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タイトル画像

瓦屋禅寺 本堂 (滋賀県近江八幡市安土町石寺) <瓦屋禅寺 其の弐>

2023.11.07(19:39) 1638

太子御作の御本尊と太子の御尊像(2022.11.27)

<コース>
【往路】JR大阪(6:21) → (快速) → JR近江八幡(7:39)

近江八幡駅 → レンタサイクル30分 → 教林坊 → レンタサイクル30分 → 徒歩10分 → 瓦屋禅寺 → レンタサイクル40分 → 近江八幡駅

【復路】JR近江八幡(14:09) → (新快速) → JR大阪(15:13)

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石崎山 瓦屋禅寺(臨済宗妙心寺派 近江西国第十八番 聖徳太子御遺跡第三十番)

 千段の階段を上り切ると愈々境内。かつては広大な寺域を誇りましたが、現在はここまで縮小。

寺号標の建つ門を抜け、紅葉に囲まれた参道と石垣を上ると前に現れるのが本堂。

茅葺が印象的ですが瓦屋禅寺と言うのに茅葺とはこれ如何に。

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大門が無い今となってはここが唯一だモン!

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山門脇の寺号標

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石に彫られた観音像と瓦製の恵比寿・大黒天

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由緒記(縦書き)

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由緒記(横書き)

 石崎山瓦屋禅寺(いしざきさんかわらやぜんじ)は、

『物部氏との戦に際し四天王に祈願して勝利を得た聖徳太子は、四天王寺の建立を始めるに当り、

その資材の多くを近江に求めた。特に屋根を葺く瓦を近江で焼くべく粘土を探させた所、

箕作山の麓で素晴らしい粘土を発見。ここで瓦の焼成を始めた。

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紅葉の木立の参道を本堂へ向かう

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石垣の上に伽藍が聳える

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歩いてきた道を振り返る

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ハート形に掃き集められた紅葉はインスタ映え?

 この時、太子はこの事業が順調に運ぶ事を祈念し、蘇我馬子、小野妹子に命じて箕作山に寺院を建立させ、

本尊として山中の霊木に自ら斧を振るい千手観音の霊像を刻み安置。これが瓦屋禅寺の嚆矢である。

瓦屋寺(かわらやじ)の名は聖徳太子より賜り、御本尊の十一面千手千眼観世音菩薩立像は

国の重要文化財となっている。この観音様は疫病封じに御利益のある観音様として信仰されている。

また、瓦を焼く粘土を掘り取った穴に水が溜まり、これが吉住池となった。

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紅葉の石段を上ると本堂へ

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石垣下より本堂を仰ぐ

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正面より見た本堂 (国登録有形文化財)
通常の本堂に比べ縦長の印象を受ける。

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本堂と奥に続く地蔵堂

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茅葺屋根と張り出した向拝

創建時には「瓦寺」とも称し、聖徳太子の勅許を得て太夫頼賢なる者が出家、

その子7人と共にこの寺に住したとされる。

 寛平3年(891年)には東大寺の末寺となり源仁僧都に拠り伽藍を再建、再興されて華厳宗となり、

一山僧房二十四宇、宗徒十六口を数えたと東大寺の記録にある。

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本堂前に掲げられた 「瓦屋寺」 の扁額

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本堂内陣の様子

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内陣より外を見る

 室町時代末期には比叡山延暦寺所轄の日吉社があり、その関係で天台宗に改宗。

四十八坊あって建部郷の祭礼には塔頭が悉く渡御に加わる程の隆盛を極めた。

 本堂に祀られている十一面千手千眼観世音菩薩立像は国の重要文化財、聖徳太子御作とされ

身の丈160.5㎝の等身大の仏像で古来疱瘡に御利益があったので「疱瘡観音」の別名で呼ばれる。

本尊は秘仏のため通常は御前立千手観世音菩薩に合掌するのが習わしである。』 とあります。

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厨子に祀られた重文の秘仏十一面観音立像と御前立

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御前立千手観世音菩薩

 開創の理由は、ここの山の土で四天王寺の瓦を焼いたから。恐らく事実でしょうが、

階段途中に磐座があったことから、磐座信仰から寺院ができたと言うのが本当の所でしょう。

 偶々、聖徳太子千四百年御遠諱に当たっていたので、太子御作の御本尊・千手観音と

太子二歳像が特別大開帳中。紅葉に加えて秘仏を拝観する事ができました。

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観光案内所で入手した特別大開帳のパンフ

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瓦屋禅寺御朱印 (御本尊)

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本堂向拝下にて

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本堂からの鐘楼(左)と経蔵(正面奥)の眺望

 唯、拝観した御本尊は御前立ではなかったかという気もします。

それよりも注目すべきは聖徳太子二歳像南無仏。

午前中に教林坊で拝観した像と同じですが、より詳細な説明が。

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聖徳太子二歳像

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周囲を護る四天王像

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周囲を護る四天王像

『御幼名を厩戸皇子と申し、御生後十ヵ月に至るまで右手を握って開けることなく、

翌年の二月十五日に五人の侍者の中の玉照姫の膝から離れ、東面に立ち合掌致し

七歩進み再拝の上「南無仏」と声高らかに発声されて初めて右手を開け

掌中から仏舎利一粒が落下した。』 と伝わります。

 これを聞いて、お釈迦様の「天上天下唯我独尊」と余りにも類似している、と思うのは私だけではない筈。

「やっぱり太子はお釈迦様が本地に垂迹したんや!」 という感が強まりました。

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向拝の構造

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茅葺屋根の造り

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本堂側面の屋根

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