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洞光寺(島根県安来市) 尼子氏の菩提寺

2020.09.19(21:08) 703

遥か富田城を望む尼子氏の菩提寺(2020.8.15)

<コース>
JR松江(7:24) → JR安来(7:52) → 駅前レンタサイクル25分 → 雲樹寺 → レンタサイクル10分 → 清水寺 → レンタサイクル40分 → 月山富田城址 → 城安寺 → 巖倉寺 → 城下町 → 洞光寺 → レンタサイクル40分 → JR安来(15:50)

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金華山 洞光寺(曹洞宗)

 昼食の後は、広瀬でこの日最後の巡礼。

川沿いから四筋内に入った道から少し山手に行った所が目指す場所。

金華山洞光寺(きんかざんとうこうじ)は、

『文中年中(1468年)、尼子清定公によって備後国高野山金尾に開創されたのが嚆矢とされるが、

清定公或いは経久公が月山富田城北麓の小山を旧地金尾を名付け

高野山より移築したのを文明年中(1469~1488年)に移築したという記録もある。

更に明応8年(1499年)経久公に拠り亡父清定公の墓地を寺内に設け、

洞光寺を尼子氏菩提寺としたとする説もある。

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寺の駐車場から見た全景
城塞の如く石垣の上に建つ。

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階段を上り境内へ

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入口正面にある本堂

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本堂の「金華山」の扁額
左にあるのは尼子氏の四ツ目紋。これは主家の京極家(近江源氏佐々木氏)と同じである。

 経久は伯耆国定光寺第四世大拙真雄和尚に帰依し、軍務の暇を見ては参禅し教えを乞うていた。

洞光寺開創に際し、経久は大拙和尚に請い開山第一世とした。以後、尼子義久公が

毛利の軍門に下り富田城を明け渡すまで四代に亘って定光寺より住持僧を迎える事となった。

慶長16年(1611年)、堀尾吉晴の時代に富田から松江に移城の際、洞光寺も移転。

松江松平家初代藩主・直政公の次男近栄公が広瀬藩を開く際に、

再び金尾の地に移り清定・経久両公の墓所を護ることとなった。

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寺務所から見た本堂と向こうに見える坐禅堂

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同じく寺務所前に広がる庭と鐘楼

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本堂からの眺め
正面の遥か向こうに聳えるのが月山富田城跡。

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境内に建つ尼子氏歴代追悼碑

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碑の由緒記

 金尾洞光寺は度重なる大洪水に被害を受け、寛永年間(1624~1643年)に現地へ移転を余儀なくされた。

明和6年(1769年)の火災に拠って伽藍・古記録を全て焼失。その後、寛政元年(1789年)に現在の本堂が落慶。

八代広瀬藩主・松平直寛公に『山陰の禅窟』と謳われる程、曹洞の禅風を今に伝えている。』 とあります。

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裏手の墓地の中央にある尼子清定・経久両公の墓所

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墓所の説明

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墓所から見た本堂と坐禅堂

 この寺も移転を繰り返していますが、それも城主の変遷の余波。

本堂正面からは遥かに富田城が見渡せます。色々と理由はあるでしょうが、

富田城に拠り山陰一帯を支配下に置いた尼子氏に敬意を表したとも言えましょうか。

 難攻不落と言われた名城も遂には毛利に下る事になりましたが、

まさか【投降時】という名前のせいではないでしょうが…。

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墓所から遥か月山富田城跡を望む

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城跡遠望

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洞光寺説明書

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洞光寺御朱印

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