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周防阿弥陀寺 山門から本堂へ (山口県防府市大字牟礼字上坂本) <阿弥陀寺 其の参>

2022.08.28(20:33) 1214

兼務の忠孝(2022.5.4)

<コース>
【往路】JR新大阪(6:00) → (山陽新幹線) → JR新山口(8:18→8:28) → JR防府(8:44)

防府駅観光案内所 → レンタサイクル30分 → 阿弥陀寺 → レンタサイクル15分 → 周防国分寺 → レンタサイクル3分 → 防府天満宮 → レンタサイクル10分 → JR防府駅(12:23)

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東大寺別院 華宮山 阿弥陀寺(華厳宗・真言宗御室派兼務)

 山門を潜るといよいよ境内ですが、

『山門(中門)はかつて東大寺所管の惣門で、明治4年(1871年)に移設されたもの。

その正面に建つ本堂は、御本尊阿弥陀如来立像、十一面観音立像等諸仏を安置。

享保16年(1731年)領主毛利広政が再興した。

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明治4年に移築された山門(中門)

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境内より見た山門

 阿弥陀寺は重源が後白河法皇の現世安穏を祈願し、文治3年(1187年)にこの土地を選定し建立。

同時に阿弥陀寺経営のために寺領として25.9ヘクタールの田畠を寄付している。

創建当時の境内は、東は木部山、南は木部野を横切り半上峠に向かう旧街道、

西は多々良山、北は太平山に至る広大な地域を占め、この中に浄土堂を初め、

経蔵・鐘楼・食堂・温室及び実相坊、成就坊等多くの支院僧坊があったという。

以後、300年に亘り住職はいずれも勅命を持って拝任、周防国務管理も兼ねたという

県下きっての由緒ある名刹である。

 重源建立の堂宇は文明16年(1484年)に焼失するが、翌17年に守護大内政弘に拠って再建された。

これらの僧坊も火災や倒壊を受けて多くは廃寺となり本寺のみが今に残る。』 とあります。

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山門正面に建つ本堂

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本堂入口の千鳥破風

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本堂正面は唐破風

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本堂唐破風の下にて

 本堂再建は1700年代と新しいですが、内陣の襖絵や裏の庭園も綺麗に整備されているのはそのためでしょう。

防府には市内に立派な国分寺がありましが、ここ阿弥陀寺も勅命を受けた寺院。

東大寺再建にかける意気込みが伝わってきます。

同じ周防国にそのような寺院が二つもあるのは寺に御本尊が二体あるようなものですが、

どちらが主導権を採るかで揉めることはなかったのか気になります。

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御本尊と「華宮山」の山号が書かれた扁額

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本堂内陣
内陣と言うよりも本堂に続く書院と言った方が適切か?

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御本尊を囲む襖に描かれた鳳凰図

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奥の書院に描かれた襖絵

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本堂裏の庭園

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庭園から本堂後方を見る

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庭から見た本堂に続く書院

 御朱印を拝受すべく庫裏に向かいます。

「御用の方は板を叩いて下さい」 とあったので、三度打ち鳴らしましたが返事はなし。

続いて参拝された御夫婦も同じことをされましたが同じ結果。

「御朱印貰いたかったのに…。」 と残念そうに帰って行かれました。

境内を見渡しても庭師と思しき人が作業をされているだけ。

「これは折角来たのに空振りかな?」 と思いつつ、

庫裏の玄関で再度、「すいません!」 と叫んでいると、

後ろから「何か御用ですか?」 の声。振り返ると、庭師姿の男性が…。

男性;「何か御用でしょうか?」

和辻;「御朱印を御願いしたいのですが。」

男性;「少し、お待ちください。」

と奥に入られ、暫くすると年配の御婦人が出て来られ無事拝受。

和辻;「あの男性は庭師の方ではないのですか?」

女性;「いえ、うちの息子です。」

 外見と作業だけで庭師と判断したのが間違いのもとでした。

板を叩いただけで辞去せず、声掛けをしたのが正解。

今回の場合は執念深い性格が結果的には吉と出たようです。

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本堂西側にある池とその向こうに見える庫裏

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庫裏正面
ここで何度も呼びかける羽目に…。

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周防阿弥陀寺説明書
現地でも貰えるが、これは防府駅観光案内所で入手したもの。

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周防阿弥陀寺御朱印 (御本尊)

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