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信太明神 鳥居から拝殿へ (大阪府岸和田市王子町) <信太明神 其の壱>

2022.12.26(19:44) 1331

信太の謂れになった古社(2022.9.24)

<コース> 南海ウイングバスは日中60分間隔で運転
【往路】JR大阪(8:24) → (紀州路快速) → JR和泉府中(9:04→9:07) → (阪和線) → JR下松(9:12)

下松駅前(9:25) → (南海ウイングバス) → 道の駅愛彩ランド(9:44) → 徒歩10分 → 積川神社 → 積川神社前(10:46) → (南海ウイングバス) → 池尻(10:58) → 徒歩5分 → 久米田寺 → JR久米田(13:19) → (阪和線) → JR北信太(13:27) → 徒歩5分 → 葛葉稲荷神社 → 徒歩15分 → 聖神社 → JR北信太

【復路】JR北信太(15:27) → (阪和線) → JR天王寺(15:46→15:52) → (大阪環状線) → JR大阪(16:06)

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聖神社(和泉国三宮 式内社 旧府社)

 この日は葛葉稲荷神社で巡礼止めの予定でしたが、葛葉稲荷神社が聖神社から分祀したと聞き、

これは元社にも参拝しないと画竜点睛を欠く、或いは龍頭蛇尾に終わると思い予定を延長。

 阪和線の線路を越えて熊野街道筋を南下。新興住宅に囲まれた先の神社と異なり

歴史を刻んだ家並みが続きますが、やがて東側に大きな石の鳥居が出現。

ここが神社の入口で、道を東に進み坂を上って10分程で信太山丘陵の西端にある神社へ到着。

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熊野街道沿いに建つ長屋門

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同じく街道沿いの重厚な屋敷

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街道東側に現れる一の鳥居
ここから東へ上る。

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街を見下ろす高台へ

 社碑に続く参道を進み左折するとやがて行く手に社殿が。

街道沿いの鳥居からここまで10分程かかりますが、坂を上り木々の間を抜ける事で、

古社への参拝の期待がいやがうえにも高まります。

 『聖(ひじり)神社は信太(しのだ)明神とも呼ばれ、静かな森に囲まれた場所に社殿が建つ。

かつてはその神域一帯は信太森と呼ばれる深い森林地帯であったと言う。

 創建は天武天皇3年(674年)8月15日、天皇の勅願に拠って信太首が聖神を祀った事に始まるとされる。

当時この付近一帯は荒地で、人々の生活は困難を極めたが、神社を創建するとその御利益で

稲が「信(の)び信び太く」育つようになり、地名も「信太」に、この地の人々も「信太」を名乗るようになった。

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坂の上にある社碑と二の鳥居

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二の鳥居脇の風化した狛犬

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二の鳥居に続く参道

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参道を左折した先に見える社殿

 この神徳が国家にも認められ、皇室や公家の守護神として、また各地の人々の崇敬を集めた。

延喜式内社で和泉国五大社の内、三ノ宮に当たる。

聖神は「日知り」の神、つまりは暦の神と見做されて、信太郷に住んでいた渡来氏族の陰陽師の信仰篤く、

後に土御門家に属する陰陽師の安倍晴明に関する伝承も多く伝わる。

江戸時代前期の僅かな時期ではあったが、独自の暦を発行していた事もあった。

 聖武天皇や後村上天皇からは社領の寄進を受け、宇多上皇は参詣の際に、当社に御衣を奉納。

後白河法皇が参詣の際に宸筆の社額を奉納したものが、社宝として今に伝わる。

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境内の南側にも鳥居が建つがこれは脇門扱い

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南側から見た境内

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由緒記

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境内見取図

 天正3年(1575年)には織田信長から朱印地の寄進を受け全盛を極めるが、

その10年後の天正13年(1585年)には豊臣秀吉の根来討伐の兵火に拠り社殿焼失。社領も没収された。

秀吉の死後、慶長9年(1604年)には豊臣秀頼が片桐且元を普請奉行として本殿を再建、今に伝わる。

 かつて当社の神仏習合を示す別当寺である萬松寺、堂塔伽藍を有した奥之院は

明治初期の廃仏毀釈で廃寺。

上地令に拠る境内縮小に伴い、信太山丘陵(現在の鶴山台)に点在していた三神社、

瀧神社などが境内末社として現在地に鎮座した。』 とあります。

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拝殿

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拝殿に掲げられた「聖神社」の扁額

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向拝の蟇股の彫刻

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拝殿前の手水舎

 山の中腹の高台に鎮座し、広い境内を有する当社は、和泉三ノ宮に相応しい荘厳さに包まれています。

由緒記にあるようにかつては暦を司っていたそうですが、太陽や星を観察するために高台を選んだのでしょうか。 

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手水舎から北を望む
右手が拝殿、左手が社務所。

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聖神社御朱印
スタンプ形式で、セルフで押印する。

[参考書]

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