<コース> 阪急・市バス共に頻発
大阪梅田 → (阪急電鉄) → 京都河原町 → (市バス301系統) → 岡崎神社前 → 岡﨑神社 → 徒歩5分 → 平安神宮・神苑

西神苑(国指定名勝)
岡﨑神社参拝の後は、西へ歩いて平安神宮へ。
今更、平安神宮参拝もないですが、この日のお目当ては神苑の花菖蒲。
平安神宮は桓武天皇に拠る平安京遷都から1100年に当たる明治28年(1895年)に、
桓武天皇の偉徳を称え京都の祖神として祀るために市民が中心となり建立。
平安京の正庁、朝堂院の様式を復元して同年3月15日に御鎮座。
皇紀2600年に当たる昭和15年10月19日には孝明天皇の御神霊の御鎮座も見ました。

應天門の内に広がる境内
ですから由緒は120年余り、古社の多い京都市内にあっては新参者もいいところですが、
平安京創始の桓武天皇と最後の孝明天皇という二柱を祀るが故に、京都市民は元より
広く国民に崇敬されるようになりました。余談ですが、遷都に関しては天皇より詔勅が出ますが、
江戸遷都の詔勅は今に至る迄出されていません。京都人が度々口にする言葉です。
大極殿左にある朱色の白虎楼が神苑への入口。この楼閣は東の蒼龍楼と共に平安京朝堂院の様式を模したもの。
屋根は四方流、二重五棟の入母屋造・本瓦葺が施されていますが年代はいずれも明治初期。
それでも国の重要文化財に指定されているのは流石と言えます。

正面から見た白虎楼
平安神宮は南の應天門から大極殿までは塀で囲まれていますが、その内側は白砂が敷かれ植物は疎ら。
それが塀を潜ると、いきなり樹木が茂り回遊式池がある日本庭園が出現。全くの別世界になります。
尚、境内参拝は無料ですが、神苑は入場料¥600が必要です。

入口を過ぎて現れる紫陽花

順路に従うと北側に池が出現
神苑は、
『平安神宮の神域を囲む東・中・西・南の四区分され、広さは30,000㎡、明治の代表的庭園として
国の名勝にも指定されている。
本殿に向かって左手にある南神苑は明治28年の創始以来、八重紅枝垂桜の名所として親しまれて来た。
昭和44年(1969年)には孝明天皇百年祭の記念事業として、平安時代の特色である野筋(道筋)と遣水が設けられた。

白花菖蒲と睡蓮

花菖蒲は水辺と土の中間付近が多い

花菖蒲の咲き具合も様々
また昭和56年(1981年)には代表的文学書である竹取物語・伊勢物語・古今和歌集・
枕草子・源氏物語に登場する草木、約180種を植栽して、
王朝文化を偲ばせる「平安の苑」と名付けた。』 とあります。

睡蓮も見頃を迎えている

ピークを過ぎた花菖蒲

睡蓮のピンクの花
日光が燦燦と降り注いで暑い位の境内から一転して、涼しく感じる庭へ。
遠くから来た参拝者に癒しを与えてくれるポイントです。
古い京都では創建から130年しか経っていませんが、短期間によくぞここまで整えられたものと感心します。
特に多様な植物は現在のダイバーシティを先取りしたもの。

こちらは赤色の睡蓮

これはオモダカ(沢潟)か?

オモダカの花はこんな色?
岡崎動物園はありますが、植物園はなし。この神苑を岡崎植物園にする意図があったかどうかは
分かりませんが、結果的にはそのような形になっています。
動物は動き回るので、見ているだけで癒されますが、動く事のない植物は見て想像を廻らす必要が。
種類毎に和歌など古典の引用があるのはその王朝文化に想いを馳せる一助と言えます。
奈良には万葉植物園がありますが、京都では神苑がその役目を果たしている気もします。
勿論、府立植物園もありますが…。
お目当ての花菖蒲ですが、先週くらいがピークだったそう。【深遠】な神苑で花菖蒲を堪能する積りが
花の盛りは短くて…。【勝負】処を間違えたようです。

花菖蒲近影(その一)

花菖蒲近影(その二)

花菖蒲近影(その三)
その庭の片隅にひっそりとあるのがかつての路面電車。明治44年製造の現存する
国内最古の車両で重用文化財。文化財の駅舎は知っていましたが、電車にも及ぶとは初耳です。
応仁の乱ではなく先の大戦での供出を免れて残っただけでも国宝級ですが、
それが無造作に置かれているのは如何にも京都。【露面】だけに雨曝しも気にしないのでしょうが、
梅小路博物館に展示されないのが旧国鉄の縄張り意識とすれば、再考する必要がありますね。

展示中?の路面電車は重用文化財でもある

電車の解説
[参考書]
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