
垂れ幕の奥が内陣。

 天平感宝元年(749年)、聖武天皇が豊浦庄水田100町を大和薬師寺に施入した時には

この荘園の管理を司り、中世には佐々木氏の観音寺城の西の搦手口の守りの役目も果たした。

往時には二院十六坊の僧坊があり、1532年には戦乱を避けた十二代将軍足利義晴が逗留し、

三年間仮幕府を開いた。由緒を記した重文『桑實寺縁起絵巻』を三条西実隆や土佐光茂に製作させ、

当寺に寄進したのもこの間である。後には十五代将軍足利義昭も滞在した。

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この扉から内陣へ向かう

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内陣に置かれた諸仏像

 一時期荒廃したが、天正4年(1576年)安土に居を構えた織田信長に拠り庇護を受ける。

しかし天正10年には安土城の女官が信長の不在時に禁を破って参拝に訪れた事件が起こり、

怒った信長に拠って女官と桑實寺の高僧達が殺害される悲劇もあった。

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秘仏薬師如来が安置された厨子

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三日前ならば御開帳に間に合ったものを…

 戦国時代には周囲で多くの戦火があったものの当寺は無傷で通し、

現在の本堂は南北朝時代に建立されたままの姿を現在に伝えている。

室町前期の手法を示す優美な建築で国の重要文化財。

奥行五間、梁間六間の単層入母屋造・檜皮葺で、外陣は正面五間を蔀戸とし、

側面二間を扉口とする。内陣は背面中央間以外は壁となっている。

昭和57年から同61年まで解体・修理工事が行われた。

内陣には秘仏の本尊薬師如来像、文明15年(1483年)の三重塔建立時に新たに彫刻された

大日如来座像はじめ諸仏が安置されている。』 とあります。

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薬師如来の御朱印の案内

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不動明王と御朱印

 本堂は向拝が無いため、実際よりも横に広がっている印象。

近江八幡駅観光案内所で入手したパンフでは、令和4年11月1日から11月30日までは

十二年に一度の秘仏薬師如来御開扉が。

入山料も普段と変わらずでしたので、是非とも拝観したかったのですが3日遅れでアウト。

次の御開帳まで12年待ちになります。

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不動明王の背後に立つ四天王像

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大日如来と阿弥陀如来にも専用の御朱印が用意

 御本尊拝観は叶いませんでしたが、本堂内陣では大日如来・不動明王・四天王を始めとする

諸仏がお出迎え。等身大に比べると小さい造りでしたが、美しく纏まった仏像群でした。

内陣出口には金色の如来二像と一尺程の三尊が鎮座。

真新しく見えましたが、説明板には先代住職が自ら彫刻したとありました。

聖徳太子御作に比べると信憑性がありそうです。

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先代住職の彫った三尊像

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竹に虎の衝立

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本堂縁側より側面を見る

 定朝・運慶・快慶等の中世の仏師は僧侶でしたが、

分業化が進んだ現在では、僧侶が彫刻をすることは先ずありません。

そう言った意味でも中世的な寺院であると言えました。

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桑實寺解説書

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桑實寺御朱印
いずれも平成と令和の4年12月に拝受した御本尊のもの。

[参考書]

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桑實寺 山門から境内へ (滋賀県近江八幡市安土町桑実寺) <桑実寺 其の壱>

2023.11.12(16:33) 1643

坊跡の石段を上る(2022.12.3)

<コース>
【往路】JR大阪(7:30) → (快速) → JR安土(7:58)

JR安土駅 → 徒歩20分 → 桑實寺山門 → 徒歩20分 → 桑實寺 → 徒歩15分 → 観音寺城跡 → 徒歩10分 → 観音正寺 → 徒歩35分 → 石馬寺 → 徒歩10分 → 石馬寺(12:42) → (滋賀バス) → 能登川駅(14:50)

【復路】JR能登川(13:04) → (新快速) → JR大阪(16:13)

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近江の巡礼先で入手した聖徳太子1400遠忌の冊子二部

 2022年は聖徳太子遠忌1400年で、所縁の寺社ではイベント開催中。

意外にも近江は日本で一番聖徳太子に関係する寺社が多い国。

そこで年内ぎりぎりですが師走に入って最初の土曜、紅葉もほぼ終わりの時期に今一たびの近江へ繰り出し。

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JR安土駅前に建つ巡礼案内板

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先ずは線路に平行に正面の繖山に向かう

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キリシタン風の安土城考古博物館を左に見て更に山の麓へ

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JR琵琶湖線(東海道本線)の向こうには安土城址が

 普通しか停車しないJR安土駅で下車。そこから東に見える繖山(きぬがさやま)に向かい、

山中の二ヵ寺、山を越えた場所の一ヵ寺を巡ってJR能登川駅へのルート。

実は30年前の平成4年12月5日と同じルートでの再巡礼とはなりました。

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運行本数の少ない桑実寺バス停
愈々ここから山へ入る。

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バス停から少し上るとこのような石段が出現

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石段から来た道を振り返る

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石段の両側には紅葉が

 駅から少し南下し東海道線の線路に並行して1.8㎞、教会を模した安土城郭考古館が

左手に見える山裾に着いたら桑実寺の集落。寺と同じ字ですが、こちらは「くわのみじ」と読むそうな。

 集落から坂を少し上り、続く石段の先には山門が。ここから先は境内になって有料なので、

通過時にセンサーが作動。入山の仕方も寺に拠りセンサー万別です。

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紅葉越しに見る桑実寺集落

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石段の隙間に溜まった紅葉

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行く手に聳える山門
ここから先が有料。

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由緒記も廃れ気味

『桑實寺は、見晴らしの良い絶景が展開する標高433mの繖山西側斜面の中腹に建つ。

山門を潜り両側に紅葉の残る古色蒼然たる石段を往く。石橋を渡って左手に先ず目に入るのが地蔵堂。

簡素な造りであるが、今から250余年前の明和6年(1769年)建立の由緒を持つ。

縁結び・子安地蔵尊として善男善女の祈願多く、今も参拝者に親しまれている。

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非常に簡素な桑實寺全景図

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山門から更に石段を上る

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石段から山門を振り返る

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左折し石橋を渡り更に上へ

 続く石段の左手には寶泉坊、その先の右手には千光院と往時の坊跡が残り、

更に登り詰めた所で境内に出る。山門から凡そ500m、石段数にして650段である。』 とあります。

 山門を潜るとそこから先は境内。石段を歩いて本堂までは直ぐと思いましたが、

これが中々到着しない。石橋を叩いて渡ることなく進むと地蔵堂。

こぢんまりとした祠ですが江戸中期の建立で、小奇麗に整理され参拝者に親しまれているようでした。

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小ぢんまりとした地蔵堂

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地蔵堂解説

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地蔵堂周囲の紅葉

 ここから登って行くと左手に家屋が。

近づくと玄関に寶泉坊と書かれた板が掲げられており、ここが嘗ての坊と判明。

窓ガラスも嵌って居り、最近まで使用されていたようですが、今はシャッターも閉まって人気はありませんでした。

 更に進むと右手の藪の中に隠れるように家屋が。案内板に従うと千光院の筈ですが、

こちらは坊名の掲示もなし。外観からも崩れ往く廃屋なのが見て取れました。

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左手に見える寶泉坊

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玄関には「寶泉坊」 の木札が架かる

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更に石段を上る

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右手奥に隠れるように建つのは千光院の廃屋か?

