<コース>
【往路】紀伊勝浦駅(6:45) → (熊野バス) → 那智山(7:11)
那智山 → 徒歩5分 → 青岸渡寺 → 熊野那智大社 → 徒歩10分 → 飛瀧神社 → 那智山(9:02) → (熊野バス) → 那智駅(9:19) → 徒歩3分 → 補陀落山寺 → JR那智駅(10:00) → JR紀伊天満(10:02) → 徒歩15分 → 勝浦漁港 → 徒歩5分 → JR紀伊勝浦
【復路】JR紀伊勝浦(12:09) → JR串本(12:46) → 徒歩10分 → 無量寺 → JR串本駅(14:01) → JR周参見(14:45→14:53) → (くろしお26号) → JR天王寺(17:33)

飛瀧神社(熊野那智大社別宮)
那智の滝は華厳・袋田とならぶ日本三名瀑ですが、地元贔屓を割引いても、
歴史・規模・神聖といった面からも本朝第一と言って良いでしょう。
前回の参拝は昭和55年4月1日。この時にも青岸渡寺・那智大社にお参りしていますが、
鮮明に覚えているのはこの滝だけ。40年間薄れることのない記憶です。
何故、40年前の参拝日が分かるのか?
それは御朱印は拝受しませんでしたが、押印したスタンプが偶々日付入だったため。
40年前のスタンプをよく今まで持っていたものだと感心します。
また同時に押印したものは非常に繊細な図柄。記憶共々薄れる事はありません。

40年前に押印したもの
これで参拝日がはっきり分かる。

40年前の繊細なスタンプ
青岸渡寺と違い、現在は置かれていない。
前回は滝の手前で手を合わせましたが、今回は左手の社務所で入山料¥300を払って滝拝所へ。
熊野三山の中では、宝物館等を除けば唯一の入山料となりますが、大した値段でもないので、
神域に入って愚行に及ぶ人をシャットアウトするための様な気がします。
こうして熊野三山の最後を飾る滝遥拝も終了。
熊野灘は無理でしたが三重塔越しに滝を遠望できたのは幸運でした。

左奥の拝所に行く前に手水で浄め

こちらは延命長寿のお瀧水
どちらも龍の口から出ている。

飛瀧神社拝所
ここより先は×。

拝所から見た那智の滝全景

滝最上部とその上に張られた注連縄

滝中央付近
この辺りで崖にぶつかる。

滝壺付近
二日前の積雪で凍ったと聞いたが問題なし。

欄干越しの眺望
滝に参拝した後は順路に従いますが、途中には瀧本祈願所が鎮座。
祈願所に大己貴神・役小角・不動明王が安置されているのは驚きませんが、
御瀧行者の名前には花山法皇・弘法大師・伝教大師・安倍晴明・一遍上人・文覚上人の名前が。
いずれも教科書や小説に登場する人物で 「ほんまかいな?」 と思いますが、登場人物も【たき】に亘るのでしょう。
またその脇には神霊石(みたまいし)が安置。何でも平成23年の紀伊半島大水害の復旧作業中に
滝から出現した石だそうで、那智の御瀧で永年磨かれ球体になった霊験あらたかなものだそう。
何だか【旧態】依然とした説明ですが、祈願所の脇に【奇岩】を安置したのだと納得。
滝だけでは御利益が薄いと言う訳ではなさそうですが、滝行ができない人に用意された気もします。
復旧に向けて普及すれば何よりですが…。

拝所からの帰路には御瀧本祈願所が建つ

祈願所前の説明札には著名人の名がずらり

神霊石

石の解説
石に触れて御朱印を頂いたあとはバス停へ向かいますが、階段上り口左手にまたもや遥拝石が鎮座。
「これでは木の国やなくて石の国やで…。」
と思っていると参道脇に、亀山上皇御宸翰木牌(ごしんかんもくひ)建立地跡の碑が。
説明板に拠れば、中世以降、上皇・法皇が熊野詣でをした際には木製の牌を建てる慣で、
そこにあったのは亀山上皇が弘安4年(1281年)に建てられた碑の写し。
「随分と健脚な上皇様ですな。」 と思いましたが、その年は二度目の蒙古襲来(弘安の役)の年。
説明板からは判断出来兼ねますが、蒙古から国を護る或いは蒙古を撃退した事への
感謝の参拝だった可能性が高く、物見遊山旅ではなかった筈。中世の為政者には体力も必須だったようです。
今なら京都から和歌山経由、紀勢本線で下車してから5㎞。我々がこれしきの事でへこたれてはいけません。
尤も上皇様なら伊勢の亀山駅からの紀勢本線になりそうですが。

飛瀧神社御朱印
神社は有人なのでここで拝受できる。

再び来た道を上る
左の木の根元に遥拝石が。

光ヶ峯 遥拝石

遥拝石説明

亀山上皇御宸翰木牌(ごしんかんもくひ)建立地跡の碑

碑の解説
[参考書]
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