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善水寺 国宝・本堂 (滋賀県湖南市岩根) <善水寺 其の弐>

2023.10.28(19:42) 1629

愚痴は言わねの善水寺(2022.11.26)

<コース>
【往路】JR大阪(7:30) → (新快速) → JR草津(8:20→8:37) → (草津線) → JR石部(8:48)

JR石部駅 → 徒歩5分 → 石部宿 → 吉御子神社 → 真明寺 → 本陣跡 → 徒歩5分 → 登り町(9:38) → (滋賀バス) → 西寺(9:45) → 徒歩5分 → 常楽寺 → 徒歩15分 → 長寿寺 → 徒歩75分 → 善水寺 → 徒歩5分 → 岩根(14:30) → (滋賀バス) → 甲西北口(14:50)

【復路】JR甲西(15:03) → JR草津(15:17→15:22) → (新快速) → JR大阪(16:13)

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岩根山 醫王院 善水寺(天台宗 湖南三山 西国薬師霊場第四十七番)  国宝・本堂

 75分の苦労が報われ漸く入口へ到着。以前の二ヵ寺に比べると明らかに参拝者は少ない様子。

車社会とは言え、アクセスの便が悪いからでしょう。

 拝観料を支払った後、先ずは参道正面に建つ国宝本堂へ。近江にある建造物としての

知名度は低いですが、歴代のJR駅印のデザインにも使用。【印スタンプ映え】する建物です。

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JR三雲駅スタンプ  (JR西日本アーバンネットワーク印)

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JR三雲駅スタンプ  (2006年JR西日本京都支社印)

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本堂解説板 (その一 ; 縦書き)

 岩根山醫王院善水寺(いわねさんいおういんぜんすいじ)は、

『奈良時代の和銅年間(708~715年)、元明天皇の勅命に拠り鎮護国家の道場として

草創された和銅寺が嚆矢である。

延暦年間に比叡山を開創した伝教大師最澄が、堂舎建立の用材を甲賀の地に求めた。

切り出した材木を横田川 (野洲川) 河岸から筏を組み流そうとしたが、日照り続きのために

流量少なく満足に流す事ができない。最澄が請雨祈願のための浄水地を探したところ、

岩根山中腹より一筋の光が差し込み、その光に誘われて当地に登った。

山中に一堂、その東に百伝池があり、池中より一寸八分、閻浮檀金の薬師仏を勧請し、

その薬師仏を本尊として請雨の祈祷を修すること七日、満願の日に当たって大雨一昼夜降り続き、

筏は勢い良く川を下り、琵琶湖対岸の比叡の麓に着岸したという。

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駅スタンプデザインのアングルから撮影

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本堂解説板 (その二 ;横書き)

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百伝池と山茶花越しに見る本堂

 その後、平安京で桓武天皇が御病気に際し、最澄は霊仏出現のあった当地の池水を以て薬師仏の宝前にて

病気平癒の祈祷を修すること七日、満行なってこの霊水を天皇に献上された所、病気は忽ち平癒。

これに拠り延暦9年(790年)、天皇より岩根山善水寺の名を賜り、延暦寺の別院となった。

その後、境内は拡張され、本堂の在る中尾、清涼山の東尾、岩根山の西尾に計26の塔頭が存在していた。

中でも岩根山には十二坊があり、それ故、十二坊山とも呼ばれる。

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国宝・本堂正面
内陣へはここから入る。

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向拝のない本堂正面

 南北朝時代の延文5年(1360年)に火災に遭い堂宇は焼失するが、貞治5年(1366年)に本堂は再建されている。

更に元亀2年(1571年)には織田信長の焼き討ちを受けるが、幸いにも本堂は焼失を免れている。

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前面に掲げられた 「善水寺」 の扁額

 山林に囲まれた国宝本堂は貞治5年(1366年)再建の天台密教仏殿。

桁行七間、梁間五間、入母造・檜皮葺で前面に向拝を持たない。そのため美しい屋根の曲線が覗える。

 前二間通りが礼堂(外陣)、中二間通りが正堂(内陣)、後一間が後戸で五間幅の張り出しが付く。

礼堂内部は中央の二本の柱を省略しているが、通常は虹梁を前後方向に架けるところ、

桁行方面に三間幅で大虹梁を架け渡している。

更に通常の梁の位置には華麗な彫刻の施された挙鼻が設けられている。

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本堂東側面

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蔀戸と軒下組物

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後方から見た西側面

 内陣仏壇中央の厨子は入母屋造・杮葺で国宝、正面上方に檜扇形懸仏3面が架けられている。

厨子内に奉安されている本尊薬師如来坐像は定朝作と伝わる重用文化財で秘仏。

像高103㎝、一木彫・皆金色、左手の薬壷にも蓮弁が彫られている。

胎内からは麻袋に籾を入れたものと延暦4年(993年)の造像願文が見つかっている。

また光背は明応9年(1500年)に新造と裏面に墨書がされている。

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西側庭園から本堂を望む

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元水付近より庭園越しに本堂を望む

 本尊の他にも、厨子の両脇に立つ一刀彫彩色の梵天・帝釈天像や仏壇上の四天王像は藤原初期の古像。

裏外陣の不動明王坐像、四天王像等も含め重文9躯。計30余躯の仏像が本堂内に安置されている。

尚、外陣の左右に立つ2体の金剛力士像はかつて仁王門にあったが、

昭和28年(1953年)の大雨で門が流出したため堂内に置かれたものである。』

とあります。

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池の畔から見た本堂東面

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紅葉、百伝池と本堂

 常楽寺・長壽寺の本堂と共に国宝ですが、前二ヵ寺の本堂が正面からの眺めが良好なのに対し、

当寺は手前斜めからの眺望がお勧め。駅スランプのデザインもそうなっています。

 本堂自体、梁間が広く、屋根の反りが美しこともありますが、手前に庭園と池が広がり、

紅葉が写る構図が得られることが好事家に受ける理由でしょう。

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善水寺説明書

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善水寺御朱印ラインナップ
受付の方の御好意で撮影。

 入山時に御朱印を尋ねると

受付 ; 「そこに11種類のサンプルがありますので。」

私 ; 「平成21年に頂いたのはこれですが。」

受付 ; 「まあ、醫王殿のものはもう使っていませんね。」

との事で、結局西国薬師霊場と、紅葉バージョンを拝受しました。

御朱印にも絶版があるとは今回初めて知りました。

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善水寺御朱印 (平成21年拝受 今は絶版)

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今回拝受の書置き2種

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滋賀県 トラックバック(-) | コメント(4) | [EDIT]
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コメント
いいですね善水寺本堂。
また見たい建物です。
以前は本堂の横に庭園が有りませんでしたが、庭園が出来て本堂との組み合わせが素晴らしいですね。
【2023/10/28 22:17】 | 大原かずのり #- | [edit]

 大原 様

 以前の、善水寺も御存じなのですね。

 寺社の改築に関しても、ここは【改善】水寺のようで何よりです。

 また、お越し下さい。
【2023/10/29 17:05】 | 和辻鉄丈 #- | [edit]
善水寺本堂の紅葉とのコントラスト素晴らしいですね
この時期の美しさですね
【2023/10/29 18:25】 | マサタカ #- | [edit]

 マサタカ様

 撮影技術は未熟ですが、被写体に救われた感じです。

 ここ数年、人気上昇中だとか。未訪ならば、是非に。

 また、お越し下さい。

 
【2023/10/31 21:53】 | 和辻鉄丈 #- | [edit]
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