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雲樹寺(島根県安来市) 山陰屈指の禅宗寺院

2020.09.12(12:48) 698

すくいを求めて観音巡礼(2020.8.15)

<コース>
JR松江(7:24) → JR安来(7:52) → 駅前レンタサイクル25分 → 雲樹寺

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瑞塔山 雲樹寺(臨済宗妙心寺派 中国観音霊場第27番札所)

 巡礼四日目の最終日は、安来市内を散策。

安来と言えば、どこの県かは知らない人でも「どじょう掬い」は知っています。

ドジョウはほぼ全国に棲息し、左程珍しい魚でもありません。

それなのにここ安来でのみドジョウ掬いが生まれたのか?

 ドジョウ掬いは男踊りと女踊りがあり、有名なのは男踊り。で男がザルを持ってドジョウを追い駈ける訳ですが、

この動きは、たたら製鉄に従事する人が砂鉄を選り分ける動きが元になったという説があります。

出雲地方は長らく日本のたたら製鉄の伝統が続いた場所。

それならば、どじょう掬いが安来で生まれたのにも頷けます。

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JR安来駅前にて
石像はドジョウ掬いのキャラ「あらえっさ」君。小学生とか。

 ♪出雲名物荷物にゃならぬ♪と謳われた安来節ですが、市内には荷物にならない名物がまだいくつか存在しています。

 唯、名所は駅から徒歩圏内とはいかないので、駅前でレンタサイクル。

八時半からの営業ですが、御好意で早めに借りる事が出来ました。

 巡礼先は足立美術館と並ぶ安来の観光名所清水寺ですが、

同じく中国観音札所が傍にあると言う事なので、先ずはそちらから巡礼。

 駅で教えて頂いたように9号線を伯太川に沿って南下すると、交差点に大きな「雲樹寺」の案内が。

松に彩られた参道を行くと重文・四脚門。鎌倉末期から室町前期の禅宗様式を留めた貴重な文化財だそう。

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伯太川沿いの交差点に建つ寺標石
左奥が雲樹寺境内になる。

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坂を下り松に彩られた参道を行く

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重文・四脚門

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木鼻、肘木の近影

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四脚門説明

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四脚門の各部位の説明

 瑞塔山雲樹寺(ずいとうざんうんじゅじ)は、寺伝に拠れば

『元享2年(1322年)に孤峰覚明(こほうかくみょう)禅師が開山。覚明は元に渡り天台山で修業、帰国後、雲樹寺を創建。

元弘の役で後醍醐天皇は船上山に禅師を招き受戒、雲樹寺は勅願寺となり、国済国師の号を賜る。

後に後村上天皇からも三光国師の号を賜り、晩年は和泉に大雄寺を建てて隠棲した。

 南北朝を代表する名僧を開山に持ち、南朝所縁の寺院と言う事で隆盛を誇り、

最盛期には塔頭二十余院、僧侶500人が居住した山陰を代表する禅寺となった。

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参道から四脚門を振り返る

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参道から見た山門
ここから山門・仏殿・方丈と伽藍が一直線上に並ぶ。

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山門近影

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仏殿側から見た山門
江戸文政年間の火災の被害も免れた。

 周辺は木々に囲まれた湿地帯であったが、開山は湖沼を干拓し参道を整備。

江戸の天文から元禄年間に伽藍の修復が行われ枯山水庭園も整備された。

 文政3年に火災に遭うが、四脚門・大門・薬師堂・庭園は難を逃れた。

江戸末期より仏殿・方丈・開山堂を再建し今に至る。』 とあります。

 参道を左折すると山門・仏殿・方丈が一直線に並んでいます。禅宗寺院としては典型的な様式ですが、

この地期では珍しいとの事。山陰屈指の禅寺の名に恥じませんでした。

 仏殿に向かう途中の右手に小さな祠が。見ると中国観音霊場の観音堂で

祀られているのは「子授け・子育て観音」。札所の割には小さいのが印象的でした。

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山門から仏殿方面を見る

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参道左手の薬師堂

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参道右手の観音堂
札所の御本尊はここ。

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正面に建つ仏殿は江戸後期の再建

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仏殿側面

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仏殿の先にある御成門

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御成門近影

 正面に建つ仏殿は、本来本尊を祀る場所ではなく説法をする場所ですが、ここは拈華微笑仏が鎮座。

本堂を兼ねた形式になっています。

 その上にあるのが寺務所と方丈・開山堂。ベルを押して御朱印を拝受しました。

コロナ感染者には縁のない出雲地方ですが、対策はここでも大変なようでした。

 枯山水の庭と新羅時代の梵鐘があるようですが見当たらず。

そのまま次の巡礼に向かいましたが、後で調べると¥500で有料拝観があった様子。

どこにも案内表示がなかったので、ついうっかり見過ごし。

京都・奈良の寺社ではこのようなことは決してなかったでしょう。

観光化していないと言えばそれまでですが、非常におおらかな気質でした。

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仏殿脇を抜け寺務所・方丈へ

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方丈の建つ境内

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方丈(右)と開山堂(左)

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開山堂近影

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寺務所前の庭

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雲樹寺御朱印

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コメント
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2020/09/13 00:51】 | # | [edit]
このような大変な状況下、コメント感謝いたして居ります。m(~)m


私もアラ還になり、近しい方々との別れも多くなってきます。

生きとし生けるものの定めとはいえ、気持ちを切り替えるのも大変です。

お盆はコロナを避けて久し振りに島根に行きましたが、かつての出雲王国、大陸との玄関口でもあったようで、
改めて日本史を振り返る良い機会になりました。

中々、普段のペースに戻られるにはお時間が掛かると思いますが、拙Blog が少しでもお役に立てば幸いです。
【2020/09/13 13:22】 | 和辻鉄丈 #- | [edit]
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