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月見の里 南濃 (岐阜県海津市南濃町羽沢) <行基寺 其の壱>

2023.09.17(20:16) 1590

月見の里から月見の寺へ(2023.8.5)

<コース> 夏の青春18きっぷ使用
【往路】JR大阪(5:55) → JR米原(7:42→8:04) → JR大垣(8:36)

大垣駅(9:08) → (養老鉄道) → 養老(9:30) → (レンタサイクル10分) → 養老寺 → 徒歩15分 → 養老神社 → 徒歩15分 → 養老の滝 → 徒歩30分 → 養老寺 → (レンタサイクル5分) → 大菩提寺 → (レンタサイクル50分) → 道の駅 月見の里 → (レンタサイクル10分) → 徒歩10分 → 行基寺 → (レンタサイクル10分) → 駒野駅

【復路】駒野(15:16) → 大垣(15:53→16:04) → JR米原(16:39→16:47) → JR大阪(18:13)

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臥龍山 行基寺(浄土宗 西美濃三十三霊場第二十七番札所)  山門前からの濃尾平野の眺望

 養老の滝を見て駅に戻った後は、海津市駒野にある行基寺へ。

かつては海津郡南濃(なんのう)町でしたが、海津はそのままで今は市に昇格。

美濃は海に面していませんが、海津と言うからには伊勢湾にまで続く河川交通の港があったのでしょう。

最寄りは二駅先の駒野ですが、電車は50分後。

レンタサイクルは駒野駅返却も可能なので自転車で向かう事にしましたが、

養老山系の麓は予想に反して土地の起伏が激しく、養老駅から11㎞先の道の駅に着いたのは60分後。

【なんのう】その!とはとても行かずに【よろよろ】状態でした。

 道の駅の名称は「月見の里 南濃」。ここから向かう行基寺も「お月見の寺」として知られているそうです。

道の駅でスタンプを押印するとキャラクターが入浴しているデザイン。月見うどんの卵と見えたのは

当地の名産みかんのキャラで、月見は未完のキャラの様です。

道の駅で水分補給後、「しじみめし弁当」を食べて再び出発。終点の桑名ならハマグリ弁当でしょうが、

この辺りはシジミが名産なのかと【しみじみ】考えました。
  
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「道の駅 南濃」 スタンプ

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昼食は駅で購入した「しじみめし」 とスイーツは「みょうがぼち」

 行基寺へは258号線を南東に5分程行った上野河戸から細い道路を南へ直ぐの距離ですが、

下の駐車場からは急勾配の坂が続き、「これは電動でなければ無理だわ!」と降りて歩く事に。

行く手に寺院の塀が見えた時には漸くホッとしました。

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寺の下の駐車場に到着
向こうに見える平野部とは未だ高低差は少ない。

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駐車場横の参道
この勾配を見て自転車は早々と諦め。

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参道を行く事10分で寺の塀が

 寺に近付くと右手に常夜灯ならぬ燈台が。こんな山の中腹に燈台が?と不思議でしたが、

説明板に「御山の燈台」と記されており、紛れもない燈台。

『当山伝記に拠れば天平の昔、この臥龍山に大寺院が建立された際、

この地に仏舎利塔と一丈余尺の石積みによる高燈籠が築かれた。

この高燈籠は常夜灯として遠方の人々から菩提山(臥龍山)の燈台、法燈様として崇められた。

戦乱時には狼煙台として使用された事もあるが、鎌倉末期南北朝の頃、兵火に拠り寺院と共に焼失した。

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参道を登り切った場所に建つ 「御山の燈台」

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燈台の伝記

 その後、江戸の宝永年間の初め、当地高須藩初代松平義行公が行基寺を再建された際に、

再び燈台が築かれ、揖斐・長良・木曽の三大川を行き交う船の標識と夜間の目印を示す

御山の燈台(燈標)としての役割も果たした。

 時を経て平成の今、先人の残した多くの文化遺産が消え行く事を惜しみ、

当時の資料・伝承に基づき、伊藤源一氏に拠って復元されたものである。』 とあります。

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燈台の先には寺院の石垣と黒塀の端が

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塀に沿って入口へ向かう

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塀を右に曲がった先に見える山門

 燈台の形をしていますが、常夜灯・狼煙台・燈台と一台三役。

というよりも時代の状況に拠って用途に変化があったと言うべきでしょう。

 辿り着いたお寺は臥龍山の中腹に沿って建ち、石垣の上に黒塀がある要塞のような造り。

成程、寺の塀からは遥か濃尾平野が一望できます。この燈台の説明を見て

改めて当寺の重要性に気付きました。燈台下暗しとはまさにこの事です。

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石垣前から揖斐川上流方面を見る
中央の青い橋は津谷川(手前)と揖斐川に架かる福岡大橋。

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揖斐川下流方面の眺望
津谷川は当寺付近で揖斐川に合流、中央右に海津橋が架かる。

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山門前から来し方を振り返る

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