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タイトル画像

興国寺 本堂 (和歌山県日高郡由良町門前) <興国寺 其の弐>

2023.11.24(20:35) 1655

主君と艱難を共にした開山(2022.12.13) 

<コース> 冬の青春18きっぷ
【往路】JR天王寺(6:13) → (紀州路快速) → JR和歌山(7:22→7:24) → JR紀伊由良(8:20)

紀伊由良駅 → 徒歩15分 → 錦花堂・由良〒 → 徒歩30分 → 興国寺

【復路】JR紀伊由良(11:17) → (きのくに線) → JR海南(11:57) → 海南駅前(12:08) → (紀伊バス) → 琴の浦(12:15) → 徒歩10分 → 毛見〒 → 徒歩5分 → 競技場前(12:46) → (紀伊バス) → 紀三井寺(12:52) → 徒歩5分 → JR紀三井寺(13:02) → (きのくに線) → JR和歌山(13:09→13:15) → (紀州路快速) → JR大阪(14:43)

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鷲峰山 興国寺(臨済宗妙心寺派 紀伊之国十三仏霊場第八番)

 山門の下に立つと境内は高い石垣の上に。その周囲と階段には紅葉が散り敷き、宛ら紅葉の参道。

階段の横には石垣の上に白壁が建ち、色とりどりの景観が参拝者を迎えてくれます。

高台に建つ様は寺院と言うよりも宛ら城郭か要塞ですが、これは宗祖・栄西(ようさい)とは無関係。

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見上げるような石垣

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赤(閼伽)と白(城)のコラボ

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階段に散った紅葉

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階段を上った先から

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黄葉

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深紅

 山門は昭和60年の寄進ですが、掲額は古く「宋竹友」と書かれている事から

鎌倉時代まで遡ると見る向きもあるとか。

 山門正面に建つのは法堂。本堂とも仏殿とも呼ばれ、宋風を取入れた重層入母屋造。

寛政9年(1797年)の再建で、内部には本尊の釈迦如来像などを安置しています。

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階段の先に建つ山門

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山門に掲げられた 「鷲峰山」 の扁額
’宋竹友’ と書かれているのは左端?

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山門屋根の鬼瓦と寺紋の笹竜胆

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山門の先に広がる境内

 鷲峰山興国禅寺(しゅうほうざんこうこくじ)は、

『安貞元年(1227年)、高野山金剛三昧院の願生(がんしょう)が鎌倉幕府三代将軍・源実朝の

菩提を弔うために創建した真言宗寺院の西方寺が嚆矢である。

 願生は俗名を葛山景倫(かつらやまかげとも)と言い鎌倉幕府の御家人。

承久元年(1219年)、実朝の暗殺を機に出家した。

北条政子も願生を西方寺のある由良荘の地頭に任命し、その忠誠心に報いている。

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法堂(本堂・仏殿)遠景

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法堂は宋風を取り入れた重層入母屋造

 法燈国師が宋から帰朝すると国師と親交のあった願生は、

正嘉2年(1258年)に西方寺の住職として迎え開山とした。その際に禅宗に改宗、

日本24流の4番目となる法燈派の派祖となり多くの高僧を輩出した。

興国元年(1340年)には後村上天皇より興国寺号を拝受。最盛期には末寺も143ヵ寺を数え

「関南第一禅林」と称され、古くから由良開山の名で親しまれた。

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正面より見た法堂

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唐破風と千鳥破風が組合さった法堂屋根

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「関南第一禅林」 の扁額

 天正13年(1585年)、羽柴秀吉の紀州征伐に拠って堂塔の大部分が焼失するが、

慶長6年(1601年)に紀州藩主・浅野幸長に拠り再興。その後も歴代住職が復興に尽力した。

 昭和31年(1956年)には妙心寺派から独立して法燈派大本山となったが、

昭和60年(1985年)2月に妙心寺派に復帰。同年9月には法燈国師700年大遠緯を厳修している。

寺宝には重要文化財である木造法燈国師坐像や絹本著色法燈国師像、

紙本墨書誓度院規式がある。』 とあります。

 扁額 「関南第一禅林」 の意味を御住職に伺うと、

住職 ; 「鈴鹿の関がありますやろ。それより南の一番の禅寺の意味で、要は自慢ですな!」

随分さばけた方でした。

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御堂の間は廊下で繋がっている

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法堂側面の華頭窓

 通常、禅宗寺院では本堂と法堂は別であることが多く、前者は御本尊を祀る場所、後者は法話をする場所。

しかし当寺では法堂が本堂を兼務しているようです。様式は典型的な唐様、再建とは言え

寛政9年(1797年)に完成していますから、重要文化財くらいになっても不思議はありませんが、

その様な記載は全くなし。一体どういう経緯なのでしょう。

尚、法堂内陣は入れず外陣からの参拝。

入口の隙間からは並んだ仏像群や龍の天井画が垣間見えたので尚更残念でした。

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御本尊の釈迦如来坐像と周りを護る四天王像

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法堂天井に描かれた龍

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木鼻の獅子と象の彫刻

 解説にあるように当山の開基・葛山景倫は鎌倉幕府の御家人。

武士の鎌倉殿に縁の寺院が、遠くはなれた紀州にあるのも【奇異で怪奇】な感が否めませんが、

主君の突然の死に際し出家するような性格なので一途な人間だったのでしょう。

それ以上に、開山に入宋から帰朝した法燈国師を迎えた功績が大。

己が創建した寺院ならば自らがトップに君臨し続けても良さそうなものですが、

結果的にはこの判断が当寺を繁栄に導くことになります。

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法堂前から山門を見る

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向こうに見えるのが庫裏と書院

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天狗堂への途中、法堂を振り返る

 尚、今回拝受した御朱印は帆柱観世音。御本尊は釈迦如来ですが、

紀伊ノ国十三佛霊場も兼ねているのでこうなったのでしょう。

因みに帆柱観音とは法燈国師が帰朝時に船が嵐に巻き込まれた際、

観音経を帆柱に括り付けて難を逃れたことに拠るとか。

これは何処にも載って居らず、御住職から訊いた話。これも巡礼の醍醐味の一つと言えます。

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興国寺解説書

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興国寺御朱印 (紀伊国十三佛霊場)

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