 そして石段を上り切ると漸く境内。ここでもその右手に坊があり門前の札には正壽院と墨書。

門を抜けると境内は整っており、この坊だけは現役中のようでした。

 かつての繁栄を伺わせる遺物ですが、家屋の外観からは使用されなくなってから左程月日は経っていない様子。

しかし自然の力は物凄く、人工物はどんどん浸食されていくようです。

唯一残った正壽院ですが、拝観はせずとも排館だけは避けたいものです。

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石段先に漸く境内が見える

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階段を上った右手に建つ正壽院

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正壽院入口

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シャッターが下ろされた正壽院の庫裏

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手入が行き届いている正壽院の書院部分と庭

[参考書]

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瓦屋禅寺 補陀落庭園 (滋賀県近江八幡市安土町石寺) <瓦屋禅寺 其の陸>

2023.11.11(13:41) 1642

清廉の紅葉庭園(2022.11.27)

<コース>
【往路】JR大阪(6:21) → (快速) → JR近江八幡(7:39)

近江八幡駅 → レンタサイクル30分 → 教林坊 → レンタサイクル30分 → 徒歩10分 → 瓦屋禅寺 → レンタサイクル40分 → 近江八幡駅

【復路】JR近江八幡(14:09) → (新快速) → JR大阪(15:13)

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石崎山 瓦屋禅寺(臨済宗妙心寺派 近江西国第十八番 聖徳太子御遺跡第三十番)
山門から庫裏へと続く石畳

 午前中に参拝した教林坊程ではないとはいえ、当寺も楓が見事。

パンフ等には「幽玄の楓寺」と記載してあります。

 楓は境内の堂宇の周辺を中心に植えられ、今の時期は上からと地面からと

両側からの赤に囲まれる事になります。中でも最も本数が多いのが境内の庭園。

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インスタ映えのためハート型に掃き集められた紅葉

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鐘楼周囲は紅葉の吹き溜まり

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紅葉に浮かぶ鐘楼

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石仏と腰掛の周囲を覆う紅葉

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経堂の建つ高台からの眺望

『本堂の南に位置するのは補陀落庭園。これは観音が住まう南方に

補陀落があるという思想に由来する命名である。

11月初旬から12月初旬にかけて境内にあるイロハモミジや山モミジの楓が

色鮮やかに紅葉し、参詣者の心を和ませる。

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山門を出て駐車場へ向かう右手に補陀落庭園が広がる

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紅葉の中に建つ十三重?石塔

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補陀落庭園

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補陀落庭園

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庭園の奥に建つ祠へ

 庭園の奥には青色の不動明王を祀った祠が建つ。

庭園の裏手の坂を上ると山頂に位置する慈母観音堂へ至り、

そこからは遠く蒲生野平野を一望することができる。』 とあります。

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不動明王像を祀る祠

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現代風の彩色を施された青色不動明王像

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補陀落庭園全景

 桜の花弁と異なり、楓は散った後もその赤が際立ち、落ち葉を用いた

ハート型のモニュメントが作られていました。桜だとこうはいきません。

 境内から望む蒲生野は萬葉集にも歌われた場所。額田王の

・あかねさす

の歌が有名ですが、それを見下ろす当寺も紅葉の場所と湖東は

この時期、上を下への赤い季節でした。

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庭園脇の石段を上り高台の慈母観音堂へ

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石段からの庭園の眺望

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慈母観音像

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観音堂からの蒲生野の眺め

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上から見下ろした補陀落庭園

[参考書]

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瓦屋禅寺 庫裏書院 (滋賀県近江八幡市安土町石寺) <瓦屋禅寺 其の伍>

2023.11.10(07:47) 1641

庫裏でインスタ映え(2022.11.27)

<コース>
【往路】JR大阪(6:21) → (快速) → JR近江八幡(7:39)

近江八幡駅 → レンタサイクル30分 → 教林坊 → レンタサイクル30分 → 徒歩10分 → 瓦屋禅寺 → レンタサイクル40分 → 近江八幡駅

【復路】JR近江八幡(14:09) → (新快速) → JR大阪(15:13)

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石崎山 瓦屋禅寺(臨済宗妙心寺派 近江西国第十八番 聖徳太子御遺跡第三十番)

 境内の堂宇を一巡した後は、御朱印拝受のため奥に建つ庫裏へ。

石垣の手前の石畳を直進すると正面に唐破風の書院玄関が見えますが、ここは閉鎖中。

右手の引戸から入ります。最初は何気なく向かいましたが、ここも登録文化財指定。

思わぬことにびっくりでした。

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紅葉に囲まれた石畳を進み庫裏書院へ

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正面が庫裏で、その左手に書院が続く

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唐破風近影

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向拝の鶴と龍の彫刻

『本堂から一段下がった場所には明治4年再建の庫裏があり、明治までは修行僧が生活し、

玄関の土間や梁組は勇壮な造りで見応えがある。

平成30年に国の登録有形文化財に指定された。』 とあります。

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こちらが庫裏への入口

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登録有形文化財の証明

 玄関から入ると、内部には御朱印・御守り・書籍などが並び、

竹に透かし彫刻を施した灯りが出迎えてくれました。

湖南の善水寺境内でも見ましたが、最近の流行りでしょうか?

 ここも複数の御朱印の案内がありましたが、これも最近の流行でしょうか、

私は御本尊と聖徳太子所縁の二つを拝受。

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庫裏玄関

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御朱印の案内

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竹に透かし彫刻を施した灯り

御朱印拝受後に、住職に尋ねたところ、

私 ; 「庫裏の内部は拝観できますか?」

住職 ; 「どうぞ。インスタ映えすると評判の部屋もありますよ。」

言われるままに赤い毛氈の廊下を進むと「斑鳩殿」の額が掲げられた部屋へ。

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入山時に頂いた説明書

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太子所縁の 「南無佛」 御朱印

 ぼんぼりの向こうに、和傘と打掛及び鷹の描かれた衝立があり、

入室した人は和傘を用いて写真撮影ができるそう。

打掛を着ることは無理ですが、このような場所では和傘を持つだけで、撮影には十分。

しかも無料とあって、ネットでも評判の様子。

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玄関から赤い毛氈の敷かれた廊下を進む

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「斑鳩殿」 の扁額が掲げられた部屋

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ぼんぼりと和傘

 今時との批判もあるかもしれませんが、寺も生き残りを掛けて【かわら】なければいけない

という事でしょう。インスタントのインスタ映えスポットと言えます。

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展示中の打掛

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こちらは一富士、二鷹の絵
三茄子はなさそうだが…。

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「斑鳩殿」 の扁額

[参考書]

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瓦屋禅寺 寺院の中興 (滋賀県近江八幡市安土町石寺) <瓦屋禅寺 其の肆>

2023.11.09(22:07) 1640

寺の復興伊達じゃない!(2022.11.27)

<コース>
【往路】JR大阪(6:21) → (快速) → JR近江八幡(7:39)

近江八幡駅 → レンタサイクル30分 → 教林坊 → レンタサイクル30分 → 徒歩10分 → 瓦屋禅寺 → レンタサイクル40分 → 近江八幡駅

【復路】JR近江八幡(14:09) → (新快速) → JR大阪(15:13)

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石崎山 瓦屋禅寺(臨済宗妙心寺派 近江西国第十八番 聖徳太子御遺跡第三十番)
本堂の向かいに建つ経堂(国登録有形文化財)

 本堂と地蔵堂にお参りした後は、その向かいに建つ高台へ。境内では一番の高所にある堂宇でしょうか。

『本堂の向かいにある階段を上った高台にあるのは経堂で別名「海印蔵」とも称し、

内陣には江戸時代に建立され黄檗版の一切経を納めた輪蔵がある。輪蔵とは回転型の書庫を指し、

輪蔵を回転させる事で納める経を読誦したのと同じ功徳があるとされる。

当寺の輪蔵は毎年7月中頃に虫干し法要に併せて参詣者と共に回転させる。

輪蔵の起源は中国南朝梁の居士傅大士に拠るものと伝わり、中心に傅大士を置き、

左に普健、右に普成の三尊を祀る。

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正面より見た経堂

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経堂全景

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経堂内に置かれた輪蔵

 更に石段を上った場所には中興の祖である香山禅師を祀る開山堂がある。

室町時代には隆盛を極めた瓦屋禅寺も、その後は受難が続いた。

永禄11年(1511年)に観音寺城の戦いにて支城であった箕作城に織田信長配下の木下藤吉郎が攻め入り、

その戦の兵火に罹災し堂宇は尽く焼失した。辛うじて御仏は焼失を免れたが、その後80年程の間は荒廃した。

 偶々、この地に奥州伊達藩の飛び地があった事が縁となり、松島瑞巌延円福禅寺の中興開山である

雲居(うんご)禅師の高弟であった香山祖桂禅師が近江へ赴き、古刹瓦屋寺の衰退を目の当たりにし

堂宇の再興を一念発起。雲居禅師の篤志者であった八日市の福原茂右衛門を願主に小堂を建立、

梵鐘を吊って臨済宗妙心寺派の一寺 「瓦屋禅寺」 として中興した。

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境内の最も高台に建つ開山堂

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開山堂由緒記
簡素な木札に書かれているのが何とも言えない。

