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金勝寺 境内の諸堂 (滋賀県栗東市荒張) <金勝寺 其の肆>

2022.12.31(19:18) 1336

文化財の宝庫を彷徨(2022.10.1)

<コース>
【往路】JR大阪(6:56) → (快速) → JR草津(7:57→8:02) → JR手原(8:09)

手原駅(8:30) → (こんぜめぐりちゃんバス) → 金勝寺(9:10) → 金勝寺 → 徒歩20分 → 道の駅こんぜの里りっとう(11:40) → (こんぜめぐりちゃんバス) → 手原駅(12:10)

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金勝山 金勝寺(天台宗)

 本堂と御本尊参拝を終えたあとは、山内に点在する諸堂を巡礼する事に。

といっても全て回っても15分程度です。

『本堂右手に建つ二月堂には木造軍荼利明王立像を安置。10世紀の作で重用文化財。

頭髪を逆立てて炎髪とし、上歯列で下唇を噛み怒らした目で睨み付ける一面八臂の像で国内最大。

檜の一材で彫られている。

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正面より見た二月堂

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二月堂内陣の軍荼利明王像

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高所から二月堂を見下ろす

 二月堂脇の道を上った先にあるのが御香水館。

ここの清水は加持修法をし、毎年正月十五日の九重御祝小豆粥の水として

京都御所に献上する慣わしであったが、明治3年(1870年)の献上物廃止令に拠り今は途絶えている。

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御香水館

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木扉に貼られた御香水由緒

 更に道を上った場所に残るのは大講堂跡。

昭和60年(1985年)の遺跡調査に拠って桁行9間・梁間5間の規模を持った堂舎があったとされ、

古絵図に見える大講堂跡に比定される。

遺存する礎石は12ヵ所以上で、花崗岩を用い直径58㎝の円座を造り出している。

但し、現在露出展示されているものは復元である。

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大講堂跡へ向かう

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案内板

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かつて大講堂のあった場所

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遺跡説明

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復元された講堂礎石

 講堂跡に立ち眼下に見えるのが昭和に新たに建立した虚空蔵堂。

10世紀の作である重文・木造虚空蔵菩薩半跏像を祀っている。

知恵を授ける十三参りの仏様として名高く、藤原手法の優れた古像の一作である。

両脇には10世紀の木造毘沙門天立像と12世紀の木造地蔵菩薩像が安置され

どちらも重要文化財となっている。』 とあります。

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大講堂跡から眼下に虚空蔵堂を望む

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虚空蔵堂

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虚空蔵堂前面の向拝

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虚空蔵堂正面

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虚空蔵堂前から本堂方面の眺望

 本堂から反時計回りで全ての堂宇を参拝して、本坊と書かれた庫裏を通り

霊泉池に架かる「ゆうげんのわたり」橋を渡ると仁王門前。

要した時間は案内通りの15分、巨木と地面の杉苔を眺めながらの正に「幽玄の渡り」でした。

これも山内の豊富な水のお陰でしょう。

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本坊と書かれた庫裏
廃屋ではないものの、使用されている雰囲気はなし。

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「ゆうげんのわたり」と書かれた橋

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霊泉池の奥に見える本堂

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霊泉池
標高の高い場所にも拘らず湧水のあるのが開創された理由か?

 本堂も含め、境内の諸堂は古くても400年前ですが、そこに祀られている仏像は平安時代のもの。

度々の戦火や失火にも拘らず、命懸けで仏像を守った人達に頭が下がる思いです。

そのような仏像を博物館に寄託せず、本来の場所でしかも至近で拝む事ができる

幸運にも感謝しなければなりません。

久し振りに山寺という謂いが相応しい場所を見て「来んぜ!」どころか、

又時期を変えて来たい思いが強くなりました。

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境内を一巡して仁王門前に戻る
正面に見えるのが「ゆうげんのわたり」。

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境内を覆う杉林と杉苔

 参拝後は、山道を2㎞下って「道の駅こんぜの里りっとう」へ。

バスの待ち時間で早めの昼食。

お勧めの「しし丼 ¥1050」。1日十食の限定でしたが、開店と同時だったので無事GET。

どうせならししの十六食くらいに増やせば良いと思うのは私だけでせうか?

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道の駅 こんぜの里りっとう

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レストラン メニュー

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しし丼 ¥1050 を注文

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食事の後は、いちじくソフト

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道の駅スタンプ

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