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長光寺 聖徳太子の足跡 (滋賀県近江八幡市長光寺町) <長光寺 其の壱>

2023.01.10(20:20) 1347

霊石のある太子所縁の霊蹟(2020.10.8)

<コース>
【往路】JR大阪(6:56) → (快速) → JR近江八幡(8:16)

駅リン君 → レンタサイクル20分 → 長光寺 → レンタサイクル30分 → 沙々貴神社 → 浄厳寺 → レンタサイクル10分 → 安土城址・摠見寺 → レンタサイクル30分 → JR近江八幡

【復路】JR近江八幡(15:09) → (新快速) → JR大阪(16:13)

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補陀落山 長光寺(高野山真言宗)

 体育の日を含めた行楽の秋の三連休ですが、台風の影響かで、晴天は8日のみの予想。

体育の日は東京オリンピック開催日で、過去の気象情報から快晴の日を選んだ筈ですが…。

 この日は先週に続いて東近江地域へ。

意外に思えますが、ここは全国で最も多く聖徳太子に関する伝承が残る地域。

この一帯の社寺は聖徳太子が開創した事が語り継がれ、近江の風土の中で

人々が創造・伝承した太子像が今なお生き続けている場所です。

 令和4年は太子薨去1400年、そこで近江では令和3年から5年にかけて

「聖徳太子1400年 悠久の近江魅力再発見委員会」が発足。

近江発、聖徳太子の足跡めぐりが企画されました。

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近江聖徳太子案内板

 この日最初の巡礼先は中山道武佐宿にある長光寺。

山門脇の花の木が有名ですが、近江八幡観光案内所で貰ったパンフでは

秘仏の御本尊が11月26~27日に特別開帳との事。当方の情報不足で再訪になりそうです。

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特別御開帳のパンフ
(左) 長光寺  (右) 近江八幡観光案内所 にて配布。

 近江鉄道の駅から徒歩圏内ですが、列車本数が少ないので近江八幡駅にて駅リン君。

近江鉄道に沿って一駅進み武佐駅を過ぎて東海カーボンの広い敷地を過ぎた場所に鳥居が。

そこを潜った先にあるのが長光寺。典型的な神仏習合寺院です。

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近江鉄道南側を通る道路に建つ案内板

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参道に建つ石鳥居

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駐車場から見た境内全景
左の自転車はこの日の相棒。

 補陀落山長光寺(ふだらくさんちょうこうじ)は、

『聖徳太子建立四十九院の一つで、当時にあっては七堂伽藍を備えた壮麗な寺院であった。

寺伝に拠れば、聖徳太子が老蘇の森に仮宮していた時、高階の妃が急に産気づき難産となった。

そこで太子は妃に仏法を信じ仏の加護を祈る様、諭された。

 妃がひたすら諸仏の慈悲を仰がれたところ、西南の方より仏の使者である童子が現れ、

「汝が願いは、正しく観世音が救い給う」 と告げて飛び去り、妃は速やかに安産された。

不思議に思った太子が早速、童子の行く先を探させた所、この地に八尺の香木と霊石が見つかった。

霊石は五色に輝き、光明の中より千手観音の尊像が現れ、感激された太子は霊石の上に堂宇を建てられた。

これが当寺の嚆矢であり、霊石は今も安置されている。

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石垣に囲まれた堂宇

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正面より見た山門

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長光寺縁起

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山門正面に見える本堂
扉には何故か御朱印が…。

 この時、太子は出現された千手観音の尊像を香木に刻み腹部に法華経・維摩経・勝鬘経の

三部経を納め本尊とした。それ故、今日に至る迄安産の仏様として崇拝を受けている。

後に弘法大師が中興し、高野山金剛峰寺を本山とする真言宗寺院となった。

 文明7年(1475年)の戦乱で堂宇は灰燼に帰し、足利将軍家の尽力で再建するも再び兵火で焼失。

漸く江戸の宝暦年(1753年)に玄廣木食上人に拠って再興され、寺域は今の一小区域に定め現在に至る。

 この地を記念するため、太子が栴檀香木の余枝を御宝前に植えたのが花ノ木。

4月上旬には赤い花が咲き、11月中旬には紅葉が見事である。』 とあります。

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本堂正面

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本堂前面

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向拝下から内陣を見る

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前面に掲げられた「子安観世音」の扁額

 参詣したのは太子のお妃が産気付いたという寺院。古代日本史上の英雄で、

また我が国仏教界の礎を築いた人として超人的な逸話が残る人物ですが、これなどは非常に人間的な話。

太子自身も母の間人皇后が馬小屋の傍で産気付き生まれたので厩戸皇子と名付けたとか。

太子の偉大さを強調する内容ではないので、真偽の程はさて置き似たような実話があったのでしょう。

 今回は外陣からの参拝でしたが、太子が建立した時の石が今も残っているのは驚き。

近くの石馬寺もそうですが伝説の霊石が伝わるのも東近江の霊蹟の特徴と言えそうです。

科学的に調査すれば色々と分かるでしょうが、確実なのは【あんざん岩】である事でしょうね。

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蔀戸より見た内陣の様子

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厨子の前にある御本尊の御前立

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本堂屋根の亀?の鬼瓦

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長光寺御朱印
(左) 御本尊  (右) 聖徳太子霊蹟

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