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小嶋神社 (奈良県高市郡高取町下小島)

2022.03.14(19:43) 1060

太古の神社の太鼓踊り(2021.11.6)

<コース> 近鉄1dayおでかけきっぷ(大阪・京都・奈良版;¥1000)使用
【往路】阿部野橋(6:50) → (近鉄電車) → 吉野(8:22)

吉野駅 → 徒歩35分 → 如意輪寺 → 吉野(11:37) → 壺阪山(12:19) → 徒歩5分 → 子嶋寺 → 壺阪山(12:50) → (奈良交通) → 壷阪寺(13:03) → 壷阪寺 → 壷阪寺(14:00) → (奈良交通) → 壺阪山(14:13) → 徒歩5分 → 土佐の町並み → 徒歩5分 → 小嶋神社

【復路】壺阪山(15:50) → (近鉄電車) → 阿部野橋(16:42)

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小嶋神社(郷社)

 壺阪山駅から土佐街道を高取城跡に向かって南に上って町並みを一巡り。その後は、地元の小嶋神社に参拝。

『『倭漢三才図絵』に拠れば創建は天平宝字以前と考えられる古社で、明治になり橿原神宮に次ぐ郷社として、

その郷中は旧高市郡に及び近郷の崇神を集めた由緒ある神社である。

参道には江戸時代の有力武家の石燈籠が並び、境内は古色蒼然とした根上りの古木などに覆われている。

社殿は廃藩置県に拠り、明治7年に建て替えられている。

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南側から見た石鳥居

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石畳の参道の両側に建つ石燈籠
右は民家で左は畑。

 平成7年に完成した絵馬収蔵庫は、神社に伝わる絵馬三面が修復を終えて保存されている。

絵馬は江戸時代に奈良県下全般で催された雨乞い祈願の「ナモデ踊り」の様子を微細に再現したもの。

ナモデ踊りとは、雨乞祈願やその願いが叶った時に県下で広く踊られた太鼓踊りで「イサミ踊り」とも呼ばれていた。

当社に伝わる大型絵馬三面はこの太鼓踊りの江戸期の形態を三期に亘り描いたもの。

享保8年(1723年)の絵馬は既に落剝が著しい。宝暦2年(1752年)銘の絵馬は高取藩主植村家道に拠り

奉納されたもので、踊りの一団が隊列を整えて神社境内へ練り込む様を活き活きと描いている。

文政4年(1821年)銘の絵馬は神社境内での満願の踊りの様子を表している。

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古を感じさせる境内

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本殿前にある拝殿

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拝殿の奥にある本殿

 これらの状況は高取藩士吉川覚兵衛の記した「南無手踊り」の記述とも符合し、大和の民俗芸能として

親しまれてきた太鼓踊りのかつての形態を示す県下唯一の貴重な文化遺産である。』 とあります。

 この場所の字が小島なので、土地の氏神様を祀った古社であろうとは想像できます。

先般訪れた子嶋寺も元来はこの場所にあった模様。まさに子嶋に始まり小嶋に終わった壺阪山でした。

それだけの由緒を持った古社古刹でありながら、今はどちらも無住。

寺が移って離れ小嶋になってしまったのも一因かと思った次第です。

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収蔵庫前に建つ立派な門

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平成7年完成の絵馬収蔵庫

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ナモデ絵馬説明書き

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宝暦2年奉納の絵馬

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文政4年奉納の絵馬

[参考書]

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