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興国寺 書院庭園 (和歌山県日高郡由良町門前) <興国寺 其の漆>

2023.11.29(20:20) 1660

池を巡りてお昼前(2022.12.13)

<コース> 冬の青春18きっぷ
【往路】JR天王寺(6:13) → (紀州路快速) → JR和歌山(7:22→7:24) → JR紀伊由良(8:20)

紀伊由良駅 → 徒歩15分 → 錦花堂・由良〒 → 徒歩30分 → 興国寺

【復路】JR紀伊由良(11:17) → (きのくに線) → JR海南(11:57) → 海南駅前(12:08) → (紀伊バス) → 琴の浦(12:15) → 徒歩10分 → 毛見〒 → 徒歩5分 → 競技場前(12:46) → (紀伊バス) → 紀三井寺(12:52) → 徒歩5分 → JR紀三井寺(13:02) → (きのくに線) → JR和歌山(13:09→13:15) → (紀州路快速) → JR大阪(14:43)

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鷲峰山 興国寺(臨済宗妙心寺派 紀伊之国十三仏霊場第八番)

 境内の高所に建つ開山堂へは書院横の白壁沿いを上りますが、

その途中、書院庭園らしきものが目に入ります。

塀越しに良く見える場所を探していると、開山堂の横から庭に抜ける道がある模様。

そこから階段を降りると庭園に。

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白塀の向こうに見える庭園

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庭園へは山側の細道から

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高く聳える紅葉

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紅葉の下から池越しに書院を見る

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池の畔へ道を下る

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心字池の畔に至る

『庭園は心字池を中心に配した池泉回遊式庭園。

周囲の高台には楓が植えられ、その下には蘇鉄と岩を配している。

岩は地元紀州の緑岩で、書院縁側から池越しに見る風景は龍門滝を表している。』

とあります。

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山側の石組

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蘇鉄と紅葉

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石段に散り敷く紅葉

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池の畔は上下共に深紅

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これが龍門滝か?

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書院近くまで伸びる心字池

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池に架かる石橋上から

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回廊脇の紅葉

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書院前から白塀を見る

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書院から見た池と庭園

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池の向こうに聳える紅葉

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池の向こうに見える石組

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書院側からの龍門滝遠望

 時期的なものもありますが、書院前からの眺めは赤、書院周りは緑と

立つ場所に拠って印象が異なりました。観光寺院ではなく禅道場なので、入山料も不要。

天狗堂以外は外陣からの参拝でしたが、書院の池泉回遊式庭園も間近で見ることが出来、

「拝観は御自由にどうじょう!」 と言った雰囲気です。

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心字池と書院

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白塀から書院を眺める

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開山堂から降りて来た道を戻る

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蹲(つくばい)

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石灯篭

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最後にもう一度、庭園を振り返る

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お昼は鯖寿司+目張り寿司

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興国寺 庫裏と書院 (和歌山県日高郡由良町門前) <興国寺 其の陸>

2023.11.28(19:51) 1659

大きな庫裏の木の下で(2022.12.13)

<コース> 冬の青春18きっぷ
【往路】JR天王寺(6:13) → (紀州路快速) → JR和歌山(7:22→7:24) → JR紀伊由良(8:20)

紀伊由良駅 → 徒歩15分 → 錦花堂・由良〒 → 徒歩30分 → 興国寺

【復路】JR紀伊由良(11:17) → (きのくに線) → JR海南(11:57) → 海南駅前(12:08) → (紀伊バス) → 琴の浦(12:15) → 徒歩10分 → 毛見〒 → 徒歩5分 → 競技場前(12:46) → (紀伊バス) → 紀三井寺(12:52) → 徒歩5分 → JR紀三井寺(13:02) → (きのくに線) → JR和歌山(13:09→13:15) → (紀州路快速) → JR大阪(14:43)

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大きな庫裏の木の下で(2022.12.13)

 境内の堂宇を巡った後は、御朱印拝受のため山門右手に建つ庫裏へ。

正面の法堂も巨大ですが、ここの庫裏は境内の建物で最大。

法堂より大きいことを気にする人はいなかったのでしょうか?

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「庫院」 の額が掲げられた庫裏玄関

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庫裏では御朱印をお願い

 説明書では庫裏とありますが、玄関の上に掲げられた板には「庫院」と墨書。

初めて聞く言葉ですが、庫裏と書院を纏めたのでしょう。

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庫裏に続く唐破風玄関

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正面から見た玄関

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庫裏の横には方丈(中央)、書院(左)が建つ

 庫裏の横は唐破風の玄関、奥は方丈・書院と続き、少し離れた場所に虎鈴庵・隠寮が建ちます。

名前からして前者は茶室、後者は隠居所と想像できますが、この二室も含め全て内部拝観はできず。

方丈・書院に連なる門も閉鎖中で、外陣からの参拝のみに終わったのはプライベートゾーンだからでしょう。

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方丈遠望

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方丈正面の門は閉鎖中

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塀越しに見る紅葉

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紅葉近影

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興国寺 境内の諸堂 (和歌山県日高郡由良町門前) <興国寺 其の伍>

2023.11.27(20:43) 1658

点在する諸堂をゆら~り(2022.12.13)

<コース> 冬の青春18きっぷ
【往路】JR天王寺(6:13) → (紀州路快速) → JR和歌山(7:22→7:24) → JR紀伊由良(8:20)

紀伊由良駅 → 徒歩15分 → 錦花堂・由良〒 → 徒歩30分 → 興国寺

【復路】JR紀伊由良(11:17) → (きのくに線) → JR海南(11:57) → 海南駅前(12:08) → (紀伊バス) → 琴の浦(12:15) → 徒歩10分 → 毛見〒 → 徒歩5分 → 競技場前(12:46) → (紀伊バス) → 紀三井寺(12:52) → 徒歩5分 → JR紀三井寺(13:02) → (きのくに線) → JR和歌山(13:09→13:15) → (紀州路快速) → JR大阪(14:43)

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鷲峰山 興国寺(臨済宗妙心寺派 紀伊之国十三仏霊場第八番)  浴室

 法堂・開山堂・天狗堂を廻った後も、境内には小さいながらも未だ堂宇が存在。

『山門左には納経と御守りを扱う売店があり、手洗い所も併設。

しかし呼び名は東司と禅宗式である。

そこから山方面に、鐘楼・浴室・納骨堂と続き、最後の納骨堂は廊下で法堂と繋がっている。』

とあります。

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鐘楼

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正面から見た鐘楼

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鐘楼の奥に建つのはかつての寺務所か?

 外から見た堂宇は、従来の堂宇と大きく異なる事はありませんが、気になったのは納骨堂。

法堂と繋がっており、内陣には観音像が祀られています。

初めはここが御朱印の帆柱観音様かと思いましたが、後で説明書を見て初めて知りました。

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納骨堂全景

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回廊の先に建つ納骨堂

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納骨堂内陣に祀られている観音様

 それと対照的に簡単に通り過ぎたのが浴室。内部には入れないので、

外から見ただけで納屋かなにかかと思っていました。

後で浴室と分かったので目を凝らすと、成程【良くしつ】らえています。

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浴室全景

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浴室入口

 僧侶にとって一日の疲れを取ると言うよりも、身体を清潔にする方に重点が置かれたのでしょう。

唯、他と繋がらず独立した建家となっているので、

南国とはいえ往来する僧侶にとっては厳しいこともあったでしょうが。

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浴室の傍らにある池

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池に建つのは毘沙門天か天狗か?

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境内に建つ句碑

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興国寺 天狗堂 (和歌山県日高郡由良町門前) <興国寺 其の肆>

2023.11.26(18:35) 1657

天狗論考(2022.12.13)

<コース> 冬の青春18きっぷ
【往路】JR天王寺(6:13) → (紀州路快速) → JR和歌山(7:22→7:24) → JR紀伊由良(8:20)

紀伊由良駅 → 徒歩15分 → 錦花堂・由良〒 → 徒歩30分 → 興国寺

【復路】JR紀伊由良(11:17) → (きのくに線) → JR海南(11:57) → 海南駅前(12:08) → (紀伊バス) → 琴の浦(12:15) → 徒歩10分 → 毛見〒 → 徒歩5分 → 競技場前(12:46) → (紀伊バス) → 紀三井寺(12:52) → 徒歩5分 → JR紀三井寺(13:02) → (きのくに線) → JR和歌山(13:09→13:15) → (紀州路快速) → JR大阪(14:43)

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鷲峰山 興国寺(臨済宗妙心寺派 紀伊之国十三仏霊場第八番)

 興国寺の堂宇で唯一内陣拝観ができるのが天狗堂。

法堂の左側に続く階段を上った先に「天狗堂」の扁額が掛かります。

『法堂の左奥の階段の先には天狗堂が建つが、これは当寺に伝わる天狗伝説に拠るもの。

戦災に遭い困難を極めていた時に、赤城山の天狗が一夜にして七堂伽藍を建立したと伝わり、

堂内には高さ2.4m、幅2.7mの大天狗の面が奉られている。

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法堂の左手にある階段を上る

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天狗堂への階段

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階段途中から法堂を振り返る
右手に建つのは納骨堂。

 その手前には亀の甲羅に似た石が安置されており、天狗命根石(てんぐめいこんせき)と命名。

地球創成期に地殻から噴出した火山岩で内部に数億年前の水を蓄えている貴石である。

 また天狗の背に乗せられた興国寺の使僧が降りたとされる伝説の杉が境内にあり、

樹齢500年を越える天狗杉として知られる。

当寺では伝説に因み毎年成人の日に天狗祭を開催している。』 とあります。

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階段の正面に建つ天狗堂

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「天狗堂」 の扁額

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横から見た天狗堂

 超人的な天狗に加え、超自然現象の石を展示したパワースポットとも言うべき場所です。

天狗に纏わる寺社は高尾山・鞍馬山・迦葉山・大雄山と全国に多く存在しており、

各地に天狗伝説があった証拠でもあります。紀州の博物学者・南方熊楠も天狗に関する論考があります。

 そこで気になるのは天狗の正体。高尾山ではムササビと捉える説もあるとか。

天狗には大天狗と烏天狗と二種類で、前者が高身長・赤面・鼻が高い、

後者は小さく・黒面・嘴を持つというのが特徴。

人間界とは違う異形の物ですが、前者は白人の特徴に似ています。

すると後者は黒人となりそうですが、小柄な体格や素早い行動には似た点もあります。

古代に来朝した人々の強烈な印象ですが、そこにどれほどの真実が含まれているのか?

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天狗堂内陣

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正面より見た天狗面

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大天狗近影

 白人はヨーロッパ、黒人はアフリカというのが今日の連想ですが、

古代でそこまで遠方から来朝するのは困難。

そこで白人をソグド人(中国書の粟特人)、黒人をコンロン人(中国書の崑崙奴)

と置き換えるとどうでしょうか?

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天狗面の手前に置かれている天狗命根石

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亀の甲羅に似た天狗命根石

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石の解説

 ソグド人はシルクロードで活躍した中央アジア出身の商人、

コンロン人は南洋出身の中国で召使として重宝された人達。

シルクロードの終着点と言われる日本に彼等が居た可能性は十分在り得る話。

今に伝わる雅楽面は彼らの風貌を写したとも言われる位ですから。

 勿論、天狗伝説の残る各地に彼等が滞在したとは考えにくいですが、

「超人的な功績のあった人物に古代の異形の人々を結びつけたのではないか」、

というのが私の考えです。

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興国寺御朱印 (天狗堂)


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山門脇に聳える天狗杉

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興国寺 開山法燈国師 (和歌山県日高郡由良町門前) <興国寺 其の参>

2023.11.25(20:29) 1656

法堂より上の法燈(2022.12.13)

<コース> 冬の青春18きっぷ
【往路】JR天王寺(6:13) → (紀州路快速) → JR和歌山(7:22→7:24) → JR紀伊由良(8:20)

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鷲峰山 興国寺(臨済宗妙心寺派 紀伊之国十三仏霊場第八番) 
禅堂から開山堂へと続く回廊

 当寺は山門から法堂・禅堂・開山堂が一直線に並ぶ典型的な禅宗様式。

唯、法堂同様、どこの堂宇も外陣からの参拝のみでした。

『法堂から渡り廊下で繋がるのは禅堂。雲水の修行の場である坐禅堂で、

坐禅会の参禅者を除き、一般参詣者の入堂は禁止されている。

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法堂(右)に続く禅堂

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法堂から延びる回廊

 禅堂の中央奥から階段があり、それを上った先にあるのが奥の院。

文政6年(1823年)の再建で重要文化財である木造法燈国師坐像を安置。

そのため開山堂の名でも呼ばれる。

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禅堂前面に掲げられた 「思遠」 の扁額

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回廊の屋根裏部分

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禅堂の全景

 開山である法燈国師は信州松本に生まれ、19歳で出家し東大寺にて得度、

心地覚心(しんちかくしん)と名乗った。

高野山にて密教を、金剛三昧院にて禅密を修行した後、建長元年(1249年)に入宋。

径山興聖万寿禅寺等で修行し、杭州護国寺で無門禅師から禅の印可を受け、同6年(1254年)に帰朝した。

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開山堂(奥の院)は更に回廊の先に建つ

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途中より回廊と禅堂を見る

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左側より見た開山堂

 その後、願生の要請を受け西方寺の開山になり禅宗に改宗。

亀山上皇から禅師号、後醍醐天皇からは国師号を勅諡され興国寺の発展に貢献。

また熊野・伊勢地域への布教を積極的に行ったが、その際に国師が宋で修得した

金山寺味噌の製造方法が、弟子達を通して人々に伝わり、そこから醤油が誕生するきっかけとなった。

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開山堂へは回廊右手の階段を上る

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回廊途中の紅葉

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紅葉越しに禅堂・法堂を見る

 また国師は普化尺八を奏する居士4名を宋から伴い帰国、興国寺に住まわせた。そのため当寺は

普化尺八の本山的な役割を果たし、その弟子の一人である虎竹禅師が尺八の元祖・寄竹となった。

頭から首まで隠れる編み笠の天蓋を被った虚無僧が、尺八を奏しながらで普化宗を全国に普及。

普化明暗尺八発祥の寺院であると共に虚無僧の寺としても知られる所以である。』 とあります。

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開山堂近影
ここも拝観は外陣のみ。

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開山・法燈国師

 御本尊を祀る法堂よりも高所に祀られているだけに、法燈国師が当寺に尽くした功績は

多大なるものがあります。その徳を慕って多くの僧が参禅しましたが、その中の一人に

先月11月3日に参拝した越中国泰寺の開山慈雲禅師が居ました。

法堂の様子や虚無僧に所縁があるのも師の影響の結果と考えると納得できます。

言わば【法灯】を伝えた訳ですが、「法燈」の読みが越中では「はっとう」、

紀州では「ほっとう」と異なるのが不思議。太平洋と日本海で、そこまで発音が変わるものでしょうか?

