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長岡天満宮 八条ヶ池 (京都府長岡京市天神) <長岡天満宮 其の壱>

2023.03.31(22:45) 1426

宮を整備した宮さま(2023.3.12)

<コース> 準特急は日中10分間隔で運行
阪急梅田 → (準特急) → 長岡天神 → 徒歩8分 → 長岡天満宮

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長岡天満宮(旧府社)  
阪急京都線踏切西側に建つ燈籠。

 西国街道ひなまつりを3月5日に見たあとは、一駅戻って長岡天神で天満宮参拝でしたが、

流石に弥生上旬では未だつぼみ状態。案内では12日に梅花祭なので、一週間後に再訪となりました。

 阪急長岡天神駅で下車して南西へ数百メートル行くと、道路に面して巨大な鳥居が聳えます。

鳥居前の階段を上って鳥居前に立つと目の前に大きな池が出現しますが、これが八条ヶ池。

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道路に東面して建つ一の鳥居
右は梅花祭の案内板。

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鳥居近影

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鳥居に掲げられた「天満宮」の扁額
額の周囲には梅鉢紋と梅の木が描かれている。

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鳥居の台座に描かれた梅

 八条ヶ池は、

『長岡天満宮の東側に南北に伸びるこの池は八条宮智仁親王に因んだもの。

慶長6年(1601年)、この付近一帯が八条宮(桂宮)家の所領となり、

八条宮智仁親王は長岡天満宮を篤く崇敬。

続く智忠親王は寛永12年(1635年)に御歌仙を御奉納、同15年(1638年)には社殿を改築整備。

同時に社地の東に池を開き、翌年境内周囲に堀を廻らしたという。

参道前の池を八条ヶ池と呼ぶのはそのためである。

また親王は父宮が下桂村に造営した別業を整備、これが後に桂離宮となり、

八条宮家は桂宮家と呼ばれるようになる。池は以来今日に至るまで農業用として利用されてきた。

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鳥居下より見た八条ヶ池

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八条ヶ池とキリシマツツジの解説

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池の概略図

 北側の池には檜の水上橋が架けられ、池に張出して六角舎が建つ。

これは長岡京市の友好都市である中国浙江省の寧波市とその省都である

杭州市の西湖に浮かぶ回廊をモデルに建設されたものである。

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池に渡された水上橋

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六角舎

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六角舎の屋根裏

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六角舎窓から見た八条ヶ池

 池はほぼ中央の中堤を境に南北に分けられ、その両側の参道には市の花であるキリシマツツジが植えられている。

九州南部の霧島で知られるが、当社のものはほぼ野生種。高さも2mを越え樹齢100~150年と考えられている。

毎年4月下旬頃から鮮紅色の花を多数咲かせ、満開時には八条ヶ池に映える姿は壮観である。

 南側の池に迫り出した建物は、創業140年を誇る老舗料亭「錦水亭」。

地元特産の朝掘り筍を用いた「たけのこ会席」が有名である。』 とあります。

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六角舎から見た一の鳥居

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中堤の参道(北側)

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両側にキリシマツツジが植えられた中堤の参道(中央)

 門前の池の名前は条里制ではなく宮家に由来。八条宮家は桂離宮で知られますが、

文化のパトロンとして建築や造園に力を入れたことは、その後の日本文化に大きな寄与となりました。

 加えて凄いのは、その池を宮家が独占するだけでなく、近隣の農民が農業用水に使う事を許した事。

江戸時代の皇室は幕府の方針もあって経済的には厳しかった筈なので流石と言えましょう。

 明治天皇も東京へ移る前には、御所の近所の子供と相撲を取ったと伝わっているので、

雲の上の人達も意外と民衆との距離は近かったようです。

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太鼓橋を渡り境内へ

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中堤中央の旧太鼓橋

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池の向こうに見える錦水亭

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紅梅越しに見る錦水亭

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参道脇の紅梅

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境内から見る太鼓橋と一の鳥居
手前の土は菖蒲(ショウブ)が植えられている場所。

 池の南側にある錦水亭は、洛南を代表する料亭でいつも混雑しています。

池越しにキリシマツツジを望む光景はさぞかし見事でしょう。

思わず、♪花はキリシマ、竹の子は国府♪と言う一節が口をついて出てしまいます。

諭吉さん二人必要な料理は庶民にはちと敷居が高過ぎ、世の中には持つ人は持っていると言う事でしょう。

でもうまく出来たもので「竹の子最中」が販売中。外観が筍なのは言うまでもありませんが、

面白いのは甘露煮の筍を最中に閉じ込めている所。長岡京の筍スイーツと言う触れ込みで喜久春が販売。

本店は天満宮から北へ歩いた場所ですが、境内には出張店があり手軽に入手。

京都の和菓子で1個¥180は“りーずなぶる”。食事とはいきませんが、懐を温かくする懐石の役目は十分。

これがホントのたけのこ生活です。

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錦水亭入口
食事だけでなく宿泊もできるとか。

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池に張出した亭を境内側から見た所

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喜久春」の竹の子最中

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長岡京花山郵便局 ; 長岡天満宮八条池、特産・筍

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