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丹後のもみじ寺 四季折々の金剛院 (京都府舞鶴市鹿原) <金剛院 其の伍>

2023.02.28(20:43) 1395

細川藤孝の雄才(2022.11.19)

<コース>
【往路】JR京都(6:37) → JR園部(7:21→7:26) → JR綾部(8:25→8:51) → JR東舞鶴(9:20)

東舞鶴駅 → 徒歩12分 → 赤れんが館 → レンタサイクル20分 → 金剛院 → レンタサイクル15分 → 松尾寺 → レンタサイクル30分 → 東舞鶴駅

【復路】JR東舞鶴(14:28) → (まいづる10号) → JR京都(16:07)

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鹿原山 慈恩寺 金剛院(真言宗東寺派 関西花の寺二十五霊場第三番) 小池庭

 境内は親王御手植えの千年榧の木、清盛の父・平忠盛お手植えの奉行杉がありますが、

圧巻は数千本と言われるもみじ。

江戸時代以前に丹後の城主であった細川幽斎が植樹したとされ、

境内南西には彼の作庭になる「鶴亀の庭」もあります。

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金剛院へ向かう途中に聳える奉行杉
平忠盛の御手植えと伝わる。

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金剛院境内の御神木・千年榧
こちらは開山・真如法親王の御手植えと伝わる。

『京都府と福井県の県境近くの山間に位置する金剛院は、

三重塔を彩る紅葉が一際美しい事で知られる。

三島由紀夫の『金閣寺』にも紅葉と共に境内の情景が描写され、

別名「丹後のもみじ寺」と呼ばれる所以である。

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三重塔周辺の紅葉
奥に建つのが本堂。

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紅葉のグラデーション

 山門を過ぎた場所にある「鶴亀の庭」は別名「小池庭」。

庭園中央の池には亀が泳ぐ姿の様に造られた亀島があり、また右手の平地には石組みや鶴石がある。

端の方に建っている細長い石は鶴首石と思われ、長寿や幸せを願う意図を以て造られた庭園と言える。

安土桃山時代の丹後国領主細川藤孝の作庭と伝わり京都府の名勝に指定されている。

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伝・細川幽斎作庭の「小池庭」

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庭園全景
赤黄緑に彩られている。

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庭手前の植込み部分

 これらに加えて、境内には高岳親王の御手植えと伝わる千年榧の木、

平忠盛の奉行杉など古木があり、更に椎・樫林等の優れた自然環境に恵まれている。

これは境内を取り囲む周辺林地域が社叢林として保全されてきたためで、

金剛院とその周辺は「京都府歴史的自然環境保全地域」に指定されている。』

とあります。

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社叢林

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地面を覆う杉苔

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赤れんが館で入手した金剛院パンフ
主に自然環境について記載している。

 細川幽斎といえば古今伝授を受けた文人大名として有名。作庭の才があっても不思議ではありません。

唯、軟弱なだけではなく、戦の駆け引きも巧みだったと見えて、関ヶ原直前の舞鶴城籠城では、

大軍を長時間に亘り引付け、結果的に関ヶ原への参陣を不可能にさせました。

 戦国時代は、生き残りを掛けて皆が鎬を削る時代。いかに実力があっても誰に付くかで

家の浮沈が左右されます。その意味では武力よりも情報力が重視される時代と言え、

細川幽斎の文人趣味も上流階級を通じて如何に正確な情報を得る手段だった気がします。

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池とその奥の石組み

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一面に紅葉が敷かれた石組み

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池の近影

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紅葉の奥は椿か?

 紅葉の名刹である当院ですが10日前位がピークだったようで、紅葉の絨毯を歩くと

【高岳親王後悔記】になりました。こちらも情報力が重視される事に変わりはありません。

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金剛院御朱印 (関西花の寺)

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