些細な事ですが、ホットではっとする内容。誰か伝家の【宝刀】で解決してくれないものでしょうか?

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開山堂脇に建つ観音像
この奥には歴代住職・紀州徳川家の墓所が続く。

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観音像からの眺め

 我が国に来朝した鑑真・隠元は仏教に加え中国の異文化も齎しましたが、

同じことは入唐・入宋した僧侶にも言えます。当寺の隆盛の基礎を築いた法燈国師も

仏教に加え食文化・音楽に貢献する事大。これを【興国の志】と呼ぶのかどうか?

唯、醤油は紀州湯浅から下総の銚子へ、虚無僧も興国寺から越中の国泰寺へと中心が移り、

紀州はパイオニアに留まったのが残念ではありますが…。

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2006年以前のJR紀伊由良駅スタンプには興国寺と虚無僧がデザイン

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興国寺 本堂 (和歌山県日高郡由良町門前) <興国寺 其の弐>

2023.11.24(20:35) 1655

主君と艱難を共にした開山(2022.12.13) 

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紀伊由良駅 → 徒歩15分 → 錦花堂・由良〒 → 徒歩30分 → 興国寺

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鷲峰山 興国寺(臨済宗妙心寺派 紀伊之国十三仏霊場第八番)

 山門の下に立つと境内は高い石垣の上に。その周囲と階段には紅葉が散り敷き、宛ら紅葉の参道。

階段の横には石垣の上に白壁が建ち、色とりどりの景観が参拝者を迎えてくれます。

高台に建つ様は寺院と言うよりも宛ら城郭か要塞ですが、これは宗祖・栄西(ようさい)とは無関係。

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見上げるような石垣

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赤(閼伽)と白(城)のコラボ

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階段に散った紅葉

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階段を上った先から

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黄葉

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深紅

 山門は昭和60年の寄進ですが、掲額は古く「宋竹友」と書かれている事から

鎌倉時代まで遡ると見る向きもあるとか。

 山門正面に建つのは法堂。本堂とも仏殿とも呼ばれ、宋風を取入れた重層入母屋造。

寛政9年(1797年)の再建で、内部には本尊の釈迦如来像などを安置しています。

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階段の先に建つ山門

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山門に掲げられた 「鷲峰山」 の扁額
’宋竹友’ と書かれているのは左端?

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山門屋根の鬼瓦と寺紋の笹竜胆

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山門の先に広がる境内

 鷲峰山興国禅寺(しゅうほうざんこうこくじ)は、

『安貞元年(1227年)、高野山金剛三昧院の願生(がんしょう)が鎌倉幕府三代将軍・源実朝の

菩提を弔うために創建した真言宗寺院の西方寺が嚆矢である。

 願生は俗名を葛山景倫(かつらやまかげとも)と言い鎌倉幕府の御家人。

承久元年(1219年)、実朝の暗殺を機に出家した。

北条政子も願生を西方寺のある由良荘の地頭に任命し、その忠誠心に報いている。

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法堂(本堂・仏殿)遠景

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法堂は宋風を取り入れた重層入母屋造

 法燈国師が宋から帰朝すると国師と親交のあった願生は、

正嘉2年(1258年)に西方寺の住職として迎え開山とした。その際に禅宗に改宗、

日本24流の4番目となる法燈派の派祖となり多くの高僧を輩出した。

興国元年(1340年)には後村上天皇より興国寺号を拝受。最盛期には末寺も143ヵ寺を数え

「関南第一禅林」と称され、古くから由良開山の名で親しまれた。

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正面より見た法堂

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唐破風と千鳥破風が組合さった法堂屋根

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「関南第一禅林」 の扁額

 天正13年(1585年)、羽柴秀吉の紀州征伐に拠って堂塔の大部分が焼失するが、

慶長6年(1601年)に紀州藩主・浅野幸長に拠り再興。その後も歴代住職が復興に尽力した。

 昭和31年(1956年)には妙心寺派から独立して法燈派大本山となったが、

昭和60年(1985年)2月に妙心寺派に復帰。同年9月には法燈国師700年大遠緯を厳修している。

寺宝には重要文化財である木造法燈国師坐像や絹本著色法燈国師像、

紙本墨書誓度院規式がある。』 とあります。

 扁額 「関南第一禅林」 の意味を御住職に伺うと、

住職 ; 「鈴鹿の関がありますやろ。それより南の一番の禅寺の意味で、要は自慢ですな!」

随分さばけた方でした。

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御堂の間は廊下で繋がっている

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法堂側面の華頭窓

 通常、禅宗寺院では本堂と法堂は別であることが多く、前者は御本尊を祀る場所、後者は法話をする場所。

しかし当寺では法堂が本堂を兼務しているようです。様式は典型的な唐様、再建とは言え

寛政9年(1797年)に完成していますから、重要文化財くらいになっても不思議はありませんが、

その様な記載は全くなし。一体どういう経緯なのでしょう。

尚、法堂内陣は入れず外陣からの参拝。

入口の隙間からは並んだ仏像群や龍の天井画が垣間見えたので尚更残念でした。

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御本尊の釈迦如来坐像と周りを護る四天王像

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法堂天井に描かれた龍

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木鼻の獅子と象の彫刻

 解説にあるように当山の開基・葛山景倫は鎌倉幕府の御家人。

武士の鎌倉殿に縁の寺院が、遠くはなれた紀州にあるのも【奇異で怪奇】な感が否めませんが、

主君の突然の死に際し出家するような性格なので一途な人間だったのでしょう。

それ以上に、開山に入宋から帰朝した法燈国師を迎えた功績が大。

己が創建した寺院ならば自らがトップに君臨し続けても良さそうなものですが、

結果的にはこの判断が当寺を繁栄に導くことになります。

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法堂前から山門を見る

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向こうに見えるのが庫裏と書院

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天狗堂への途中、法堂を振り返る

 尚、今回拝受した御朱印は帆柱観世音。御本尊は釈迦如来ですが、

紀伊ノ国十三佛霊場も兼ねているのでこうなったのでしょう。

因みに帆柱観音とは法燈国師が帰朝時に船が嵐に巻き込まれた際、

観音経を帆柱に括り付けて難を逃れたことに拠るとか。

これは何処にも載って居らず、御住職から訊いた話。これも巡礼の醍醐味の一つと言えます。

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興国寺解説書

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興国寺御朱印 (紀伊国十三佛霊場)

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興国寺 大門跡から山門へ (和歌山県日高郡由良町門前) <興国寺 其の壱>

2023.11.23(19:30) 1654

紀州の路をゆ~らゆら(2022.12.13)

<コース> 冬の青春18きっぷ
【往路】JR天王寺(6:13) → (紀州路快速) → JR和歌山(7:22→7:24) → JR紀伊由良(8:20)

紀伊由良駅 → 徒歩15分 → 錦花堂・由良〒 → 徒歩30分 → 興国寺

【復路】JR紀伊由良(11:17) → (きのくに線) → JR海南(11:57) → 海南駅前(12:08) → (紀伊バス) → 琴の浦(12:15) → 徒歩10分 → 毛見〒 → 徒歩5分 → 競技場前(12:46) → (紀伊バス) → 紀三井寺(12:52) → 徒歩5分 → JR紀三井寺(13:02) → (きのくに線) → JR和歌山(13:09→13:15) → (紀州路快速) → JR大阪(14:43)

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鷲峰山 興国寺(臨済宗妙心寺派 紀伊之国十三仏霊場第八番)

 今日は休暇を採って心斎橋の医療センターで4回目のコロナワクチン接種ですが、

何故か夕方からなので少しばかり南を散策。

 心斎橋、天王寺、和歌山を経て御坊の手前の紀伊由良で下車。

釣り・海水浴では良く知られた場所ですが、駅の北1㎞の山腹にある興国寺は紀州を代表する古刹。

そこでこの度の巡礼となった訳ですが、郵便局や土産物店は港方面の南西に1.0Kmと

丁度駅を真ん中にして反対側。徒歩移動では時間のロスが大きいですが、今回は南西からスタート。

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興国寺所縁の和菓子を商う錦花堂

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店内に並べられた商品
中央は由良町の【ゆらキャラ】 天狗の 「ゆらの助」

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土産は昔ながらの力餅と禅を5個ずつ購入

 42号線を由良川に沿って下ると15分で町役場に到着。郵便局もこの付近で、

興国寺所縁の御菓子を扱う錦花堂も【広告】に拠ればこちら。参拝前に土産を買うのは順序が逆ですが、

御菓子を扱う店が早朝から開店しているので、その順序になった次第です。

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由良郵便局 ; 立巌、町花・水仙

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42号線沿いにある寺への案内板

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曲がり角に立つ寺号標と天狗醤油の檜屋

 その後は42号を遡り門前の交差点を北へ。

門には興国寺への道標と天狗醤油の工場があるので迷う事はありません。

途中、寺への案内板がありましたが、その脇には「開山法燈国師之道場」と

「興国寺山門跡地」の石碑が。山麓は未だ先でしたが、かつてはここまで寺域だったようです。

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道を行くと先ず 「開山法燈国師之道場」 の石碑が建つ

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続いて 「興国寺山門跡地」の石碑が

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道から南側を見ると斜面にミカン畑が

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ようやく寺号碑の建つ門前に到着
右の直線が参道で、左側は県道23号線になる。

 蜜柑山を横に見て漸く門前に到着。寺号標の横にバス停「開山」の時刻表がありましたが、

紀伊由良駅からの本数は極僅か。改竄したものではないでしょうが、歩いた方が遥かに現実的です。

バス停の先、駐車場脇に建つのが大門。

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門前にあるバス停 「開山」 の時刻表

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正面より見た大門

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興国寺由緒記と開山

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大門の屋根裏と欄間彫刻

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大門に続く参道

『元は県道にあったものを平成9年移築。

秀吉の兵火に遭うまで大寺の門として佇んでいた。

その先には石畳の参道が続き、途中には明治の文明開化に貢献した

地元出身の由良守応の墓と顕彰碑が建っている。

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真っすぐ伸びる石畳の参道

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参道脇の深紅の紅葉

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木々に覆われた参道を往く

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参道脇にある由良守応の墓と顕彰碑

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由良守応の解説

 竜王社、無縁墓地を過ぎ洗心池に架かる石橋を渡ると山門下。

両側には楓が植えられ、高い石垣の上に建つ伽藍は宛ら山中の要害にも見える。』

とあります。

 師走も中旬になりましたが、境内の此処かしこには未だ紅葉が散らずに残っていました。

これも南紀は近畿でも温暖な地域だからでしょう。

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参道の奥に建つ龍王社

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龍王社由緒

 大門跡に立つと門前は随分先。かつては相当な寺域を有する大伽藍だったのでしょうが、

それも今は昔。現在の寺院は山の奥まった場所に押し込められた感じ。

大門までは平地を行きますが、そこから先は石畳・階段と上りが続き、

周囲に木々が生い茂ることもあって山寺に赴く感は十分で気分も【高揚】。

これも紅葉の効用でしょうか?

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遥か向こうの階段を上ると境内へ

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参道左にある無縁墓地

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洗心池に架かる石橋を渡る

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串本駅 (和歌山県東牟婁郡串本町)

2023.06.13(20:31) 1497

那智の滝からターキーへ(2023.1.27)

<コース>
【往路】紀伊勝浦駅(6:45) → (熊野バス) → 那智山(7:11)

那智山 → 徒歩5分 → 青岸渡寺 → 熊野那智大社 → 徒歩10分 → 飛瀧神社 → 那智山(9:02) → (熊野バス) → 那智駅(9:19) → 徒歩3分 → 補陀落山寺 → JR那智駅(10:00) → JR紀伊天満(10:02) → 徒歩15分 → 勝浦漁港 → 徒歩5分 → JR紀伊勝浦

【復路】JR紀伊勝浦(12:09) → JR串本(12:46) → 徒歩10分 → 無量寺 → JR串本駅(14:01) → JR周参見(14:45→14:53) → (くろしお26号) → JR天王寺(17:33)

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本州最南端の駅(JR紀勢本線)

 二日間に亘った熊野三山巡礼を終え帰路へつく前に串本で下車。雨のため大島は×でしたが、

無量寺へは拝観して先ずは目的達成。その後、ゆっくりと駅へUターン。

 列車の駅には日本最東端、最北端などの形容詞が付く駅がありますが、

形容詞の割には意外と見所の少ない場所が殆ど。そんな中に在って本州最南端の串本駅は、

潮岬や大島、橋杭岩などの観光名所を持つ紛れもない観光駅です。

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串本駅スタンプ (昭和55年押印)
紛れもない国鉄時代。「わたしの旅」印が登場する少し前になる。

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JR串本駅スタンプ
(上) 1990年代  (下) 2006年設置の和歌山支社印

