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興国寺 開山法燈国師 (和歌山県日高郡由良町門前) <興国寺 其の参>

2023.11.25(20:29) 1656

法堂より上の法燈(2022.12.13)

<コース> 冬の青春18きっぷ
【往路】JR天王寺(6:13) → (紀州路快速) → JR和歌山(7:22→7:24) → JR紀伊由良(8:20)

紀伊由良駅 → 徒歩15分 → 錦花堂・由良〒 → 徒歩30分 → 興国寺

【復路】JR紀伊由良(11:17) → (きのくに線) → JR海南(11:57) → 海南駅前(12:08) → (紀伊バス) → 琴の浦(12:15) → 徒歩10分 → 毛見〒 → 徒歩5分 → 競技場前(12:46) → (紀伊バス) → 紀三井寺(12:52) → 徒歩5分 → JR紀三井寺(13:02) → (きのくに線) → JR和歌山(13:09→13:15) → (紀州路快速) → JR大阪(14:43)

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鷲峰山 興国寺(臨済宗妙心寺派 紀伊之国十三仏霊場第八番) 
禅堂から開山堂へと続く回廊

 当寺は山門から法堂・禅堂・開山堂が一直線に並ぶ典型的な禅宗様式。

唯、法堂同様、どこの堂宇も外陣からの参拝のみでした。

『法堂から渡り廊下で繋がるのは禅堂。雲水の修行の場である坐禅堂で、

坐禅会の参禅者を除き、一般参詣者の入堂は禁止されている。

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法堂(右)に続く禅堂

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法堂から延びる回廊

 禅堂の中央奥から階段があり、それを上った先にあるのが奥の院。

文政6年(1823年)の再建で重要文化財である木造法燈国師坐像を安置。

そのため開山堂の名でも呼ばれる。

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禅堂前面に掲げられた 「思遠」 の扁額

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回廊の屋根裏部分

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禅堂の全景

 開山である法燈国師は信州松本に生まれ、19歳で出家し東大寺にて得度、

心地覚心(しんちかくしん)と名乗った。

高野山にて密教を、金剛三昧院にて禅密を修行した後、建長元年(1249年)に入宋。

径山興聖万寿禅寺等で修行し、杭州護国寺で無門禅師から禅の印可を受け、同6年(1254年)に帰朝した。

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開山堂(奥の院)は更に回廊の先に建つ

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途中より回廊と禅堂を見る

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左側より見た開山堂

 その後、願生の要請を受け西方寺の開山になり禅宗に改宗。

亀山上皇から禅師号、後醍醐天皇からは国師号を勅諡され興国寺の発展に貢献。

また熊野・伊勢地域への布教を積極的に行ったが、その際に国師が宋で修得した

金山寺味噌の製造方法が、弟子達を通して人々に伝わり、そこから醤油が誕生するきっかけとなった。

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開山堂へは回廊右手の階段を上る

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回廊途中の紅葉

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紅葉越しに禅堂・法堂を見る

 また国師は普化尺八を奏する居士4名を宋から伴い帰国、興国寺に住まわせた。そのため当寺は

普化尺八の本山的な役割を果たし、その弟子の一人である虎竹禅師が尺八の元祖・寄竹となった。

頭から首まで隠れる編み笠の天蓋を被った虚無僧が、尺八を奏しながらで普化宗を全国に普及。

普化明暗尺八発祥の寺院であると共に虚無僧の寺としても知られる所以である。』 とあります。

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開山堂近影
ここも拝観は外陣のみ。

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開山・法燈国師

 御本尊を祀る法堂よりも高所に祀られているだけに、法燈国師が当寺に尽くした功績は

多大なるものがあります。その徳を慕って多くの僧が参禅しましたが、その中の一人に

先月11月3日に参拝した越中国泰寺の開山慈雲禅師が居ました。

法堂の様子や虚無僧に所縁があるのも師の影響の結果と考えると納得できます。

言わば【法灯】を伝えた訳ですが、「法燈」の読みが越中では「はっとう」、

紀州では「ほっとう」と異なるのが不思議。太平洋と日本海で、そこまで発音が変わるものでしょうか?

些細な事ですが、ホットではっとする内容。誰か伝家の【宝刀】で解決してくれないものでしょうか?

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開山堂脇に建つ観音像
この奥には歴代住職・紀州徳川家の墓所が続く。

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観音像からの眺め

 我が国に来朝した鑑真・隠元は仏教に加え中国の異文化も齎しましたが、

同じことは入唐・入宋した僧侶にも言えます。当寺の隆盛の基礎を築いた法燈国師も

仏教に加え食文化・音楽に貢献する事大。これを【興国の志】と呼ぶのかどうか?

唯、醤油は紀州湯浅から下総の銚子へ、虚無僧も興国寺から越中の国泰寺へと中心が移り、

紀州はパイオニアに留まったのが残念ではありますが…。

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2006年以前のJR紀伊由良駅スタンプには興国寺と虚無僧がデザイン

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