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内陣に供養されている開山・香山祖桂禅師

 香山禅師はその74年の生涯の内、50年近くを当寺の復興に捧げたため、四方より修行僧が訪れその教えが広まった。

越後十日町の酒屋水野五右衛門の娘が疱瘡にかかった時には、当寺の霊験あらたかな観音様の力にて回復。

その水野氏の篤志を基にして延寶年間までに亘り浄財を募り諸堂が整備された。

 現在、平成30年4月国登録文化財として本堂・庫裏・地蔵堂・開山堂・経堂・賓頭盧堂・鐘堂の七棟が指定された。

江戸時代以降、近江西国霊場第十八番札所として多くの参拝者が訪れ、

特に晩秋に楓が紅葉する頃には境内は一際賑わいを見せる。』 とあります。

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開山を祀る開山堂の奥の部分

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開山堂から経堂を望む

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開山堂から蒲生野を遠望

 聖徳太子由来の古刹も戦国の動乱を免れる事はできなかったようで、

「和を以て貴しとなす」という太子の言葉が重く響きます。

廃寺を免れたのは香山禅師の尽力に拠る所が大ですが、それもここに伊達藩の飛び地があったお陰。

単なる偶然ではありますが、これも当寺の持つ強運でしょう。

寺号も宗派も変わりますが、これは時代と共に漸次変わるもの。

しかも瓦屋寺から瓦屋禅寺ですから、殆んどそのまま。境内の一番高所に開山堂が建つので、

後世は開創の太子よりも中興の禅師に重きを置いた証拠でしょうが、

禅師も太子には敬意を持って対したようで、これも太子の余徳と言えそうです。

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開山堂から見た本堂

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経堂から本堂を見る

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木立の奥に見える本堂茅葺屋根

[参考書]

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瓦屋禅寺 地蔵堂 (滋賀県近江八幡市安土町石寺) <瓦屋禅寺 其の参>

2023.11.08(20:31) 1639

太子御作の地蔵様(2022.11.27)

<コース>
【往路】JR大阪(6:21) → (快速) → JR近江八幡(7:39)

近江八幡駅 → レンタサイクル30分 → 教林坊 → レンタサイクル30分 → 徒歩10分 → 瓦屋禅寺 → レンタサイクル40分 → 近江八幡駅

【復路】JR近江八幡(14:09) → (新快速) → JR大阪(15:13)

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石崎山 瓦屋禅寺(臨済宗妙心寺派 近江西国第十八番 聖徳太子御遺跡第三十番)

 本堂で特別大開帳を見た後は、それに続く地蔵堂へ。

見上げるような本堂に対し、こちらは一般家屋程の高さ。加えて御本尊も秘仏の観音立像に対し、

参拝者は誰でも拝める地蔵菩薩坐像。菩薩の中でも地蔵菩薩は一番人間に近いとされますが、

祀られているお堂や参拝時の目線の位置もそれを反映しているのでしょう。

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地蔵堂へと続く置石

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地蔵堂入口より本堂を見る

『本堂の左に続く棟は地蔵堂で、本堂同様に内陣で参拝可能。

正面には聖徳太子御作(おんさく)とされる地蔵菩薩を安置している。

これは子育子安地蔵と称され、安産の苦しみを取り除いて下さる御利益があると伝わる。

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お堂正面に祀られる太子御作の地蔵菩薩

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地蔵菩薩近影

 堂内周囲には法華経普門品第二十五(観音経)に拠る三十三身へと御姿を変化して

我々凡夫を救済するとされる慶安3年(1650年)作の檜板絵が置かれ、

頭上には雲竜図が配置されている。』 とあります。

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お堂の内陣に掲げられた檜絵

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反対側にも檜絵が掛かる

 地蔵堂は本堂と異なり瓦葺、寺号に相応しい造りです。千手観音様に加えて、地蔵菩薩まで造ったとは、

太子も大したものですが、それを信じるのは人それぞれ。太子の偉大さを強調するためでしょうが、

何でも太子に結び付けると却って嘘っぽいですが、そうならないのが太子の仁徳と言えましょうか?

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紅葉に囲まれたような鐘楼

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石垣下から梵鐘を見上げる

 地蔵堂の内部は薄暗く本堂と違って足早の参拝。その後は境内の鐘楼、閻魔堂を巡りましたが、

檜絵の事を事前に知って居れば、もう少し見方も違っていたでしょうし、

天井の雲龍図を見落とす事もなかったのが悔やまれます。

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これは賓頭盧堂か?

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こちらは閻魔堂

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閻魔大王と御対面

[参考書]

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瓦屋禅寺 本堂 (滋賀県近江八幡市安土町石寺) <瓦屋禅寺 其の弐>

2023.11.07(19:39) 1638

太子御作の御本尊と太子の御尊像(2022.11.27)

<コース>
【往路】JR大阪(6:21) → (快速) → JR近江八幡(7:39)

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石崎山 瓦屋禅寺(臨済宗妙心寺派 近江西国第十八番 聖徳太子御遺跡第三十番)

 千段の階段を上り切ると愈々境内。かつては広大な寺域を誇りましたが、現在はここまで縮小。

寺号標の建つ門を抜け、紅葉に囲まれた参道と石垣を上ると前に現れるのが本堂。

茅葺が印象的ですが瓦屋禅寺と言うのに茅葺とはこれ如何に。

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大門が無い今となってはここが唯一だモン!

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山門脇の寺号標

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石に彫られた観音像と瓦製の恵比寿・大黒天

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由緒記(縦書き)

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由緒記(横書き)

 石崎山瓦屋禅寺(いしざきさんかわらやぜんじ)は、

『物部氏との戦に際し四天王に祈願して勝利を得た聖徳太子は、四天王寺の建立を始めるに当り、

その資材の多くを近江に求めた。特に屋根を葺く瓦を近江で焼くべく粘土を探させた所、

箕作山の麓で素晴らしい粘土を発見。ここで瓦の焼成を始めた。

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紅葉の木立の参道を本堂へ向かう

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石垣の上に伽藍が聳える

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歩いてきた道を振り返る

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ハート形に掃き集められた紅葉はインスタ映え?

 この時、太子はこの事業が順調に運ぶ事を祈念し、蘇我馬子、小野妹子に命じて箕作山に寺院を建立させ、

本尊として山中の霊木に自ら斧を振るい千手観音の霊像を刻み安置。これが瓦屋禅寺の嚆矢である。

瓦屋寺(かわらやじ)の名は聖徳太子より賜り、御本尊の十一面千手千眼観世音菩薩立像は

国の重要文化財となっている。この観音様は疫病封じに御利益のある観音様として信仰されている。

また、瓦を焼く粘土を掘り取った穴に水が溜まり、これが吉住池となった。

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紅葉の石段を上ると本堂へ

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石垣下より本堂を仰ぐ

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正面より見た本堂 (国登録有形文化財)
通常の本堂に比べ縦長の印象を受ける。