『元は潮岬の半島も島であったが、長い年月をかけて幅500mの砂州で紀伊半島と繋がり、

そこに市街地が形成された。

 紀伊半島沖は航海の難所なので、本州と陸繋島で繋がった潮岬には灯台が設置。

付近の航行の安全を図っている。それでも明治19年(1886年)のイギリス船ノルマントン号の遭難、

明治23年のトルコ軍艦エルトゥールル号の沈没など、いくつかの事故が起こっている。

昭和19年には航空母艦「信濃」が潜水艦の魚雷で沈没している。』 とあります。

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駅前に建つエルトゥールル号記念碑

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モニュメントは紀州青石

 ノルマントン号事件は船長を初めイギリス人が先に逃げて助かり、乗客の日本人の多くが

遭難した悲惨な海難事故。後の裁判では「言葉が通じなかった。」という船側の言い分が通り、

日本人には納得いかない判決となりました。

この事故は我が国の不平等条約を見直す必要性を痛感させ、1994年の陸奥宗光に拠る

治外法権撤廃へと繋がります。

一方、エルトゥールル号は串本の漁師が命懸けで乗組員の命を救ったことで、オスマン・トルコの

スルタン・アブドゥール・ハミド二世から明治天皇へ感謝の手紙が届く等、日土友好の象徴になりました。

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串本郵便局 ; 橋杭岩、船

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参拝した無量寺はこのような細道の奥

 同じ事件ながらノルマントン号事件が、話題にならないのは大英帝国のプライドなのか、

黒歴史のためかは分かりません。余談ですが、英国の教科書では阿片戦争に関する記述はないそうです。

雨のため橋杭岩が見えなかったのは悔いが残りましたが、スイーツを購入して帰路へ。

串本から乗車する手もありましたが、普通が来たので周参見まで乗車して特急に乗り換え。

無人化が進むJRですが、予想通り無人駅。こういう予想は当たらない方が良いですが…。

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土産のスイーツは駅前の 「儀平菓子店」 にて
むかしは大阪にも出店していたが、最近は見ない気が…。

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儀平と言えば、うすかわ饅頭

 そこへ入線してきたのが「くろしおパンダ電車」。雨と無人化で【すさみ】がちになりそうな心に

晴れ間が見えた気がしました。パンダ列車は、南紀白浜アドベンチャーワールドに由来。

世界の動物園には多くのパンダが飼育されていますが、繁殖では白浜がダントツなようで、

最近も子供が中国へ里帰りしていましたっけ。

客寄せパンダとは使い古された謂いですが、この列車を目的に来るマニアも居るとか。

地域の活性化に貢献していますが非電化路線には駄目だそうで、

理由はパンタグラフが使えないからだとか(ホンマかいな!)。

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「パンダ列車」 (くろしお26号)

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車体に描かれたパンダとコアラ

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他にもアドベンチャーワールドの動物たちが

 こうしてパンダに載って、鉄道むすめ「黒潮しらら」に見送られて巡礼終了。

大願成就しなければ、熊野から補陀洛渡海ならぬ堕落渡海する所でしたが、

霙まじりの散々な天気の中、熊野三山詣も無事終了。唯、

・宿泊費 ¥4800
・飲食費 ¥5300
・朱印料 ¥6000

となったのは魔訶不思議でした。帰宅一番、家族からの第一声。

「こんな時期に、アホちゃうか!」

個人的には「ちゃうか」は不要な気もしますが…。

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座席シートもパンダ

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白浜駅ホームでは 「鉄道むすめ」 が御見送り

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無量寺 (和歌山県東牟婁郡串本町串本)

2023.06.12(21:31) 1496

駅から近郊の寺(2023.1.27)

<コース>
【往路】紀伊勝浦駅(6:45) → (熊野バス) → 那智山(7:11)

那智山 → 徒歩5分 → 青岸渡寺 → 熊野那智大社 → 徒歩10分 → 飛瀧神社 → 那智山(9:02) → (熊野バス) → 那智駅(9:19) → 徒歩3分 → 補陀落山寺 → JR那智駅(10:00) → JR紀伊天満(10:02) → 徒歩15分 → 勝浦漁港 → 徒歩5分 → JR紀伊勝浦

【復路】JR紀伊勝浦(12:09) → JR串本(12:46) → 徒歩10分 → 無量寺 → JR串本駅(14:01) → JR周参見(14:45→14:53) → (くろしお26号) → JR天王寺(17:33)

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錦江山 無量寺(臨済宗東福寺派別格寺院)

 二日間に亘った熊野三山巡礼も漸く終えて帰路へ。そのまま帰っても良かったのですが、

ここまで来たからにはと、18きっぷでは行き難い串本で下車。

 晴天ならば、自転車で潮岬か大島までと意気込んだ串本でしたが、午後になっても雨は止まず。

駅周辺を徒歩で散策するだけにとどまりました。

そんな中、見所でもあるのが徒歩10分の場所にある無量寺。

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入口のカイヅカイブキの脇に建つ寺号碑

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山門を抜け境内へ
山門右奥が応挙芦雪館。入山料は不要。

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正面から見た山門

 錦江山無量寺(きんこうざんむりょうじ)は、

『虎関禅師の開山に拠る臨済宗東福寺派寺院。

以前は袋と呼ばれる入江にあったが、1707年に発生した宝永地震に拠る津波で全壊・流出。

天明6年(1786年)京都東福寺から派遣された愚海(ぐかい)和尚に拠り現在の場所に本堂が再興。

その際、愚海は親交のあった円山応挙に襖絵を依頼。応挙は12面を描くが高齢であったので

高弟の長沢芦雪に後を託し、芦雪は京より串本に赴き「龍虎図」等の作品を残した。

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山門の向こうに広がる境内

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本堂正面に立つ
禅の修行もできそうな広さ。

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本堂前面に掲げられた 「錦江山」 の扁額

 昭和36年に日本一小さい美術館として「応挙芦雪館」が無量寺境内に開館。収蔵作品の中心は

円山応挙筆の重文「波上群仙図」や、長沢芦雪筆の重文「龍虎図」「猿廻図衝立」等の墨画襖絵55面であり、

本堂にあったと同じ配置に復元。畳の上に坐った視点で拝観できるように工夫がなされている。

他に明兆を始めとする探幽・白隠・若冲などの近代絵画・墨蹟96点。

現代絵画・書作品に加えて境内を中心に現代彫刻作品61点もある。』 とあります。

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蘇鉄の奥にある書院入口
但し内部拝観はできず、参拝は外陣のみ。

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こちらが庫裏

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境内奥にある観音堂
朱塗りだが、辯天堂ではない。

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少し高台に建つ慈光院は納骨堂

 寺院と言うよりも、江戸時代の著名な画家の絵を展示する空間。

山号の通り駅からは【近郊】にありましたが、寺号と違って入館料は【無料】ではありませんでした。

 今回、応挙芦雪館はスルー、境内参拝に留まりました。

津波の被害を受けたこともあって境内や伽藍を見ても古刹の印象はなし。

やはりここは小さな美術館のようです。

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塀際に造られた庭園

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拝観者もいないが庭園は綺麗に整備されている

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山門脇の鐘楼
その奥には収蔵庫が建つ。

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鐘楼近影

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鐘楼脇の高台はかつての伽藍跡か?

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平成6年拝受の御朱印
墨書ではなく判子であった。

 当寺の住職が応挙に襖絵を依頼したのは知人である事に加えて、当代きっての名筆だったからで、

妥当なところでしょう。しかし応挙は来ずに代わりに来たのは弟子の芦雪。

応挙が高齢だったとありますが、当時の応挙は香住の大乗寺の襖絵に取り組んでいた筈なので、

どっちつかずの作品になるのを嫌ったからと思います。

大乗寺の密英上人は若き日の応挙に経済援助をしてくれた大恩人。

そちらを優先したのは人として当然、応挙が傲慢だった訳ではありません。

 しかし派遣された芦雪も名作を残しその名を高めた訳ですから、

この件については三方良しで決着が着いたと言って良いでしょう。

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入口にある応挙芦雪館の説明板
載せられた絵画は芦雪の「虎図」と「龍図」 の部分。

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境内の彫刻群

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何故かモアイ像を彷彿とさせる

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「根」 と題した酒井良作の石彫

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紀伊勝浦漁港 (和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦)

2023.06.11(07:15) 1495

勝浦漁港にはレトロが似合う(2023.1.27)

<コース>
【往路】紀伊勝浦駅(6:45) → (熊野バス) → 那智山(7:11)

那智山 → 徒歩5分 → 青岸渡寺 → 熊野那智大社 → 徒歩10分 → 飛瀧神社 → 那智山(9:02) → (熊野バス) → 那智駅(9:19) → 徒歩3分 → 補陀落山寺 → JR那智駅(10:00) → JR紀伊天満(10:02) → 徒歩15分 → 勝浦漁港 → 徒歩5分 → JR紀伊勝浦

【復路】JR紀伊勝浦(12:09) → JR串本(12:46) → 徒歩10分 → 無量寺 → JR串本駅(14:01) → JR周参見(14:45→14:53) → (くろしお26号) → JR天王寺(17:33)

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紀伊勝浦漁港

 那智駅で運よく電車に乗れた後は、一駅乗って紀伊天満で下車。

ここで郵便局に寄った後、歩いて紀伊勝浦駅へ。

元国鉄とはいえ駅間1.2㎞、大した距離ではありません。

紀伊勝浦駅は、

『地域の中心でもあり駅前から港までは商店街が続く。勝浦港は遠洋漁業の基地として知られ、

マグロやカツオの水揚げが多い。しかし以前はサンマの漁獲が多く、新宮出身の文豪・

佐藤春夫の 「さんまの歌」 の詩碑が駅前に建てられている。

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紀伊勝浦駅スタンプ (昭和55年押印)

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駅前の 「さんまの歌」 碑

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歌碑の拡大

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那智天満郵便局 ; 那智の浜海水浴場、ビーチパラソル
那智勝浦港郵便局 ; 紀の松島・ラクダ岩

 勝浦は漁港に加え白浜と並ぶ温泉保養地としても知られる。

狼煙半島が延びる先には鶴島が浮かび、湾口を塞ぐような中ノ島が防波堤の役目を果たしている。

その結果、勝浦湾内は波が穏やかで、湾内に浮かぶ島や岬の汀からは温泉が湧出。

島にある温泉旅館に巡行船で渡る人など港は賑わいを見せている。』 とあります。

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漁港に停泊中の漁船

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港に隣接する 「にぎわい市場」

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港に面して建てられた足湯 「海乃湯」

 駅から港まで続く繁華街ですが、本当に賑やかなのは港周辺。港には漁船が停泊、

突堤には足湯もありました。漁港が町の発展を導いた証拠です。

特に仲ノ町と脇入通り、通称脇仲通りは役場・銀行・電報電話局・魚市場等の主要施設があって、

今も勝浦港郵便局はその建物を使用していました。やはりマグロの漁港にはレトロが良く似合います。

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レトロな建造物を使用した那智勝浦港郵便局

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郵便局前を走る脇仲通りの変遷

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郵便局玄関

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玄関上の装飾

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郵便局を後方から見たところ

 歩いていると昼前ながら市場での競りに遭遇。よく見るとマグロの様子。係の人に尋ねると、

係員 ; 「この線を越えなければ、どこで見て貰っても大丈夫です。」 との返事。

テレビ等では見ましたが、生マグロは初見でした。

私 ; 「クロマグロはありますか?」

係員 ; 「今日は1本も上っていません。」

私 ; 「あちらの大きいのは?」

係員 ; 「あれはキハダです。」

私 ; 「今日の水揚げはどれくらいなのでしょう。」

係員 ; 「50トンですね。」

私 ; 「多いのですか?」

係員 ; 「少ない方です。」

私 ; 「赤道を越えて遠くまで行かれるのですか?」

係員 ; 「かつてはそうでしたが、今は行っても仙台沖くらいです。」

私 ; 「採れないからですか?」

係員 ; 「いいえ、遠くに行くと支払う権利金が多くて。割に合わないので。」

と興味深い話を伺う事ができました。

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魚市場の朝市

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これはキハダマグロ
尾鰭を切っているのは脂の状態を見るためとか。

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やや小振りなビンナガマグロ
長い胸鰭を鬢(びん)に見立てたもので、紀州産の備長炭とは無関係。

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競り落としたマグロは氷漬け?

 思いがけずまぐろ市場を見学できたので、誘惑に勝てず昼は「目はりマグロ定食」。

目を見張る値段ではないかと心配でしたが、リーズナブルな¥1200でした。

 現在は第三次産業が花形で、一次産業は隅に追いやられていますが、

昔に比べて確実に進歩しているのは確か。漁獲量が減っているのも問題です。

唯、和歌山では白浜で近大がクロマグロの完全養殖目指して研究中。一部ではできたようですから、

今後は何処まで価格を下げることができるか?そこが頼みの【ツナ】と言えそうです。

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昼食は駅前の 「めはり寿司 二代目」 にて

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那智駅 (和歌山県東牟婁郡那智勝浦町浜ノ宮)

2023.06.09(20:35) 1494

那智駅とネオ那智駅(2023.1.27)

<コース>
【往路】紀伊勝浦駅(6:45) → (熊野バス) → 那智山(7:11)

那智山 → 徒歩5分 → 青岸渡寺 → 熊野那智大社 → 徒歩10分 → 飛瀧神社 → 那智山(9:02) → (熊野バス) → 那智駅(9:19) → 徒歩3分 → 補陀落山寺 → JR那智駅(10:00) → JR紀伊天満(10:02) → 徒歩15分 → 勝浦漁港 → 徒歩5分 → JR紀伊勝浦

【復路】JR紀伊勝浦(12:09) → JR串本(12:46) → 徒歩10分 → 無量寺 → JR串本駅(14:01) → JR周参見(14:45→14:53) → (くろしお26号) → JR天王寺(17:33)

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那智駅(JR紀勢本線)

