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金勝寺 本堂 (滋賀県栗東市荒張) <金勝寺 其の参>

2022.12.30(20:29) 1335

釈迦如来を祀る(2022.10.1)

<コース>
【往路】JR大阪(6:56) → (快速) → JR草津(7:57→8:02) → JR手原(8:09)

手原駅(8:30) → (こんぜめぐりちゃんバス) → 金勝寺(9:10) → 金勝寺 → 徒歩20分 → 道の駅こんぜの里りっとう(11:40) → (こんぜめぐりちゃんバス) → 手原駅(12:10)

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金勝山 金勝寺(天台宗)

 平安時代には全盛を極めた金勝寺も、時代が下るにつれて時代の波を被る事になります。

『文治元年(1185年)11月15日、金勝寺は失火で焼失し、時の住職正心上人が再興。

大講堂・常行堂・法華堂・二月堂が建立されたと「金勝寺大菩提寺流記」に記されている。

また、その頃までに法相宗から天台宗に転宗していたとされる。

 中世になると源頼朝・義経、足利尊氏・義詮ら多くの帰依を受け、

建武2年(1335年)には後醍醐天皇の綸旨に拠り天皇の祈願所となった。

江戸時代に至る間、金勝寺は歴代の天皇、武家将軍から、綸旨、下知状、朱印状を賜っている。

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本堂遠望

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本堂近影

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礼拝のため本堂内陣へ

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本堂前面の向拝

 往時には山上に36坊を数えた当寺も天文18年(1549年)の大火に拠り諸堂悉く焼失したため、

後奈良天皇は再建の綸旨を下される。慶長14年(1599年)時の住職竜王院清賢法印は、

徳川家康に請願したが時宜を得ず、本格的な再建には至らなかった。

現在の本堂・二月堂は慶長12年(1597年)に建てられた仮堂であり、

排水を考えた山型配石の参道の石垣は延宝2年(1674年)に修復されたものである。

大講堂跡、三重塔跡は本堂の左高台に残っている。

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御本尊の解説

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本堂内陣の様子

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御本尊前に垂らされた御簾

 仮堂である現在の本堂に安置されているのは本尊の木造釈迦如来坐像。

檜材の寄木造りで後補であるが漆箔が施されている。

平安時代後期の穏やかな作風を持つ仏師定朝様式の作品で重用文化財に指定されている。

本尊脇には14世紀の不動明王立像、16世紀の良弁坐像・願安坐像を安置している。』 とあります。

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御本尊の重文・釈迦如来坐像

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金勝寺絵馬
これは通常タイプ。

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競馬を外枠としたオリジナル絵馬

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本尊脇に安置された16世紀の良弁坐像・願安坐像と馬頭観音像

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良弁坐像・願安坐像

 仁王門を過ぎた正面には、古びて趣のある本堂が建ちますが、二月堂も含めて仮堂と知り驚き。

400年以上も経てば十分本堂と呼んでも良いとは思いますが、お寺なりの事情があるのでしょう。

寺院で大切なのは御本尊で、堂宇はそれを入れる仮のものと言う考えでしょうか。

 御堂はさて置き、安置されているのは平安時代の重文。

このような文化財を間近で拝む事だけでも、ここまで来た価値があると言うもの。

バスガイドさんの話では、本堂では座禅会が催されるようで、このような静寂の地で、

仏像を前に修行すると成程、心が洗われるように思います。

当たり前の事ですが、やはり仏像は博物館よりもお寺が良く【仁王】てます。

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後方より見た本堂

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金勝寺説明書

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金勝寺御朱印

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