<コース>
【往路】JR大阪(7:30) → (新快速) → JR草津(8:20→8:37) → (草津線) → JR石部(8:48)
JR石部駅 → 徒歩5分 → 石部宿 → 吉御子神社 → 真明寺 → 本陣跡 → 徒歩5分 → 登り町(9:38) → (滋賀バス) → 西寺(9:45) → 徒歩5分 → 常楽寺 → 徒歩15分 → 長寿寺 → 徒歩75分 → 善水寺 → 徒歩5分 → 岩根(14:30) → (滋賀バス) → 甲西北口(14:50)
【復路】JR甲西(15:03) → JR草津(15:17→15:22) → (新快速) → JR大阪(16:13)

阿星山 長壽寺(天台宗 湖南三山)
紅葉散り敷く参道を真っすぐ進むと正面に見えるのが国宝・本堂。
こちらは常楽寺と違って本堂前面から上がることができます。
阿星山長壽寺(あしょうざんちょうじゅじ)は、
『聖武天皇の天平年間(729~748年)、良弁僧正に拠って建立された勅願寺であり
現在国宝に指定されている。
聖武天皇が大仏造立のため紫香楽宮に遷都された折、世継ぎの誕生を良弁に祈請せしめた。
良弁は阿星山中瀑布に籠って祈り、間もなく皇女の降誕を見るに至った。
そこで天皇は皇女の生誕に因む子安地蔵尊を行基菩薩に刻ませて、
紫香楽宮の鬼門に当たる東寺に七堂伽藍・二十四坊の寺を建立し本尊とした。
そして皇女の長寿を願い長壽寺と言う寺号を授けたと伝えられる。
次いで鎮守社として境内の南に白山神社が建立されている。

国宝・本堂と重文・弁天堂の説明板

国宝・本堂全景
本堂は貞観年中(859~877年)に焼失するが、同年間に復興され現在に至る。
その後は、阿星山五千坊と呼ばれる程の天台仏教圏を形成した。
鎌倉時代には源頼朝、室町時代には足利尊氏が祈願所として諸堂を造改修したが、
戦国時代に織田信長の手に拠り三重塔は安土城中の摠見寺へ移築され現在は重要文化財。
楼門は栗東市の蓮台寺へ移築されたが、こちらは現存していない。
こうして主要な建物を失ったが、現在は国宝の本堂、重文の弁天堂、
同じく、釈迦如来座像、阿弥陀如来座像、十六羅漢図等が残されている。

本堂内陣を拝観する人達

本堂の内陣へ
本堂は貞観年中(859~877年)に焼失するが、同年間に復興され現在に至る。
桁行五間、梁間五間、屋根一重寄棟造、向拝三間、檜皮葺、四面廻廊と
天台伽藍にしては珍しい建築様式である。
中央三間は桟唐戸の入口、左右には連子窓、内部は内陣(正堂)と外陣(礼堂)とに分かれ、
奥行きの深い堂を構成し、化粧屋根裏や雄大な虹梁、その上の板蟇股等、
藤原時代の雰囲気を残し、建立時代が相当古い事を物語っている。

本堂向拝下にて
阿星山の扁額が掲げられ賓頭盧尊者の像が置かれる。

向拝の欄間

向拝屋根の垂木
また内陣・外陣がそれぞれ切妻型・寄棟型の船底天井となっているのは、内陣と外陣を
別棟とする双堂の形式を継承しているためであり、堂内には二つの建物が入り込んだような
この構造は国内に数例しか現存しておらず大変貴重である。
内陣正面にある春日厨子は、厨子中央に秘仏御本尊子安地蔵菩薩、脇侍に観世音菩薩と
毘沙門天を安置している。厨子内の様子は懸佛として祀られ、厨子の御開帳は五十年に一度である。
内陣に安置された重文の釈迦如来座像は像高177㎝、同じく阿弥陀如来座像は像高142㎝、
いずれも藤原時代、皆金色、檜の寄木造で仏師定朝の様式を踏襲したものであり、
特に阿弥陀如来座像の台座と光背は造立当時の物であり極めて貴重である。
本堂右の近年建てられた収蔵庫には高さ3mの重文・丈六阿弥陀如来座像が祀られており、
藤原時代、皆金色、檜の寄木造の堂々とした像である。』 とあります。

後方より見た本堂

これは本堂後方の入口

こちらは本堂側面の入口
右奥に建つのは重文収蔵庫。
寺号の由来は聖武天皇が娘の長寿を願った事に由来。
古代の帝王も子を思う親の気持ちに変わりはないと言う事です。
唯、元は光明皇后の安産を祈願した訳ですから場合に拠っては安楽寺となっていたかもしれません。
先に訪れた常楽寺と同じく国宝の本堂ですが、大きさは桁行で二間、梁間で一間だけ小さく、
こぢんまりとした印象は否めません。
その代り、建築年代は平安初期の貞観年間と常楽寺に遡る事500年。
珍しい建築様式が残っているのは古いからで貴重な証人と言えます。
大伽藍か古伽藍か、どちらを好むかは人それぞれではありますが…。

高みより見た本堂屋根

紅葉越しに見た伽藍

白山神社から見た本堂側面
[参考書]
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