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照源寺 松平家菩提寺 (三重県桑名市大字東方) <照源寺 其の壱>

2022.06.22(20:48) 1149

歴史の証言(2022.3.5)

<コース> 春の青春18きっぷ使用
【往路】JR大阪(5:55) → JR米原(7:42→8:04) → JR大垣(8:36→8:40) → JR金山(9:20→9:30) → (名鉄) → 知多半田(10:00)

知多半田 → 徒歩3分 → 旧中埜家 → 徒歩8分 → 半田運河 → 半六庭園 → JR半田(11:14) → JR名古屋(12:03→12:06) → JR桑名(12:28) → 観光案内所 → レンタサイクル5分 → 七里の渡し跡 → レンタサイクル10分 → 照源寺 → レンタサイクル5分 → 勧学寺 → レンタサイクル7分 → 観光案内所

【復路】JR桑名(15:24) → JR名古屋(15:54→16:00) → JR米原(17:09→17:17) → JR大阪(18:42)

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東海山 照源寺(浄土宗)

 桑名の町割りを定め、近世桑名藩の礎を築いた本多忠勝公に続き、嫡男忠政が藩主となりますが

大坂夏の陣の後、播磨姫路へ転封。

といっても10万石から15万石への加増で、しかも西国の要衝である姫路ですから栄転といえましょう。

 代わって当地には徳川家康の異父弟であった松平定勝が入部。久松松平氏の統治が始まります。

 東海山照源寺(とうかいさんしょうげんじ)は、

『桑名藩主松平隠岐守定勝の菩提を弔うため、子の定行が寛永元年(1624年)に遠州掛川より

伝挙三甫上人を開山として創建。当初は崇源寺と号したが、秀忠夫人の法号を憚り照源寺に改称した。

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照源寺由緒

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桑名指定文化財となっている寛永元年(1624年)建立の山門

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美しい筆致で書かれた山門の説明

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下から見上げた山門の屋根裏構造

 松平定勝は徳川家康の異父弟、於大の方(伝通院)の再婚した久松氏の出である。

家康に仕えて小牧長久手の戦いや関ヶ原の戦いで武功を重ね、家康の信頼も厚く葵紋と松平氏を賜った。

元和3年(1617年)には二代将軍秀忠より桑名十一万石を与えられている。

 定行は寛永12年(1635年)に伊予松山に転封となるが、桑名は実弟の定綱が継ぎ、

照源寺も歴代桑名藩主の菩提寺として寺領200石を安堵されている。

江戸時代には多くの僧侶を輩出する修行道場として隆盛を極めた。

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山門前にある「仙台枝垂れ桜」

 創建当時から残っているのは、山門と26基の松平家霊廟でいずれも市の文化財と県の史跡。

本堂は明治23年の改築で入母屋・桟瓦葺で内陣には本尊の阿弥陀如来を祀る。

 当寺には家康公由来の仏舎利、二十五菩薩来迎図、楽翁公(松平定信)肖像等、寺宝が残されているが、

中でも「解体新書」挿画を書いた小田野直武に拠る日本風景図は日本絵画史上貴重とされる。』 とあります。

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山門を潜りすぐ左手にある鐘楼堂

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参道から山門を振り返る

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参道の先に建つ本堂

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左側より見た本堂

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本堂に掲げられた「東海山」の扁額

 宿場町である東海道沿いは海に近く庶民のエネルギーを感じますが、菩提寺の建つ線路の西側は

木々に囲まれた静寂の地。

同じ東海でも海と山ではこれだけ違うと言う事ですが、歴代の名将の眠る【名勝】と言えましょう。

 家康の異父弟とはいえ、入部した時には家康は既に泉下の人。

それでもこの要地に封じられたのは、幕府の信頼が厚かったために他なりません。

本多忠勝に比べると知名度は低い久松松平家ですが、勤勉実直な人だったのでしょう。

桑名藩も幕府の信頼に応え、幕末に於いて最後まで幕府に忠誠を尽くしたのが、会津藩、庄内藩とここ桑名藩でした。

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本堂前からの境内の眺望

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本堂と庫裏前の枯山水庭園

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照源寺説明冊子

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照源寺御朱印 (御本尊)

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