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タイトル画像

熊野那智大社 (和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山) <熊野那智大社 其の壱>

2023.06.03(21:24) 1488

こんなの有り!の熊野詣(2023.1.27)

<コース>
【往路】紀伊勝浦駅(6:45) → (熊野バス) → 那智山(7:11)

那智山 → 徒歩5分 → 青岸渡寺 → 熊野那智大社 → 徒歩10分 → 飛瀧神社 → 那智山(9:02) → (熊野バス) → 那智駅(9:19) → 徒歩3分 → 補陀落山寺 → JR那智駅(10:00) → JR紀伊天満(10:02) → 徒歩15分 → 勝浦漁港 → 徒歩5分 → JR紀伊勝浦

【復路】JR紀伊勝浦(12:09) → JR串本(12:46) → 徒歩10分 → 無量寺 → JR串本駅(14:01) → JR周参見(14:45→14:53) → (くろしお26号) → JR天王寺(17:33)

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熊野那智大社(熊野三山 旧官幣中社 別表神社) 
青岸渡寺への分岐点から見た那智大社。

 西国一番札所に続くのは二番札所ではなく、熊野三山のフィナーレを飾る熊野那智大社。

本来ならば、階段の分岐点から左へ上りますが、札所参拝後は本堂前から神門を通り、

いきなり拝殿前へ。今に至る神仏習合時代の名残りです。

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青岸渡寺本堂から見た那智大社への東門

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東門を潜り境内へ

 熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)は、

『神武天皇が東征の折、ここ熊野の地に上陸。那智の滝に大己貴神(おおなむちのかみ)を祀り、

八咫烏の案内で山を越え大和に入り皇室の始祖となった。

 仁徳天皇5年(317年)に那智の滝から現在の地に社殿を遷し、主祭神として万物の生成・育成を司る

熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ=伊弉冉尊)を祀ったのが熊野那智大社の起源である。

この主祭神に加えて12柱を拝殿の後ろに並ぶ5棟の社殿に祀っている。

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境内から正規の参道を見る

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参道を上った場所に建つ二の鳥居

 新宮市の熊野速玉大社、田辺市の熊野本宮大社と共に熊野三山の一社で、全国に約4千社あると

言われる熊野神社の御本社で、「日本第一大霊験所根本熊野三所権現」として崇敬が篤い。

 熊野詣の最終目的地であり、那智山青岸渡寺と共に熊野信仰の中心地として栄華を極める。

後に仏教、修験道の隆盛と共に熊野権現として崇められ、上皇・女院・武将や庶民の参拝が増え、

継続して詣でる様子は「蟻の熊野詣」と称された。

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境内の様子

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御由緒

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御案内

 社殿は熊野造りと言う切妻妻入、妻に庇を付けた独特の様式で、豊臣の世に再興し、

享保・嘉永の大改修を経て昭和10年に修復。平成7年に国指定文化財となっている。

六棟から成る華やかな朱塗りの社殿と、その背後で美しいコントラストを成す社叢が

一体となった境内には神聖な空気が漂う。

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参道の先に建つ拝殿

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拝殿前から幣殿を見る

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拝殿の隙間から見た幣殿の奥の六つの鈴門と更に奥に建つ六本殿

 社前には後白河上皇御手植えと伝わる枝垂桜、拝殿横には平重盛の手植えと言う樹齢850年の大樟が繁り、

根元の空洞では無病息災を願って「胎内くぐり」を体験することができる。

御懸彦社の内庭には、神武天皇を大和へと道案内した八咫烏が大役を終えて石化したと言われる

「烏石」が残っている。』 とあります。

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拝殿から見た宝物殿(左)と御懸彦社

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宝物殿全景

 三重塔を見た後なので驚きは少ないですが、青岸渡寺とは対照的な色鮮やかさ。

そのためか新築に見えますが、正真正銘の江戸時代の建築。六つの社殿、鈴門と

御県彦社は重要文化財の指定を受けています。

 紀伊半島の南東は熊野地方と呼ばれますが、熊野とは奥深い処、隈るとも言う神秘性のある場所。

また那智とはこの地方の方言で「ナグチ」「ナギタ」と言う山の入口を表す言葉だそう。

また熊野は甦りの地という事で寺院では時折見られる胎内くぐりが神社にあるもの熊野ならでは。

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平重盛御手植えと言う大樟

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大樟解説

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胎内くぐり入口

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胎内くぐり出口

 その様な場所には神々が集い、人々は畏敬の念を持って崇敬したのは想像に難くありません。

唯、余りにも奥にあると不便なので、少し行き易い場所に移したのが遷座の理由だった気がします。

勿論、私の勝手な想像ですが、熊野三山が全て元の場所から移っているのはそんな気がしてなりません。

などと考えながら熊野古道を行くと、古代人の鼓動が聞こえてくるようです。

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眺望の良い休憩所

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門前街の眺望

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熊野那智大社説明書

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熊野那智大社御朱印

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