<コース> 春の青春18きっぷ
JR水戸 → JR石岡 → 徒歩10分 → 常陸国分寺

浄瑠璃山東方院国分寺(真言宗智山派)
春の18きっぷ最初は茨城県へ。
早朝に出発したものの、強風で架線にビニールが巻き付いたため、70分足止めと出鼻を挫かれた感じです。
取り敢えず水戸で所用を済ましてから巡礼のため石岡下車。
常陸国分寺は聖武天皇の詔勅で建立された常陸國国分寺の後継寺院に当たります。
かつての国分寺は現在の場所、国分尼寺はその西北600mの場所にありましたが、
いずれも天正年間の佐竹・大掾の兵乱により焼失。
国分寺は慶長年間に近くの千手院の末寺となり再興を果たしますが、国分尼寺は廃寺となってしまいました。
大正年間には千手院と国分寺が合併し千手院は廃寺となり現在の姿になりました。
僧寺・尼寺の両遺構が残っているのは全国でも珍しいそうですが、
これも常陸國が上国として重要視されたからではないでしょうか?
尚、常陸國は親王任国ですので、武家で常陸守を名乗ることはなく、全て常陸介となります。

境内にある常陸国分寺址碑

山門 旧千手院山門を移築

本堂
旧本堂の焼失御、明治43年に筑波四面薬師の一つを移築。

国分寺跡の金堂の場所に建てられた薬師堂
境内には遺跡に加え、都々逸の祖である都々一坊扇歌の堂があります。
その風刺の強い作風から江戸を追放され、姉の嫁ぎ先であるこの地で嘉永五年(1852年)四十八歳で亡くなります。
奇しくも黒船来航の前年で、もし彼が生きていたら秀逸な都々逸を作ったかと思うと残念でなりません。
堂は昭和八年に地元の有志の手で建立されましたが、追放された人の堂を作るなど、その反骨精神も中々【堂に入った】もの。
泉下の扇歌もさぞ面白がっている事でしょう。

都々一坊扇歌堂
都々逸を確立した扇歌堂は、この地で最期を迎えたとか。

扇歌堂説明板

本日の御朱印 墨書ではなく判で押すタイプ
かつて国府があった場所も町ぐるみで雛祭り。
加えてメイン通りには大正期のレトロな建物が並び、お金を掛けずに観光する事が出来ました。
関東六県の中では唯一首都圏からの私鉄乗入れのない茨城県ですが、
弥生の時期には常陸の各地でこのようなイベントがあるようです。
これも雛祭りで有名な真壁に触発されたためかもしれませんが。

石岡のメイン通り
石岡の名前の様に重厚な造りの店が並ぶ。

メイン通りには蔵造の店も

石岡「まち蔵藍」
かつての染物屋「丁子屋」を改装した

石岡「まち蔵藍」に展示された人形

インスタ映え雛

去年話題の対局雛
藤井6段VSひふみん。判定は羽生名人

石岡市マンホール蓋

石岡市マンホールカード 配布場所は「まち蔵藍」

石岡郵便局 ; 初代都々一坊扇歌堂、史跡・国分寺碑、名産・栗
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