<コース>
【往路】JR大阪(7:13) → JR谷川(8:54→9:00) → JR久下村(9:03)
JR久下村 → 徒歩30分 → 石龕寺 → 徒歩30分 → 奥之院 → 徒歩50分 → 常勝寺 → 徒歩40分 → 慧日寺
【復路】JR谷川(15:33) → JR篠山口(15:54→16:07) → JR大阪(17:16)

萬松山 慧日寺(臨済宗妙心寺派)
この日、三ヵ寺目は篠山川に沿って東に向かい、
大きく右に曲がって杉並木の木立を進んだ先にありました。
萬松山慧日寺(ばんしょうざんえにちじ)は、縁起に拠れば、
『永和元年(1375年)、室町幕府管領の細川頼之と弟で養子の頼元により建立。
開山は鎌倉円覚寺開山仏光国師の孫弟子の特峰妙奇(とくほうみょうき)、
福知山天寧寺の開祖愚中周及(ぐちゅうしゅぎゅう)の友人に当たり、
中国より帰朝してこの地に庵を結び大衆教化に務めたと言われる。
一説では小浜の八百比丘尼が特峰の噂を伝え聞き来山、
厳しい修行の後に美しさと【若狭】を保ったまま入寂したと伝わっている。
細川家の権威もあり、塔頭十八ヵ寺、末寺四十六を数える一大本山となったが、
天正3年(1575年)の明智光秀の丹波攻めで焼失。
その後、寛永から慶安年間にかけて妙心寺から来山した大愚・別心の両禅師により復興するも、
寛文7年(1667年)の失火で再度全焼。再び妙心寺から生鉄禅師が訪れ、再建に努力。
元禄から享保にかけて、仏殿・方丈・鐘楼が整えられた。』 とあります。
境内の建物自体は、総て江戸時代の再建ですが、
仏殿は方一間一重裳階付き檜皮葺入母屋造で、ほぼ完全な禅宗様式。
その他、方丈・庫裡・裏門・経蔵と鐘楼は文化財となっています。

入口に到着
但し寺はまだ見えず杉木立に覆われた参道を進む。

山門
創建当時の総門として参道の入口に建てられたが再建時に仏殿の前に移された。

駐車場から境内へ
右が庫裏で受付と納経を行う。奥は仏殿。

受付から見た仏殿(左)と本殿

山門脇にある経蔵

元禄15年(1702年)再建の仏殿

仏殿説明板

経蔵前から見た境内

仏殿前から見た本殿

本殿正面
ここは本尊ではなく、位牌を祀る。

拝観は本殿右の玄関から
拝観料¥300を払うと、ガイドの方が建物内を説明して下さいました。
建物の庭の紅葉が美しいのは当然ですが、書院の間から室内の机に映る床紅葉、
中庭の手水鉢に映る紅葉を観賞する事ができます。
床紅葉は京都の寺院が有名ですが、京都はどこも撮影禁止。
でもここは撮影も自由なうえに気が済むまで観賞することができました。
これも観光客が少ない利点でしょう。
仏殿では龍の天井画を示して
「大火があった時に龍が池の水を飲みこんで火を消そうとしたんですが、水が足りない。
そこで自らの血で消し止めたそうです。この柱に赤い模様があるのがそうです。
まあ、話もこの辺で消し止めといた方が良いですな。」 と落ちまで付きました。
拝観のメインは庭園と紅葉ですが、方丈と庫裡の茅葺屋根も見応え十分。
湿度の関係で屋根には苔が繁茂し、それが山奥の古刹の雰囲気を醸し出しています

本殿と書院の中庭にある紅葉の絶景スポット

紅葉の向こうに廻廊が巡る

廻廊から書院を見る

中庭の手水鉢に映る紅葉を観賞

場所を変えると奥の黄色いカエデが観賞できる

書院の窓から紅葉を観賞
手前の机には紅葉が映る。

廻廊から見る本殿奥の庭園
心字池と岩のある禅宗様式。

心字池と紅葉

本殿の廊下を通り仏殿へ

仏殿へ向かう階段と廊下

廊下の向こうにある弁天社と池

廊下から弁天池を見返る

いよいよ仏殿へ
奥に見えるのが山門。

仏殿近影

本尊釈迦三尊像
なぜかここは撮影OK。

仏殿の龍の天井画
柱には龍の血とおぼしき赤い筋が…。

本殿で歴代の位牌にお参りして拝観終了
その上、この日は庫裏の屋根を葺き替え中。
7~8名の職人の方の作業を目の前で見る事ができました。
棟梁と思しき方が居られたので、話を伺うことができました。
棟梁:「屋根の葺き替えは14~15年毎ですね。」
和辻:「一度に全部するのですか?」
棟梁:「いえ、片面だけです。」
和辻:「どれくらいの日数が掛かりますか?」
棟梁:「10月に始めましたが、月末くらいには終わるでしょう。」
かつては何処にでも生えている茅を使ったものですが、今は茅不足。
今は現地ではなく、大阪の能勢から購入しているそうです。
これで山南三ヵ寺巡礼終了。朝から相当距離を歩きましたが、それだけの価値は十分あり。
最後には紅葉に加えて茅葺も拝観することが出来、【ええ日時】とはなりました。

庫裏の屋根(奥側)の葺き替え中

茅葺作業の様子
テレビでは見た事があるが、実際は初めて。

慧日寺説明書

慧日寺御朱印
[参考書]
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