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柏原文学散歩(兵庫県丹波市) 田ステ女の足跡

2020.08.27(20:29) 685

俳句と教育の町をハイクで今日行く(2020.8.2)

<コース> 夏の青春18きっぷ使用
【往路】JR大阪(6:43) → (丹波路快速) → JR柏原(8:22)

徒歩5分 → 柏原藩陣屋跡 → 徒歩5分 → 木の根橋 → 徒歩5分 → 柏原八幡宮 → 徒歩10分 → 歴史民俗資料館・たんば黎明館 → 徒歩10分 → JR柏原

【復路】JR柏原(11:38) → JR谷川(11:45→12:10) → JR社町(12:55→13:55) → JR加古川(14:31→14:37) → JR大阪(15:28)

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陣屋前にある幼き頃の田ステ女像と句碑

・雪の朝 二のじ二のじの 下駄のあと

 誰しも一度は耳にした記憶のある俳句ですが、いつ誰が詠んだのかは

意外と知られていない句でもあります。この作者所縁の地がここ栢原。

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柏原歴史民俗資料館(左)と田ステ女記念館
陣屋前にある。陣屋と資料館・記念館共通で¥200。

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記念館横のステ女の石像

 作者は田ステ女(でんすてじょ)

『栢原藩の代官も務めた田季繁(でんすえしげ)の娘として寛永10年(1633年)に栢原に生まれる。

幼少の頃より才能を発揮し、上記の句は六歳の時の作である。

自ら綴った句集『自筆句集』には200以上の句が収められており、貞門派として当時から名の知られた女流俳人。

同じく貞門派であった松尾芭蕉とはほぼ同年代に当たる。

 19歳の時、継母の連れ子の季成(すえなり)と結婚。五男一女をもうけ、その後も夫と共に俳諧を続けた。

42歳の時に夫が死去。ステ女は第二の人生を送ることを決意。

京都で出会った盤珪永琢に弟子入りし、師の寺・龍門寺のある網干に移住。

名も貞閑と改め龍門寺に近い不徹庵の主となり、尼僧達の中心的存在として、

元禄11年(1698年)66歳で世を去った。後に正岡子規は、ステ女を評して

芭蕉門下の園女・智月尼、其角門下の秋色女と並ぶ元禄の四俳女と称賛した。』 とあります。

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像横のステ女句碑

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寺院礎石や道標も展示

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『旅愁』歌碑

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歌碑説明

 上記の句は、中学生の頃に子供が作ったと聞いたので、明治以降の人と思っていましたが、

遥かに古い江戸時代の女性で、芭蕉と同門であったのにも驚き。

生涯を通じて俳諧で活躍したようですから、『栴檀は双葉より芳し』の類でしょう。

 それにしても「ステ女」とは大胆な命名。乳幼児死亡率の高かった近世以前は、

ことさら汚い字を名に付けて死が近寄り難くしたと言うのが一般的ですが、

一族の男性が季の文字で「スエ」と名乗っている事を考慮すれば、

スエからステに変化したとも思えますがどうでしょう?

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碑を過ぎてたんば黎明館へ
柏原の観光名所は陣屋周辺と木の根橋周辺に集中している。といっても両者は歩いて5分とかからないが…。

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黎明館正面
旧氷上高等小学校校舎として明治18年(1885年)に建築。

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黎明館説明

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玄関近影
玄関ポーチは幅3.5m、奥行2.7mで1階は吹放し。イオニア風の柱頭で装飾。

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玄関のステンドグラス

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入口から見た黎明館
多目的ホールの他、1階にはフレンチレストラン「ル・クロ丹波邸」、二階は南欧風ダイニングカフェ「TANBAR」が入る。

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黎明館の階段付近

 それよりも、66歳の生涯の濃厚な事。前半は家族と共に生き、

後半は仏門に生きるという、人生を二度生きた女性。

そのまま楽隠居もできたでしょうが、所詮人生なぞ云々という【諦観】があったのでしょうか?

 駅前には田氏の銅像が立っていますが、彼もステ女の一門。

以前に国会議員をされていた田英夫氏も一族だそうです。

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駅前にある田艇吉像
嘉永5年に下小倉に生まれ政治家を経て福知山線の前身の阪鶴鉄道を作った。

 俳句や和歌の所縁の場所は、いずれも教育熱心な落ち着いた場所。

柏原市内も旧氷上高等小学校である「たんば黎明館」、

旧柏原尋常中学校である「柏陵記念館」のレトロな建造物が今に伝わっています。

ハイクで散策するには丁度良い街と言えましょう。

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県立柏原高校内に建つ「柏陵記念館」

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柏陵記念館説明

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電車待ちの間、駅舎内にあるレストラン「山の駅」にて
これは限定「豚丼」¥1100。

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デザートは丹波ロール ¥400

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柏原のマンホール蓋
木の根橋をデザイン

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丹波市マンホールカードはこちら 
配布場所は木の根橋横の柏原観光案内所にて。

[参考書]

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