<コース>
JR大阪 → JR高槻 → 高槻駅北 → 市営バス18分 → 神峰山口 → 徒歩10分 → 神峰山寺

根本山 神峯山寺 寶塔院(天台宗 新西国三十三ヵ所第十四番札所)
師走に入り、未だ残っているであろう紅葉を求めて北摂の高槻へ。
高槻は東西に比べ南北が長く、電車の線路の北側が非常に広くなっていますが、
途中の上の口までは住宅地なのでバスは頻発。
ところがそこから先は30分毎と急に本数が減ります。
この日は駅の北口から高槻市バスに乗り18分、神峰山口で下車。
上の口からバス停2駅分、歩いても8分程度ではありますが、
住宅地は減って田園風景に。
原地区という名の通りバス停は平地ですが、案内に従って進むとどんどん坂を上り山に入ります。
寺の石標を行くと神仏習合の鳥居があって、更に進むと石柱に縄を渡し木の葉をぶら下げたものが…。
すぐ横に「勧請掛(かんじょうがけ)」と説明があり、
縄に樒(しきみ)を結び付けたもので聖地との境界を表すもの。
しかし大阪商人はこの長短で米価や株価を占ったと言われています。
苦しい時の神頼みでしょうが、金【勘定】に敏い大阪人らしいです。
まさか【かぶさん】の名前にゲンを担いだ訳ではないでしょうが…。
ここから更に800m、渓流沿いの道を通り仁王門へ到着。

バス停で降り東海自然歩道の脇に建つ寺標

参道入口にある鳥居

参道途中にある勧請掛
縄の途中に樒を結び付け聖地との境とした。

勧請掛を過て渓流沿いの参道を進む

渓流沿いの紅葉

仁王門前に到着
両脇には大きな狛犬が鎮座する。
根本山神峯山寺寶塔院(こんぽんざんかぶさんじほうとういん)は、
『697年、役小角(役行者)が開山。
葛城山で修行中に黄金の光を見た小角が神峯山に入山し金毘羅童子に会い、
霊木で四体の毘沙門天を彫刻。三体は飛び去ったが残った一体を祀ったのが嚆矢とされる。
その後、宝亀5年(774年)に光仁天皇の皇子で桓武天皇の庶兄に当たる開成皇子が中興。
天台宗寺院・光仁天皇勅願所となり、明治に至るまで皇室所縁の寺院となった。
中世以降は武士階級に、江戸以降は大阪商人にも篤い信仰を受けた。』 とあります。

仁王門前にある「日本最初 毘沙門天」の石標

仁王門近影

仁王門下から来た参道を見返る
この周辺も紅葉が多い。

仁王門から本堂まで真っすぐな参道が続く
左は境内の塔頭、右は嶺峰院回向堂。参道も紅葉の名所である。

白壁と石垣の参道を行く

回向院前にて鮮やかな紅葉
左に直進すると本堂、右は墓地へ行く。

参道左にある化城院
神峯山にかつてあったものを2013年に復興・落慶。毘沙門不動護摩を毎日焚く護摩堂である。

本坊の宝塔院への道

本坊入口
本来、御朱印はここだが、ここでは受付で拝受。

本坊入口から参道を見るとここも紅葉のトンネルが

満天星越しに見る化城院

境内の紅葉

左の総合案内所で御朱印拝受の後、正面の本堂へ向かう

階段の先に見える本堂
古代より近世まで続いた古刹ですが、開山は反体制の役小角、
中興は体制派の開成皇子と180度転換しています。
元来、神峯山には山岳信仰が根付いて居り山自体が龍の御神体とされ
修験道七高山の一つに挙げられた霊場、そのパワーを体制側が取り込もうとしたのでしょう。
全盛期に比べると寺域は相当縮小したようですが、
今も境内を歩くとどこからとなくパワーを感じます。
寺を上っていくとポンポン山に。
頂上で四股を踏むとポンポンと音がするのが名前の由来だと聞いた事がありますが、
ここの山号は根本山(こんぽんざん)。これが訛ったと考えるのが良さそうな気がします。
現在も三つの巡礼札所とされ、広い境内には三体の毘沙門天、
二体の観世音菩薩立像、一体の阿弥陀如来坐像はじめ多くの仏像が安置されています。
一体しか残らなかった毘沙門様が三体あるのは摩訶不思議ですが、これは珍しい形態だそう。
仏教にも三位一体があるのかと思ってしまいました。

安永6年(1777年)再建の本堂
堂内には三種の毘沙門天を祀る。提灯には十六八重菊紋が見られる。

本堂とその前にある花梨
実もたわわに生っており、落下に注意とある。

本堂前面にせり出した庇

本堂にある「根本山 毘沙門天」の扁額

本堂の十六八重菊

菩提樹の老木

境内で最も高い場所にある開山堂
役小角(行者)が伽藍を建立したとされる場所にある。

開山堂近影
役小角とその使いの藍婆、毘藍婆が安置。

開山堂より本堂(右)、釈迦堂(左)を見る

釈迦堂

本堂から続く廻廊

廻廊の向こうにある観音堂
右の十三重塔は光仁天皇の分骨塔。

観音堂横の石段を上った所の鐘楼堂

鐘楼からの眺め

鐘楼から廻廊、本堂を望む

参拝を終えて本堂から仁王門へ向かう

参道横の道も紅葉のトンネル

渓流には紅葉の絨毯が

参道には杉苔の絨毯も

参道脇の紅葉

神峯山寺説明書

神峯山寺(新西国霊場)の御朱印

神峯山寺(本尊毘沙門天)の御朱印
[参考書]
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