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富貴寺 大堂の壁画 (大分県豊後高田市田染字蕗) <富貴寺 其の参>

2024.02.17(20:02) 1733

ふき曝しになった壁画(2023.12.2)

<コース>
【往路】JR大分(8:00) → JR宇佐(8:50)

(国東半島ツアーバス) 宇佐駅前(10:15) → 宇佐神宮(滞在50分) → 富貴寺・昼食(滞在60分) → 真木大堂(滞在20分) → 熊野摩崖仏(滞在55分) → 財前墓地(車窓見学) → 両子寺(35分) → 大分空港(16:00) → 別府駅東口(17:05) → 大分駅前北口(17:30)

【復路】大分駅前(20:20) → (近鉄高速バス) → 大阪駅前(7:20)

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蓮華山 富貴寺(天台宗 六郷満山霊場第四番特別札所)  重文・大堂壁画

 国宝大堂の内陣には重文の御本尊が鎮座ましますが、もう一つ見逃してはいけないのが壁画群。

『内陣後壁には浄土変相図、四壁には五十仏、四天柱には胎蔵界曼荼羅の中心部が描かれている。

浄土変相図の裏面は彩色が剥落しているが、十九面千手観音像の跡が窺える。

 外陣長押は一枚板で、東は薬師浄土、南は釈迦浄土、西は阿弥陀浄土、北は弥勒浄土で、

堂内には三千仏が描かれていると言われる。

 絵画の才もあった福岡出身の俳人・野見山朱鳥は、

・壁画見て 秋風を聞く 大扉かな

と詠んだ。

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南側壁画 (説明書より)

 遺品の少ない平安絵画の貴重な例として国宝大堂の一部である壁画は、絵画部門の重要文化財になっている。

長い年月を経た事に拠る傷みや、第二次世界大戦における空襲被害に拠り、

ほぼ全ての絵具が剥落しているが、創建当時は極彩色で彩られていた。

大分県立歴史博物館には、創建当初の壮麗な姿がほぼお堂と同じ大きさで復元された模型も展示されている。

創建当初にこの堂に足を踏み入れた人が目にしたのは苦しい現実世界ではなく、麗しき極楽浄土であった。

人々はその中で浄土を体験し、往生を遂げるように祈りを捧げたのであろう。』 とあります。

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南側壁画 (説明書)

 平安時代の木造建築も稀ですが、同じ時代の壁画となると遥かに少ない印象。

古墳内部と違って四六時中、外気に晒されているので保存が困難なのは当然。

堂内では、照明を落とした中で、御住職の解説の声が響き渡ります。その中で、

「山の向こうに工場があったため、昭和20年に裏山に爆弾が落ちて屋根の一部が吹き飛びました。」

「終戦後もお金や物がなくて昭和23年に修理が始まるまで、ここは雨曝しでした。」

という話に胸が詰まりました。

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須弥壇の復元図

 屋根が壊れた事も勿論ですが、三年も修復できなかった事は余りにも悲惨。

千年の間に壁画が経年劣化したのは仕方ありませんが、雨曝しの三年間に

それを越える劣化が進んだのは想像に難くありません。

私でなくとも【烈火】の如く怒りが込み上げますが、爆弾を落とした米軍はキリスト教徒。

キリシタンに改宗した大友宗麟の破壊は免れましたが、西洋のキリスト教からは逃げられませんでした。

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大分県立博物館にある須弥壇全体復元

 古代ユダヤの地で誕生し古代ローマでは当初迫害されたキリスト教も、

313年にコンスタンティヌス大帝のミラノ勅令で漸く公認。

392年にはテオドシウス大帝に拠って国教に昇格します。

その後は、古代ギリシア・ローマの芸術・学術は否定され1000年以上に亘って開催された

オリンピアの祭典も中止。19世紀の近代オリンピックまで長い冬の時代に入ります。

これを一神教のせいにするか迫害の反動ととるかは意見の分かれる所でしょう。

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昼食は駐車場横にある「榧の木」 にて

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入口のメニュー看板と国東塔

 キリスト教では「キリストの受難」という事がよく言われますが、歴史的に見れば

「キリスト教に拠る受難」 の方が多かったと感じるのは、強ち仏教徒の偏見でもないように思えますが…。

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