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全昌寺 五百羅漢 (石川県加賀市大聖寺神明町) <全昌寺 其の参>

2023.02.22(20:20) 1389

全昌寺の全色羅漢に圧巻!(2022.11.5)

<コース>
【往路】JR金沢(7:54) → JR粟津(8:42)

粟津駅前 → レンタサイクル25分 → 那谷寺 → 粟津駅前

[路線バス] 粟津駅前(9:55) → 那谷寺(10:12) → 徒歩5分 → 那谷寺 → 那谷寺(11:30) → 粟津駅前(11:44)

JR粟津(12:11) → JR大聖寺(12:24) → 徒歩10分 → 十二寺院群 → 宗寿寺 → 全昌寺 → 実相院 → 徒歩5分 → JR大聖寺(14:29) → JR福井(14:59→15:08) → サンダーバード28号 → JR大阪(17:06)

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熊谷山 全昌寺(曹洞宗) 五百羅漢堂

 江戸初期・中期と全昌寺には特徴的な人物が出ますが、幕末を飾るのが五百羅漢像。

当寺の拝観料は¥500ですが、山口玄蕃の菩提寺、芭蕉と曽良の句碑と言うよりも、

五百羅漢の存在が拝観料を採る理由でしょうが、五百というのも【エン】があります。

羅漢様は本堂ではなく専用の五百羅漢堂に鎮座。

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五百羅漢堂正面

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羅漢像説明

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こちらは本堂内陣に置かれた説明

『五百羅漢は、当寺第十二世・良牛和尚が願主となり、檀家総代吉野家喜兵衛を世話方として

金沢藩及び大聖寺藩の御広敷、武士、町人等の寄進により完成。

 尊像作者は京都の仏工・山本茂祐で、慶応3年(1867年)に先ず200体を作製。

以後、明治初年にかけて残り300余体を完成させた。材質は檜で玉眼を入れ、

下地は本堅地塗で極彩色を施している。

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羅漢堂内陣
意外にも撮影はOK。

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中央に安置された釈迦如来
普賢(左)と文殊(右)の両菩薩が脇侍を務める。

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御本尊に近いのは十大弟子か十六羅漢か?

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羅漢立像近影(本尊に向かって左側)
安置された位置から見るに古参弟子?

 釈迦三尊、四天王、十大弟子、五百羅漢の計517体の仏像が完全に具備し、

夫々に尊像名、施主の紋章や家名が記されている。

更に仏工の仕様書や寄進者を記録した台帳が保管されており、江戸末期の大聖寺領内に於ける

有力な武士や町人を伝える資料として極めて貴重なものである。』 とあります。

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羅漢立像近影(本尊に向かって右側)

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壁に並べられた羅漢坐像(左)

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羅漢坐像(右)

 この羅漢像を造るに当り尽力したのが、良牛和尚と吉野家檀家総代。

名前からして牛丼を連想するような名前です。

 五百羅漢は参道左手に造られた五百羅漢堂内に鎮座。五百羅漢は各地に残りますが、

石見銀山大森・加西北条・越中長慶寺・川越喜多院は全て野外の石仏。

そのため風雪で摩滅した状態。屋内にあるのは、彦根の天寧寺くらいだったでしょうか?

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羅漢座像近影
立像よりも小振りだが丁寧に造られている。

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座像の台座には番号が…

 堂内は間近まで行って拝観できましが、俗な言い方をすれば非常に濃い表情。

五百羅漢は釈迦の弟子ということですが、釈尊は天竺の方なので、

弟子たちが我々とは異なる風貌なのは現実に即したものと言えます。

 屋内と言う事もありますが、ここの羅漢像は保存状態が良いのが特徴。

極彩色の像を見るにつけ、極楽浄土を表そうとしたのでしょうが、

特に青色が印象的。さすが九谷焼の産地だけの事はあります。

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青色が映える羅漢像

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