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知立神社 親母神社とお万の方 (愛知県知立市西町神田) <知立神社 其の参>

2023.09.04(20:24) 1577

お万の方は二人?(2023.7.29)

<コース> 夏の青春18きっぷ使用
【往路】JR大阪(5:55) → JR米原(7:42→8:04) → JR大垣(8:36→8:40) → JR金山(9:20→9:28) → JR大曾根(9:37)

大曾根(9:46) → (名鉄瀬戸線) → 尾張瀬戸(10:11→10:38) → (名鉄・愛環) → 三好ヶ丘(11:32→11:49) → 知立(12:25) → 徒歩5分 → 池鯉鮒宿 → 徒歩5分 → 知立神社 → 知立(13:24) → 西尾(14:00→14:30) → 南安城(14:44) → JR安城(15:28) → JR新居町(16:19→16:57)
【復路】JR新居町(17:16) → JR米原(19:39→19:54) → JR大阪(21:17)

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知立神社(三河国二宮 式内社 旧県社)  摂社 親母神社

 知立神社境内には、医薬を司る少彦名命を祀る小山天神社、火伏の神を祀る秋葉社等、

幾つかの摂末社が鎮座。面白いのは馬神と掲げられた舎で、馬市で知られた池鯉鮒だからでしょうか?

 そんな中で一際目立つのが朱色も鮮やかな親母神社(うばがみしゃ)。摂末社の中では

唯一国登録有形文化財となっています。

祀られているのは主祭神の母親である豊玉比売命、安産の神として親しまれています。

御本殿には主祭神と父・妻・子が祀られていますが、何故母親だけが別なのか?気になるところです。

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馬神
但し、内の白馬は作り物。

 社の手前には二人の赤子を抱いた女性の像がひっそりと建ちます。台座に書かれているのは「お万の方像」。

『お万の方(長勝院)は天文17年(1548年)、知立神社の神主家・永見貞英の娘として生まれた。

徳川家康の正室・築山殿に仕え、後に家康の側室となって双子の子を授かった。

幼名を於義丸と名乗った一人は豊臣秀吉の養子となり秀康と改名、後に結城晴朝の婿となり名門結城氏を継ぐ。

もう一人の永見貞愛は体が弱かったため兄の永見貞親に引き取られ、天正19年(1591年)に知立神社32代神主となった。

その際に、家康からは信国銘の太刀・信濃長勝銘の槍が授けられた。同時に蔓葵の家紋の使用も認められている。

当時、知立神社は神領が減り困窮状態であったので結城秀康から支援を受けるようになった。

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北側から見た親母神社

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正面から見た親母神社

 関ヶ原合戦後、結城秀康として福井藩主となるに伴いお万の方も福井に移っている。

永見貞愛は慶長9年(1604年)に31歳で夭折、同年に母・お万の方から送られた消息文の写しが

当社に伝わっている。慶長12年(1607年)に秀康が急逝するとお万の方も出家する。

その後、元和5年(1619年)に福井にて死去、孝顕寺に葬られた。』 とあります。

 お万の方と言えば、数ある家康の側室の中でも最も寵愛を受けて紀州藩祖頼宣と水戸藩祖頼房を生み、

政治的にも数々の功績を挙げ晩年の家康から絶大な信頼を受けた女性を思い浮かべますが、

年代的にも子供の関係でもどうも違う様子。

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親母神社の向こうには更なる摂社と社叢が広がる

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社叢には霊が宿るとされるオガタマノキが

 よく確かめてみると、寵愛されたお万の方は後の養珠院と呼ばれる女性で、当社に像が立つ長勝院は

一般的には小督局として呼ばれる女性。どうも知立は名前が誤解を招く場所のようです。

 お万の方については、俗な言い方をすれば正妻のお女中に家康が手を付けたとなりますが、その自出や、

壮年だった家康が当時2歳であった彼女を側室に望み16歳になったのを機に側室に迎えたとも伝わっているので、

政略結婚だった可能性が大。外国でも王が部族長の娘と結婚して傘下に加えたのと同じでしょう。

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小山天神社

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火伏の神を祀る秋葉社

 なので正妻の築山殿から裸にされ折檻を受けたなどは作り話。しかし城から出されたため

家康の子とは見做されなかったのは事実。後に、嫡男信康のはからいで父子の対面を果たしますが、

次男ながら徳川家の家督を継承できなかったのも、こういったことが理由でしょう。

 お万の方も亡くなったのが72歳ですから当時としては長命ですが、子供二人に先立たれるなど

必ずしも順風満帆とはいえません。唯、それは今の価値観から見ての話しで、

戦国の世に生きた女性としては時代の波には乗れず翻弄されながらではありますが、

見事に泳ぎ切ったといえるでしょう。

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双子を抱く於万の方像

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