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紫陽花の寺社巡り

2020.06.03(22:36) 623

水無月に紫陽花

 水無月に入りコロナ騒動もやや下火に。

紫陽花の【頃な】のですが、各地では未だ自粛ムードが続いています。

そこで過去の巡礼からのリモート鑑賞を試みました。

 紫陽花と書いて「アジサイ」と読みますが、この語を造ったのは中唐の詩人白楽天(白居易)。

あるお寺に咲いていた名前の分からない花を見て 『色紫にして気香(かんば)し』

と思って 「紫陽花」 と名付けたと、『紫陽花』 と言う詩の序文に記しています。

 日本で「紫陽花」 に「アジサイ」 の訳を付けたのは源順(みなもとのしたごう)。

『倭名類聚抄』 にありますが、紫陽花は余り香が強くないので

白楽天の 「紫陽花」 はアジサイではないと考えられています。

では何故 「紫陽」 の語を用いたかと言うと、この語の持つ仙界のイメージのようで

楽天自身 『頗る仙物に類す』 と書いています。

平安貴族の必読書であった白氏文集を読んでいた源順も

この仙界のイメージを元に「アジサイ」を選んだのだと思われます。

(岩波『図書』2019年6月号 円満字二郎「漢字の植物園in広辞苑⑧」)

<関東>
羽黒山 覚城院 二本松寺(天台宗)
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長谷山 本土寺(日蓮宗本山 東国花の寺百ヵ寺千葉二番)
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<中部>
清源山 智識寺(真言宗智山派)
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 紫陽花の謂われとしてはよくわかる説明ですが

楽天が詠んだ 『気香し』 は何だったのか?

ライラックとも言われますが結局は【白氏】に戻った状態。

仙界のイメージは雨中に浮かんだ光景よりも、土壌の性質で色が変化する事に拠るのでしょうか?

 江戸末期に長崎に来日したシーボルトが紫陽花をヨーロッパに紹介した際に、

妻 「お滝」 の名を採って、H.Otaksa と学名を付けましたが、

後に以前に登録の植物と同種と分かり使われなくなりました。

紫陽花には色々な逸話がありますが、なにか疑問点が残るのが特徴。

それで良しとなるのも【楽天】的ではありますが…。

<関西>
立願山 楊谷寺(西山浄土宗 新西国三十三ヵ所第十七番札所)
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補陀落山 観音寺(真言宗 関西花の寺の二十五ヵ所霊場第一番札所)
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大澤山 久安寺(高野山真言宗 関西花の寺二十五霊場第十二番)
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(甘茶)
建仁寺塔頭 霊源院(臨済宗建仁寺派塔頭)
135-2-7.jpg

[参考書]

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コメント
あじさいの名前はそんなところから来ているんですね。
黄緑のあじさいがすきなのですが、
紫陽花と書くとイメージが変わっちゃうのでひらがなで書いてます。
【2020/06/04 15:30】 | ドロスケ #- | [edit]
拙Blog を訪問頂き有難うございます。m(~)m

植物の名前は、難解な漢字を用いるものが多いですが、
そのようなもの程、由緒が豊富な感じがします。

またお越し下さいませ!
【2020/06/05 07:20】 | 和辻鉄丈 #- | [edit]
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