<コース>
【往路】JR天王寺(6:43) → JR和歌山(7:47→8:07) → JR御坊(9:09→9:13) → JR紀伊田辺(9:54)
紀伊田辺駅(10:15) → (明光バス) → 本宮大社前(11:50) → 徒歩5分 → 大斎原 → 産田神社 → 熊野本宮 → 本宮大社前(13:25) → 神倉神社前(14:17) → 徒歩15分 → 神倉神社 → 徒歩20分 → 浮島の森 → 徒歩10分 → 熊野速玉大社 → 徒歩15分 → 阿須賀神社 → 徒歩5分 → 徐福の墓 → 徒歩5分 → 新宮駅
【復路】JR新宮(17:10) → JR紀伊勝浦(17:37)

神倉神社(熊野速玉大社飛び地境内摂社)
神経を集中して石段を上るとやがて視界が開けます。その先にあるのがゴトビキ岩。
本当は前日の25日に参拝してゴトビにゴトビキ岩といきたかったのですが、
雪のためにそうはゆきませんでした。
でも気を取り直して先へ進む事に。御神体に行くのに進退窮まることはありません。

御神体への最後の上り
『中ノ地蔵堂と大神社の建つ場所を過ぎて暫く往くと上の鳥居。そこから少し上った場所には
満山社があり、鳥居をくぐった右手には手水鉢が。この手水鉢は新宮二代藩主水野重良が
自らの姉妹にあたる下野那須城主大関高増の母親の延命と繁栄を祈願して寄進したもの。
黒雲母花崗斑岩の巨大な石を加工して作られており、正面には「寛永八年(1631年)二月」
と刻まれている。同様のものは阿須賀神社にも奉納されている。

参道の先には上の鳥居が建つ
真っ直ぐ進むと岩、右へ上ると満山社。

右の石段を上った場所にある満山社
本宮大社にも同じ社が鎮座している。

愈々、頂上の社殿へ
右には手水鉢。

巨大な花崗斑岩を加工して造られた手水鉢
その先にあるのがゴトビキ岩。
熊野の神々が最初に降臨したとされる熊野信仰の原点。山頂付近にある巨大な岩が
神々の降臨したとされるゴトビキ岩で、ゴトビキとは熊野地方ではヒキガエルの事。
その形が似ている事から名付けられたとされる。
そこに掛けられた注連縄は毎年、御燈祭の1週間ほど前に張り替えられる。

石段の先に社殿と御神体が鎮座

下から見上げた社殿とゴトビキ岩(御神体)
ここに降り立った神々を熊野速玉大社の地に祀り、新たに社を建てたことから「新宮」の名の由来とされる。
『日本書紀』に神武東征の際「熊野神邑に至り、天磐盾に登る」と記されているのが神倉山である。
実際、ゴトビキ岩の周辺からは弥生時代の銅鐸も見つかって居り、古くから信仰の場であった事が覗える。
社殿の建つ場所からは太平洋、熊野川河口、新宮市街地が一望でき、最近はパワースポットとしても
多くの人々が訪れる。』 とあります。

社殿への石段からの眺め
山頂付近が大きな一枚岩の様にも見える。

石段の先にある社殿

社殿前面
参拝は外陣から、と言うよりも御神体は社殿を圧し潰す様に真横に鎮座。
市街地から岩が見えるという事は、岩に立てば市街地が一望できる訳で、
神武天皇や源頼朝などの為政者が重視したのはそれ故と言えましょう。
先般、参拝した救馬渓観音もそうですが、ここも山頂の大きな岩が御神体。
そもそも紀伊半島自体が花崗岩の上に土砂が薄い層を成しているそうなので、巨石が彼方此方に散在。
特にここは市内から一望できるので信仰の対象になったに違いありません。
また岩の形がヒキガエルに似ていたのも「帰る」に通じることで、信仰に追い風になった筈です。
そう言えば、紀勢線の印南・切目付近にはカエルがデザインされたカエル橋というのが架かっています。
紀州の人はカエルが好きなのか、今も昔も人の思考・嗜好?は変わらんようです。

御神体ゴトビキ岩近影

海側から見た社殿とゴトビキ岩

社殿前から見た熊野川河口と熊野川

新宮市街地を一望できる
前回の新宮訪問時には神倉神社は未訪、加えてガイドやパンフの記事も全く記憶に残っていません。
神社自体は前からあったので、世界遺産に登録された事、パワースポットとして取り上げられた事が
大きかったのでしょう。唯、ゴトビキ岩までの石段のために参拝者は他に比べると遥かに少なめ。
駐車場に眺望スポットがあるのも、ここまで登らないで遥拝する参拝者向けなのかもしれません。
令和になっても仁和寺の法師は健在のようです。
神倉神社は無住なので、この後参拝した速玉大社で御朱印を拝受。書置きでしたが一目見るなり
その派手さにドン引き。紙にクラっと来たので、神社がそう呼ばれる訳ではなさそうですが…。

神倉神社パンフ
これは観光案内所で入手したもの。

神倉神社御朱印
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