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本堂と奥に続く地蔵堂

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茅葺屋根と張り出した向拝

創建時には「瓦寺」とも称し、聖徳太子の勅許を得て太夫頼賢なる者が出家、

その子7人と共にこの寺に住したとされる。

 寛平3年(891年)には東大寺の末寺となり源仁僧都に拠り伽藍を再建、再興されて華厳宗となり、

一山僧房二十四宇、宗徒十六口を数えたと東大寺の記録にある。

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本堂前に掲げられた 「瓦屋寺」 の扁額

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本堂内陣の様子

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内陣より外を見る

 室町時代末期には比叡山延暦寺所轄の日吉社があり、その関係で天台宗に改宗。

四十八坊あって建部郷の祭礼には塔頭が悉く渡御に加わる程の隆盛を極めた。

 本堂に祀られている十一面千手千眼観世音菩薩立像は国の重要文化財、聖徳太子御作とされ

身の丈160.5㎝の等身大の仏像で古来疱瘡に御利益があったので「疱瘡観音」の別名で呼ばれる。

本尊は秘仏のため通常は御前立千手観世音菩薩に合掌するのが習わしである。』 とあります。

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厨子に祀られた重文の秘仏十一面観音立像と御前立

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御前立千手観世音菩薩

 開創の理由は、ここの山の土で四天王寺の瓦を焼いたから。恐らく事実でしょうが、

階段途中に磐座があったことから、磐座信仰から寺院ができたと言うのが本当の所でしょう。

 偶々、聖徳太子千四百年御遠諱に当たっていたので、太子御作の御本尊・千手観音と

太子二歳像が特別大開帳中。紅葉に加えて秘仏を拝観する事ができました。

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観光案内所で入手した特別大開帳のパンフ

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瓦屋禅寺御朱印 (御本尊)

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本堂向拝下にて

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本堂からの鐘楼(左)と経蔵(正面奥)の眺望

 唯、拝観した御本尊は御前立ではなかったかという気もします。

それよりも注目すべきは聖徳太子二歳像南無仏。

午前中に教林坊で拝観した像と同じですが、より詳細な説明が。

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聖徳太子二歳像

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周囲を護る四天王像

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周囲を護る四天王像

『御幼名を厩戸皇子と申し、御生後十ヵ月に至るまで右手を握って開けることなく、

翌年の二月十五日に五人の侍者の中の玉照姫の膝から離れ、東面に立ち合掌致し

七歩進み再拝の上「南無仏」と声高らかに発声されて初めて右手を開け

掌中から仏舎利一粒が落下した。』 と伝わります。

 これを聞いて、お釈迦様の「天上天下唯我独尊」と余りにも類似している、と思うのは私だけではない筈。

「やっぱり太子はお釈迦様が本地に垂迹したんや!」 という感が強まりました。

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向拝の構造

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茅葺屋根の造り

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本堂側面の屋根

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瓦屋禅寺 楓寺への道 (滋賀県近江八幡市安土町石寺) <瓦屋禅寺 其の壱>

2023.11.06(20:22) 1637

古代のアルピニスト(2022.11.27)

<コース>
【往路】JR大阪(6:21) → (快速) → JR近江八幡(7:39)

近江八幡駅 → レンタサイクル30分 → 教林坊 → レンタサイクル30分 → 徒歩10分 → 瓦屋禅寺 → レンタサイクル40分 → 近江八幡駅

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石崎山 瓦屋禅寺(臨済宗妙心寺派 近江西国第十八番 聖徳太子御遺跡第三十番)
門前はかつての大門跡

 教林坊に参拝して紅葉を堪能した後は、東へ向かってもう一つの楓寺へ。

近江鉄道の主要駅八日市から北へ1㎞程行った場所。

地図で見るとかつて訪問した太郎坊宮の更に北にある模様。

 八日市駅手前の道路を北に進むと、松尾神社の横で道は二手に。

左は車で行く道のようで、寺院前まで行けそうですが、道が曲がりくねっており遠回りの予想。

そこで真っ直ぐ進むと門前へ到着。案内板を見るとこちらが正式な参道で、

己の判断が正しかった事に一安心。

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人気のない門前に掲げられた解説板

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こちらも人気のない門前にある参道歴史御案内図
殆どの参拝者は南から道路を上り駐車場へ向かう。

 石崎山瓦屋禅寺(いしざきさんかわらやぜんじ)は、

『聖徳太子が四天王寺建立の際、四神相応の霊土として山中の土を用いて瓦を造らせ、

近江最初の寺院として山頂に建立したのが始まりとされる。

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表参道から真っすぐに伸びる約1000段の石段

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表参道(大門跡) の解説板

 当寺への参道は、麓の健部瓦屋寺町から始まる。

かつての大門があったとされる跡地から本堂までは八丁(約872m)。自然石を並べた石段を

渓流に沿って登って行くと、参道の左右には石垣で固められた坊跡が雛壇状に並ぶ。

これが瓦屋禅寺を中心とした寺院群であり、往時の繁栄を偲ばせる。

ほぼ真直ぐに石段を登ると正面に石垣が現れ、これを迂回するように石段が付けられている。

かつての門の様な構造物である。

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大門跡を過ぎると先ずは地蔵堂が

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参道途中の金網は猪鹿侵入防止とか!

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やがて石段も急に

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古墳群

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古墳群解説

 ここを登ると四丁目、右手に「聖徳太子の腰掛石」と刻まれた石標があり、

平らな石が横たわっている。五丁目には白蛇伝説が残されている蛇塚がある。

更に登ると庫裏に向かう石段と、本堂に向かう石段に分岐する。

ここで本堂へ向かい少し上ると左手に巨岩が屹立、これは明らかな磐座であり、

この元から古墳時代の祭祀遺物が出土している。ここから急峻な石段を登り切ると境内に出る。

ここまでの石段は計994段と長いが、規則正しく石が並び、段数の割には登り易い。』 とあります。

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閻魔堂跡

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閻魔堂跡解説

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参道途中にある聖徳太子の腰掛石で一服

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腰掛石の解説

 己の判断に喜んだのも束の間、入口に建つと眼前には境内まで真っすぐに続く石段。

しかも入口を過ぎて直ぐに獣除けの金網が行く手を遮ります。

曲がりなりにも曲がって居れば良いですが、麓から真っすぐだと休むこともままならず。

中国の泰山に登るのもこのような感じなのでしょう。

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更に進むと僧房跡の石垣が

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僧房跡解説

 途中、寺院群の跡の石垣や古墳群があり、昔から栄えた場所だったのでしょうが、それも今は廃墟。

それが余計に参道を長く感じさせる事になりました。結局、入口から千段の階段を登り境内到着。

「太子はアルピニストかアルキニストかいな?」 などと愚痴も出ます。

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白蛇の塚

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白蛇伝説

 近江は太子所縁の寺社が多い事で知られますが、皆、結構な山奥。

聖徳太子と言えば、大和斑鳩が直ぐ思い浮かびますが、太子の墳墓は河内ですし、

家臣の小野妹子は近江の豪族。秦河勝は京都の太秦。

一ヵ所で沈思黙考するイメージがありますが、我々が想像する以上に行動的な人物というのが

実際の所でしょうか。そうでなければ遣隋使を派遣したりしませんわな。

寺を創建するような身体も壮健だったのはやはり大した人物。

【千段】は双葉より芳しとは良く言ったものです。

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本堂に近付くと磐座が左手に出現

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磐座由緒

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千段の石段を上りきり愈々境内へ

[参考書]

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教林坊 遠州流庭園 (滋賀県近江八幡市安土町石寺) <教林坊 其の伍>

2023.11.05(19:57) 1636

岩と紅葉のコラボ(2022.11.27)

<コース>
【往路】JR大阪(6:21) → (快速) → JR近江八幡(7:39)

近江八幡駅 → レンタサイクル30分 → 教林坊 → レンタサイクル30分 → 徒歩10分 → 瓦屋禅寺 → レンタサイクル40分 → 近江八幡駅

【復路】JR近江八幡(14:09) → (新快速) → JR大阪(15:13)

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繖山 教林坊(天台宗)

 聖徳太子を祀っている書院は、遠州庭園が最も美しく見える場所でもあります。

『境内には書院と経蔵、加えて本堂が建ち、その間にある庭園を散策路が繋いでいる。

書院南面にあるのが「普陀落の庭」、西面にあるのが「遠州庭園」と呼ばれる。

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書院縁側に座り庭園を眺める参拝者

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普陀落庭とその奥に建つ本堂

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こちらは遠州庭園

 書院は江戸時代前期建築で茅葺・合掌造り、古様式を伝える貴重な建築で

近江八幡市指定有形文化財となっている。

特に床の間を造らず、独立した付書院から見る庭園は『掛軸庭園』と呼び、

室町期の初期書院の名残りを感じさせる。

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書院部屋から眺めた 「掛軸庭園」

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遠州庭園全景

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鶴・亀等、種々の岩が趣を添える

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西側から見た遠州庭園

 小堀遠州作と伝わる遠州庭園は桃山様式を象徴する池泉回遊式庭園。

巨石を用いて豪快に表現されており、左奥の本堂手前には「太子の説法岩」、

御本尊の赤川観音を祀る「本尊霊窟」が聳える。書院から見て手前の池には亀島、

池の向こう側には切り立った岩になる鶴島があり、共に左を向く。

これは岩で説法する太子の方を向いている様を表す。

池の中央奥に置かれた巨岩はその形から通称かえる岩と呼ばれるが、

これは鶴亀と異なり右向きで説法を聴いて無事帰る事を表現すると言う。』 とあります。

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説法岩の方を向く鶴島(左)とそっぽを向くかえる岩

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かえる岩近影

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池の中にある亀島

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池に架かる石橋

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池の端の石組が枯れ滝を表す?

