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鬼岩寺(静岡県藤枝市) 藤とお茶の宿場と鬼伝説の寺

2019.08.10(22:53) 370

鬼岩寺で旅の無事を祈願(2019.8.6)

<コース>
【往路】JR大阪(6:33) → JR米原(8:01→8:03*) → JR大垣(8:37→8:40☆) → JR名古屋(9:14) → JR豊橋(10:09→10:22) → 浜松(10:57→11:10) → 藤枝(12:03)
*向側ホーム  ☆階段を渡ったホーム

藤枝駅 → レンタサイクル20分 → 蓮華寺公園 → 鬼岩寺 → 藤枝駅(14:02)

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楞厳山 鬼岩寺(真言宗)

 藤枝は東海道22番目の宿ですが、律令時代から志太地域の中心として栄え役所が置かれた場所でもあります。

八幡太郎義家が神社に咲く藤を詠んだ事が名の由来とか。
 
江戸時代には譜代本多家田中藩の支配下で、全国でも珍しい円形の城。

晩年の家康がこの城で興津鯛の天婦羅を食べた事が死因になったと言われていますが、最近は否定される方向にあるようです。

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バス通り商店街にある看板

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田中城下屋敷
旧本丸の南東に所縁の建物を復元。

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田中城二之堀跡

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蓮華寺池公園の蓮

 本多家の菩提寺は蓮華寺池傍の蓮生寺(浄土真宗)ですが、今回は街道から少し横に入った古刹へ。

楞厳山鬼岩寺(りょうごんさんきがんじ)は、蓮華池公園から山を隔てた反対側の麓にある寺。

 縁起に拠れば、

『神亀3年(726年)、聖武天皇の勅願で行基が開山し、行基自作の聖観世音菩薩が本尊。

弘仁年間にここを訪れた弘法大師が付近の人々を苦しめていた鬼を岩屋に閉じ込めたので寺号となった。』

とあります。

境内の裏手には岩が広がっており、このような伝説ができたのでしょう。鬼の引っ掻いた岩が境内にあるのも御愛嬌です。

 治承寿永年間には源頼朝により伽藍が整備され、先学時代には駿河守護の今川氏の庇護を受けますが、永禄11年の武田信玄の今川攻めで灰燼に帰しました。

 慶長7年(1602年)になり伽藍が復興。かつての勢力を示すような広い敷地と堂宇が対照的でした。

 御朱印は若い御住職が対応され、

「歴史は古いのですが、再建等で伽藍は新しいものしかないので…。」
と話されました。

この辺りの寺院の中心だと思いましたが、一帯は曹洞宗が【そうとうすう】あるとの事。栄枯盛衰はどこでもあるようです。

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鬼岩寺遠景

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左から不動堂(護摩堂)と本堂

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不動堂近影
智証大師円珍作と言う大聖不動明王を祀る。

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不動堂の扁額

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護摩堂説明板

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護摩堂から見た境内

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弘法大師堂

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鐘楼堂

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梵鐘の天女の装飾

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鬼の爪痕と腰掛岩

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鬼かき石

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行基菩薩腰掛岩

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裏山に続く岩
伝説の鬼を封じた岩もこちらか?

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鬼岩寺縁起

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鬼岩寺御朱印

 藤枝は街道沿いに商店街が並ぶ商人の町。鬼岩寺付近の地名は茶町。

茶畑がないのに不思議でしたが、郵便局で伺った話ではお茶の問屋が軒を連ねていたことに由来するそう。

生産者よりも販売者の方が利益も大きいでしょうから、町の活気のあるのにも納得です。

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お寺の付近にあるお茶問屋

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瀬戸川に架かる勝草橋

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ここは戦国時代から伝わるクチナシで着色したおこわ「瀬戸の染飯」が名物。

「ソメイなら藤ではなくて桜やろ!」と突っ込みを入れたくなりますが、体調管理と保存食も兼ねた優れものだったようです。

大昔の話と思っていましたが、駅前「喜久屋」さんで作っていることが分かり購入。

1個¥130でしたので3個買いましたが、思ったより食べ応えがあり夕食が不要になりました。これなら旅人も喜んだ事でしょう。

今のコンビニ弁当もクチナシならぬ形無しです。

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瀬戸の染飯を描いた浮世絵

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「瀬戸の染飯」
駅前の喜久屋さんにて販売。

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藤枝市マンホール蓋

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藤枝市マンホールカード    配布場所はこちら

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藤枝本町郵便局 ; 郷土博物館、天狗祭りの天狗面、市花・藤
藤枝茶町郵便局 ; 茶畑、茶娘、市花・藤

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広幡郵便局 ; 旧東海道松並木、富士山
藤枝前島郵便局 ; 東海道藤枝宿の松並木、富士山、市花・藤

[参考書]

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