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熊野速玉大社 本殿 (和歌山県新宮市新宮) <熊野速玉大社 其の壱>

2023.05.26(20:43) 1480

新宮のいわれになった社(2023.1.26)

<コース>
【往路】JR天王寺(6:43) → JR和歌山(7:47→8:07) → JR御坊(9:09→9:13) → JR紀伊田辺(9:54)

紀伊田辺駅(10:15) → (明光バス) → 本宮大社前(11:50) → 徒歩5分 → 大斎原 → 産田神社 → 熊野本宮 → 本宮大社前(13:25) → 神倉神社前(14:17) → 徒歩15分 → 神倉神社 → 徒歩20分 → 浮島の森 → 徒歩10分 → 熊野速玉大社 → 徒歩15分 → 阿須賀神社 → 徒歩5分 → 徐福の墓 → 徒歩5分 → 新宮駅

【復路】JR新宮(17:10) → JR紀伊勝浦(17:37)

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熊野速玉大社(全国熊野神社総本宮 式内社 旧官幣大社 別表神社)

 浮島の後は、いよいよ町の名前の由来となった熊野三山へ。

先に訪れた岩倉神社の山頂からここへ遷座したというのが【いわ】れ。

熊野川の畔、紀宝バイパスの直ぐ西側に鎮座する社は熊野川河口に位置する

水上交通の要衝でもあります。

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入口へ到着

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入口に架かる朱色の太鼓橋(下馬橋)と一の鳥居

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一の鳥居近影
扁額は「熊野権現」と記されている。

 熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)は、

『熊野川河口に鎮座し、熊野本宮大社・熊野那智大社と併せて熊野三山として中世の頃から

篤い信仰を集めて来た。当初は熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ=伊弉諾尊)と

熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ=伊邪那美大神)を主祭神としたが、

神仏習合が進んだ平安時代になると12柱の神々を奉祀。

「新宮十二社大権現」として崇拝を受け、やがて式内社に列せられた。

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参道右手に建つ二摂社
鑰宮手力男神社(かぎのみやたぢからお)と八咫烏神社

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摂社説明

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ここでは手水舎ではなく手水社と書く

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手水社の龍

 熊野信仰の原点、神倉山の霊石ゴトビキ岩を御神体とする自然崇拝を源に、

岩に降臨した熊野の神々を景行天皇58年(128年)に現在の社地に迎えて以来、


神倉山の元宮に対して初めての御社として新宮と呼ばれるようになった。

これが現在の新宮の謂われである。

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正面から見た神門

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神門の扁額

 以後、熊野三山を地元で統括した熊野別当の新宮一族の拠点として門前町を形成、

新宮発展の中心となった。

神職は奈良時代に穂積忍麻呂が禰宜に任じられ、それ以降は熊野三党の一つ穂積氏が世襲した。

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御由緒

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神門の先に建つ拝殿

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拝殿の奥に見える結宮(第一殿)屋根

 現在の社殿は明治16年の大火で焼失した後、戦後の昭和42年(1967年)に再建されたもの。

熊野川の畔、深い森を背にして朱塗り、熊野造の社殿が並び、神門の先に広がる壮麗で

美しい社殿は鎌倉時代に描かれた「熊野曼荼羅」の世界を再現している。

銅葺きの千木・鰹木を載せた屋根は、緑青の色が杮葺きや檜皮葺とはまた違った

美しさを見せている。』 とあります。

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拝殿と奥にある結宮(第一殿)と速玉宮(第二殿)の屋根

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塀の向こうの速玉宮

 主祭神の熊野速玉大神は、水の動きを神格化したものとされます。

水は生命の源であると共に、古代においては主要な移動手段。船が必要ではありますが、

移動速度に加え一度に多くの物資や人数を動かす事ができる点で、陸上交通を凌ぐのもがあったでしょう。

 熊野川中流の中洲に鎮座する本宮大社、河口に鎮座する当社を見るにつけ、

熊野三山はこの地域の水を支配した一族が要所に祀ったのが由来であったと思われます。

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向かって右側の上三殿(左)と八社殿
手前には鈴門が五つ並ぶ。

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上三殿(大三殿と第四殿)

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中四社と下四社からなる八社殿

 前回の参拝時に比べると境内も綺麗になり、建物の色も鮮やかになった気がします。

加えて平日ながら結構な賑わい。

皇族に【後続】する人々が多かったためでしょうが、世界遺産になった影響も大。

速玉大社はかなり綺麗に整備され【流行ったま】大社でした。

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社殿側から神門と授与所を見る

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速玉大社の八咫烏

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世界遺産登録の石碑

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