 庭園は書院の前に広がって居り、全体を見渡すにはかなりの広さ。

書院の窓を額縁に見立てた庭は散見されますが、ここは掛軸に見立てた所が斬新。

全体ではなく、その一点のみを見るのは禅宗的にも思えます。

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池に浮かぶ紅葉
花筏は効くがこれは葉筏?

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手水鉢の紅葉

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杉苔の上に散り敷く紅葉

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書院縁側から紅葉を見上げる

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塀際の紅葉

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教林坊 開山聖徳太子 (滋賀県近江八幡市安土町石寺) <教林坊 其の肆>

2023.11.04(21:57) 1635

釈迦の本地垂迹(2022.11.27)

<コース>
【往路】JR大阪(6:21) → (快速) → JR近江八幡(7:39)

近江八幡駅 → レンタサイクル30分 → 教林坊 → レンタサイクル30分 → 徒歩10分 → 瓦屋禅寺 → レンタサイクル40分 → 近江八幡駅

【復路】JR近江八幡(14:09) → (新快速) → JR大阪(15:13)

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繖山 教林坊(天台宗)

 本堂拝観の後は、遠州の庭を突っ切って庭に面した書院の部屋へ。参道からの眺めも良いですが、

当坊の売りは書院からの眺望。多くの参拝者は縁側から庭を眺めていました。

 その部屋の奥に安置されているのが開山の聖徳太子像。

みずら姿の青年像と赤ん坊の半裸像ですが、前者は父用明天皇の病気平癒を願った太子14歳の孝養像。

後者は天を指さし「南無仏」と言われた太子二歳の像。

紅葉の寺だから孝養像があるわけではなく、二像は当坊に限らず全国の寺院で見られます。

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太子14歳の孝養像

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太子2歳の像

 当坊にはそれに加えて秘宝「鬼の角」が伝わって居り、今回特別公開中。

『当寺には聖徳太子説法改心に拠る鬼の角伝説が伝わる。

太子の説法に日毎参集する者が増える中、或るときに頭に二本の角のある異形の鬼たちが押し寄せ、

「我が欲望を叶え給え」 と太子に迫った。

太子が 「何故そんな姿になったのか?」 と尋ねると、

鬼は 「人を羨み、自らの絶望に任せて乱暴を繰り返す内に、いつしか頭に角が生えてしまった。」

と告げた。

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近江八幡観光案内所で配布された 「鬼の角 特別公開」 パンフ

 この時、太子は武力で退治しようとする警護の者を制止して、静かに御仏の教えを説き始めた。

 鬼は頭を垂れて神妙に聞き入っていたが、太子が話し終えると不思議な事に頭の角がポロリと落ち、

途端に欲望が鎮まった。

以後、鬼たちは改心して太子の守護者となり、村人と力を合わせ当坊を仏教の聖地とするべく尽力した。

 この時、鬼の頭から落ちた二本の角と、それを奉納する場面の描かれた掛け軸が当坊に伝えられる。

誰しも我欲を捨て協力すれば 「和を以て貴しとなす」 の教えを今に伝え、礼拝する者の心を豊かにする霊宝である。』

とあります。

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書院奥に掲げられた 「鬼角奉納図」

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展示中の鬼の角

 近江八幡観光案内所で貰ったパンフでは、この特別公開は太子1400年御遠忌慶讃期間の

令和4~6年の特定期間のみ。それにも拘らず皆庭に集中して角を見る人は殆どなし。

お陰で間近でゆっくり観察できました。角に沿って筋が見えるので生物に由来するのは確かですが、

何の角かは分からず。猪の牙か、海象の牙か調べれば分かるでしょうが、

信仰の対象にはそのような詮索は無用でしょう。

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書院の別の場所には厨子に入った阿弥陀如来も

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書院の欄間彫刻

 それよりも目を惹くのは当坊に伝わる太子の事績。

二歳で天を指差した事、生き物が周囲に集まった事と言い、まるでお釈迦様の様。

鬼の改心も、鬼女がお釈迦様に説かれて鬼子母神になった話に酷似しています。

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欄間の下に架けられた槍

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山茶花?の板絵

 平安時代以降、我が国では本地垂迹説が流行。

これは外来宗教である仏教を我が国古来の神道に結び付けたもの。

遣唐使が廃止され国風文化が盛んになるにつれての現象といえそうです。

 仏教の開祖は釈迦牟尼ですが、単なる外来宗教ではなく、

わが国でも釈迦に相当するような祖が欲しくなるのは自然の流れ。

そこで古代の英雄で、仏教伝来時に功績のあった聖徳太子に白羽の矢が立ったのでしょう。

本地垂迹では天照大神が大日如来となって本地に垂迹したとなるそうですが、

この場合は釈迦が聖徳太子として本地に垂迹したとなるのでしょうか?

太子が仏教興隆に功績があったのは確かでしょうが、

後世ここまでになるとは御本人も想像すらできなかったに違いありません。

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教林坊御朱印 (聖徳太子)

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教林坊 本堂 (滋賀県近江八幡市安土町石寺) <教林坊 其の参>

2023.11.02(20:20) 1634

紅葉寺の赤川観音(2022.11.27)

<コース>
【往路】JR大阪(6:21) → (快速) → JR近江八幡(7:39)

近江八幡駅 → レンタサイクル30分 → 教林坊 → レンタサイクル30分 → 徒歩10分 → 瓦屋禅寺 → レンタサイクル40分 → 近江八幡駅

【復路】JR近江八幡(14:09) → (新快速) → JR大阪(15:13)

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繖山 教林坊(天台宗)

 紅葉の参道を下った場所に建つのがここ坊の本堂。

先に訪れた庫裏(書院)は茶室の様な造りでしたが、

紅葉の中に佇む本堂も落ち着いた別荘と言った雰囲気です。

御本尊もここに祀られているので、是非とも参拝。

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庭園の一番奥まった場所に建つ本堂

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周囲を巡って右側より内陣へ

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本堂の直ぐ脇には説法岩と本尊霊窟が迫る

 繖山教林坊(きぬがさざんきょうりんぼう)は、

『本堂は等身大の十一面観音、仁王像、願掛不動明王を祀っている。

堂宇の後方にあるのが 「太子の説法岩」 で、本堂の観音像は岩窟観音の御前立という位置付けである。

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岩の周囲には色鮮やかな紅葉が

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説法岩の苔に紅葉が散り敷く

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本堂縁側から

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本堂と岩の間は宛ら紅葉の吹き溜まり

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水は涸れているが手水鉢

 推古天皇13年(605年)、聖徳太子に拠って創建された。太子が繖山の麓を歩いていると

清らかな気が漂い、誘われるように山中に分け入ると岩上に観音様が出現。

太子は観音様の元の大岩に座り暫し瞑想すると清らかな気分になり、

観音様や自然を讃嘆する言葉が自然と太子の口をついて出た。

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塀に向かって開いたこちら側から本堂へ

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入口脇に祀られている観音様

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欄間の透かし彫りは竹に雀

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「繖山」 の扁額と天井から吊るされた笠?

