月世界を味わう(2022.11.3)
<コース>
【往路】JR大阪(6:30) → (サンダーバード1号) → JR金沢(9:13→9:27) → 高岡(10:08)
高岡駅前4番(10:43) → (加越能バス) → 国泰寺前(11:03) → 徒歩10分 → 国泰寺 → 徒歩20分 → 雨晴駅前(12:33) → (加越能バス) → 伏木一の宮(12:42) → 徒歩3分 → 越中国分寺跡 → 氣多神社 → 徒歩15分 → 伏木駅前(13:50) → (加越能バス) → 高岡駅前(14:12)

護国摩頂巨山 国泰仁王万年禅寺(臨済宗法燈派大本山 北陸観音霊場第二十四番札所)
大方丈の南側、法堂との間にあるのが月泉庭。
『月泉庭と龍淵池を中心とする庭園は景観地理学者で
庭園研究家としても知られる小川寿一氏の名作である。
先ず、庭の北東隅に弧が描かれているが、これが月を表す。
その横には蹲があって水が湧いているがそれが泉を表している。
これは開山慈雲国師の末期の句「天に月あり、地に泉あり」に由来している。

方丈入口付近にて

月を表すのはこの岩か?
庭の中央に置かれた石は約42トン、庭園の石としては恐らく日本一であろうと言われ、
雨晴海岸の義経岩を彷彿とさせる。
南西に立山連峰、南東に達磨群像、北西に滝や大亀、船に見えるものもある。
これらの石は開山縁の二上山から出たもので、化石を含んだ左岸である。
蹲傍らの藍色の小石は滋賀の永源寺石、敷き詰められた白砂は京都の白川砂である。

方丈縁側左端にて
左に見えるのが庭中央の大岩。

大岩近影

方丈縁側右端にて
左奥は庫裏、中央が法堂。
庭の西側にある建物は坐禅専修道場である禅堂。
正面には山岡鉄舟筆の「栴檀林」の扁額を掲げ、中は一面の敷瓦。
正面の厨子には文殊菩薩が祀られている。
明治25年(1892年)には虚無僧尺八の妙音会が設立され、
法要の時には読経と尺八の合奏と言う独特の習慣がある。
特に開山忌の6月2・3日には二十名程の虚無僧が集まり、
古刹に響き渡る妙音は風物詩として有名である。』 とあります。

方丈への廊下からの眺望
左が法堂、正面が禅堂。

方丈縁側から見た禅堂

禅堂正面
鉄舟揮毫の扁額や内陣も見えるが、近寄れないので遠目での拝観。
法堂手前の龍淵池は水と緑の豊富な場所でしたが、法堂を隔てただけで景観は一変。
水と苔は極僅かで石と砂が続く枯山水。とても同じ作庭家の手になるとは想像できませんでした。
作庭当時はアポロの月面着陸は未だだったと思うので、想像か望遠鏡での観察に拠るのでしょう、
月の庭とは言い得て妙です。
京都の竜安寺の石庭を彷彿とさせますが、置かれた石は遥かに大きなサイズ。
以前に参拝した日石寺もそうですが、巨岩が越中を特徴付けているようでした。
銘菓と並ぶもう一つの「月世界」と言えましょうか。

縁側隅から見た廊下と法堂

大岩と禅堂遠望

廊下入口からの眺望
などと思いながら庭を眺めていると、庭園の隅に座って居られた年配の男性が、
徐に尺八を取り出して演奏。暫く聞きほれてしまいました。
演奏が終わった時に、思い切って声を掛けました。
私 ; ひょっとしてプロの演奏家の方ですか?
男性 ; いいえ私は地元の人間で、全くの趣味です。
私 ; 何年くらいされていますか?
男性 ; およそ8年ですね。
私 ; 開山忌には、虚無僧姿の人が集まるそうですが…。
男性 ; ええ、私もその時は参加させて貰っています。
尺八は‘首振り三年ころ八年’と言う位に奥が深い楽器。演奏の方は‘ころ’の途中の頃でした。
今時、虚無僧も尺八演奏も滅多に見ることはできないので、さぞ人も多いと想像していましたが、
演奏した男性の話では、それ程【混むそう】ではないようです。

