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常楽寺 諸堂と紅葉 (滋賀県湖南市西寺) <常楽寺 其の肆>

2023.03.10(20:37) 1405

楓と満天星(2022.11.26)

<コース>
【往路】JR大阪(7:30) → (新快速) → JR草津(8:20→8:37) → (草津線) → JR石部(8:48)

JR石部駅 → 徒歩5分 → 石部宿 → 吉御子神社 → 真明寺 → 本陣跡 → 徒歩5分 → 登り町(9:38) → (滋賀バス) → 西寺(9:45) → 徒歩5分 → 常楽寺 → 徒歩15分 → 長寿寺 → 徒歩75分 → 善水寺 → 徒歩5分 → 岩根(14:30) → (滋賀バス) → 甲西北口(14:50)

【復路】JR甲西(15:03) → JR草津(15:17→15:22) → (新快速) → JR大阪(16:13)

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阿星山 常楽寺(天台宗単立寺院 近江西国霊場第一番 びわ湖百八霊場九十五番)
本堂脇の散策路入口

 国宝二堂を見た後は、案内図に従って境内を散策。

本堂脇から境内の裏にある高台を巡り本堂や三重塔を眼下に見下ろすコースになります。

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散策路入口付近からの眺望

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本堂前の砂利道
この奥から散策路は始まる。

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三重塔を右手にみて坂を上る

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道沿いには西国札所の石仏が鎮座
これは第五番葛井寺の千手観音像。

『平成16年(2004年)10月1日、石部町と甲西町が合併し湖南市が誕生。

翌年、市内にある古刹で国宝を有する当寺、長壽寺と善水寺の三ヵ寺で

「湖南三山」を立ち上げ、同年の紅葉時期に初めて一斉公開「湖南三山めぐり」を開始した。

国宝の本堂・三重塔周囲に加え、境内を巡る散策路からは

赤く彩られた楓や満天星を目にすることが出来る。』 とあります。

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参道脇の楓のグラデーション

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満天星(ドウダンツツジ)の向こうに見える国宝二堂

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周囲を朱色に囲まれた三重塔

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道沿いの満天星

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更なる高みから

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塔と本堂の屋根

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堂宇の向日に見える集落

 説明を読む限り、湖南三山には偶々紅葉があったので「三山めぐり」が始まった訳で、

もし紅葉がなかったら巡礼自体の企画がなかったか、あっても随分と味気ないものになった気がします。

 紅葉とありますが、当寺の特徴は楓と満天星。今流行りの二刀流ですが、

境内の低い場所は楓、高い箇所は満天星と棲み分けならぬ植え分け。

紅葉に堂宇が隠れてしまわないという配慮でしょうが、あくまで紅葉は従という扱いのようです。

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紅葉に浮かぶ三重塔

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散策路をそろそろと下る

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紅葉のトンネルを抜けて本堂入口付近へ

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散策路から見た境内の諸堂

 実際、常楽寺の売りは並び立つ国宝の本堂と三重塔で、その他にも種々の堂宇が並び、

加えて室町時代の応永13年(1406年)銘の重文・石灯籠も健在。

仏像は盗難に遭いましたが、堂宇は盗まれる事はないでしょうから、

災害さえなければ心配は要りません。

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散策路出口に建つ薬師堂

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薬師堂解説
これに拠ると御本尊は盗難に遭ったとか。

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薬師堂前から散策路を見上げる
正面の常緑樹は榧の木か?

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薬師堂に隣接する普賢堂

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普賢堂解説
こちらの御本尊は安全のため本堂内陣へお引越し。

 しかし参拝者にとっては国宝以外はあまり興味がなく専ら紅葉鑑賞にあるようです。

京都市内の東福寺と言えば紅葉の名所ですが、その由緒は、時の住職が修行の妨げになる

花見客を遠ざけるために桜の代わりに楓を植えたのが始まりとか。

 それが今では桜の時期よりも紅葉の時期の方が、期間が長い事もあって大勢の人が押し寄せます。

遷化した泉下の先達はどんな思いで見ているのでしょうか。

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受付の向かいに建つ鐘楼

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本堂前に立つ重要文化財の石灯篭
高さ268㎝、花崗岩製で室町時代の1406年の製作。

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こちらは黄葉

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紅葉の絨毯

[参考書]

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