 補陀洛山寺参拝で熊野三山も取り敢えずは終了。

後は紀伊勝浦に戻って昼食ですが、その前にJRの駅舎へ。

『JR那智駅は大正元年12月4日の開業で標高4.3mは新宮駅と同じである。

海岸に面したホームからはそのまま熊野灘の眺望を楽しむ事ができる。

 熊野那智大社、青岸渡寺の最寄り駅で、駅舎は那智大社を模した社殿風の造り。

駅の看板も神社の扁額を模している。

無人駅となって久しく、停車するのは1日に9~12本の普通列車のみである。

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社殿風の駅舎玄関

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駅名プレートも神社の扁額様式

 平成22年には隣接する場所に「道の駅なち」がオープン。

農産物直売所や温泉入浴施設「丹敷の湯」がある他、熊野那智世界遺産情報センター、

日本サッカーの父・中村覚之助の紹介コーナーがある。』 とあります。

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JR駅舎に向かって左に建つ 「道の駅なち」

 有名な寺社の最寄り駅には、それを模した建物が多く、当駅以外にも三島(静岡)・弥彦駅(新潟)・

出雲横田(島根)は今も現役。長野・奈良はかつての駅舎がそうでした。

観光地というのが一般に広まったのは高々戦後の事。

それまでの民衆は自分の村から出かける事は殆どありませんでした。

そんな中にあって寺社の巡礼だけは、家族・地域・為政者が認めた唯一の外出できる機会でした。

統計を取った訳ではありませんが、全国の駅スタンプの図柄で最も多いのは寺社ではないかと思う位です。

また各地には〇〇市という地名が残るのは、この日に市が立った名残りですが、

その日と言うのが寺院の御開帳に当たっていたというのは良く聞く話です。

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かつて押印したJR那智駅スタンプ
シンプルだが、良いデザイン。

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今は代わって道の駅スタンプ
JRに比べると幾分写実的になった印象がある。

 そんな那智駅ですが、如何せん電車の本数が少な過ぎるのが最大のネック。

加えて駅周辺に商業施設がないのも影響しています。

今でも新宮駅から那智勝浦駅までは30分毎に路線バスが走っており、利用するのは専らそちら。

偶々10時に電車があったので私も乗車しましたが、そうでなければバスを利用していました。

唯、路線バスはほぼJR沿いを走るので、駅周辺の見るのはバスに乗車してもOK。

駅舎としても見所のある那智駅が素通りされるのは非常に残念でしたが、

傍に道の駅が出来た事に拠り復活がなるかどうか?これから注視していくことになりそうです。

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「うーん!この本数では…。」 と唸りたくなる令和5年1月のJR那智駅時刻表

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上りホームから見る那智駅舎

とそんなことを考えながら駅脇の御手洗いへ向かうと公衆トイレまでが神社仕様。

かつては立小便を防ぐために鳥居の絵を壁や塀に描いたので、これには驚きました。

急いで駆け込んで来た人もここに入ると思わず【しっこう】猶予となりそうです。

それとも神に見放されたら己で【ウン】を掴めという教えでしょうか?

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こちらが公衆トイレ

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補陀洛山寺 補陀洛渡海 (和歌山県東牟婁郡那智勝浦町浜ノ宮) <補陀洛山寺 其の弐>

2023.06.08(21:35) 1493

堕落都会には補陀洛渡海(2023.1.27)

<コース>
【往路】紀伊勝浦駅(6:45) → (熊野バス) → 那智山(7:11)

那智山 → 徒歩5分 → 青岸渡寺 → 熊野那智大社 → 徒歩10分 → 飛瀧神社 → 那智山(9:02) → (熊野バス) → 那智駅(9:19) → 徒歩3分 → 補陀落山寺 → JR那智駅(10:00) → JR紀伊天満(10:02) → 徒歩15分 → 勝浦漁港 → 徒歩5分 → JR紀伊勝浦

【復路】JR紀伊勝浦(12:09) → JR串本(12:46) → 徒歩10分 → 無量寺 → JR串本駅(14:01) → JR周参見(14:45→14:53) → (くろしお26号) → JR天王寺(17:33)

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熊野山 補陀洛山寺(天台宗山門派)  本堂前に建つ渡海船の石碑

 紀伊山地の霊場と参詣道の一角を占めるとは言え、補陀洛山寺は寺域も狭く古い建造物もありません。

それでもその名が知られるのは、偏に「補陀落渡海」の寺であったため。

 生きながら船に乗り、補陀洛浄土へ往生するという強い信仰の賜物ですが、

自殺行為であることに変わりはありません。

我が国にある即身仏も同じ事。同じ宗教的自殺行為でありながら

補陀洛渡海 ; 海・紀州(南方)・天台宗

即身仏 ; 山・出羽越後(北方)・真言宗

とはっきりと分かれるのも不思議な話。その違いは今後の研究待ちでしょうか?

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「補陀洛渡海とは」

 補陀洛渡海とは、

『生きながら南海の観音浄土(補陀洛)を目指して行われた一種の捨身行である。

補陀洛とは梵語(サンスクリット語)で観音浄土を表す「ポタラカ」の音訳。

チベットのポタラ宮殿も同じ意味である。

 貞観時代(859~877年)以降、南インドにあると言う補陀洛へ渡って入定する補陀洛渡海が

この寺の住職のみに許され、那智の海岸から17名の僧が渡海し“上人”の僧名を贈られている。

後には同行も許され136人が極楽浄土を目指し海上他界を果たした。

裏山の墓地にはそうした人々の供養塔が並ぶ。

『平家物語』には平維盛がここの浜から入水したと記され、墓地の一角には平時子と

維盛の墓と伝わる宝篋印塔と五輪塔が並ぶ。

僧侶以外では、平維盛の他に下河辺行秀という鎌倉御家人、万里小路冬房という公家が知られる。

弓の名手であった下河辺は頼朝の開催した富士の巻き狩りで、誤って同僚を射殺してしまい出奔。

出家して智定坊と名乗って渡海、十従一位・准大臣の冬房は応仁の乱で屋敷を焼かれた後の渡海とされる。

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境内に建つ補陀落渡海記念碑

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石碑に刻まれた渡海船

 境内奥には「那智参詣曼荼羅」を基に平成5年に復元された補陀洛渡海船が置かれている。

入母屋造の帆船で、四方に発心門・修行門・菩提門・涅槃門の殯の鳥居が建つ。

船の上の船室に僧が入ると扉は全て釘付けされ、外へは出ることは出来ない。

死と直面した恐怖の中、17名の僧が渡海して行った。

 平安・鎌倉時代には6名が渡海、この頃は純粋に信仰心に裏打ちされたものであったといえる。

それが室町・戦国時代になると9名に増加。背景には熊野三山への参詣者が減ったため、

新たな勧進の方法として渡海が利用された面があったと言われている。

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境内奥の建屋内に置かれた復元渡海船

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前方より見た渡海船

 16世紀末に渡海した金光坊と言う僧は途中で船が岩礁に乗り上げたので、船から脱出。

浜へ戻った所を村人に見つかり、船に押し込まれて再度流されたと言う。

 当寺の住職が遷化した際に、船に乗せて海に水葬する方針に変わるのは、この事件以後の事である。

勿論、今は補陀落渡海も水葬も認められていない。』 とあります。

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記念碑に刻まれた渡海者名簿
中央やや左側に金光坊の名前も見える。

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渡海船の前面に建つ鳥居と南無阿弥陀仏の幕

 渡海が始まったのは世の中が乱れ自然災害も頻発した時代。そのような時、

人の心に最も訴えるのが宗教ですし、加えて宗教家にはそれだけの気概があったと言えます。

堕落した都会から補陀洛渡海に漕ぎ出すのもその一つでしょう。

尤もこれは東洋史学者宮崎市定の受け売りではありますが…。

 人が宗教を生み出したのは、死と言う存在を知ったからと言われますが、

唯一人、次第に近付く死の影を前にする行為は、余程大胆な人間か、

狂信者にしかできる事ではありません。

 逃げ出したとされる金光坊の名も渡海記念碑に刻まれていますが、

恐ろしくなって逃げだしたのは人間として当然の事。

井上靖の『補陀落渡海記』は彼を描いた短編の名作ですが、渡海年齢である還暦に近付く恐怖と

村人から仏様の化身と崇められる葛藤が見事に描写されています。

 逃亡も困難な近世の村社会では、同調圧力も相当なものがあったでしょう。

人間は個人では左程残虐な生き物ではありませんが、群になるとそれが大きな威力を発揮します。

それは先の大戦だけでなく、ここ数年のコロナ下でも実証済です。

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船内の入母屋の四方に建てられた鳥居

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船内への入口と手前に置かれた供物?

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補陀洛山寺 (和歌山県東牟婁郡那智勝浦町浜ノ宮) <補陀洛山寺 其の壱>

2023.06.07(20:51) 1492

浜の宮から補陀洛へ(2023.1.27)

<コース>
【往路】紀伊勝浦駅(6:45) → (熊野バス) → 那智山(7:11)

那智山 → 徒歩5分 → 青岸渡寺 → 熊野那智大社 → 徒歩10分 → 飛瀧神社 → 那智山(9:02) → (熊野バス) → 那智駅(9:19) → 徒歩3分 → 補陀落山寺 → JR那智駅(10:00) → JR紀伊天満(10:02) → 徒歩15分 → 勝浦漁港 → 徒歩5分 → JR紀伊勝浦

【復路】JR紀伊勝浦(12:09) → JR串本(12:46) → 徒歩10分 → 無量寺 → JR串本駅(14:01) → JR周参見(14:45→14:53) → (くろしお26号) → JR天王寺(17:33)

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熊野山 補陀洛山寺(天台宗山門派)

 朝一番のバス乗車と郵便局の方の有難い対応の甲斐あって、那智山発9時2分のバスで

勝浦方面へ下山しましたが、紀伊勝浦駅まで乗車せずに手前の那智駅で下車。

もう一つの世界遺産の寺院へ参拝するのが目的でした。

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入口に建つ鳥居

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鳥居脇にある浜の宮王子社跡由緒記

 JR那智駅から道路を渡った場所の地名はハマ呑み屋もとい浜ノ宮と呼ばれています。

かつては浜の宮王子と呼ばれ1648年再建の本殿には三体の重要文化財の御神像を祀る由緒の古い神社。

境内には神武天皇頓宮跡の石碑も建ち、本殿脇の摂社には神武天皇に敗北した丹敷戸畔を祀っています。

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頓宮跡碑

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浜の宮王子本殿

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王子本殿御由緒

 今は熊野三所大神社(くまのさんしょおおみわやしろ)と呼ばれており、隣接するのが補陀洛山寺。

かつては千手堂、補陀落寺と呼ばれてこの王子社と一体でしたが、明治の神仏分離で別々に。

しかし今に至るまで神仏習合の信仰形態を色濃く残すことでも知られています。

 熊野山補陀洛山寺(くまのさんふだらくさんじは)、

『寺伝では、4世紀前半にインドから漂着した裸形上人が開基とされ、熊野地方では屈指の古刹である。

斉明天皇の発願以来、歴代天皇の勅願所として栄え、今でも文武・一条両天皇の勅額を伝えている。

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浜の宮を抜け補陀洛山寺へ

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入口の奥に建つ本堂

 本尊は木造の三貌十一面千手千眼観音像で平安後期の作と伝わる。高さ190㎝程で、国の重要文化財。

年に3回、1月27日、5月17日、7月10日に行われる法要の期間のみ御開帳される。

 かつては熊野三山の一翼を担い大伽藍を有していたが、文化5年(1808年)の台風で消失。

その後、長らく仮本堂であったが、漸く1990年に現在の本堂が再建された。

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本堂の正面に立つ

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世界遺産の説明板

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本堂前面に張出した向拝
五色の垂れ幕は東西南北と中央の大日如来(黄色)を表す。

 寺院は太平洋に面して建てられ、南海の彼方にある観音浄土を生きながらにして目指す

「補陀洛渡海」の出発点であった。補陀洛とは梵語(サンスクリット語)で観音浄土を表す

「ポタラカ」の音訳。チベットのポタラ宮殿も同じ意味である。

現在では、子育延命、海上安全大漁満船の寺として信仰を集めている。』 とあります。

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幸運にも御開帳の御本尊千手観音

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補陀洛山寺御朱印(平成6年拝受分)

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今回拝受の御朱印(平成6年と同一)

 門前に建つと石の鳥居と世界遺産の看板が。

ここも熊野那智信仰の場所で、神仏習合の名残りがあるのは那智大社と同じでした。

説明板では神社の方が主のようですが、今は鳥居と社が残るのみで無住。

寺に重心が移っているようです。

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本堂向拝下から境内を眺める

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本堂側面と縁側

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本堂脇の庭園
中央に置かれているのは紀州青岩か?

 以前に参拝した際、観光客は皆無でしたが、この日は平日で悪天候にも拘らず参拝者がちらほら。

やはり世界遺産のネームバリューは大きいと見えます。

安易に世界遺産登録する事には個人的には反対ですが、観光客誘致や地域活性化には

大いに貢献している様子。地域が拘る理由も分かる気がします。

 この日、御朱印を貰うべく本堂へ向かうと何と御本尊の御姿が。

伺うとこの日は年に3回の法要だそうで、不謹慎ですが1%の確率が見事に当たった事になります。

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渡海船の刻まれた石碑

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境内にある観音、地蔵の両菩薩像

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手水社にも 「ふだらく水」 の札が

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飛瀧神社 那智の滝 (和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山) <熊野那智大社 其の肆>

2023.06.06(21:16) 1491

落差日本一の那智の大滝(2023.1.27)

<コース>
【往路】紀伊勝浦駅(6:45) → (熊野バス) → 那智山(7:11)

那智山 → 徒歩5分 → 青岸渡寺 → 熊野那智大社 → 徒歩10分 → 飛瀧神社 → 那智山(9:02) → (熊野バス) → 那智駅(9:19) → 徒歩3分 → 補陀落山寺 → JR那智駅(10:00) → JR紀伊天満(10:02) → 徒歩15分 → 勝浦漁港 → 徒歩5分 → JR紀伊勝浦

【復路】JR紀伊勝浦(12:09) → JR串本(12:46) → 徒歩10分 → 無量寺 → JR串本駅(14:01) → JR周参見(14:45→14:53) → (くろしお26号) → JR天王寺(17:33)

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飛瀧神社(熊野那智大社別宮)

 那智の滝は華厳・袋田とならぶ日本三名瀑ですが、地元贔屓を割引いても、

歴史・規模・神聖といった面からも本朝第一と言って良いでしょう。

 前回の参拝は昭和55年4月1日。この時にも青岸渡寺・那智大社にお参りしていますが、

鮮明に覚えているのはこの滝だけ。40年間薄れることのない記憶です。

 何故、40年前の参拝日が分かるのか?

