<コース> 紀州路快速は15分間隔で運転
【往路】JR大阪(8:38) → (紀州路快速) → JR和泉砂川(9:53)
泉南市観光協会 → レンタサイクル20分 → 信達神社 → 金熊寺 → 金熊寺梅林 → レンタサイクル20分 → 泉南市観光協会
【復路】JR和泉砂川(14:51) → (紀州路快速) → JR大阪(15:58)

信達神社(旧金熊寺大権現宮)
ことしは少し寒いので、梅の開花も遅いとの情報ですが、2月最後の土曜は梅を求めて泉南へ。
泉南市の市花は梅、これは市内にある金熊寺(きんゆうじ)梅林に由来しています。
金熊寺はJR和泉砂川駅の南東3㎞。なんでこのような山側にと思いましたが、この道は標高216mの
風吹峠を越えて和歌山の根来寺の西へ出るという根来街道。周辺に古刹があるのも納得です。
歩くにはすこし距離があるので、駅近くの観光案内所でレンタサイクル。
滑瀬橋でその名も金熊寺川を渡り阪和道を越えて20分程で目的地。
途中、岩出駅行きの南海バスが追い越して行き、改めて根来街道を往くのを実感sました。
街道から右の細道を入ると遥か向こうに伽藍が見えますが、その手前に神社が鎮座。
順序としてはこちらに参拝するのが筋と言うものです。

JR和泉砂川駅舎
昭和5年に阪和電鉄の信達駅として開業。当時の駅舎が三角屋根として今も残る。

滑瀬橋上から見た金熊川
向こうに見えるのが阪和道。

根来街道から右へ続く細道
突き当りに伽藍が遠望できる。

正面に金熊寺、右手に信達神社
信達神社(しんだちじんじゃ)は、
『その昔、泉南樽井の海岸に神武天皇の尊像が漂着。
それを神意と思った里人等が像を引き上げ、樽井の地に祀った樽井権現社が始まり。
更に神意を得て現在の地に社殿を建て遷座した。
この御鎮座地は神武天皇の東征に際し、男之水門より紀伊釜山に至る途中、
しばし休息されたとされる尊い高地で、当社にある神池は御兄五瀬命の矢傷を洗ったとされる。
その後、天武天皇の白鳳10年、役小角が金峯・熊野の両神を勧請し本殿に合祀したので
金熊寺大権現宮と呼ばれ、当時の信達荘十三ヵ村の鎮守・産土神の役割を果たした。
御祭神の「金」「熊」の二字を採って、この里を金熊寺と呼ぶようになったのは、それ故である。

入口に建つ一の鳥居

鳥居に続く参道
ここから先は両側に樹木が迫る。

参道脇の御由緒
天正年間に織田信長、豊臣秀吉の根来征伐の兵火で炎上。
社殿は焼失したが、御神体は幸いにして無事であった。
江戸初期の正保4年(1647年)、この地の豪族神主・矢野和泉守家次が東西に奔走。
桁行五間梁間二間の本殿を再建した。その矢野神主に
「この地に梅木を植えなば、神領益々隆昌ならん。」
との神託があり、一族で相議して梅木を植林した。これが現在の金熊寺梅林の始まりである。

太鼓橋を渡って本殿へ向かう

拝殿へと続く階段

階段の上から参道を振り返る

拝殿内部の様子
行事に使用すると思しき鞨鼓が置かれている。
明治元年(1868年)の神仏分離令に拠り、金熊寺から分離独立。信達神社となって今に至っている。
この地区では
① 権現様の秋祭り
② 林昌寺の躑躅の花見
③ 師走小晦日の市場歳の市
が信達郷の三大行事として知られ、近郷近在の人々が集まり大変な賑わいであったという。
この権現様の秋祭りが金熊権現宮の祭礼で、御輿渡御神事と国市座(庄宮座)が盛大に行われた。
明治の初期頃には国市座の参加者が三千人を数えたという。
室町幕府以降、各村連合の惣が出来、惣社が置かれるようになった。信達庄(郷)は13ヵ村で構成され、
この惣社が当社であった。今の信達郷共有林野組合はこの流れを継ぐものである。』 とあります。

本殿への中門

本殿は更に一段高い石垣の上に建つ

中門前から拝殿を見下ろす
寺院の由緒で仏像が海中・土中から出たというのは良くありますが、神社でしかも天皇像が漂着したとは
何とも不思議な話。唯、神武天皇東征途上で立ち寄った云々とあるので、その事が像の漂着に変形したのでしょうが、
天皇像を海に流すことに抵抗はなかったのでしょうか?
修験道の開祖・役行者が勧請した両神に因み改称したとありますが、両方の良い所採りで繁栄を願うのは
東大寺と興福寺に因む東福寺等ありそうな話。【きんゆう】だけに【かんじょう】高い所がありそうです。
その由緒ある社名も明治以後は信達神社に改称。信達は字の名前なので当然とも言えますが、
神仏分離は仏教側に厳しかった令なので、寺を改称して金熊寺大権現宮のままでいく選択肢はなかったのか?
地域の先達が信達になったのには何か【辛辣】な事情でもあったのでしょうか?

眼も鮮やかな朱色の本殿
桁行五間梁行二間(五間社流造)の社殿である。

本殿正面の唐破風と彫刻群

本殿左側
極彩色の蟇股と垂木が見える。

本殿右側
修復中なのは末社か?

本殿から石段を下る

弁財天を祀る境内社
[参考書]
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