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タイトル画像

桑實寺 本堂 (滋賀県近江八幡市安土町桑実寺) <桑実寺 其の弐>

2023.11.13(20:51) 1644

もう一つのシルクロード(2022.12.3)

<コース>
【往路】JR大阪(7:30) → (快速) → JR安土(7:58)

JR安土駅 → 徒歩20分 → 桑實寺山門 → 徒歩20分 → 桑實寺 → 徒歩15分 → 観音寺城跡 → 徒歩10分 → 観音正寺 → 徒歩35分 → 石馬寺 → 徒歩10分 → 石馬寺(12:42) → (滋賀バス) → 能登川駅(14:50)

【復路】JR能登川(13:04) → (新快速) → JR大阪(16:13)

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繖山 桑実寺(天台宗 西国薬師霊場第四十六番 びわ湖百八霊場七十一番)
重要文化財・本堂

 階段を上り切ると正面に本堂が出現。

拝観時間には15分早い到着でしたが、センサーが働いたため受付には既に人が待機。

待つことなく入山できました。先ずは、重要文化財の本堂へ参拝する事に。

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はるばる上って来た石段

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受付は通常9時に開く

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窓口と御朱印案内

 繖山桑實寺(きぬがさざんくわのみでら)は、

『天智天皇の勅願寺として白鳳6年(677年)に創建された。寺伝に拠れば、

湖国に疫病が流行し、天皇の第四皇女阿閇(あへ)内親王(後の元明天皇)もその病に罹った。

皇女は病床で琵琶湖に瑠璃の光が輝く夢を見たので、それを聞いた天皇が

藤原鎌足の長男の定恵(じょうえ)和尚に法会を営ませると、湖中より生身の薬師如来が現れ

大光明が差し込んだ。この光明を浴びる事で人々の病も治り皇女も回復した。

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正面より見た重文・本堂

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本堂前面の蔀戸を開けた状態

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蔀戸近影

 やがて薬師如来は帝釈天の化身である大白水牛の背に乗り、湖水を渡り対岸に着いた。

すると梵天王の化身である岩駒が現れて、薬師如来を乗せて桑實山に登った。

そこでこの薬師如来を本尊とし定恵和尚により開山したのが、桑實寺で白鳳6年11月8日の事であったと言う。

本尊の薬師如来は「かま薬師」の俗称があり、瘡やできものに霊験があるとされ、

秘仏で30年に一度の御開帳、現在は12年に一度となっている。

創建当初から薬師如来信仰の道場として栄え、桑峰薬師の別名でも呼ばれる。

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屋根の反りが美しい

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側面から見た本堂

 桑實寺の寺名は、定恵法師が中国より桑の木を持ち帰り、

この地において日本で最初に養蚕技術を広めたためと、

天文元年(1532年)の奥書のある土佐光茂筆『紙本着色桑実寺縁起二巻』に記されている。

また山号の繖山も蚕が口から糸を吐いて繭を懸ける事に因んだものである。

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本堂左側から内陣へ

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本堂外陣の様子
垂れ幕の奥が内陣。

 天平感宝元年(749年)、聖武天皇が豊浦庄水田100町を大和薬師寺に施入した時には

この荘園の管理を司り、中世には佐々木氏の観音寺城の西の搦手口の守りの役目も果たした。

往時には二院十六坊の僧坊があり、1532年には戦乱を避けた十二代将軍足利義晴が逗留し、

三年間仮幕府を開いた。由緒を記した重文『桑實寺縁起絵巻』を三条西実隆や土佐光茂に製作させ、

当寺に寄進したのもこの間である。後には十五代将軍足利義昭も滞在した。

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この扉から内陣へ向かう

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内陣に置かれた諸仏像

 一時期荒廃したが、天正4年(1576年)安土に居を構えた織田信長に拠り庇護を受ける。

しかし天正10年には安土城の女官が信長の不在時に禁を破って参拝に訪れた事件が起こり、

怒った信長に拠って女官と桑實寺の高僧達が殺害される悲劇もあった。

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秘仏薬師如来が安置された厨子

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三日前ならば御開帳に間に合ったものを…

 戦国時代には周囲で多くの戦火があったものの当寺は無傷で通し、

現在の本堂は南北朝時代に建立されたままの姿を現在に伝えている。

室町前期の手法を示す優美な建築で国の重要文化財。

奥行五間、梁間六間の単層入母屋造・檜皮葺で、外陣は正面五間を蔀戸とし、

側面二間を扉口とする。内陣は背面中央間以外は壁となっている。

昭和57年から同61年まで解体・修理工事が行われた。

内陣には秘仏の本尊薬師如来像、文明15年(1483年)の三重塔建立時に新たに彫刻された

大日如来座像はじめ諸仏が安置されている。』 とあります。

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薬師如来の御朱印の案内

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不動明王と御朱印

 本堂は向拝が無いため、実際よりも横に広がっている印象。

近江八幡駅観光案内所で入手したパンフでは、令和4年11月1日から11月30日までは

十二年に一度の秘仏薬師如来御開扉が。

入山料も普段と変わらずでしたので、是非とも拝観したかったのですが3日遅れでアウト。

次の御開帳まで12年待ちになります。

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不動明王の背後に立つ四天王像

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大日如来と阿弥陀如来にも専用の御朱印が用意

 御本尊拝観は叶いませんでしたが、本堂内陣では大日如来・不動明王・四天王を始めとする

諸仏がお出迎え。等身大に比べると小さい造りでしたが、美しく纏まった仏像群でした。

内陣出口には金色の如来二像と一尺程の三尊が鎮座。

真新しく見えましたが、説明板には先代住職が自ら彫刻したとありました。

聖徳太子御作に比べると信憑性がありそうです。

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先代住職の彫った三尊像

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竹に虎の衝立

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本堂縁側より側面を見る

 定朝・運慶・快慶等の中世の仏師は僧侶でしたが、

分業化が進んだ現在では、僧侶が彫刻をすることは先ずありません。

そう言った意味でも中世的な寺院であると言えました。

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桑實寺解説書

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桑實寺御朱印
いずれも平成と令和の4年12月に拝受した御本尊のもの。

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