それは御朱印は拝受しませんでしたが、押印したスタンプが偶々日付入だったため。

40年前のスタンプをよく今まで持っていたものだと感心します。

また同時に押印したものは非常に繊細な図柄。記憶共々薄れる事はありません。

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40年前に押印したもの
これで参拝日がはっきり分かる。

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40年前の繊細なスタンプ
青岸渡寺と違い、現在は置かれていない。

 前回は滝の手前で手を合わせましたが、今回は左手の社務所で入山料¥300を払って滝拝所へ。

熊野三山の中では、宝物館等を除けば唯一の入山料となりますが、大した値段でもないので、

神域に入って愚行に及ぶ人をシャットアウトするための様な気がします。

こうして熊野三山の最後を飾る滝遥拝も終了。

熊野灘は無理でしたが三重塔越しに滝を遠望できたのは幸運でした。

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左奥の拝所に行く前に手水で浄め

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こちらは延命長寿のお瀧水
どちらも龍の口から出ている。

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飛瀧神社拝所
ここより先は×。

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拝所から見た那智の滝全景

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滝最上部とその上に張られた注連縄

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滝中央付近
この辺りで崖にぶつかる。

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滝壺付近
二日前の積雪で凍ったと聞いたが問題なし。

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欄干越しの眺望

 滝に参拝した後は順路に従いますが、途中には瀧本祈願所が鎮座。

祈願所に大己貴神・役小角・不動明王が安置されているのは驚きませんが、

御瀧行者の名前には花山法皇・弘法大師・伝教大師・安倍晴明・一遍上人・文覚上人の名前が。

いずれも教科書や小説に登場する人物で 「ほんまかいな?」 と思いますが、登場人物も【たき】に亘るのでしょう。

 またその脇には神霊石(みたまいし)が安置。何でも平成23年の紀伊半島大水害の復旧作業中に

滝から出現した石だそうで、那智の御瀧で永年磨かれ球体になった霊験あらたかなものだそう。

何だか【旧態】依然とした説明ですが、祈願所の脇に【奇岩】を安置したのだと納得。

滝だけでは御利益が薄いと言う訳ではなさそうですが、滝行ができない人に用意された気もします。

復旧に向けて普及すれば何よりですが…。

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拝所からの帰路には御瀧本祈願所が建つ

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祈願所前の説明札には著名人の名がずらり

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神霊石

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石の解説

 石に触れて御朱印を頂いたあとはバス停へ向かいますが、階段上り口左手にまたもや遥拝石が鎮座。

「これでは木の国やなくて石の国やで…。」

と思っていると参道脇に、亀山上皇御宸翰木牌(ごしんかんもくひ)建立地跡の碑が。

説明板に拠れば、中世以降、上皇・法皇が熊野詣でをした際には木製の牌を建てる慣で、

そこにあったのは亀山上皇が弘安4年(1281年)に建てられた碑の写し。

「随分と健脚な上皇様ですな。」 と思いましたが、その年は二度目の蒙古襲来(弘安の役)の年。

説明板からは判断出来兼ねますが、蒙古から国を護る或いは蒙古を撃退した事への

感謝の参拝だった可能性が高く、物見遊山旅ではなかった筈。中世の為政者には体力も必須だったようです。

今なら京都から和歌山経由、紀勢本線で下車してから5㎞。我々がこれしきの事でへこたれてはいけません。

尤も上皇様なら伊勢の亀山駅からの紀勢本線になりそうですが。

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飛瀧神社御朱印
神社は有人なのでここで拝受できる。

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再び来た道を上る
左の木の根元に遥拝石が。

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光ヶ峯 遥拝石

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遥拝石説明

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亀山上皇御宸翰木牌(ごしんかんもくひ)建立地跡の碑

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碑の解説

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飛瀧神社 (和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山) <熊野那智大社 其の参>

2023.06.05(19:52) 1490

熊野那智大社の御神体(2023.1.27)

<コース>
【往路】紀伊勝浦駅(6:45) → (熊野バス) → 那智山(7:11)

那智山 → 徒歩5分 → 青岸渡寺 → 熊野那智大社 → 徒歩10分 → 飛瀧神社 → 那智山(9:02) → (熊野バス) → 那智駅(9:19) → 徒歩3分 → 補陀落山寺 → JR那智駅(10:00) → JR紀伊天満(10:02) → 徒歩15分 → 勝浦漁港 → 徒歩5分 → JR紀伊勝浦

【復路】JR紀伊勝浦(12:09) → JR串本(12:46) → 徒歩10分 → 無量寺 → JR串本駅(14:01) → JR周参見(14:45→14:53) → (くろしお26号) → JR天王寺(17:33)

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飛瀧神社(熊野那智大社別宮)

 熊野那智大社参拝の後は、再び青岸渡寺の境内を通り那智の滝へ。

路線バスでは終点の一つ手前の「那智の滝前」停留所で意外と距離がありましたが、

境内の石畳を下ると直ぐに石鳥居と石碑前へ。これを以てしても神仏習合だったのは良く分かります。

そこから雨に濡れた石段を下ると滝の正面へ。今は大社の別宮扱いですが、元来はここが元宮。

名勝那智の滝はそれ自体が神聖な御神体でもあります。

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三重塔から滝への近道を行く

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バス停前にある神社入口

 飛瀧神社(ひろうじんじゃ)は、

『那智の奥、大雲取連山から流れ出る流水に拠って、全山に那智48滝と呼ぶ多数の滝があるが

最も高いのが那智の滝で別名・一の滝。

高さ133m、銚子口の幅13m、滝壺の深さ10m以上と日本一の落差を誇る。

この滝の上流には二の滝、三の滝があり国の名勝。下流には文覚滝がありこちらは滝修行で知られる。

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入口に建つ石碑

 社伝に拠れば、神武天皇が熊野へ上陸された際、那智の山に光が輝くのを見て探り当てたと言われる。

落下する水量は毎秒約1トン程度、御滝そのものを御神体として熊野那智大社の別宮飛瀧神社と申して

大己貴神(おおなむちのみこと)として祀っている。

 水は生命の源で那智山信仰の根本であり延命長寿の信仰が篤く、修験道の開祖役小角の滝行以来、

数多の滝修行者や参拝者が出た。

宇多上皇を初め百十余度の御幸があり、花山法皇は千日間の山籠りをしている。

今日に至る迄この御滝の水は長生の霊水として尊ばれている。

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参道入口の一の鳥居

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御由緒

 付近一帯は吉野熊野国立公園特別地域であり、那智の滝は国の名勝、

付近の山々は那智原生林として国の天然記念物となっている。

 高浜虚子はその様子を

・神にませば まことうるはし 那智の滝

と詠んだ。

那智の扇祭の御火行事はこの参道で毎年7月14日の14時頃に斎行される。』 とあります。

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未だ積雪の残る参道を下る

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漸く先に御滝の拝所鳥居が見える

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滝の正面に建つ鳥居
一般の参拝者はここで御滝を拝む。

 麓から山を登って来た人が眼前にこのような滝を眼にした時、自然の神に対する畏敬の念を持ったのも当然でしょうし、

遥か熊野灘からも滝の雄姿を目にすることができるそうで、陸と海からの信仰に支えられた場所でもあります。

イワレヒコは飛瀧神社の滝を拝んでヒーローになりましたが当方は【疲労】神社。

・神にませば まこと張る脚 那智の滝

と詠みたい心境でした。

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鳥居からの滝の眺望

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那智の滝全景

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滝の正面に置かれた岩
神事はここで執り行う?

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熊野那智大社 御縣彦社 (和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山) <熊野那智大社 其の弐>

2023.06.04(18:52) 1489

化石となった八咫烏(2023.1.27)

<コース>
【往路】紀伊勝浦駅(6:45) → (熊野バス) → 那智山(7:11)

那智山 → 徒歩5分 → 青岸渡寺 → 熊野那智大社 → 徒歩10分 → 飛瀧神社 → 那智山(9:02) → (熊野バス) → 那智駅(9:19) → 徒歩3分 → 補陀落山寺 → JR那智駅(10:00) → JR紀伊天満(10:02) → 徒歩15分 → 勝浦漁港 → 徒歩5分 → JR紀伊勝浦

【復路】JR紀伊勝浦(12:09) → JR串本(12:46) → 徒歩10分 → 無量寺 → JR串本駅(14:01) → JR周参見(14:45→14:53) → (くろしお26号) → JR天王寺(17:33)

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御縣彦社(熊野那智大社 摂社)

 那智大社本殿の直ぐ手前に鎮座ましますのが御縣彦社。

 御縣彦社(みあがたひこしゃ)は、

『八咫烏(やたがらす)の化身とされる賀茂建角身命(かもたけつのみのみこと)を御祭神とする。

八咫烏は神倭磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと)を熊野の地から大和橿原まで

道案内したとされる鳥で、熊野の神の使いとされる。命はナガスネヒコを破り神武天皇として即位、

道案内を終えた八咫烏は熊野の地へ戻り、当社で石に姿を変え休んでいると言われ、

それが玉垣前の烏石である。

 御祭神の八咫烏は導きの神様として、願い事を成就に導く御利益があるとして崇敬を集めている。

日本サッカー協会のシンボルマークには八咫烏が使われているが、これはその御利益に加えて、

日本サッカーの生みの親である中村覚之助氏が那智勝浦町出身である事から選定されたと言われる。』

とあります。

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門前の柱の頂きに止まる八咫烏の像

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御由緒

 六つの社殿と鈴門以外では、境内唯一の重要文化財。唯、社殿の再建が嘉永7年(1854年)なのに対し、

こちらは慶応3年(1867年)と少し時代は下りますが…。

 それにしても烏を祀る社というもの珍しいですが、八咫烏はイワレヒコを大和まで導き

神武天皇として即位させた功労者(鳥)。皇室の始祖だけに祀られて当然と言えます。

唯、現実的には烏が道案内するとは考え難いので、これはイワレヒコを道案内した

この地方の豪族を仮託したものと考えるのが普通。

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神門に架けられた那智大社の神紋

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門の向こうに建つ御懸彦社本殿

 熊野から大和までは山を越えた様に 『古事記』 には記されていますが、熊野三山がいずれも

水に関わりは深い事、本宮・速玉大社が熊野川に面している事などから、

熊野川を遡上して大和へ入り、洞川から山を越えて吉野川に至ったと考えています。

古事記でもイワレヒコは日向の美々津から船で畿内へ向かっていますから。

そうなると何故カラスなのか、川なら鵜の方が相応しいのでは、

と地図を見ると熊野川を渡った場所の地名は鵜殿でした。

あくまで素人の勝手な想像ですが、そんなルートも【ありの】熊野詣でしょうか?

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御懸彦社御朱印

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熊野那智大社 (和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山) <熊野那智大社 其の壱>

2023.06.03(21:24) 1488

こんなの有り!の熊野詣(2023.1.27)

<コース>
【往路】紀伊勝浦駅(6:45) → (熊野バス) → 那智山(7:11)

那智山 → 徒歩5分 → 青岸渡寺 → 熊野那智大社 → 徒歩10分 → 飛瀧神社 → 那智山(9:02) → (熊野バス) → 那智駅(9:19) → 徒歩3分 → 補陀落山寺 → JR那智駅(10:00) → JR紀伊天満(10:02) → 徒歩15分 → 勝浦漁港 → 徒歩5分 → JR紀伊勝浦

【復路】JR紀伊勝浦(12:09) → JR串本(12:46) → 徒歩10分 → 無量寺 → JR串本駅(14:01) → JR周参見(14:45→14:53) → (くろしお26号) → JR天王寺(17:33)

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熊野那智大社(熊野三山 旧官幣中社 別表神社) 
青岸渡寺への分岐点から見た那智大社。

 西国一番札所に続くのは二番札所ではなく、熊野三山のフィナーレを飾る熊野那智大社。

本来ならば、階段の分岐点から左へ上りますが、札所参拝後は本堂前から神門を通り、

いきなり拝殿前へ。今に至る神仏習合時代の名残りです。

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青岸渡寺本堂から見た那智大社への東門

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東門を潜り境内へ

 熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)は、

『神武天皇が東征の折、ここ熊野の地に上陸。那智の滝に大己貴神(おおなむちのかみ)を祀り、

八咫烏の案内で山を越え大和に入り皇室の始祖となった。

 仁徳天皇5年(317年)に那智の滝から現在の地に社殿を遷し、主祭神として万物の生成・育成を司る

熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ=伊弉冉尊)を祀ったのが熊野那智大社の起源である。

この主祭神に加えて12柱を拝殿の後ろに並ぶ5棟の社殿に祀っている。

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境内から正規の参道を見る

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参道を上った場所に建つ二の鳥居

 新宮市の熊野速玉大社、田辺市の熊野本宮大社と共に熊野三山の一社で、全国に約4千社あると

言われる熊野神社の御本社で、「日本第一大霊験所根本熊野三所権現」として崇敬が篤い。

 熊野詣の最終目的地であり、那智山青岸渡寺と共に熊野信仰の中心地として栄華を極める。

後に仏教、修験道の隆盛と共に熊野権現として崇められ、上皇・女院・武将や庶民の参拝が増え、

継続して詣でる様子は「蟻の熊野詣」と称された。

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境内の様子

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御由緒

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御案内

 社殿は熊野造りと言う切妻妻入、妻に庇を付けた独特の様式で、豊臣の世に再興し、

享保・嘉永の大改修を経て昭和10年に修復。平成7年に国指定文化財となっている。

六棟から成る華やかな朱塗りの社殿と、その背後で美しいコントラストを成す社叢が

一体となった境内には神聖な空気が漂う。

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参道の先に建つ拝殿

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拝殿前から幣殿を見る

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拝殿の隙間から見た幣殿の奥の六つの鈴門と更に奥に建つ六本殿

