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月照寺(島根県松江市) 松江藩主菩提所

2020.09.10(22:11) 697

お茶と紫陽花の寺(2020.8.14)

<コース>
松江しんじ湖温泉駅(6:26) → (一畑電鉄) → 雲州平田(7:11→7:17) → (平田生活バス鰐淵線) → 鰐淵小学校(7:37) → 徒歩30分 → 鰐淵寺 → 鰐淵寺駐車場(9:43) → (平田生活バス鰐淵線) → 雲州平田(10:18) → 徒歩10分 → 木綿街道・神社 → 雲州平田(11:40) → 一畑口(11:51→12:08) → (平田生活バス一畑薬師線) → 一畑薬師(12:20) → 徒歩5分 → 一畑薬師 → 一畑薬師(13:15) → (平田生活バス一畑薬師線) → 一畑口(13:26→13:34) → (一畑電鉄) → 松江しんじ湖温泉駅(14:02) → 駅レンタサイクル10分 → 普門院 → 月照寺 → 松江しんじ湖温泉駅(17:15)

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歓喜山 月照寺(浄土宗)

 かき氷で熱気を冷ました後は、この日最後の参拝をすべく月照寺へ。

国宝松江城や武家屋敷では有名な松江ですが、城周辺の寺院で名の知られたのは普門院とこの月照寺になります。

 歓喜山月照寺(かんぎさんげっしょうじ)は、

『かつてこの辺りにあった洞雲寺(とううんじ)という禅林があった。その後、寺は荒廃するが、

寛文4年(1664年)、松江藩松平家初代藩主・松平直政が生母月照院の霊牌を安置するため、

浄土宗の長誉上人を開基とし、蒙光山(むこうさん)月照寺として改称復興したのが始まり。

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入口にある不昧公御愛用「茶の湯の水」
但し、直接飲んではいけないと但し書きがある。

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月照寺由緒と松江松平家系譜

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参道脇の雷電為右衛門碑

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雷電の碑の説明

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唐門
入口の正面にあるがここからは入場できず、通用門から入る。

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通用門から唐門方面を見る

 直政公の没後、二代藩主・綱隆公が遺命に拠り境内に廟を造営し、山号を歓喜山と改めた。

以来、九代に亘る藩主の菩提寺として繁栄した。

 境内の九代に亘る藩主の墓所は保存状態も良好で、「松江藩主菩提所」として国指定史跡となっている。

その中で一際目を引くのが初代直政公と七代不昧公の墓所で、前者は境内で規模が最大。

後者は西の左甚五郎と言われた松江の名工・小林如泥の作とされる廟門の葡萄の透かし彫りが見事である。

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右の受付で手続きをした後、先ずは境内と墓所へ向かう

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現在の本堂
江戸時代の本堂は維新の際に取り壊された。

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本堂の扁額「蒙光摂」
本尊は阿弥陀如来。

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本堂参拝の後、歴代藩主の墓所へ
右手の礎石の場所が旧本堂跡。

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右の池は石の大亀が水を飲みに来たという蓮池

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境内から鐘楼と唐門を望む
紫陽花が至る所に見られる。

 唐門の前には江戸時代の力士雷電為右衛門の碑が建つが、

これは不昧公が雷電を松江藩のお抱え力士にした事に由来する。

また六代宗衍公の廟門内には寿蔵碑と呼ばれる碑が建つが、それを支えるのが石の大亀。

故郷を恋しがる余り夜な夜な松江の町を徘徊したと小泉八雲は『知られざる日本の面影』で紹介している。

今は、碑を支える事で徘徊はせず、この頭を撫でると長生きすると言い伝えられている。』 とあります。

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初代・直政公の廟門

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廟門の説明

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直政公の墓所
境内で一番大きな墓である。

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七代・不昧公の廟門
西の左甚五郎と言われた小林如泥の作。

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廟の説明

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初代直政公生母・月照院供養塔

 高校生の時の家族旅行は、雷電と亀の石碑しか覚えていませんが、その二つが観光の目玉なのは今も変わらず。

拝観料¥500で境内と書院内を巡りましたが、境内の広大さに比較して本堂は非常に小さい。

江戸時代の本堂は明治維新の際に取り壊され、現在のものはそれ以降の再建。

神仏分離の影響もあるでしょうが、寺と言うよりも藩主の墓所と言った位置付けが正しいと思います。

 境内は山陰でも屈指の紫陽花名所。水無月にはさぞ壮観だろうと思いますが、

その他も四季折々の花が咲き誇る場所でもあります。

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五代宣維(のぶずみ)公の墓所

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墓所を巡る
正面奥は二代綱隆公廟。

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六代廟門の中にある寿蔵碑(大亀)
小泉八雲の随筆にある「月照寺の大亀」。

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寿蔵碑説明

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御霊屋(おたまや)
藩主や奥方の位牌を納める。8月16日のみ公開。

 初代を英雄視するのは当然ですが、それに続くのが七代不昧公というのも松江藩の特色を表しています。

適当かどうかはわかりませんが、米沢における上杉謙信と鷹山に相当するでしょうか?

初代直政の父は家康次男であった結城秀康。武人であった秀康の血筋ですが、

時代が下るにつれて武から文に移行します。不昧公は茶道「不昧流」を大成させた茶大名。

茶会で用いられた和菓子や茶道具は「不昧公好み」として現在まで受け継がれています。

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書院入口

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書院奥の茶室

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茶室から見た織部灯籠と棗形手水鉢

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灯籠と手水鉢の説明

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書院から見た庭園

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庭園を見ながら抹茶で一服すると大名気分?

 松江を京都・金沢と並ぶ日本三大菓子・茶処とした功労者は正しく不昧公。

大茶人として不昧流を創設した彼は、茶道に加え書画にも秀でた一大文化人でした。

松江では武士階級に限らず庶民に至るまで茶道が浸透していますが、

今に続く松江の気質を造ったのも不昧公と言えるでしょう。

 境内には不昧公愛飲の名水があり、書院「高真殿」ではその名水で淹れた

抹茶と銘菓「路芝」が頂けるそうですが、閉館間近だったので泣く泣く断念。

次は4月の茶筅供養か紫陽花の季節に参拝してほっこりしたいものです。

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縁側から庭園左側を見る

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庭園右側を見る

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藩主の座る上段の間の天井

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上段の間の金色の釘隠し

 一部の家臣には、軟弱と思われたようですが、

「茶道具を買い漁ってどうなさる御積りですか?」 との問いに関しては、

「藩財政が逼迫した折には、集めた著道具を売れば少しは足しになるであろう。」

と仰せられたとか。何とも捌けたお殿様でした。

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月照寺縁起

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月照寺御朱印

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松江城西郵便局 ; 松江城、茶所松江を表す茶碗、茶筅と茶杓

 月照寺参拝の後は駅に自転車を返却してホテルまで。

宍道湖の畔に建つ食事処が開いていたので早めの夕食。店名は「味処なにわ本店」ですが宍道湖名産が自慢の店。

八珍が有名な宍道湖ですが、八珍は欲張り過ぎなので一珍の「御うなめし膳」。

藩政時代から上方に重宝された出雲うなぎをイメージしたもの。汁掛御飯風ですが、

ひつまぶしとはまた一味違った味わい。不昧所縁の地で【不味】ではなく【美味】で締める事ができました。

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宍道湖畔の「味処なにわ本店

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御うなめし膳 ¥2500
松江の味五品つき。

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メインのうな飯
海苔と出汁を掛けて頂く。

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