蓮台寺 奥の院権現堂 （岡山県倉敷市児島由加） ＜蓮台寺 其の肆＞

神仏分離も何のその！（2022.12.24）

＜コース＞　冬の青春18きっぷ使用
【往路】JR大阪(6：00) → JR姫路(7：30→7：31) → JR岡山(9：08→9：33) → JR児島(9：54)

JR児島駅観光案内所 → レンタサイクル40分 → 由加山蓮台寺 → 由加神社 → レンタサイクル30分 → JR児島駅観光案内所

【復路】JR児島(13：40) → JR岡山(14：02→14：12) → JR相生(15：17→15：18) → JR姫路(15：40→15：42) → (新快速) → JR大阪(16：42)


由加山 瑜伽大権現 蓮台寺（真言宗御室派 別格本山　中国観音霊場第六番）

　蓮台寺と由加神社の境近くには、石段を上った先に朱色の建物が見えます。

朱色なので神社の建造物かと思いましたが、意外にも蓮台寺の奥の院。

階段の上り口右手には鐘楼が建ち、吊るされた梵鐘には、しっかりと

「瑜伽山蓮台寺」と鋳込まれていました。


階段下から見上げた奥の院


階段右手に建つ鐘楼


梵鐘近影

『石段を上った先にある権現堂は明治の神仏分離にも拘らず、権現様を守るべく明治初期に建立されたもの。

昭和63年より権現堂奥の院として祀られている。

書院の奥の階段は権現堂の内陣に続いており、不動明王像、中興の祖・増吽僧正像が祀られている。

また、権現堂境内からは遠く瀬戸内間で見渡すことができる。』 とあります。


階段の先に建つ権現堂


権現堂向拝下にて


権現堂前面に掲げられた「瑜伽大権現」扁額と賽銭箱


奥の院全景


書院から続く階段


奥の院入口から登って来た階段を振り返る


階段途中から見た権現堂


渡廊下の先に建つ権現堂

　石段からは書院庭園を見る事が出来、境内からは遠く瀬戸内まで見渡せる場所。

蓮台寺境内でも指折りの好立地条件の場所に権現様をわざわざ祀ったのは何故でしょう。


権現堂入口から見た渡廊下


権現堂内陣の様子


権現堂に祀られている不動明王像


不動明王像近影


不思議にリアルな中興の祖・増吽僧正像


権現堂内陣から向拝と階段を見る

　権現様と言えば東照権現と呼ばれる徳川家康が有名なので、幕府への気配りかと思いましたが、

後程、参拝した由加神社で

『室町以降、瑜伽大権現と金刀比羅大権現の両方を参拝する「両まいり」の慣習が生まれ、

当寺は瀬戸内海随一のお詣り所として隆盛を誇ったようです。』

と言う話を伺いました。

　そうなると参拝者を狙っての奉祀で、徳川家への奉仕ではなし。

卑俗な言い方をすれば金儲けの【ごんげん】となったと言えましょうか？


奥の院には瑜伽山頂と撮影スポットの看板が


奥の院から見た書院屋根


石段の向こうに見える書院


石段から見た書院と庭園


上から見た庭園


庭園と奥の院へと続く階段

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