 社前には後白河上皇御手植えと伝わる枝垂桜、拝殿横には平重盛の手植えと言う樹齢850年の大樟が繁り、

根元の空洞では無病息災を願って「胎内くぐり」を体験することができる。

御懸彦社の内庭には、神武天皇を大和へと道案内した八咫烏が大役を終えて石化したと言われる

「烏石」が残っている。』 とあります。

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拝殿から見た宝物殿(左)と御懸彦社

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宝物殿全景

 三重塔を見た後なので驚きは少ないですが、青岸渡寺とは対照的な色鮮やかさ。

そのためか新築に見えますが、正真正銘の江戸時代の建築。六つの社殿、鈴門と

御県彦社は重要文化財の指定を受けています。

 紀伊半島の南東は熊野地方と呼ばれますが、熊野とは奥深い処、隈るとも言う神秘性のある場所。

また那智とはこの地方の方言で「ナグチ」「ナギタ」と言う山の入口を表す言葉だそう。

また熊野は甦りの地という事で寺院では時折見られる胎内くぐりが神社にあるもの熊野ならでは。

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平重盛御手植えと言う大樟

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大樟解説

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胎内くぐり入口

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胎内くぐり出口

 その様な場所には神々が集い、人々は畏敬の念を持って崇敬したのは想像に難くありません。

唯、余りにも奥にあると不便なので、少し行き易い場所に移したのが遷座の理由だった気がします。

勿論、私の勝手な想像ですが、熊野三山が全て元の場所から移っているのはそんな気がしてなりません。

などと考えながら熊野古道を行くと、古代人の鼓動が聞こえてくるようです。

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眺望の良い休憩所

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門前街の眺望

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熊野那智大社説明書

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熊野那智大社御朱印

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青岸渡寺 三重塔 (和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山) <青岸渡寺 其の参>

2023.06.02(20:17) 1487

煙雨にけぶる三重塔(2023.1.27)

<コース>
【往路】紀伊勝浦駅(6:45) → (熊野バス) → 那智山(7:11)

那智山 → 徒歩5分 → 青岸渡寺 → 熊野那智大社 → 徒歩10分 → 飛瀧神社 → 那智山(9:02) → (熊野バス) → 那智駅(9:19) → 徒歩3分 → 補陀落山寺 → JR那智駅(10:00) → JR紀伊天満(10:02) → 徒歩15分 → 勝浦漁港 → 徒歩5分 → JR紀伊勝浦

【復路】JR紀伊勝浦(12:09) → JR串本(12:46) → 徒歩10分 → 無量寺 → JR串本駅(14:01) → JR周参見(14:45→14:53) → (くろしお26号) → JR天王寺(17:33)

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那智山 青岸渡寺(天台宗 西国三十三ヵ所第一番札所)

  紀 南 冬     徒歩苦

万 里 烏 啼 緑 映 白
水 村 山 麓 神 武 風
本 朝 一 百 四 十 詣
多 少 楼 台 煙 雨 中

注)押韻と平仄は無茶苦茶です。

 本堂参拝、御朱印拝受を無事に済ませた後は広い境内を一巡。映えスポットの三重塔にも向かいますが、

その途中にも歴史を感じる遺物が多数お出迎え。

『本堂脇に聳えるのが樹齢700年とされるタブノキ。クスノキ科タブノキ属の常緑高木で県指定天然記念物。

イヌグス(犬樟)の通称で呼ばれる。

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本堂脇に聳えるタブノキの巨木

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タブノキ(イヌグス)全景

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樹木の説明板

 その脇には、重要文化財の宝篋印塔と梵鐘があり、前者は元享2年(1322年)の造立、

後者は元享4年の鋳造といずれも鎌倉時代の作である。

梵鐘には「那智山執行法印権僧都道済滝本執行尊什河内介弘」の浮彫の銘が残る。

鐘楼堂は明治36年(1903年)に復興された。

その奥の石上に建つのは大黒堂(如法堂)。古来より有名な那智大黒天並びに六福神を祭祀している。

もと光明堂と称する回向堂だったが大正13年(1924年)に現地に移築。本堂修理中仮堂とした経緯がある。

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文化財三連発

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重文・宝篋印塔は鎌倉時代の作

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明治36年復興の鐘楼堂

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梵鐘は鎌倉時代の鋳造

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坂の上の大黒堂と坂の下の那智黒の看板

 境内から張出した場所にある鉄筋の建物は信徒会館。七宮殿下のお昼飯所の光栄に浴した

旧本坊跡地に建立、上階は法要の道場・壇信徒の研修・茶席として使用される。

 階段下に見えるのが山内に唯一現存する塔頭の尊勝院。中世に天皇・皇族の宿泊所(行幸啓泊所)として

使われた宿坊跡で当山最古の執行職の屋敷である。

かつては開山裸形上人像及び不動明王像を安置していたが、今は本堂内に移されている。

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タブノキの横に建つ信徒会館

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張出した信徒会館とその下の尊勝院

 更に進むと朱色の新しい堂宇が建つが、これは平成6年建立の阿弥陀堂。

本尊の阿弥陀如来坐像は仏師江里康慶の作。唯、阿弥陀堂と名乗るが

当山に納められた遺骨・遺髪を祀る納骨堂として使用されている。

 「熊野参詣曼荼羅」に登場する建物の中でも最も目を惹くのが三重塔。

平安末期に建立されたものと推定され、500年前のこの絵では本堂付近に描かれている。

しかし他の建物と同様、戦国時代の1581年に焼失、一説では江戸時代に暴風で倒壊したとも伝わる。

現在の塔は昭和47年(1972年)に再建されたものである。

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阿弥陀堂は平成6年建立と新しい

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信徒会館前にも御詠歌の石碑が建つ

 三重塔には地上階より上の各階に異なる仏像が安置されている。

一階にはかつて那智大滝で崇拝され、多くの伝説に登場する不動明王が、

二階には西方の極楽浄土へ住まう阿弥陀如来像を安置している。

那智大滝を望む最上階の三階には慈悲の菩薩である千手観音像が祀られている。

仏教ではこの滝の神である飛瀧権現は観音菩薩の化身とされる。

塔の各階は現代の仏教絵画で装飾され、林屋担養画伯の金剛界諸仏と

米良道博画伯の観音・不動明王が壁を彩っている。

ここからは那智大滝、太平洋の眺望を楽しむ事ができる。』 とあります。

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石碑前から那智の滝方面の眺望
尊勝院、三重塔を経て那智の滝へ。

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望遠で撮った遠望

 本堂から三重塔までは種々の建造物が続きますが、巨樹もその一つ。

神宿る御神木なのでしょうがイヌグスとは意外。やはり南紀はクマクスでしょうか?

 途中、大黒堂・塔頭尊勝院・阿弥陀堂と続きますが、参拝者の姿は見えず。

やはりメインは札所の本堂。建造物が新しいのもそれに拍車をかけています。

それよりも諸堂が様々な変遷を経て今の姿になっているのにはびっくり。

思うに明治の神仏分離の影響が大きかったのでしょう。呼び名が変わったとはいえ、

【そんしょう】される事無く今に残った事に感謝すべきかと思います。

しかし三重塔の前には早朝ながら人がちらほら。やはり映えスポットは違います。

塔の高さは25m、後方の那智の滝が133mなので、高さは五分の一に過ぎませんが、

迫力を以て迫るのは遠近法の影響でしょうか。

365-3-16.jpg
三重塔と那智の滝
写真によく撮られる構図である。

365-3-17.jpg
三重塔解説

 最近、映えスポットとして人気の富士の忠霊塔も、似たような構図。

那智の滝だけ、富士山だけでも十分絵になりますが、視界内に人造物が移り込んでいる所がポイント。

それだけに塔の拝観が外陣だけというのは非常に残念。

内陣に参拝して極楽往生を願うというのは夢物語に終わりました。

これを自然の雄大さに対する人間の卑小さと見るか、それに少しでも近づこうとした努力の賜物と見るかは、

人それぞれですが、いずれも堂宇でなく塔であることから私の印象は後者に近いでしょうか。

尤も、その為に人々の言葉が各方言になったというバベルの塔現象はありませんでしたが…。

 意外ですが塔自身は昭和47年の再建、前回の昭和55年時は8年しか経っていなかった事になりますが、

そう思わなかったのは、それだけ周囲に【なっち】していたからに他なりません。

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下から見上げた三重塔

365-3-19.jpg
欄干、垂木、組物

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青岸渡寺 本堂 (和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山) <青岸渡寺 其の弐>

2023.06.01(20:47) 1486

観音霊場発願の寺(2023.1.27)

<コース>
【往路】紀伊勝浦駅(6:45) → (熊野バス) → 那智山(7:11)

那智山 → 徒歩5分 → 青岸渡寺 → 熊野那智大社 → 徒歩10分 → 飛瀧神社 → 那智山(9:02) → (熊野バス) → 那智駅(9:19) → 徒歩3分 → 補陀落山寺 → JR那智駅(10:00) → JR紀伊天満(10:02) → 徒歩15分 → 勝浦漁港 → 徒歩5分 → JR紀伊勝浦

【復路】JR紀伊勝浦(12:09) → JR串本(12:46) → 徒歩10分 → 無量寺 → JR串本駅(14:01) → JR周参見(14:45→14:53) → (くろしお26号) → JR天王寺(17:33)

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那智山 青岸渡寺(天台宗 西国三十三ヵ所第一番札所)

 階段を上ると道は左右に。左は朱色の鳥居も鮮やかな熊野那智大社、

右が朱色の仁王門の一番札所青岸渡寺となります。

 那智山青岸渡寺(なちさんせいがんとじ)は、

『西国観音霊場発願の寺。茶店で貸し出す竹杖をひいて白衣の巡礼が坂を登る。

熊野那智大社の東門を挟んで青岸渡寺の境内となる。

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本堂手前の清浄水で身体も心も浄める

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ガラス越しに見る御由緒

 明治7年に神仏分離されるまでは熊野那智大社と神仏一体で信仰されてきた

那智の大滝を中心にした一大修験道場で、最盛期には7ヵ寺、36坊を有したと伝えるが、

現在は本堂・庫裏・宝篋印塔・三重塔・如法堂・鐘楼・山門に加え、

中世に天皇・皇族の宿泊所として使われた宿坊尊勝院が残るのみである。

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重文・本堂
一番札所で御本尊如意輪観音を祀る。

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正面から見た本堂
朝の7時から参拝可能。

 本堂は神仏習合時代には如意輪堂と呼ばれており、飛鳥時代から六度目の建造物。

天正9年(1581年)兵火に拠り焼失したが、天正18年に豊臣秀吉の発願で大工尼崎茂兵衛の

施工に拠って再建。桃山時代建築として熊野地方最古の建造物で国の重要文化財。

棟高18mの単層入母屋造杮葺き、風雪に洗われた回廊や柱は枯れた木肌を剝き出しにして居り、

那智大社の華やかさとは対照的な簡素な雰囲気を漂わせている。

正面奥には御本尊・如意輪観世音菩薩が厨子に納まっており国の重要文化財となっている。

また本堂内に吊るされている鰐口も同じく豊臣秀吉の寄進で、重量450kg、直系1.36mと

日本最大のもので、秀吉の願文が刻まれている。

365-2-8.jpg
本堂前に立つ観音様
但し、これは御本尊ではない。

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向拝前から本堂内陣を見る

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向拝柱に架けられた山号寺号の札

365-2-11.jpg
「那智山」の扁額

 本堂東側境内からは昭和47年に再建された三重塔と那智滝が並んで遠望され、絵の様な風景を見せる。

駐車場からバス停大門坂へ下って行くのが熊野古道・大門坂で、その石畳参道には

樹齢800年の夫婦杉、町石なども残り、かつての熊野詣を偲ばせる。』 とあります。

365-2-14.jpg
青岸渡寺説明書

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青岸渡寺オリジナル御朱印帳
昔ながらのシンプルなデザインと色調が好感をそそる。

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青岸渡寺御朱印 (西国札所)
左上には草創1200年記念印。

365-2-13.jpg
本堂内陣に設置されたスタンプ
これは昭和55年押印だが、今も全く同じ印が置かれていたのは驚き。

 雨天の平日とはいえ一番札所に静かに参拝できたのは、偏に早朝の7時から開いていたから。

一番札所は開門も一番札所でした。

全国に札所は種々ありますが、札所までの道が難所なのは私見では西国札所がぴか一。

その中でも青岸渡寺は都からの距離、二番札所紀三井寺までの道程が群を抜く遠方です。

交通の発達した現在でもそうですから、中世にはどれ程の苦労だった事か!

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御本尊にお参り

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本堂前面にて
年月を経た柱の木肌が美しい。

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本堂側面の蔀戸

 そんな苦労を厭わず人々が巡礼に向かったのは、神仏に頼るしか方法がない位、

世の中が棲み辛かったに違いありません。

物が周りに満ち溢れている現代でも、またぞろ巡礼が復活しているのは、

人々にとって未だ【請願途次】の活き辛い世になっているからでしょうか?

