<コース> 冬の青春18きっぷ使用
【往路】JR大阪(6:12) → JR和歌山(7:43→8:07) → JR御坊(9:09→9:13) → JR紀伊田辺(9:54)
観光案内所 → レンタサイクル40分 → 救馬渓観音 → レンタサイクル15分 → 道の駅くちくまの
【復路】JR紀伊田辺(13:30) → JR御坊(14:21→14:33) → JR和歌山(15:37→15:39) → (紀州路快速) → JR大阪(18:43)

瀧尾山 救馬渓観音(真言宗)
参拝前はさぞかし古い寺院と思っていましたが、木々に覆われた参道を上っていくと
行く手の山肌に巨大な鉄筋コンクリート製の伽藍が出現。
この前にあるのが中門でその先にある鉄筋コンクリートのビルが当寺の本堂。
伽藍というよりも会館と呼ぶ方が似つかわしい構造です。

石段の先に中門がお出迎え
その奥の鉄筋が本堂。

正面から見た中門とその奥にある本堂の階段

略縁起
瀧尾山救馬渓観音(たきおさんすくまだにかんのん)は、
『今から1300年前の飛鳥時代、修験道の開祖・役行者に拠り開山。その後、天暦7年(953年)
空也上人が自ら刻んだ観音像を奉安、更に熊野詣に行幸された鳥羽天皇が堂宇を建立され、
瀧尾山岩間寺と呼んだのが嚆矢である。

中門の先に建つ仁王像
マスクで分かり難いがこれは吽形。

中門右奥の中庭と阿形仁王像
階段を上った場所にあるのが本堂。その屋根は一枚岩と一体を成し、
古来、跎跎鬼羅(だだきら)と呼ばれる岩窟に建てられた欅造りの本堂。
この地は天暦7年(953年)空也上人が読経念仏された聖地でもあり、
中央に秘仏である御本尊馬頭観世音菩薩、左に十一面観音菩薩、左に弘法大師を祀っている。
本尊の馬頭観世音菩薩は鎌倉時代の仏師快慶の作と伝えられ、
12年に1度、午年の旧暦初午日のみ御開帳される秘仏である。

本堂の階段途中の踊り場?にある観音像と花水盤

本堂の二階には写経堂が

二階から見た中門
当山中興の祖と言われるのは小栗小次郎助重、戯曲・浄瑠璃で小栗判官として有名な人物である。
常陸国小栗城で足利持氏の軍に敗れた助重は逃れた後、仏門に帰依し各地を巡錫したが
その途中に瘡痍に罹った。
治療のため、妻の照手姫と紀州湯の峰温泉に湯治に向かう途中、突然愛馬が病に冒され動けなくなった。
この時、当山の霊験あらたかなる事を聞いた判官は従者と共に、参籠し祈願。
すると馬の病は忽ち全快、判官自身の病も小康を得て無事に湯の峰温泉に辿り着くことができた。

階段を上り切った屋上にある本堂と後方にある磐座

屋上からの下界の眺望

屋上から見た中門屋根
愛馬が救われた事に感激した小栗判官と照手姫は応永33年(1426年)堂宇を再建、
「救馬渓観音」と名付け広く世に知らしめたと言う。
今に残る「生馬」の地名や「馬川」の川の名はこの霊験に由来している。
江戸時代には紀州藩付家老紀伊田辺藩主安藤家の祈願所として尊信を篤く受け、
寛文4年(1664年)には現本尊の厨子の寄進、嘉永5年(1852年)には本堂再建などの庇護を受けた。
明治に入り廃仏毀釈の煽りを受け、一時無住となり荒廃するが、先代住職の努力と
御本尊馬頭観世音菩薩の霊験を慕う人々の寄進に拠り復興、現在に至っている。

屋上の隅にある開運厄除の鐘

年始の祈願に本堂前に並ぶ参拝者

正面より見た本堂の向拝
当山は世界遺産である熊野本宮への参詣道で、紀伊半島の山間部を通る「中辺路」と
海岸線を通る「大辺路」の分岐点に位置して居り、古くから口熊野と呼ばれ、
熊野本宮への道中の安全を祈願した寺としても知られる。
開基以来、観世音の霊徳を慕い、家や身の厄災を祓い、加護を念じて初午や月縁日18日には、
陣笠に馬を引き盛装し、参詣する人々は列を成したと伝えられる。』 とあります。

向拝と欄間の彫刻群

本堂屋根の向こうに見える磐座

救馬渓観音説明書
ビルの屋上で本堂に出会った感じですが、岩のある斜面に堂宇を建てるに当り崖造りを採用した訳で、
京都の清水寺と似た様子。違いは木造か鉄筋かの違いだけです。
本堂は山上を覆う巨大な一枚岩の場所に建てられており境内には霊水も湧出、典型的な古代の磐座信仰でした。
俗な言い方をすれば非常に繁昌しているお寺で、1月とは言え本堂前には厄除祈願待ちの人が順番待ち。
スピーカーからの住所と名前を呼ばれたら御祓いに向かうようです。
白浜の1駅手前とはいえ周辺には食事処や観光地もなく、地元の人が殆どと思っていましたが、
大阪・兵庫の呼び出しが多いのには驚き、余程御利益があるのでしょうか。

説明書にある御本尊御影

救馬渓観音御朱印 (近西国)

表参道駐車場脇にある御本尊説明板
[参考書]
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