法堂裏手から見た庭園と方丈

庭園と廊下に続く方丈

開山忌風景 (説明書から)
[参考書]


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高岡駅前4番(10:43) → (加越能バス) → 国泰寺前(11:03) → 徒歩10分 → 国泰寺 → 徒歩20分 → 雨晴駅前(12:33) → (加越能バス) → 伏木一の宮(12:42) → 徒歩3分 → 越中国分寺跡 → 氣多神社 → 徒歩15分 → 伏木駅前(13:50) → (加越能バス) → 高岡駅前(14:12)

護国摩頂巨山 国泰仁王万年禅寺(臨済宗法燈派大本山 北陸観音霊場第二十四番札所)
大方丈の南側、法堂との間にあるのが月泉庭。
『月泉庭と龍淵池を中心とする庭園は景観地理学者で
庭園研究家としても知られる小川寿一氏の名作である。
先ず、庭の北東隅に弧が描かれているが、これが月を表す。
その横には蹲があって水が湧いているがそれが泉を表している。
これは開山慈雲国師の末期の句「天に月あり、地に泉あり」に由来している。

方丈入口付近にて

月を表すのはこの岩か?
庭の中央に置かれた石は約42トン、庭園の石としては恐らく日本一であろうと言われ、
雨晴海岸の義経岩を彷彿とさせる。
南西に立山連峰、南東に達磨群像、北西に滝や大亀、船に見えるものもある。
これらの石は開山縁の二上山から出たもので、化石を含んだ左岸である。
蹲傍らの藍色の小石は滋賀の永源寺石、敷き詰められた白砂は京都の白川砂である。

方丈縁側左端にて
左に見えるのが庭中央の大岩。

大岩近影

方丈縁側右端にて
左奥は庫裏、中央が法堂。
庭の西側にある建物は坐禅専修道場である禅堂。
正面には山岡鉄舟筆の「栴檀林」の扁額を掲げ、中は一面の敷瓦。
正面の厨子には文殊菩薩が祀られている。
明治25年(1892年)には虚無僧尺八の妙音会が設立され、
法要の時には読経と尺八の合奏と言う独特の習慣がある。
特に開山忌の6月2・3日には二十名程の虚無僧が集まり、
古刹に響き渡る妙音は風物詩として有名である。』 とあります。

方丈への廊下からの眺望
左が法堂、正面が禅堂。

方丈縁側から見た禅堂

禅堂正面
鉄舟揮毫の扁額や内陣も見えるが、近寄れないので遠目での拝観。
法堂手前の龍淵池は水と緑の豊富な場所でしたが、法堂を隔てただけで景観は一変。
水と苔は極僅かで石と砂が続く枯山水。とても同じ作庭家の手になるとは想像できませんでした。
作庭当時はアポロの月面着陸は未だだったと思うので、想像か望遠鏡での観察に拠るのでしょう、
月の庭とは言い得て妙です。
京都の竜安寺の石庭を彷彿とさせますが、置かれた石は遥かに大きなサイズ。
以前に参拝した日石寺もそうですが、巨岩が越中を特徴付けているようでした。
銘菓と並ぶもう一つの「月世界」と言えましょうか。

縁側隅から見た廊下と法堂

大岩と禅堂遠望

廊下入口からの眺望
などと思いながら庭を眺めていると、庭園の隅に座って居られた年配の男性が、
徐に尺八を取り出して演奏。暫く聞きほれてしまいました。
演奏が終わった時に、思い切って声を掛けました。
私 ; ひょっとしてプロの演奏家の方ですか?
男性 ; いいえ私は地元の人間で、全くの趣味です。
私 ; 何年くらいされていますか?
男性 ; およそ8年ですね。
私 ; 開山忌には、虚無僧姿の人が集まるそうですが…。
男性 ; ええ、私もその時は参加させて貰っています。
尺八は‘首振り三年ころ八年’と言う位に奥が深い楽器。演奏の方は‘ころ’の途中の頃でした。
今時、虚無僧も尺八演奏も滅多に見ることはできないので、さぞ人も多いと想像していましたが、
演奏した男性の話では、それ程【混むそう】ではないようです。

法堂裏手から見た庭園と方丈

庭園と廊下に続く方丈

開山忌風景 (説明書から)
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