 ふと太子が気付くと大岩の周囲には太子の言葉に耳を傾ける村人が集い、

その周りでは動物たちまでもが太子の言葉に聞き入っていた。

そこで太子は山中の石に観音様を刻み、これを安置する寺院を建立。

この寺院は山中で太子の教えに耳を傾ける生き物たちに因み教林坊と呼ばれるようになったと言う。

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内陣に祀られている仏像群

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御本尊と両脇の金剛力士像

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中央の十一面観音立像近影

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厨子の中の不動明王像

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暗闇に照らし出される不動明王像

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本堂内陣に置かれた 「教林坊縁疏」

 太子御作の観音石像は子宝を授かった村娘の難産を助けたという

安産守護の言い伝えがある。

その時、傍らの小川が安産の血で赤く染まった事から赤川観音と呼ばれ

良縁成就・子授け・安産の観音様として御利益がある。

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本堂参拝後は、再び靴を履き庭園へ

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太子の説法岩とその下側にある本尊霊窟

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太子の説法岩

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説法岩とその下にある本尊霊窟

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霊窟に祀られている赤川観音

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赤川観音近影

 太子が説法したという大岩は、小堀遠州作と伝わる教林坊の庭園の中に取り込まれ、

この大岩の下の岩窟に赤川観音が祀られている。当寺は別名 『石の寺』 と呼ばれ、御詠歌には

・九十九折れ たずねいるらん 石の寺 ふたたび詣らな 法の仏に

と詠われ、困難な願い事も再度詣でれば叶うと信仰を集めてきた。』とあります。

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岩の周囲に溜まった紅葉

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説法岩の向こうには苔生した岩が続く

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岩の中に聳える紅葉樹

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本堂と塀の隙間にも紅葉が

 聖徳太子には色々と超人的な事績が伝わっていますが、当坊では

太子の教えに人々に加え生き物までも耳を傾けたと言う話。

実際にはそんなことはないでしょうが、仏教開祖のお釈迦様を彷彿とさせる話です。

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本堂脇の普陀落の庭は室町末期の作庭

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塀の向こうの紅葉

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本堂から庭を眺める

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置石に沿って普陀落の庭から遠州庭園へ

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塀越しに見える表門

 また庭園に置かれた大岩は太子が説法された場所で、その下に鎮座されるのが御本尊の石仏。

最初「石の寺」の呼称を聞いた時は「紅葉の寺」の間違いかと思いましたが由緒を聞き納得。

 唯、元々このような由緒があったと考えるよりも、小堀遠州が作庭した際に、

その岩や御本尊から太子の説話が生まれたと考える方が無理なく自然。

そう見ると小堀遠州も中々の【策士】奉行であったと言えそうです。

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屋根の鬼瓦と紅葉

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霊窟の奥に見える書院

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岩に落ちる紅葉

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杉苔と紅葉

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教林坊御朱印 (御本尊赤川観音)

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教林坊 書院から経蔵へ (滋賀県近江八幡市安土町石寺) <教林坊 其の弐>

2023.11.01(20:58) 1633

上の紅葉から下の紅葉へ(2022.11.27)

<コース>
【往路】JR大阪(6:21) → (快速) → JR近江八幡(7:39)

近江八幡駅 → レンタサイクル30分 → 教林坊 → レンタサイクル30分 → 徒歩10分 → 瓦屋禅寺 → レンタサイクル40分 → 近江八幡駅

【復路】JR近江八幡(14:09) → (新快速) → JR大阪(15:13)

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繖山 教林坊(天台宗)

 表門を過ぎ、書院の玄関で受付を済ますといよいよ本格的な境内拝観。

板塀である表門から参道を進むと書院(庫裏)ですが、茅葺の建物は一見すると

塔頭と言うよりも茶室か農家の雰囲気。塀の間から覗く紅葉と相俟って、心が和みます。

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参道の先にある書院(庫裏)
御朱印もこちらで拝受。

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茅と瓦と板塀と

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板塀の向こうに紅葉が聳える

『教林坊(きょうりんぼう)は推古13年(605年)、聖徳太子に拠って創建されたとされる古刹。

表門(板塀)と庫裏並びに庭園が一式で残る貴重なものである。

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庫裏玄関から庭園へ向かう

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玄関から見上げた紅葉

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庫裏玄関付近

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南天越しに見る庫裏

境内の建物は、書院を中心とする表門・経蔵地区と単独で建つ本堂に二分されている。

秋を彩る紅葉は境内の周辺部に多く書院や経蔵付近には少ないが、

建物の間から顔を覗かせる紅葉が人口の建造物と対照をなしている。

表門は素朴ながら貴重な薬医門で江戸時代後期の建造である。

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茅葺屋根と紅葉

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屋根瓦の向こうからも

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庫裏の脇の庭に散り敷く紅葉

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庫裏を抜けて庭園へ
紅葉散り敷く?屋根瓦。

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庫裏の間から覗く紅葉

庫裏は桁行六間半、梁間四間、入母屋造・茅葺(材料は葭)で、

周囲には桟瓦葺の庇が取り付く子院の庫裏としては中規模のものである。

様式から江戸時代前期に建てられたと考えられ、特に座敷は本格的な質の高いものである。

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庫裏に続く経蔵

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経蔵の下は足の踏み場もない程の紅葉

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紅葉越しに見る経蔵

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視野に紅葉を少なくして撮影した経蔵全景

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経蔵を見下ろす高台から

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この付近の枝に残る紅葉は黄色が多い

 かつては屋根には木が生え、壁は崩れ落ち、屋根が落ち込むと言う悲惨な状況も今は昔。

しかし長年の風雪を経た建造物は自然と紅葉に溶け込んだ形となっている。

まさに侘び・寂びの世界である。』 とあります。

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経蔵屋根に覆い被さるような紅葉

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紅葉の中に映える経蔵と庫裏

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経蔵の奥を通る道を行く

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道は本堂へと続く

 書院に居る間は屋根越しに紅葉が見えますが、書院を出て裏へ出た途端、

一面に紅葉が散り敷き、特に経蔵周辺は壁の朱色とも相俟って

赤いライトに照らされているような雰囲気でした。

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奥に見える本堂

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書院縁側から庭園を眺める人達

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参道沿いの千手観音石仏

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こちらはお地蔵様と不動尊か?

 書院から本堂までは北に竹林を控えた遊歩道を進みます。敷地は約千坪とありますが、

山を借景に起伏に富んだ境内の周囲を往く事で、実際以上に広く感じます。

といって長く歩いた印象は全くなく、気が付いたら本堂前まで来ていました。

これも【円周】流作庭の賜物でしょうか?

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参道の途中にある平坦な場所

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樹木の奥に垣間見える経蔵

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高みから庫裏を見下ろす

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杉苔の緑と紅葉

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教林坊 石の寺へ (滋賀県近江八幡市安土町石寺) <教林坊 其の壱>

2023.10.31(21:19) 1632

侘び・さびのかくれ里(2022.11.27)

<コース>
【往路】JR大阪(6:21) → (快速) → JR近江八幡(7:39)

近江八幡駅 → レンタサイクル30分 → 教林坊 → レンタサイクル30分 → 徒歩10分 → 瓦屋禅寺 → レンタサイクル40分 → 近江八幡駅

【復路】JR近江八幡(14:09) → (新快速) → JR大阪(15:13)

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繖山 教林坊(天台宗)

 昨日に引き続いての近江二ヵ寺巡礼。湖南三山はレンタサイクルが出来ずに散々でしたが、

今日は無事レンタルでき先ずは一安心。

 教林坊は、安土の繖山の麓にある西国札所観音正寺の塔頭の一つ。

最寄りはJR安土駅ですが、札所に比べ塔頭のあるのは山の南麓で新幹線に近い場所。

そんな事情もあって新快速の停車する近江八幡から早朝レンタサイクル。

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新幹線の北側、近江米の田圃の中を繖山へ向かう

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途中、観音寺城跡の看板が

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観音寺城石垣の遠望

 繖山が間近に迫ると山腹には観音寺城跡の看板が目に入り、

道路脇の常夜灯前には観音正寺までの道程を記した道標が。

今は往く人も少ないですが一応ここが札所への正式ルートでした。

更に進んで石寺という集落に入ると目的地は間近。

案内に従って進むと簡易便所と駐車場の向こうに寺院がありましたが、

道々人に会う事はなかったのにここまで来ると人がいっぱい。

自家用車の列の奥には既に拝観待ちの行列が。因みに時刻は8時半。

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道標

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ここが観音正寺の正式な入口

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更に道を進むと教林坊入口へ到着

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紅葉の奥の駐車場には既に多くの車が

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受付へ向かう

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8時半にしてこの行列!