365-2-19.jpg
本堂を出て外からの眺め

365-2-20.jpg
本堂側面

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側面に並んだ柱

[参考書]

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青岸渡寺 那智への道 (和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山) <青岸渡寺 其の壱>

2023.05.31(20:45) 1485

南紀で難儀!(2023.1.27)

<コース>
【往路】紀伊勝浦駅(6:45) → (熊野バス) → 那智山(7:11)

那智山 → 徒歩5分 → 青岸渡寺 → 熊野那智大社 → 徒歩10分 → 飛瀧神社 → 那智山(9:02) → (熊野バス) → 那智駅(9:19) → 徒歩3分 → 補陀落山寺 → JR那智駅(10:00) → JR紀伊天満(10:02) → 徒歩15分 → 勝浦漁港 → 徒歩5分 → JR紀伊勝浦

【復路】JR紀伊勝浦(12:09) → JR串本(12:46) → 徒歩10分 → 無量寺 → JR串本駅(14:01) → JR周参見(14:45→14:53) → (くろしお26号) → JR天王寺(17:33)

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那智山 青岸渡寺(天台宗 西国三十三ヵ所第一番札所)

 前日は天気にも恵まれ熊野三山の内、二山を無事制覇。

残る一山に参拝すべく、宿泊したのは紀伊勝浦駅前。

距離的に言えば那智駅が最寄ですが、宿泊・商業施設となれば町の中心の紀伊勝浦駅周辺。

最初に来た40年前と駅舎はそのままでしたが、跨線橋に使われている柱が朱色に。

熊野三山の駅という事を強調したいためでしょうが、出来たのは間違いなく世界遺産登録後。

朱に交われば赤くなるを地で行く話です。

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JR紀伊勝浦駅ホームへの階段降り口

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跨線橋にて

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改札口へ

 紀伊勝浦駅は、

『行政区では那智勝浦であるが駅は紀伊勝浦を名乗る。大正元年12月4日に三輪崎まで建設された

新宮鉄道と言う私鉄の起点となった駅で、昭和9年に国有化され紀勢中線となった。

 戦時中の昭和19年に建てられた木造駅舎は昭和52年に建て替えられ、

新しい鉄筋コンクリート二階建ての駅本屋が落成。観光地としての体裁が整えられた。

大阪方面からの特急「くろしお」が全車停車する他、名古屋方面からのディーゼル特急「南紀」の終点でもある。』

とあります。

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改札口には那智の扇祭(火祭)の松明が待つ

365-1-6.jpg
火祭りの解説

365-1-7.jpg
火祭に行けない人のために写真を展示

 行政区や駅名などが同一の場合は、後の物に旧国名を付けるのが慣わし。

それで行くと紀伊勝浦は当然ですが、行政区はなぜ那智勝浦なのか?不思議で【奇異】な事。

余談ですが、千葉県の勝浦は市制を採っていますが起源は当地からの移民の町。分家が本家を凌いだと言えます。

365-1-8.jpg
火祭の切り絵

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JR紀伊勝浦駅スタンプ
(上) 1990年代  (下) 2006年 和歌山支社印

 二日目は前日とは打って変って朝から生憎の雨。夜中に【転機】があったのでしょう。

バスは駅前から終点の那智山まで26分の乗車。

那智勝浦駅~新宮駅には及びませんが、朝6時台から18時台までほぼ45分間隔で17本運行。

利用者を考えるとかなり恵まれていると言えます。

365-1-10.jpg
バス通りにある参道入口
右手は那智山郵便局。

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那智山郵便局 ; 那智の滝、青岸渡寺本堂

365-1-12.jpg
階段の先で那智大社と青岸渡寺の二手に分かれる

 乗車したのは私を含めて二名のみ。平日の早朝、しかも雨天ならばそんなものでしょう。

バスはJR沿いに走り那智駅前で山側に左折、そこからは上り坂になります。

途中の停留所は乗降客もなさそうな場所ですが、大門坂には立派な停留所が。

周囲に見所もなさそうで、滝までは未だ距離があるのに何故?と思っていましたが、

ここから滝までの道が熊野古道の写真に登場する大門坂と後で知りました。

この日は誰も下車しませんでしたが、晴天ならば古道を歩く人も居たでしょう。

尤も私の場合は“晴天は事を仕損じる”なので歩く事はないでしょうが。

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札所への階段を上る

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上って来た階段を振り返る

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反対側は熊野那智大社への参道

 始発の6時45分に乗車したので朝7時11分に那智山へ到着。

これも青岸渡寺が朝の7時から拝観できるため。札所とはいえ巡礼者に対する気配りに感謝です。

バス停から少し下がった場所にある郵便局の脇の石段が寺社への山道。

2日前の積雪が未だ融けきれずに残っていました。

365-1-16.jpg
西国一番札所の御詠歌
・普陀洛や 岸うつ波は 三熊野の 那智の御山に ひびく瀧津瀬

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階段の先に建つ山門(仁王門)

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階段、山門と信徒会館

 那智の滝は遠く熊野灘から遠望できるそうで、それならここからも熊野灘が見える筈でしたが、

雨天のために視界不良。しかし階段周辺は昔ながらの門前町が残っていました。

昔の巡礼者もここからの眺望で気を引き締めて巡礼に臨んだ事でしょう。

7時台の参拝、積雪を踏み分けての巡礼は経験済みですが、まさか南紀で【難儀】するとは思いきや!でした。

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山門右手の仁王(阿像)

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こちらは左手の吽像

365-1-21.jpg
山門の先に建つ本堂

365-1-22.jpg
階段先から山門を見下ろす

[参考書]

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徐福公園 (和歌山県新宮市新宮)

2023.05.30(20:51) 1484

不老不死の大風呂敷(2023.1.26)

<コース>
【往路】JR天王寺(6:43) → JR和歌山(7:47→8:07) → JR御坊(9:09→9:13) → JR紀伊田辺(9:54)

紀伊田辺駅(10:15) → (明光バス) → 本宮大社前(11:50) → 徒歩5分 → 大斎原 → 産田神社 → 熊野本宮 → 本宮大社前(13:25) → 神倉神社前(14:17) → 徒歩15分 → 神倉神社 → 徒歩20分 → 浮島の森 → 徒歩10分 → 熊野速玉大社 → 徒歩15分 → 阿須賀神社 → 徒歩5分 → 徐福公園 → 徒歩5分 → 新宮駅

【復路】JR新宮(17:10) → JR紀伊勝浦(17:37)

364-11-1.jpg
徐福公園(徐福の墓)

 阿須賀神社に参拝して、新宮駅に向かうと駅前に中国風の門が。

駅からも見えるこの建物が徐福の墓とされる徐福公園。

『古代中国の戦国時代に終止符を打った秦の始皇帝は、天台烏薬(てんだいうやく)と呼ばれる

不老長寿の霊薬を求めて、仙術師・徐福を東方海上にあると言う蓬莱島へ遣わす。

その徐福が長い航海の末に到着したのが熊野浦。

現在の阿須賀神社付近とも、熊野市郊外の波田須の浦であったとも伝えられる。

実際、阿須賀神社の裏の蓬莱山には天台烏薬が自生しており腎臓病やリューマチに効果があるとされる。

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中華街の入口を彷彿とさせる大門

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「徐福公園」 と書かれた扁額

 霊薬を得た徐福は秦へ帰る事無く、熊野の地で農耕・漁法・捕鯨・紙漉き等の技術を

住民に教えた後、天寿を全うしたと言う。

実在したとされる徐福の渡来地伝承は日本各地に残るが、墓があるのはここ新宮のみ。

紀ノ川周辺で産出する緑色片岩の自然石に「秦徐福之墓」と刻まれて居り、

紀州徳川家初代頼宣の命で建立が計画、儒臣・李梅渓が揮毫したとの言い伝えがある。

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石に彫られた徐福船出のレリーフ (想像図)

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徐福石像 (想像図)

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徐福の顔ハメ

 巨大な楠の下に大きな墓碑が立ち、傍らには殉死した7人の家臣の墓も並んでいる。

また天台烏薬とされる木も植えられている。徐福墓周囲も栄枯盛衰を重ね、

大正時代に新宮鉄道が開設され新宮駅が開業するとこの付近も新開地として発展していった。

佐藤春夫の父がこの界隈に家を建てた事から、春夫もここで過ごしたり執筆する機会が増えた。

・若草の 妻とこもるや 徐福町

は、その頃の様子を詠んだものである。』 とあります。

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公園反対側の裏門

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公園中央付近にある不老の池
七本の石柱は北斗七星を表す?

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駅前にある新宮鉄道100周年の碑

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鉄道の沿革

 天台烏薬とは聞き慣れない名前ですが、一説ではフロフキの方言名を持つカンアオイの事で、

フロフキが不老不死に繋がったとの説があるよう。薬効はあるそうですが、流石に不老不死は大【フロシキ】でしょう。

 徐福については伝説とされてきましたが、中国での考古学的発見があり、実在はほぼ確実視されるようになりました。

始皇帝の命で海外に向かった事実はあったでしょうが、といって徐福がここに来たというのはまた別の話。

紀元前200年の日本は未だ弥生時代で国家もなかったと考えられます。

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これは墓石ではなく、徐福の碑
事績を記しているようだが、漢文なのと摩滅のため良く分からず。

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碑の内容の意訳
これがあるので大助かり。

 それでは徐福伝説の真相は?となりますが、新宮には徐福の他、神武天皇、天竺の裸形上人という

海から来た伝説が残ります。

地理上は西方から熊野灘を横切って新宮に達する事には疑問を持つ向きが多いですが、

伝説が三つもあるとなると何某かの史実を反映していると考えるのが無難。

 想像するに、海から来た事実があってそれが後世に種々の伝説に分かれたのでしょう。

その場合、歴史でよく使われる加上説を使えば、最も新しい天竺の裸形上人が事実で、

徐福・神武天皇と遡ったとなります。尤も、これは神武天皇が天竺から来たとはなりませんが…。

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樹木に囲まれた徐福の墓

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墓の解説

 こうして初日も無事終了、当初の予定より【森沢山】の巡礼でした。

新宮駅から本日宿泊の紀伊勝浦まで紀勢線で移動し、駅前商店街で「まぐろ料理」に舌鼓。

うまい具合に電車があったからですが、今や新宮~勝浦間は専らバス移動。

60分間隔と30分間隔では勝負は明らかです。かつては新宮鉄道が敷設された要衝なので、

福を除いてお先【まっくろ】にならず【勝浦】になって欲しいものです。

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熊野めぐりのレトロバス

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JR新宮駅スタンプ
(上) 1990年代  (下)2006年 和歌山支社印

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夕食は紀伊勝浦駅前商店街の まぐろ料理 「ますだや」 にて

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阿須賀神社 (和歌山県新宮市阿須賀)

2023.05.29(20:07) 1483

江戸の花見は紀州から(2023.1.26)

<コース>
【往路】JR天王寺(6:43) → JR和歌山(7:47→8:07) → JR御坊(9:09→9:13) → JR紀伊田辺(9:54)

紀伊田辺駅(10:15) → (明光バス) → 本宮大社前(11:50) → 徒歩5分 → 大斎原 → 産田神社 → 熊野本宮 → 本宮大社前(13:25) → 神倉神社前(14:17) → 徒歩15分 → 神倉神社 → 徒歩20分 → 浮島の森 → 徒歩10分 → 熊野速玉大社 → 徒歩15分 → 阿須賀神社 → 徒歩5分 → 徐福の墓 → 徒歩5分 → 新宮駅

【復路】JR新宮(17:10) → JR紀伊勝浦(17:37)

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阿須賀神社(村社)
拝殿とその後ろに聳える蓬莱山

 速玉大社参拝で熊野三山の内、二社参拝が無事終了。後は翌日の一社を残すのみで

駅まで戻って移動するだけですが、線路を越えてちょっと寄り道。

目指すは更に河口に建つ阿須賀神社で、ガイドにも名前が載る程度ですが、

途中の看板に世界遺産と書かれていたのが足を向ける事になった理由です。

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参道入口に立つ

 阿須賀神社(あすかじんじゃ)は、

『熊野川河口近くに位置し、「浅州処」を守護し、航海・延命・生産・発育の霊力を持つと言われる。

創建は第五代孝昭天皇53年3月と伝わり、長寛元年(1163年)に書かれた古文書には

熊野権現は初め神倉山に降り、次に阿須賀之北に勧請されたと記されており、

早くから熊野信仰との関りが見られた。

平安時代には阿須賀王子とされ、熊野速玉大社から熊野那智大社への道中に当り、

熊野詣の人々が多数参拝に訪れた。

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参道途中に建つ一の鳥居

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御由緒

 新宮が初めて書物に文字として登場したのは熊野神邑であるが、これは当社の古名であり

神威発祥の地として広く人々に敬われた。

『中右記』『平家物語』にも参詣記録が見えるなど熊野詣の隆盛に伴い当社も発展してきた。

歴代有力者達からも深い信仰を集め、元享2年(1322年)には阿須賀権現が

現在の東京都北区飛鳥山へ勧請されるなど、全国各地に当社の末社が見られる。

 江戸時代には新宮城主の浅野家や水野家から社領の寄進を受けるなど、

熊野信仰の重要な拠点の一つであり、境内には多くの文化財が残されている。

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二の鳥居とその奥に建つ拝殿

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拝殿正面

 当社の主祭神は事解男命とし、この他熊野三山の神々を祀っている。

境内からは弥生~古墳時代の住居跡や祭祀跡が発見され、社殿背後の蓬莱山からは

熊野の神々を仏として表現した12~15世紀の御正体(みしょうたい)が多数出土しており、

神道と仏教が融合した熊野最古の原始信仰形態を実証し権現発祥源として確認された。

また蓬莱山には中国秦の時代に始皇帝の命を受け、不老不死の霊薬を求めて旅立った

徐福伝説が残る。』 とあります。

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拝殿近影

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供えられえた御神酒の名も「熊野三山」

 参拝前は小さな祠程度に思っていましたが来て見ると結構な規模。しかも社殿は朱色で綺麗に塗られていました。

と言うと新しそうですが、由緒を見ると熊野三山にも劣らない古社でした。

 熊野三山の一角を担ったようですが、境内に徐福神社、裏に蓬莱山があるので、

徐福を神として祀った神社が後に熊野三山に取り込まれたと考えるのが良さそうです。 

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拝殿の奥に建つ本殿

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塀越に見た本殿

 駅からの距離は速玉大社とほぼ同じですが、参拝者は各段に少ない様子。

線路を挟んで反対側というのがネックでしょうか?社務所もありましたが生憎閉鎖中。

事前連絡が必要なようで独特の字体の御朱印も頂けず仕舞いでした。

 と阿須賀神社に関してはこれで終了の筈ですが、意外な所に縁が。

東京の王子には当社が勧請されており、地名の王子も、

また字体は変わりますが飛鳥山という名も当社に由来しているそう。

熊野三山のどこかの王子だとは想像していましたが、新宮の当社とは知りませんでした。

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拝殿の向かって右奥にある徐福之宮

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宮の前には中国由来の樹木も

 今の飛鳥山は花見の名所として有名ですが、ここに桜を植樹したのは徳川吉宗。

享保の改革で倹約を強いられた庶民への娯楽対策であったとされます。

言うまでもなく吉宗は紀州藩の出身。数ある江戸の場所の中で王子を選んだのは

故郷への愛着があったと考えるのが普通でしょう。

 新宮にある阿須賀神社は江戸に移って飛鳥山になり、飛ぶ鳥を落とす勢いの

花見の聖地になった事を思うにつけ、熊野三山の奇縁を思わずにはいられません。

経済の世界ではスピンオフと呼ぶそうですが「すっぴんオフ」と言ったら怒られるでしょうか?

