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知立神社 東海の名社 (愛知県知立市西町神田) <知立神社 其の壱>

2023.09.02(20:32) 1575

三河のおわりは、おわりの始め(2023.7.29)

<コース> 夏の青春18きっぷ使用
【往路】JR大阪(5:55) → JR米原(7:42→8:04) → JR大垣(8:36→8:40) → JR金山(9:20→9:28) → JR大曾根(9:37)

大曾根(9:46) → (名鉄瀬戸線) → 尾張瀬戸(10:11→10:38) → (名鉄・愛環) → 三好ヶ丘(11:32→11:49) → 知立(12:25) → 徒歩5分 → 池鯉鮒宿 → 徒歩5分 → 知立神社 → 知立(13:24) → 西尾(14:00→14:30) → 南安城(14:44) → JR安城(15:28) → JR新居町(16:19→16:57)

【復路】JR新居町(17:16) → JR米原(19:39→19:54) → JR大阪(21:17)

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知立神社(三河国二宮 式内社 旧県社)

 古城跡を抜けて国道155号線を越えると三河屈指の神社知立神社が見えます。

と言っても、155号線は神社の手前で高架になっており、姿を見ることができるのは高架下を潜ってから。

神社自体は厳かな雰囲気ですが、こんな状態ではその【効果】も半減。

道路を敷設するのは致し方ないですが、もう少し配慮や工夫が欲しいもの。

【効果】を狙うも【後悔した】などあってはいけません。

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国道155号線の高架下から

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常夜灯の奥に建つ大鳥居

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大鳥居近影
鳥居の奥には駐車場。

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大鳥居に掲げられた扁額

 一の鳥居を過ぎると正面に拝殿が見えますが、その前にある神池には石橋が。

『この橋は半円形に反った太鼓橋で、すべて花崗岩で組まれており、全長6.6m、幅2.4m、高さ1.68mである。

石の桁を弧上に通し、その上に橋板である厚さ12㎝の石板12枚を並べる。

欄干南側石柱には享保17年(1732年)の銘が刻まれており、「東海道名所図会」には

「石橋は神籬(ひもろぎ)の外にあり、池を御手洗という。片目の魚ありとなん。」

と書かれている。この片目の魚は身代わりとして娘を眼の病から救ったと伝わっている。』

とあります。

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駐車場の奥に拝殿が見える

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神池に架かる石橋

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石橋正面には拝殿が
本来はここを渡って参拝する筈だが、今は通行禁止。

 池には鯉の形の噴水があり、その横を錦鯉が悠然と泳いでいます。

片目の魚かどうかは分かりませんが、「かつては池鯉鮒と書いたくらいだから、鯉に縁のあるのは当然」

と思【い、しばし】佇んでいました。

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神池越しに拝殿を見る

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鯉の噴水とリアル錦鯉

 知立神社(ちりゅうじんじゃ)は、

『近世、池鯉鮒大明神と呼ばれ、熱田神宮・三嶋大社と並ぶ東海道三社に数えられた。

御祭神は皇室の祖先神である鸕鶿草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)を主神とし、

その父である彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)、妻である玉依比売命(たまよりひめのみこと)、

子である神日本磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと)後の神武天皇の四柱を祀る。

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社務所前から見た拝殿

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拝殿の向拝近影

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正面から見た向拝

 創建については、第12代景行天皇の御代、皇子日本武尊が東国平定のため当地で皇祖の神々を祀り戦勝を祈願。

その平定後の帰路に感謝の意味を込めて四柱の神を祀る社を創建したのが嚆矢とされる。

国史上では六国史の『日本文徳天皇実録』に登場する記録を初見とし、以降歴代朝廷より神階を授けられた。

『延喜式』には神祇官より幣帛を授かる式内社として記載され、元寇の頃、亀山天皇の弘長元年(1261年)には

朝廷より正一位を奉授、当社が所蔵する「正一位智鯉鮒大明神」の扁額は正安3年(1301年)の記載がある。

中世には国司の参拝に預かる「三河国二宮」として崇敬を受けた。

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横より拝殿を見ると向拝の出っ張りが良く分かる

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拝殿の奥、廻廊の向こうに建つ幣殿と本殿

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左の狛犬(吽像)

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右の狛犬(阿像)

 戦国時代にはしばしば兵火に遭い、一時は近隣の重原村に遷座するなど苦難の時期もあった。

江戸時代に入ると領主を始め諸大名の篤い崇敬を受け、歴代刈谷藩主からは社殿の造営や

祭事への奉幣を受け、多くの大名も参勤交代の途次には当社神札を受けた。

 近世に入ると当社の「蝮除け」「長虫除け」の御神徳が霊験あらたかであるとの信仰が広がり、

東海道を行き交う旅人は固より、関東から中国地方に至る各地に分社分霊が勧請され、

今日に至るまで各地より知立講の代参で知られる。』 とあります。

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拝殿脇の儀式殿玄関

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儀式殿脇のなんじゃもんじゃの木(ヒトツバダコ)

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社務所全景

 御朱印を拝受した際に、前から気になった事を伺うと、

① ここは三河に入るが、尾張に接しているので影響も大。社殿は尾張造となっている。

② 市名の字は、知立→池鯉鮒となったが、元の知立の表記に戻った

との話。廣重の絵が池鯉鮒なので、こちらが古いと勘違いしていました。

何事も現地に来ないと分からない事も多いものです。

 余談ですが、織田信長は岳父の斎藤道三から気に入られ支援を受けましたが、

これも「蝮除け」の霊験の効果かもしれません。

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知立神社由緒記

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知立神社御朱印
あくまで私見だが、池鯉鮒より知立の方が、断然映える。

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