 教林坊は普段は非公開寺院で、

・ 4~5月の土日祝

・ 11月1日~12月10日までの毎日

という春・秋の二回のみ公開。春秋に富む身としては後悔の無い様に見たいものですが、

それにしても凄い人出。誰しも考える事は同じです。

9時半からの公開でしたが、幸いに早めに入れて貰えました。

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受付は石段を上った茅葺の総門で

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人波が途切れるまで待って撮影した総門

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小堀遠州 名勝庭園 教林坊 の看板

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総門の屋根の構造

 『繖山の麓にある教林坊は、かつて多数あったとされる観音正寺の坊の一ヵ寺。

昭和50年(1975年)から平成7年(1995年)までは無住で荒廃していたが、その後、復興。

春と秋に期間限定で公開。就中11月から12月上旬は紅葉の名所として多くの観光客が訪れる。

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総門横の受付にて入山  ¥700

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入山時に頂いた教林坊由緒記

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拝観券と小堀遠州像

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総門脇の紅葉

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説明板

 山裾から造られた駐車場から参道が始まる。

階段を上り、茅葺の総門を潜ると紅葉の回廊の中を参道が延びる。

地形の変曲点に石段や木材で土留した階段が造られ、その間はスロープの地道が続く。

正面に谷川の流が見え、右に折れると瓦葺の表門を経て教林坊の庫裏へ至る。

階段の傾斜はそれ程でもなく、巡礼と言うよりも散策気分で上る事ができる。』 とあります。

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総門から来し道を振り返る
幕には佐々木氏所縁の四ツ目紋が。

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境内側から見た総門
茅葺屋根が重たそうに見える。

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風情のある道が表門へ続く

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この朱い実は南天か?

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赤と緑のコントラストが鮮やか

 西国札所塔頭の由緒を持ち、しかも小堀遠州作の庭がある寺院が荒れ放題だった

と言うのも不思議ですが、戦後の農地解放で収入が断たれたのが痛手だったそうです。

境内の堂宇は如何ともし難く、雨漏りや雑草は生え放題。

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石段の奥には本堂屋根が垣間見える

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竹の垣根の向こうにある本堂

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紅葉の赤いトンネルの奥に板塀の表門が

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赤いライトを浴びた様な参道

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この付近は頭上の紅葉が特徴

 これを復興させたのが平成7年に24歳でここの住職に就任した廣部氏。

白洲正子が『かくれ里』で取り上げたのも追い風になりました。地道な努力が実を結んだ結果とありますが、

御住職は「仏教タイムズ」に「荒れ寺復興録」記事を掲載されていたので、

外部へのパフォーマンス能力も優れていたのでしょう。家の存亡は後継者に拠るというのは肯綮に当たっています。

そんな無住の時期も地元の人々が、庭の手入れだけは欠かさなかったのは

【きょうりん】の偉人遠州の御威光の気がします。

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参道の奥にも紅葉が

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塀越しに見る紅葉

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漸く表門へ

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正面より見た表門
江戸時代後期の薬医門で板塀。

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善水寺 百伝池 (滋賀県湖南市岩根) <善水寺 其の肆>

2023.10.30(20:24) 1631

池と霊水の【こうよう】(2022.11.26)

<コース>
【往路】JR大阪(7:30) → (新快速) → JR草津(8:20→8:37) → (草津線) → JR石部(8:48)

JR石部駅 → 徒歩5分 → 石部宿 → 吉御子神社 → 真明寺 → 本陣跡 → 徒歩5分 → 登り町(9:38) → (滋賀バス) → 西寺(9:45) → 徒歩5分 → 常楽寺 → 徒歩15分 → 長寿寺 → 徒歩75分 → 善水寺 → 徒歩5分 → 岩根(14:30) → (滋賀バス) → 甲西北口(14:50)

【復路】JR甲西(15:03) → JR草津(15:17→15:22) → (新快速) → JR大阪(16:13)

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岩根山 醫王院 善水寺(天台宗 湖南三山 西国薬師霊場第四十七番)

 寺名の善水寺は境内からでた水に由来しますが、今も境内に残ります。

『大師堂奥、本堂の東の手前に有るのが百伝池、「ももつて」 の池と読み岩根の池とも言う。

現在は庭園となって居り、池には百伝弁財天が祀られている。

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本堂より見た百伝池と奥に鎮座する弁財天

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池の西側より元三大師堂を望む

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祠からの眺望

 最澄が請雨祈願のための浄水地を探したところ、岩根山中腹より一筋の光が差し込み、

その光に誘われて当地に登った。山中に一堂、その東に百伝池があり、

池中より一寸八分、閻浮檀金の薬師仏を勧請し、その薬師仏を本尊として祀ったのが当寺の嚆矢である。

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祠横より百伝池越しに本堂を見る

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紅葉の奥に池と本堂が映える

 その後、平安京で桓武天皇が御病気に際し、最澄は霊仏出現のあった当地の池水を以て

薬師仏の宝前にて病気平癒の祈祷を修すること七日、

満行なってこの霊水を天皇に献上された所、病気は忽ち平癒。

これに拠り延暦9年(790年)、天皇より岩根山善水寺の名を賜り、延暦寺の別院となった。

大師堂の横には寺号の由来となった善水元水が湧き、今も水を汲む事ができる。』 とあります。

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池の東に湧く 「善水元水」

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正面より見た元水

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由来碑

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善水を受ける手水鉢

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本堂裏手にあるのは閼伽井か?

 境内にある水の効用は御本尊の勧請と帝の病気平癒。

どちらも寺には欠かせない内容ですが、要は清冽な霊水が境内から湧出していた事。

この霊水がここに寺院を開創する呼び水になった訳で、

近代以前には水の善し悪しが健康や寿命を左右したので当然と言えます。

池の名の百伝は萬葉集では 「い」 の枕詞。医・胃に通じる意味もあったのでしょうか。

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本堂西側の庭園

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庭園の石灯篭

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本堂前の紅葉

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本堂前より見下ろす

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行者堂より境内の紅葉を見る

 現在でも善水は百伝池の東に滾々と湧き出ていますが、由緒碑に拠れば、百伝池の前の50m下の

岩石ばかりの場所を掘削したものだそうなので、厳密には平安時代とは別物。

しかし元は同じ場所から湧いている水ですから、目くじらを立てる程のものではありません。

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境内を彩る紅葉

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本堂と元三大師堂の手前に聳える紅葉の巨樹

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巨樹近影

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真紅に色付く

 かつては善水で人々を引き付けた当寺も、今は湖南三山の紅葉で人寄せ。

水が豊富な場所に樹木が繁茂するのは驚くに値しませんが、これも霊水の効用(紅葉?)。

或いは境内の閼伽井(あかい)が、紅い葉を生むのか?