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境内奥の社叢

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蓬莱山と社叢の解説

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社務所は残念ながら不在

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佐藤春夫記念館 (和歌山県新宮市新宮)

2023.05.28(20:21) 1482

新宮が生んだ文豪の家(2023.1.26)

<コース>
【往路】JR天王寺(6:43) → JR和歌山(7:47→8:07) → JR御坊(9:09→9:13) → JR紀伊田辺(9:54)

紀伊田辺駅(10:15) → (明光バス) → 本宮大社前(11:50) → 徒歩5分 → 大斎原 → 産田神社 → 熊野本宮 → 本宮大社前(13:25) → 神倉神社前(14:17) → 徒歩15分 → 神倉神社 → 徒歩20分 → 浮島の森 → 徒歩10分 → 熊野速玉大社・佐藤春夫記念館 → 徒歩15分 → 阿須賀神社 → 徒歩5分 → 徐福の墓 → 徒歩5分 → 新宮駅

【復路】JR新宮(17:10) → JR紀伊勝浦(17:37)

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新宮市立佐藤春夫記念館

 速玉大社の境内の一角にモダンな家屋がありますが、これは新宮の生んだ文豪・佐藤春夫の旧邸。

人国記にもあるように地域によって人物の特色が見られますが、私見では和歌山は文学の県。

思い付くだけでも佐藤春夫を始め、東くめ・有吉佐和子・中上健次・津本陽と全国区の作家が名を連ねます。

そんな中にあって文化勲章を受章したのは佐藤春夫のみ。

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旧邸全景

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移築の説明

『佐藤春夫は明治25年4月9日、新宮市船町の医者の家に生まれる。

慶応大学を中退後、与謝野鉄幹、永井荷風に師事。

抒情詩人として名を挙げたが、後に小説に転じ『晶子曼陀羅』等の作品を残す。

親友・谷崎潤一郎と不破になった彼の妻に同情、結婚した“事件”は文壇史上では

よく知られたエピソードである。「秋刀魚の歌」はその頃の作品で紀伊勝浦駅前に碑が建つ。

 本記念館は東京文京区関口町にあった旧邸を、生誕地近くの熊野速玉大社境内に移築したもの。

庭には末弟秋雄のドイツ遊学の記念としてマロニエの樹が植えられて居り、

春夫はこの樹に夭逝した弟を偲んだという。

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速玉大社境内に建つ春夫句碑
・秋晴れよ 丹鶴城址 児に見せむ  と彫ってあるそう。

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句碑解説

 建物は昭和2年完成、文化学院創設者で新宮にも所縁の深い西村伊作の弟大石七分の設計になる。

木造一部鉄筋の二階建てで六角形の塔を付け、アーチ型の入口や窓を設けたモダンな造りである。

 本記念館では生原稿5000点、書籍2000点を始め愛用した机やペン、筆などの文具類は

趣味の品8070点を収蔵。再現した客間に、いくつかのコーナーを設けて随時展示。

“近代的憂鬱”と言われた文豪を偲ぶ縁(よすが)としている。』 とあります。

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境内の塀?にも春夫の作品が

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『望郷五月歌』 と題された作品

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速玉大社へ向かう道筋にあるうなぎ老舗 「鹿六
佐藤春夫も通った名店だが、生憎「準備中」の札が…。

 慶応大学進学後は、専ら関東を拠点に活躍したようですが、故郷への思いは続いていたようで、

しばしば帰郷していたようです。駅前にも碑が立ちますが、故郷の新宮ではなく紀伊勝浦駅前。

新宮は郷土の先達の東くめ女史に譲ったようなものでしょうか。

 作品もさることながら、三千人とも呼ばれる門弟を育てたのは、他の作家にはない功績と思います。

谷崎の妻との事件は、世間の常識から見るとかなり疑問ですが、それによって作品の評価が

変わる訳ではありません。尚、妻を譲った谷崎も文化勲章受章者。

勲章は功績に対して与えられるものであって、人間性に対して授与されるものではないのは明らかです。

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新宮駅前に建つ東くめの「鳩ぽっぽ」歌碑

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東くめ 略歴
東京音楽学校で滝廉太郎と同窓だった記憶が。夭逝した廉太郎の分まで活躍したと言えそう。

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紀伊勝浦駅前に建つ佐藤春夫の「秋刀魚の歌」 歌碑

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歌碑近影

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熊野速玉大社 熊野御幸 (和歌山県新宮市新宮) <熊野速玉大社 其の弐>

2023.05.27(20:32) 1481

世界遺産の地の歴史遺産(2023.1.26)

<コース>
【往路】JR天王寺(6:43) → JR和歌山(7:47→8:07) → JR御坊(9:09→9:13) → JR紀伊田辺(9:54)

紀伊田辺駅(10:15) → (明光バス) → 本宮大社前(11:50) → 徒歩5分 → 大斎原 → 産田神社 → 熊野本宮 → 本宮大社前(13:25) → 神倉神社前(14:17) → 徒歩15分 → 神倉神社 → 徒歩20分 → 浮島の森 → 徒歩10分 → 熊野速玉大社 → 徒歩15分 → 阿須賀神社 → 徒歩5分 → 徐福の墓 → 徒歩5分 → 新宮駅

【復路】JR新宮(17:10) → JR紀伊勝浦(17:37)

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熊野本宮大社(全国熊野神社総本宮 式内社 旧官幣大社 別表神社)  境内に建つ世界遺産の石碑

 世界遺産に登録された速玉大社ですが社殿自体は新しい再建。

しかし熊野信仰の歴史的資料を多く伝え境内の神宝館に保管・公開されています。

『毎年10月16日に行われる御船祭は熊野速玉大社例大祭で、

神霊を遷した神輿を乗せた美しい神幸船と勇ましい9隻の早船競漕に拠るもので、

国指定重要無形民俗文化財。世界遺産の熊野川で行われる。

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神門前の参道右手にある熊野神宝館
入口では地元の英雄・武蔵坊弁慶の木像がお出迎え。

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新宮市のパンフレットからの抜粋した御船祭の様子

 広い境内には巨木が聳える事でも知られる。

参道にある梛(なぎ)は平重盛の御手植えと伝え、高さ18m、幹廻り5m、

樹齢千年を数える御神木で国の天然記念物。

葉脈が強く切れ難いことから、縁結び、道中安全の印として熊野詣を果たした参詣者が持ち帰った。

またこの木の実から作るナギ人形は、縁結び、家内安全の御守りとして珍重される。

 梛は凪(なぎ)にも通じ、平和・和合の証でもあり、沖縄の本土復帰の年に、

当社から御神木の苗が沖縄に運ばれ、県下の学校に平和の記念樹として植樹された。

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御神木「梛の木」
神宝館の向かいに聳える。

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注連縄が巻かれた御神木の幹

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御神木の石碑

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御神木の解説

 社殿前にあるオガタマノキは南方系の常緑高木で、古くから神の霊を招く神木として知られた。

オガタマの名は招霊に由来する。

またこの葉を食草として育つ南方系の蝶も飛来し、ミカドアゲハの名で知られる。』 とあります。

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神門を潜った場所にあるオガタマノキ

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オガタマノキ解説

 また形のある宝物ではないものの、ここは熊野御幸の聖地。

平安末期には鳥羽法皇、後白河上皇、後鳥羽上皇等が幾度も熊野三山に足を運び、大いに賑わっている。

 熊野御幸(くまのぎょうこう)とは、

『延喜7年(907年)の宇多上皇から嘉元元年(1303年)の玄輝門院までの396年間に

上皇・女院・親王を合わせて御23方、140回に及ぶ皇室の参詣を熊野御幸と言い、

熊野三山史上に不滅の光彩を放っている。

熊野御幸には陰陽師に日時を占定させて、斎館で心身の精進を数日行った後に出発。

天永元年9月の白河上皇の御幸には総人数814人、一日の食糧16石2斗8升、

傳馬185匹であったと『中右記』に記されている。

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掲示板にある熊野参詣曼荼羅

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熊野御幸を記した石屏風

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後白河法皇御撰により梁塵秘抄に載った今様

 御幸の道順は京都・住吉・和泉・紀伊半島を海岸沿いに南下して田辺へ。

その後、中辺路・本宮・熊野川を下って当大社へ参拝。那智山・雲取・本宮を経て

往路コースを逆行して帰京されるまで凡そ二十数日に及ぶ難行苦行の旅であった。

 熊野御幸に拠って熊野信仰は公卿・武士・庶民の間に流布し、熊野水軍を持つ熊野三山の

忠誠心を助長、京都と熊野との文化交流、有名な熊野懐紙、幾多の名歌が詠まれる等、

各方面に大きな影響を残している。』 とあります。

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境内に置かれた「さざれ石」

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神門左手の大禮殿

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熊野速玉大社説明書 (無料)

 境内には熊野御幸の記録が掘られた石板が鎮座しています。

それに拠れば後白河上皇(33度)、後鳥羽上皇(29度)、鳥羽上皇(23度)というのが御幸の上位三名。

いずれも歴史の教科書に登場する天皇で、武士が政治の表舞台に登場する時代というのが共通点。

 本宮大社もそうですが、これだけ天皇がここに参詣されたのは、物見遊山や信仰心だけではなく、

熊野三山を拠点とする新宮一族を自分たちの側に繋ぎ止めておくという思惑があったに違いありません。

源平合戦として知られる治承寿永の内乱で熊野水軍が源氏の勝利に貢献しましたし、

その流れを汲む九鬼水軍が織田信長の天下統一に大きな役割を果たしたのも事実。

唯、日本史上の海戦と言えば、源平合戦を除くと厳島の戦い(毛利VS陶)・

木津川河口の戦い(織田VS毛利)があるくらいで、原則として戦は陸上で行うもの。

水軍はあくまで物資補給などの兵站で活躍したようです。

海戦ならぬ廻船ですが、水軍の歴史も【平坦】ではなかったという事でしょう。

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熊野速玉大社御朱印 (平成6年拝受)

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今回拝受の熊野速玉大社御朱印
世界遺産となって格が上がった?

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新宮横町郵便局 ; 熊野速玉祭、熊野速玉大社御燈祭
新宮郵便局 ; 徐福、熊野速玉大社御燈祭

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浮島の森 (和歌山県新宮市浮島)

2023.05.25(19:58) 1479

北方と南方が混在する不思議のジャングル(2023.1.26)

<コース>
【往路】JR天王寺(6:43) → JR和歌山(7:47→8:07) → JR御坊(9:09→9:13) → JR紀伊田辺(9:54)

紀伊田辺駅(10:15) → (明光バス) → 本宮大社前(11:50) → 徒歩5分 → 大斎原 → 産田神社 → 熊野本宮 → 本宮大社前(13:25) → 神倉神社前(14:17) → 徒歩15分 → 神倉神社 → 徒歩20分 → 浮島の森 → 徒歩10分 → 熊野速玉大社 → 徒歩15分 → 阿須賀神社 → 徒歩5分 → 徐福の墓 → 徒歩5分 → 新宮駅

【復路】JR新宮(17:10) → JR紀伊勝浦(17:37)

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浮島の森(国の天然記念物)
川の奥が浮島の森。

 神倉神社に続いては遷座した新宮にお参りするのが筋ですが、近くにある天然の森にちょっと寄り道。

 市街地のほぼ中央、住宅地の中にあるのが浮島の森。昭和2年(1927年)に

「新宮藺沢(しんぐういのそ)浮島植物群」として国の天然記念物に指定されました。

『浮島の森は面積5000㎡の小島であるが、沼の深さは32mに及ぶとされ、

かつては神倉聖の修行場とされていた。島が浮遊した時期は江戸中期の

18世紀前半と言う事が、ボーリングに拠る泥炭層の年代測定で明らかになった。

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森の西側の入口に建てられた石柱

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入口の句碑
・浮島や やまもも熟れて 落つるまゝ  と読める。

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浮島の森 説明板

 一般的な浮島が草本植物が主であるのに対し、この森は天然杉が優先種。

10mを越える樹木が生えている浮島は我が国では唯一であるが、

かつては300本あった杉も現在では70本程度に減少している。

 浮島は泥炭化した植物や倒れた木が筏状に積み重なって島全体を浮かせており、

世界的にもこのような浮島は珍しく貴重である。

森の主な植物は寒帯のヤマドリゼンマイやオオミズゴケ、亜熱帯植物のテツホシダのほか、

この辺りで一般的に見られる温帯植物が混生している。

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西日を受ける浮島の森

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森の東西断面図

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上から見た浮島と植生分布

 浮島の森には「おいの伝説」がある。

修験者の神聖な場とされる浮島には、普段は人が入る事はなかった。

その頃、近くに「おいの」と言う美しい娘がいた。

或る日、父に連れられて薪を採りにこの島に来たおいのは昼になり弁当を食べようとしたところ

箸を忘れた事に気が付いた。そこでアカメガシワの枝を探すため、島の奥深くに入っていった。

暫く経っても戻らないので心配した父親が探しに入った所、今まさに大蛇に引き込まれて

「蛇の穴(がま)」に沈んでいくところで、その姿は二度と見る事はなかった。

 この伝説は後世「おいのみたけりゃいのどへござれ、おいのいのどの蛇のがまへ」という俗謡になって

今に伝わり、これを元に上田秋成は『雨月物語』に「蛇性の淫」という小説を書いたと言う。』 とあります。

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「おい」の石像

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おいの伝説

 今回は入場せず外観だけでスルーしましたが、前回の訪問時は入場。

その時、島の中を通る道を歩く時に力を入れると島が動くのを身体で感じました。

浮島と言うのは正しい表現でした。「おいの伝説」は【老い】のためか記憶にありませんが、

実際にあった行方不明事故が伝説になったのでしょう。

若しくは神聖な場所に立ち入らないための教訓だったようにも思います。

 池に【はめる】事からは和製「ハメルンの笛吹き男」は生れませんでしたが、

これを【修正】して「雨月物語」を書いた筆力は流石と言えます。

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新宮中央通郵便局 ; 天然記念物・浮島の森、おいの像

[参考書]

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