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海南神社(神奈川県三浦市)  関東日帰り寺社 ; お得な「みさきまぐろきっぷ」の旅

2019.01.11(10:29) 108

[海南神社] ブログ村キーワード
三崎と城ヶ島(2018.1.13)

<コース> みさきまぐろきっぷ ¥3,500
京急品川駅 → 三崎口駅 → バス → 三崎港(海南神社、チャッキラコ展示館) → バス → 城ヶ島(馬の背洞門、白秋記念館、城ヶ島灯台)

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海南神社(相州三浦総鎮守)

 2018年、快晴に恵まれた関東最初の日帰り旅は京急終点の三崎口から。
三崎の直ぐ手前にある城ヶ島が防波堤の役目を果たしているので三崎は天然の良港。マグロ初め漁業で知られた町です。
 京浜急行の終点は三崎口駅でここから港まではバスで坂を下って行かねばなりませんが、バスは10~15分間隔で運行されておりアクセスは至って便利。しかも種々の特典が付いた「みさきまぐろきっぷ」を使えば、実質¥500~600で食事をすることができ人気となっています。今回もこのきっぷを利用しての旅でした。
 先ずは三崎港のバス停で降りて直ぐの場所にある海南神社にお参り。
 ここの祭神は神様ではなく中央貴族の藤原資盈(すけみつ)公。公は奈良時代に朝廷に反旗を翻した太宰少弐藤原広嗣の五代の子孫。彼自身も清和天皇の治世に起こった伴善男(伴大納言)の陰謀に加担したと讒言を受けます。実際は無実だったそうですが、先祖が謀反人だった事が災いしたのでしょうか、筑紫に左遷となりました。
 そのままいけばそれで終わりだったでしょうが彼の船は途中暴風に遭遇し貞観六年十一月一日、父子三人、郎党五十三人は遠く三浦半島に漂着します。謀反人であれば朝廷も再度配流したでしょうが、それがなかった処を見ると、朝廷内でも謀反は冤罪であったと考える人が多かったのだと思います。
 さて三浦に着いた資盈公は土地の長に推戴され、房総の海賊を平定、地元民を教化するなどの功績を挙げました。貞観八年に公が没すると、地元の人々は公の亡骸を水葬し海岸に祠を建て祀りました。その後、天元五年(982年)に社殿が造営、享保四年(1719年)には三浦半島の総鎮守になりました。左遷されたとはいえ中央の貴種だった資盈公が長に担がれるのはよくある事だと思いますが、それに安住することなく、功績を残した公はひとかどの人物だったのでしょう。暴風に遭い波に翻弄された事で歴史の波に埋もれなかったと言うのも皮肉ですし、海難にあった人を祀っている海南神社というのも因縁めいています。

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本殿、拝殿、幣殿

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海南神社縁起

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境内にある頼朝公御手植えの銀杏
雄株と雌株がありこれは雌株。乳の足りない女性が祈りを込めて触れると乳が出ると伝えられる。

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海南神説明書

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海南神社御朱印

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かつての米・酒屋を用いたチャッキラコ展示館
チャッキラコは資盈公の妻の盈渡姫が土地の娘に教えたとも、訪問した頼朝公の無聊を慰めるために土地の娘が即興で歌ったと伝えられる。チャッキラコは明後日の15日に開催

 中世以降の三浦半島は鎌倉幕府創設にも功績のあった三浦一族の地ですが、城ヶ島は北原白秋所縁の地。

♪雨は降る降る城ヶ島の磯に 利休鼠の雨が降る
雨は真珠か夜明の霧か それとも私の忍び泣き♪

 ここでこの詞を作った訳ですが、人妻との恋愛事件で裁判沙汰となり(「桐の花事件」)、三崎マグロならぬ【御先まっくろ】な傷心を抱えての移住、海南ならぬ災難です。幸福からは文学は生まれないとはよく言われますが、それを地で行く話です。
 利休鼠(りきゅうねず)とは緑がかった灰色、そこに彼の心情が【トロ】されている気もします。白秋にとっては情ヶ島ではありましたが、いまはその足跡を辿って観光客が来るとは思ってもみなかったでしょうが…。

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遊覧船「虹色さかな号」の船上から白秋記念館を望む
遊覧船は「みさきまぐろきっぷ」の特典でOK

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船上から見た富士山

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城ケ島大橋たもとに立つ「城ヶ島の雨」歌碑

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城ケ島のウミウ・ヒメウ生息地    白く見えるのは糞?

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城ケ島の馬の背洞門にて
典型的な海食、危ないので、上に乗ったり下を潜ったりしては✖

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城ケ島の水仙ロード    1~2月は水仙の香りが広がる

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城ケ島灯台(11.5m)
フランス人ヴェルニー設計で1870年竣工。関東大震災による倒壊を経て1926年再建

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ここにも灯台?と思いきや、城ヶ島駐在所

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今日のお昼は「鮨処 魚音」の地魚握り八貫    みさきまぐろきっぷでOK

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三浦郵便局 ; 城ヶ島、北原白秋の詩碑、マグロ
三浦三崎郵便局 ; 三崎漁港、マグロ、城ヶ島、チャッキラコの踊り子
初声郵便局 ; 和田義盛像、農産物、農村風景
松輪郵便局 ; 剣崎灯台、黒松、特産・三浦大根、鯛

[参考書]
神奈川県の歴史散歩 <上> 川崎・横浜・北相模・三浦半島



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