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東海道 石部宿 (滋賀県湖南市石部中央)

2023.03.05(20:36) 1400

今日立ち 石部停まり(2022.11.26)

<コース>
【往路】JR大阪(7:30) → (新快速) → JR草津(8:20→8:37) → (草津線) → JR石部(8:48)

JR石部駅 → 徒歩5分 → 石部宿 → 吉御子神社 → 真明寺 → 本陣跡 → 徒歩5分 → 登り町(9:38) → (滋賀バス) → 西寺(9:45) → 徒歩5分 → 常楽寺 → 徒歩15分 → 長寿寺 → 徒歩75分 → 善水寺 → 徒歩5分 → 岩根(14:30) → (滋賀バス) → 甲西北口(14:50)

【復路】JR甲西(15:03) → JR草津(15:17→15:22) → (新快速) → JR大阪(16:13)

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東海道 石部宿
JRの駅の向かいに建つ。

 勤労感謝の日に出かける予定が雨で流れたので、11月最後の土曜は近江路へリベンジ。

という訳で草津線の石部駅で下車。

草津線ながら石部は東海道51番目の宿場町。京から江戸へ向かう旅人が最初に泊まる宿で

「京立ち、石部泊まり」 「京で会い、石部で深い仲になり」 とも言われたそう。

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国鉄時代の「Discover Japan 印」
廣重の浮世絵が元になっている。

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改修中の石部駅舎

 と言っても宿場に泊まる訳ではなく、この日のお目当ては三ヵ寺巡礼。

湖東三山の百済寺・金剛輪寺・西明寺は紅葉の名所として以前から有名ですが、

近頃は湖南三山として・善水寺が売出し中。

いずれも天台宗系の寺院で本堂が国宝、紅葉の名所と言うのが共通点。

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駅の西側にある西縄手付近の宿場公園

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西縄手の解説

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公園奥に建つ東海道五十三次と浮世絵

 駅からは少し距離がありますが、JR石部駅でレンタサイクルがあるようなので楽勝と思いましたが、

着いてみると駅舎改良中でレンタサイクルも休止中。市内循環バスも本数が少なく、

結局バス利用も最初と最後だけで、後は只管徒歩。困難散々のトホホ巡礼に。

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石部マンホール蓋
未だMHCは出来ていない。

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西から東海道の東を見る
中央奥は三上山。

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西の見附跡は説明板のみが建つ

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地元の祭り囃子に因んだ最中「石部太鼓」を扱う谷口長栄堂

 思わぬ【今日立ち石部停まり】となりましたが、バスまでには50分あったので宿場を散策。

駅から西へ徒歩3分の場所に西縄手があるので、宿場の西端に国鉄の駅を作った事になります。

東海道は草津線に平行に南東方面に進む事に。

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東海道の曲り角には道標が建つ

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曲り角にある田楽茶屋

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田楽茶屋の説明

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街道から奥まった場所に建つ真明寺

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青木山 真明寺 (浄土宗) 山門

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真明寺 本堂

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本堂に掲げられた「青木山」の扁額

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境内に建つ芭蕉の句碑

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句碑近影

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句碑解説

『石部宿は現在、街道らしき雰囲気は残るものの、宿場時代の遺構は殆どない。

公園として整備された西縄手を過ぎて最初に現れるのが、西の見附跡と一里塚であるが、

桝形城門は残って居らず説明板のみ。そこを右に曲がった突き当りに田楽茶屋が建つ。

これは歌川広重の絵に登場する立場の田楽茶屋を再現する形で建てられたもので、

休憩や情報収集の他食事もできる。

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境内の池

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階段を上り高台へ

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高台から境内の眺望

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高台の鐘楼

 突き当りを左に進んだ途中、右手の奥まった場所に浄土宗の青木山真明寺があるが、

そこには芭蕉が詠んだとされる句碑が残る。その先にあるのが小島本陣跡で、

説明碑に拠れば間口45間、建坪775坪の巨大な本陣であった事が分かる。

脇には明治天皇の聖跡碑も建つ。本陣は昭和43年に取り壊されたが、

その跡地の一角に無料休憩所「いしべ宿驛」が建てられている。

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本陣跡碑と明治天皇聖蹟

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本陣跡説明板

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歌川廣重 東海道五十三次 石部宿(保永堂版)

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いしべ宿驛

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昔風の外観で建てられた街道沿いの家屋

 その先の交差点付近が石部中央で宿場の半ば。そこを越えた場所にあるのが高札場跡で

今はポケットパークになっている。』 とあります。

 解説にあるように宿場の雰囲気はあるものの目ぼしい文化財はなし。

目にしたのは、かつての跡を示す説明版と復元した町屋でした。

一つ京寄りの草津宿に本陣が残っているのとは対照的と言えます。

 駅の開業は石部も草津も同じ明治22年ですが、その後の町の発展を見ると草津の方に軍配が。

こうして見ると町が開発されたから昔の景観が無くなると言った単純なものではなさそうです。

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石部中央 交差点付近

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高札場跡に建つ時計

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高札場跡の説明板

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問屋場跡説明板

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常盤館跡説明板

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三大寺本陣跡

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上りに差し掛かるバス停「登り町」付近

[参考書]

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