<コース>
【往路】JR京都(6:37) → JR園部(7:21→7:26) → JR綾部(8:25→8:51) → JR東舞鶴(9:20)
東舞鶴駅 → 徒歩12分 → 赤れんが館 → レンタサイクル20分 → 金剛院 → レンタサイクル15分 → 松尾寺 → レンタサイクル30分 → 東舞鶴駅
【復路】JR東舞鶴(14:28) → (まいづる10号) → JR京都(16:07)

青葉山 松尾寺(真言宗 西国三十三ヵ所第二十九番札所) すっぽりと覆われた本堂
最後の階段を上ると正面に建つのが秘仏馬頭観音を祀る松尾寺本堂。
兜を連想させる唐破風に青葉ならぬ緑青の美しい銅板屋根が印象的に残っていますが、
上り切って見ると周囲が覆われまさかの改修中。
『和銅5年(712年)には威光上人に帰依した元明天皇が、藤原武智麻呂に命じて本堂を建立。
馬頭観音像を移して安置したと言う伝えも残され、養老年間(712~723年)には
元正天皇の勅願で泰澄が山頂に奥之院を建立している。

由緒記

改修の御知らせ
寺伝に拠ると正暦年間(990~995年)、青葉山北麓に春日為光という漁師が居た。
或る日、漁に出たところ、突然の嵐に遭遇し海に投げ出された。運よく大きな流木に
捕まることが出来、お陰で浜辺に流れ着くことが出来た。
救われた為光がほっとしていると流木が白馬に変身し青葉山に向かって走り去った。
不思議に思い馬の足跡を辿ると、松尾寺の前で馬を見つけたが
為光が近づくと再び流木となってしまった。
為光は流木こそ観音様の化身であった事に気付き、急ぎ仏門に入ると
流木に馬頭観音を彫って大切に祀ったと言う。

まさに絵になる本堂

渡廊下で本堂と繋がる大師堂が仮本堂

手水舎で身を浄めてから参拝
元永2年(1119年)には鳥羽天皇の行幸があり、寺領四千石を給い、寺坊は六十五を数えて繁栄した。
鎌倉初期から若狭と丹後の両国が寺の帰属を巡って論争した。
しかし天文年間(1532~1555年)に織田信長の兵火で諸堂の多くを焼失。
天正9年(1581年)になって細川藤孝が改修、更に慶長7年(1602年)に京極高知の修復などで
伽藍を整備するが、寛永7年(1630年)、正徳6年(1716年)と二度の火災で再び本堂などを焼失。
現在の本堂は、牧野英成により享保15年(1730年)に修築された。

正面は御神木?

横から見た仮本堂(大師堂)

大師堂近影
但し、桜の木が気になって上手く撮影できず。
本堂は五間四方、二重・宝形造で向拝一間、軒唐破風付で、堂内は凹形の外陣と凸形の内陣からなる。
二層屋根の堂々とした造りの本堂には、春日為光が刻んだと言う本尊馬頭観世音菩薩像が安置され、
胎内には威光上人が感得した霊像が納められていると言う。
菩薩とはいえ忿怒の厳しい表情を見せている。
頭上に馬を乗せている姿から、今は交通安全、競馬関係者の信仰を集めている。

大師堂の向拝

心霊閣の扁額

向拝欄間の彫刻は松に鶴 松尾寺と舞鶴に由来か?

大師堂前からの眺望
丹後地方唯一の国宝の仏画「普賢延命菩薩像」は鳥羽天皇皇后の美福門院の念持仏とされ、
また快慶作の木造阿弥陀如来坐像、鎌倉時代の孔雀明王像、法華曼荼羅などの寺宝は
いずれも重要文化財になっている。
5月8日の花祭に行われる仏舞は重要無形民俗文化財となっている。』 とあります。

御本尊の御前立 (説明書より)

国宝「普賢延命菩薩像」 (説明書より)
解説では威光上人に帰依した元明天皇が藤原氏に【厳命】して建立したとありますが、
今一つの説は命を救われた漁師春日為光の信心に由来するもの。
良く見ると為光を音読みすると‘いこう’。このような場合、有名でない方が真で、
著名な人物は後世、寺に箔を付けるために加上されたと考えるのが自然。
想像するに漁師から唐の高僧の名に【移行】し、【以降】はそれを由緒にしたのでしょう。
高僧の御威光ですな。

納経のため山門左奥の庫裏へ

庫裏(寺務所)近影
本堂と違ってこちらは赤屋根。

松尾寺説明書

松尾寺御朱印
(左) 平成5年拝受分 ¥300 (右) 今回拝受分 菊の御紋押印で ¥100増しの¥400
古刹で霊験があったので歴代天皇の崇敬を受けたため勢力争いや戦乱に巻き込まれたのか!
などと思いながら上り切ると、まさかの本堂修復中。但し、御本尊は渡り廊下で繋がっている
大師堂を仮本堂として安置されていたので、参拝することはできました。
納経のため庫裏に伺った際に尋ねました。
私 ; 「本堂完成は、来年くらいですか?」
住職 ; 「早くて令和8年暮れです。」
私 ; 「…」
通常の家屋と異なるのは当然ですが、少し時間が掛かり過ぎの様な気が…。
大過がなければ4年後に寿命はありそうですが、果たして自転車巡礼できるかどうか?
そんな先まで【待つのぉ寺】と言いたい所ですが、御本尊に【罵倒】されそうです。

庫裏とその奥に建つ書院
但し、どちらも拝観はせず。

書院近影

書院前の池

池泉回遊式にも見える前庭
[参考書]
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