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西琳寺(大阪府羽曳野市) 河内古代仏教文化の中心寺院

2020.07.24(16:37) 664

古代の街道の交差点に建つ古刹(2020.6.12)

<コース> 近鉄南大阪線は日中15分間隔で運転
東梅田 → (地下鉄谷町線) → 天王寺 → 阿部野橋 → (近鉄南大阪線) → 滝谷不動 → 徒歩15分 → 瀧谷不動尊 → 滝谷不動 → (近鉄長野線) → 富田林西口 → 徒歩5分 → 浄谷寺 → 徒歩10分 → 富田林 → (近鉄長野線) → 駒ヶ谷 → 徒歩5分 → 大黒寺 → (近鉄南大阪線) → 駒ヶ谷 → 古市 → 徒歩5分 → 西琳寺 → 古市 → (近鉄南大阪線) → 阿部野橋

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向原山 西琳寺(高野山真言宗 河内飛鳥古寺霊場第七番札所 聖徳太子霊跡第四番札所)

 河内巡礼の後は再び古市まで戻って下車。駅から竹内街道を東へ進み、

南北に走る東高野街道と交わった古市四ッ辻を北東へ行くと西琳寺。

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古市四ツ辻に建つ道標

 向原山西琳寺(むこはらさんさいりんじ)は、寺伝に拠れば

『古市寺とも言われ、大臣蘇我稲目が仏寺を建立して向原寺(むこはらでら)と称した、

或いは559年に勅願で文首(ふみのおびと)の阿志古が建立したなどと伝わるが、

同様の内容は大和飛鳥の向原寺(向原山豊浦寺)にもある。

恐らく欽明朝の頃、実力者蘇我稲目の部下であった西文首(かわちのふみのおびと)が

自宅の一部を仏堂として非公式に仏教を信仰していたと一般には考えられている。

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山門前にて
かつての門は南へ開いていたが、現在は西。

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山門前の石標
欽明・桓武天王勅願所とあるのが凄い。

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由緒記

 西文氏は我が国に論語と千字文を伝えたとされる王仁博士の末裔。

彼の一族は河内古市を本拠地とし白鳳時代には西琳寺は西文氏の氏寺として発展した。

天平15年(743年)の資材帳には七堂伽藍を有した大寺であったとあり、

昭和24年の発掘調査でも法起寺式伽藍配置である事が証明された。

 境内は今より遥かに広大で、竹内街道に面して南門が開いていた。

竹内街道は難波から大和飛鳥まで続く交通の要衝であったので、

有力な渡来人は街道沿いに氏寺を建立したと考えられる。

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山門から境内を見る

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戦後再建された本堂

 鎌倉時代に惣持上人らに拠って中興され、弘安4年(1281年)の太政官符では

広大な寺域を指定され非常に反映したが、天正年間の兵火に拠って大半を焼失。

江戸時代には復興し、河内名所図会にも「日本最初の仏教地」と記載されているが、

明治時代の神仏分離の影響で一小堂を残すのみで現在に伝わる。』 とあります。

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本堂前面

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本堂扁額
本尊は薬師如来である。

 今の寺域からは想像もつきませんが、かつてはこの地を代表する寺院。

境内の左手にある巨石は五重塔の心礎、その奥にある五輪塔は

当寺の奥之院に当たる高屋宝生院跡から戦後発見されたもの。

前者は7世紀末、後者は鎌倉時代のものなので伝承の正しさを証明しています。

 南朝の後村上天皇は側近から献上された西琳寺の梅の花に

「再起」の思いを託して歌を詠んでいます。

繁栄している名刹に肖ろうとしたのではありましょうが、寺はその後、衰退し、

南朝も北朝に合併される運命でした。

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本堂より見た境内

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五重塔心礎
地中に埋没していたが戦後発見された。

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高屋宝生院の五輪塔

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五輪塔説明

 御朱印を御願いすると年配の住職夫人が対応下さいました。

和辻;「お寺の説明書はあるでしょうか?」

夫人;「説明書は現在切らしていますが、昔、市立美術館に出したパンフがあると思います。」

と「河内飛鳥古寺 霊場のしおり」を頂きました。

前書きを執筆されているのが先年、百歳で亡くなった直木孝次郎氏で、

大阪市立大学教授という肩書に時代を感じます。

発行は古いですが、内容は今でも十分通じるもの。

当時は、今ほど古寺・巡礼ブームではなかったでしょうから、

これだけ余剰が出たのでしょう。今では考えられない話です。

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河内飛鳥古寺 霊場のしおり

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「霊場のしおり」 の西琳寺の頁

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西琳寺御朱印

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