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由加神社本宮 大権現本社 (岡山県倉敷市児島由加) <由加神社 其の壱>

2023.05.11(20:33) 1465

由加山の本家?(2022.12.24)

<コース> 冬の青春18きっぷ使用
【往路】JR大阪(6:00) → JR姫路(7:30→7:31) → JR岡山(9:08→9:33) → JR児島(9:54)

JR児島駅観光案内所 → レンタサイクル40分 → 由加山蓮台寺 → 由加神社 → レンタサイクル30分 → JR児島駅観光案内所

【復路】JR児島(13:40) → JR岡山(14:02→14:12) → JR相生(15:17→15:18) → JR姫路(15:40→15:42) → (新快速) → JR大阪(16:42)

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由加神社本宮(旧県社)
蓮台寺川からの眺め。右は狛犬は備前焼の狛犬。

 この日の目的地は中国観音札所の由加山蓮台寺でしたが、すぐ傍には由加神社も鎮座する神仏習合の典型。

当初は寺院の境内にある摂社かと思いましたが、行ってみるとこれがどうして立派な神社。

蓮台寺には参道から左に向かい42段の石段を上りましたが、そのまま正面の鳥居を抜け

61厄除石段を上ると由加神社。途中右手に朱塗りの欄干が鮮やかな二階建ての建物が見えます。

社務所と思いましたが「由加山会館成就殿」が正式名称。食事や会合をする場所でしょうか?

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両神鳥居に続く61の厄除石段

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石段の右手に聳える「由加山会館成就殿」

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厄除石段の上から

 由加神社本宮(ゆがじんじゃほんぐう)は、

『石段を全て上ると「日本一の備前焼大鳥居」が堂々たる姿を見せる。

これは明治27年(1894年)に奉納されたもの。両側には備前焼の子連れ獅子が鎮座する。

日本三大権現の一つ、また厄除け総本山として知られる。

瀬戸内海を見下ろす由加山は二千有余年の歴史を持つ神仏混淆の霊山である。

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入口に聳える備前焼大鳥居

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社号標と奥に見える本殿

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鳥居右脇の備前焼狛犬阿像
台座の揚羽蝶は藩主池田家家紋。

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こちらは左の狛犬吽像

 本殿は県指定重要文化財、その前には一面に赤い「厄」の字が散りばめられた「厄橋」があり、

厄の字を避けて渡る事で厄除け祈願ができると話題のスポットである。

 御祭神の由加大神は「有求必應」という言葉で名高く、「求めがあれば必ず応じてくれる」神様として

祈願者が後を絶たず、正月三が日には毎年35万人以上の参拝者が訪れる程、その霊験は全国に知られている。

現在、西日本を中心に岡山後楽園、奈良公園など、全国に末社52社を有している。

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手前の厄橋を除けて本宮へお参り

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由加神社本宮(大権現本宮)正面

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長く張り出した向拝が特徴的な由加神社本宮

 江戸時代から明治にかけて由加神社本宮と香川県の金比羅宮の両方を参拝する「両まいり」が盛んに行われた。

交通の便が悪かった当時、金刀比羅宮を目指す旅人は、本州から四国へ渡る途中、

備前第一の霊地由加山で災難・交通・旅行安全の参詣をした後、金刀比羅宮へ向かった。

やがてその風習が全国に知れ渡り、多大な利益を頂けると流行。

塩原太助、十返舎一九など多くの文人墨客も両参りをして、文化財などを残している。

 瀬戸大橋開通と共に、史実を背景に信仰と観光を兼ね参拝者を増やすべく毎年11月3日に

由加神社・金刀比羅宮の両御神火に拠る由加山火渡り大祭が行われており、

毎年何万本という護摩木の奉納がある。今でもその風習は益々盛んとなっている。』 とあります。

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向拝の唐破風下の鳳凰と欄間彫刻

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向拝下から上を見上げる
右の天井に付いているのは十二支方位板。

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向拝の蝦紅梁

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「由加宮本宮」の扁額と欄間の龍の彫刻

 神社で妙齢の巫女さんに訊いた所、元々は神仏習合で一体でしたが、明治の神仏分離で分かれたとか。

それ以降は僧職が神事を行っていたため寺が主導権を握っていましたが、

平成9年になって神社が独立したので、それ以降はどちらが本家かで揉めている模様。

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木鼻の象の彫刻

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御祈祷を行う本宮内陣

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本宮後方にある男性用の「縁結び獅子」

 神社の拝観は無料で、御朱印は¥300。一方の寺と言えば拝観は無料ですが、客殿見学は¥400。

御朱印はコロナのために書置き限定の紅葉様で¥800。どうもこの辺りの対応が経済力の差になったようで、

いずれが本家かはさておき、総合的判断では寺院の方がリードしているのは間違いありません。

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本宮の向かいにある受付所で御朱印拝受
この道を進むと大師堂・多宝塔へ至る。

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由加神社本宮説明書

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由加神社御朱印
20代と思しき巫女さんの手になるが中々の達筆。

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