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丹後のもみじ寺 本堂(京都府舞鶴市鹿原) <金剛院 其の参>

2023.02.26(19:30) 1393

阿弥陀から波切へ(2022.11.19)

<コース>
【往路】JR京都(6:37) → JR園部(7:21→7:26) → JR綾部(8:25→8:51) → JR東舞鶴(9:20)

東舞鶴駅 → 徒歩12分 → 赤れんが館 → レンタサイクル20分 → 金剛院 → レンタサイクル15分 → 松尾寺 → レンタサイクル30分 → 東舞鶴駅

【復路】JR東舞鶴(14:28) → (まいづる10号) → JR京都(16:07)

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鹿原山 慈恩寺 金剛院(真言宗東寺派 関西花の寺二十五霊場第三番)

 三重塔に続いて、左の急な階段を上った場所に建つのが京都府指定文化財となっている金剛院本堂。

『三重塔から本堂までは105段の石段を上るが、山腹一帯は楓の林が広がり、

鐘楼前にある大銀杏と相俟って秋には赤と黄のコントラストを成している。

これらの楓は細川藤孝(幽斎)の植樹とされ、境内南西にある鶴亀の庭(小池庭)と共に彼の代表作となっている

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本堂へと続く石段と紅葉の隧道
三重塔前からの眺望。

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階段上り口にある手水舎

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石段の先に見える本堂

 開山が去った後は荒廃した金剛院であるが、永保2年(1082年)第72代白河天皇の病気平癒祈願のため、

若狭の国から波切不動明王を勧請。帝の病は不動明王の力に拠って忽ち平癒した。

大いに満足した帝は荒廃していた当山を復興。三層の塔を建立して眞如法親王を追善供養し、

勅願寺として「慈恩寺」の寺号を下賜した。

本尊が阿弥陀如来から波切不動明王に代わったのはこの時である。

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階段途中からの眺め

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階段を上った先にある本堂の唐破風向拝

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階段を上り切った場所から

 次いで第74代鳥羽天皇の皇后美福門院得子も深く仏法に帰依し、

平忠盛を造営奉行に命じ、久安2年(1146年)新たに阿弥陀堂を建立して

堂塔を修復するなど御願寺として保護した。

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本堂近影

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本堂説明

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本堂前面の向拝下にて

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向拝の欄間彫刻
龍(下)と迦陵頻伽(上)。

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本堂側から見た向拝の欄間彫刻

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向拝下の蝦虹梁

 現在、御本尊は山門を抜けた左手に建つ宝物館に保管。

美福門院が帰依した木造阿弥陀如来坐像、快慶作の木造金剛力士像等、多数の重要文化財を収蔵。

中でも深沙(じんじゃ)大将立像は快慶の無位時代のもので1mに満たない像だが力強さと躍動感に溢れる。

『西遊記』の沙悟浄のモデルとされ、全国でも数例が知られるだけでの貴重な像である。』 とあります。

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深沙大将立像
入山時に貰った説明書に掲載されたもの。

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立像の解説

 三重塔が重文なのに対し、本堂が有形文化財止まりなのは江戸時代の再建だから。

しかし、仏像群は軒並み重要文化財の扱いを受けています。

 本来、仏像は堂の内陣で拝観すべきものですが、火災に拠る焼失防止に加え、

昨今は夜間の盗難防止のため安全な場所に保管される事が殆どのようです。

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金剛院説明書

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金剛院御朱印(本尊)
今回拝受分(左)と平成5年拝受分だが、印・墨書の内容は全く同じ。

[参考書]

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