<コース>
【往路】JR天王寺(6:43) → JR和歌山(7:47→8:07) → JR御坊(9:09→9:13) → JR紀伊田辺(9:54)
紀伊田辺駅(10:15) → (明光バス) → 本宮大社前(11:50) → 徒歩5分 → 大斎原 → 産田神社 → 熊野本宮 → 本宮大社前(13:25) → 神倉神社前(14:17) → 徒歩15分 → 神倉神社 → 徒歩20分 → 浮島の森 → 徒歩10分 → 熊野速玉大社 → 徒歩15分 → 阿須賀神社 → 徒歩5分 → 徐福公園 → 徒歩5分 → 新宮駅
【復路】JR新宮(17:10) → JR紀伊勝浦(17:37)

徐福公園(徐福の墓)
阿須賀神社に参拝して、新宮駅に向かうと駅前に中国風の門が。
駅からも見えるこの建物が徐福の墓とされる徐福公園。
『古代中国の戦国時代に終止符を打った秦の始皇帝は、天台烏薬(てんだいうやく)と呼ばれる
不老長寿の霊薬を求めて、仙術師・徐福を東方海上にあると言う蓬莱島へ遣わす。
その徐福が長い航海の末に到着したのが熊野浦。
現在の阿須賀神社付近とも、熊野市郊外の波田須の浦であったとも伝えられる。
実際、阿須賀神社の裏の蓬莱山には天台烏薬が自生しており腎臓病やリューマチに効果があるとされる。

中華街の入口を彷彿とさせる大門

「徐福公園」 と書かれた扁額
霊薬を得た徐福は秦へ帰る事無く、熊野の地で農耕・漁法・捕鯨・紙漉き等の技術を
住民に教えた後、天寿を全うしたと言う。
実在したとされる徐福の渡来地伝承は日本各地に残るが、墓があるのはここ新宮のみ。
紀ノ川周辺で産出する緑色片岩の自然石に「秦徐福之墓」と刻まれて居り、
紀州徳川家初代頼宣の命で建立が計画、儒臣・李梅渓が揮毫したとの言い伝えがある。

石に彫られた徐福船出のレリーフ (想像図)

徐福石像 (想像図)

徐福の顔ハメ
巨大な楠の下に大きな墓碑が立ち、傍らには殉死した7人の家臣の墓も並んでいる。
また天台烏薬とされる木も植えられている。徐福墓周囲も栄枯盛衰を重ね、
大正時代に新宮鉄道が開設され新宮駅が開業するとこの付近も新開地として発展していった。
佐藤春夫の父がこの界隈に家を建てた事から、春夫もここで過ごしたり執筆する機会が増えた。
・若草の 妻とこもるや 徐福町
は、その頃の様子を詠んだものである。』 とあります。

公園反対側の裏門

公園中央付近にある不老の池
七本の石柱は北斗七星を表す?

駅前にある新宮鉄道100周年の碑

鉄道の沿革
天台烏薬とは聞き慣れない名前ですが、一説ではフロフキの方言名を持つカンアオイの事で、
フロフキが不老不死に繋がったとの説があるよう。薬効はあるそうですが、流石に不老不死は大【フロシキ】でしょう。
徐福については伝説とされてきましたが、中国での考古学的発見があり、実在はほぼ確実視されるようになりました。
始皇帝の命で海外に向かった事実はあったでしょうが、といって徐福がここに来たというのはまた別の話。
紀元前200年の日本は未だ弥生時代で国家もなかったと考えられます。

これは墓石ではなく、徐福の碑
事績を記しているようだが、漢文なのと摩滅のため良く分からず。

碑の内容の意訳
これがあるので大助かり。
それでは徐福伝説の真相は?となりますが、新宮には徐福の他、神武天皇、天竺の裸形上人という
海から来た伝説が残ります。
地理上は西方から熊野灘を横切って新宮に達する事には疑問を持つ向きが多いですが、
伝説が三つもあるとなると何某かの史実を反映していると考えるのが無難。
想像するに、海から来た事実があってそれが後世に種々の伝説に分かれたのでしょう。
その場合、歴史でよく使われる加上説を使えば、最も新しい天竺の裸形上人が事実で、
徐福・神武天皇と遡ったとなります。尤も、これは神武天皇が天竺から来たとはなりませんが…。

樹木に囲まれた徐福の墓

墓の解説
こうして初日も無事終了、当初の予定より【森沢山】の巡礼でした。
新宮駅から本日宿泊の紀伊勝浦まで紀勢線で移動し、駅前商店街で「まぐろ料理」に舌鼓。
うまい具合に電車があったからですが、今や新宮~勝浦間は専らバス移動。
60分間隔と30分間隔では勝負は明らかです。かつては新宮鉄道が敷設された要衝なので、
福を除いてお先【まっくろ】にならず【勝浦】になって欲しいものです。

熊野めぐりのレトロバス

JR新宮駅スタンプ
(上) 1990年代 (下)2006年 和歌山支社印

夕食は紀伊勝浦駅前商店街の まぐろ料理 「ますだや」 にて
[参考書]
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