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出口御坊 本堂と内陣 (大阪府枚方市出口) <光善寺 其の弐>

2022.06.08(20:10) 1135

蓮如の意向と二世以降の伝統(2022.2.11)

<コース> 京阪電鉄は日中10分間隔で運転
淀屋橋駅 → (京阪電鉄) → 光善寺駅 → 徒歩8分 → 光善寺 → 徒歩5分 → 腰掛石 → 徒歩8分 → 御廟

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淵埋山 光善寺(浄土真宗大谷派)

 山門の正面に建つのが本堂。真宗寺院に相応しく境内で一際目を惹く堂々とした造りです。

真宗寺院は門徒以外にも【門戸】を開いているのが常ですが、御堂の前には柵があり内陣には入れず。

仕方なく外陣からの参拝となりました。

 その後、念のために北側にある寺務所へ伺い御朱印の可否を尋ねると、住職夫人が対応に出られ、

意外にも拝受できる事に。

加えて平成9年に発行された説明書も頂きました。説明書と言うには余りにも立派な30頁の冊子です。

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天明2年(1782年)再建の本堂(御堂)
21.5m四方の入母屋造、本瓦葺で江戸時代後期の真宗本堂の特徴を良く示している。

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本堂の壮麗な屋根
屋根の勾配が美しい。

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屋根の鬼瓦の玄武?

和辻;「真宗では御朱印の無いのが一般的と聞いていましたので有難いです。」

夫人;「お参りに来て頂いた方には書かせて頂いています。」

和辻;「本堂内とお庭は拝観していないのですね。」

夫人;「拝観という形式は採っていませんが、良ければ御案内しますのでどうぞ。」

と言う事で、思いがけなく本堂内陣・書院・庭園を拝観できる事に。

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境内北側にある寺務所
御朱印はこちらで拝受。

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出口御坊 光善寺 御朱印

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御好意で頂いた冊子
平成9年10月25日初版発行と奥付にあるが、売価が記載されておらず非売品の可能性も。

『天明2年(1782年)に再建された本堂は間口十一間、奥行八間の大きさ。

入母屋造、本瓦葺で江戸時代の真宗本堂の特徴を良く表しているものである。

内陣に祀られている御本尊は阿弥陀如来。両側には開祖親鸞と中興の祖蓮如の御影が掲げられている。

蓮如の後を受けた初代住職の順如(じゅんにょ)は42歳で早世したので、蓮如は外孫の光淳(こうじゅん)を

順如の養子として二代目住職とした。

彼に続く光善寺の系譜は、七世准玄(じゅんげん)が西本願寺の学寮の初代学長、

大谷派に転じた後の十世一玄(いちげん)、十一世真玄(しんげん)が著述・講義で活躍するなど

光善寺は教学重視の系譜を残している。』 とあります。

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長く突き出た庇が特徴的な本堂前面

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本堂前から南側の会館を見る

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本堂の向拝と扉

和辻;「歴代の御住職は親鸞・蓮如上人の血筋ですか?」

夫人;「途中、跡継ぎが居らず井波から住職を迎えた事もありましたが、親戚なので細々とですが血は繋がっているようです。」

和辻;「というと御住職の苗字は大谷さんですか?」

夫人;「いえ、藤原です。」

 親鸞聖人は平安貴族日野資業の六世の子孫、日野氏は藤原北家ですから、遠祖の姓に戻ったと言う事でしょう。

本堂の欄間は見事な出来でしたが、かつて井波の瑞泉寺から住職を迎えたことから、欄間の職人と技術も

伝わったに違いありません。

開祖と彫刻の血脈は300年経った今でも受け継がれている様子。これも信仰の力でしょうか?

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本堂内陣の様子
お寺の御好意で撮らせて頂いた。

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正面には御本尊の阿弥陀如来像

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内陣の見事な欄間彫刻
これは孔雀図。

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本堂前から山門方面を望む

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本堂前から南側の鐘楼を望む

[参考書]

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