と思って見渡すと黄色も結構多い様子。これは間違いなく霊水の【黄葉】です。

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これは黄葉

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下から見上げるとこんな感じ

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黄葉近影

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同じ黄色でもこちらはツワブキ

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これは白い山茶花

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善水寺 境内の諸堂 (滋賀県湖南市岩根) <善水寺 其の参>

2023.10.29(16:56) 1630

堂々巡り(2022.11.26)

<コース>
【往路】JR大阪(7:30) → (新快速) → JR草津(8:20→8:37) → (草津線) → JR石部(8:48)

JR石部駅 → 徒歩5分 → 石部宿 → 吉御子神社 → 真明寺 → 本陣跡 → 徒歩5分 → 登り町(9:38) → (滋賀バス) → 西寺(9:45) → 徒歩5分 → 常楽寺 → 徒歩15分 → 長寿寺 → 徒歩75分 → 善水寺 → 徒歩5分 → 岩根(14:30) → (滋賀バス) → 甲西北口(14:50)

【復路】JR甲西(15:03) → JR草津(15:17→15:22) → (新快速) → JR大阪(16:13)

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岩根山 醫王院 善水寺(天台宗 湖南三山 西国薬師霊場第四十七番)  元三大姉堂

 国宝本堂に参拝にあとは、お決まりの境内の諸堂巡り。

『池の手前に建つ元三大師堂は正徳3年(1713年)の再建。

宝形造・瓦葺で、元三慈恵大師良源大僧正の等身大尊像を安置する。

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元三大師堂近影

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前方に張り出した大師堂の向拝

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南側面から見た大師堂

 大師堂奥の坂を上った先は鎮守社である六所権現社。

伊勢・春日・八幡・賀茂・熱田・鹿島の神を祀っている。

更に高台に建つのが行者堂で、明治9年飯道寺岩本院行者堂を移し、

行者仏を安置したものである。

その前には護摩供養をする際に使われる基壇がある。』 とあります。

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鎮守社とは言うものの小ぢんまりした六所権現

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更に高台にある行者堂とその手前にある護摩基壇

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行者堂に架かる 「神變大菩薩」 の扁額

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基壇の脇にある井戸

 境内には入口手前にある観音堂を含め諸堂が建ちますが、説明書きにもあるように

各所にあったものを集めたようなもので、いわば【がっさん】堂。

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鐘楼堂

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本堂手前の石段を下りると庫裏へ

 元三大師堂には参拝者も居て、御朱印もあるようですが、その他の諸堂は人の姿も見えませんでした。

建築年代や規模にもありますが、ここ善水寺は国宝の本堂が独り勝ち状態でした。

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庫裏の周辺

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人気のない庫裏

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参道脇に置かれた竹製の灯り

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善水寺 国宝・本堂 (滋賀県湖南市岩根) <善水寺 其の弐>

2023.10.28(19:42) 1629

愚痴は言わねの善水寺(2022.11.26)

<コース>
【往路】JR大阪(7:30) → (新快速) → JR草津(8:20→8:37) → (草津線) → JR石部(8:48)

JR石部駅 → 徒歩5分 → 石部宿 → 吉御子神社 → 真明寺 → 本陣跡 → 徒歩5分 → 登り町(9:38) → (滋賀バス) → 西寺(9:45) → 徒歩5分 → 常楽寺 → 徒歩15分 → 長寿寺 → 徒歩75分 → 善水寺 → 徒歩5分 → 岩根(14:30) → (滋賀バス) → 甲西北口(14:50)

【復路】JR甲西(15:03) → JR草津(15:17→15:22) → (新快速) → JR大阪(16:13)

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岩根山 醫王院 善水寺(天台宗 湖南三山 西国薬師霊場第四十七番)  国宝・本堂

 75分の苦労が報われ漸く入口へ到着。以前の二ヵ寺に比べると明らかに参拝者は少ない様子。

車社会とは言え、アクセスの便が悪いからでしょう。

 拝観料を支払った後、先ずは参道正面に建つ国宝本堂へ。近江にある建造物としての

知名度は低いですが、歴代のJR駅印のデザインにも使用。【印スタンプ映え】する建物です。

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JR三雲駅スタンプ  (JR西日本アーバンネットワーク印)

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JR三雲駅スタンプ  (2006年JR西日本京都支社印)

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本堂解説板 (その一 ; 縦書き)

 岩根山醫王院善水寺(いわねさんいおういんぜんすいじ)は、

『奈良時代の和銅年間(708~715年)、元明天皇の勅命に拠り鎮護国家の道場として

草創された和銅寺が嚆矢である。

延暦年間に比叡山を開創した伝教大師最澄が、堂舎建立の用材を甲賀の地に求めた。

切り出した材木を横田川 (野洲川) 河岸から筏を組み流そうとしたが、日照り続きのために

流量少なく満足に流す事ができない。最澄が請雨祈願のための浄水地を探したところ、

岩根山中腹より一筋の光が差し込み、その光に誘われて当地に登った。

山中に一堂、その東に百伝池があり、池中より一寸八分、閻浮檀金の薬師仏を勧請し、

その薬師仏を本尊として請雨の祈祷を修すること七日、満願の日に当たって大雨一昼夜降り続き、

筏は勢い良く川を下り、琵琶湖対岸の比叡の麓に着岸したという。

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駅スタンプデザインのアングルから撮影

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本堂解説板 (その二 ;横書き)

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百伝池と山茶花越しに見る本堂

 その後、平安京で桓武天皇が御病気に際し、最澄は霊仏出現のあった当地の池水を以て薬師仏の宝前にて

病気平癒の祈祷を修すること七日、満行なってこの霊水を天皇に献上された所、病気は忽ち平癒。

これに拠り延暦9年(790年)、天皇より岩根山善水寺の名を賜り、延暦寺の別院となった。

その後、境内は拡張され、本堂の在る中尾、清涼山の東尾、岩根山の西尾に計26の塔頭が存在していた。

中でも岩根山には十二坊があり、それ故、十二坊山とも呼ばれる。

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国宝・本堂正面
内陣へはここから入る。

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向拝のない本堂正面

 南北朝時代の延文5年(1360年)に火災に遭い堂宇は焼失するが、貞治5年(1366年)に本堂は再建されている。

更に元亀2年(1571年)には織田信長の焼き討ちを受けるが、幸いにも本堂は焼失を免れている。

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前面に掲げられた 「善水寺」 の扁額

 山林に囲まれた国宝本堂は貞治5年(1366年)再建の天台密教仏殿。

桁行七間、梁間五間、入母造・檜皮葺で前面に向拝を持たない。そのため美しい屋根の曲線が覗える。

 前二間通りが礼堂(外陣)、中二間通りが正堂(内陣)、後一間が後戸で五間幅の張り出しが付く。

礼堂内部は中央の二本の柱を省略しているが、通常は虹梁を前後方向に架けるところ、

桁行方面に三間幅で大虹梁を架け渡している。

更に通常の梁の位置には華麗な彫刻の施された挙鼻が設けられている。

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本堂東側面

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蔀戸と軒下組物

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後方から見た西側面

 内陣仏壇中央の厨子は入母屋造・杮葺で国宝、正面上方に檜扇形懸仏3面が架けられている。

厨子内に奉安されている本尊薬師如来坐像は定朝作と伝わる重用文化財で秘仏。

像高103㎝、一木彫・皆金色、左手の薬壷にも蓮弁が彫られている。

胎内からは麻袋に籾を入れたものと延暦4年(993年)の造像願文が見つかっている。

また光背は明応9年(1500年)に新造と裏面に墨書がされている。

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西側庭園から本堂を望む

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元水付近より庭園越しに本堂を望む

 本尊の他にも、厨子の両脇に立つ一刀彫彩色の梵天・帝釈天像や仏壇上の四天王像は藤原初期の古像。

裏外陣の不動明王坐像、四天王像等も含め重文9躯。計30余躯の仏像が本堂内に安置されている。

尚、外陣の左右に立つ2体の金剛力士像はかつて仁王門にあったが、

昭和28年(1953年)の大雨で門が流出したため堂内に置かれたものである。』

とあります。

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池の畔から見た本堂東面

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紅葉、百伝池と本堂

 常楽寺・長壽寺の本堂と共に国宝ですが、前二ヵ寺の本堂が正面からの眺めが良好なのに対し、

当寺は手前斜めからの眺望がお勧め。駅スランプのデザインもそうなっています。

 本堂自体、梁間が広く、屋根の反りが美しこともありますが、手前に庭園と池が広がり、

紅葉が写る構図が得られることが好事家に受ける理由でしょう。

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善水寺説明書

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善水寺御朱印ラインナップ
受付の方の御好意で撮影。

 入山時に御朱印を尋ねると

受付 ; 「そこに11種類のサンプルがありますので。」

私 ; 「平成21年に頂いたのはこれですが。」

受付 ; 「まあ、醫王殿のものはもう使っていませんね。」

との事で、結局西国薬師霊場と、紅葉バージョンを拝受しました。

御朱印にも絶版があるとは今回初めて知りました。

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善水寺御朱印 (平成21年拝受 今は絶版)

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今回拝受の書置き2種

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