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高田寺(愛知県北名古屋市) 道風と円空所縁のお薬師様

2020.09.20(22:22) 704

尾張良ければ全て良し(2020.8.22)

<コース> 夏の青春18きっぷ
JR大阪(5:55) → JR米原(7:42→8:04) → JR大垣(8:36→8:40) → JR名古屋(9:15) → (名鉄犬山線) → 西春 → 名古屋空港行バス5分 → 高田寺北 → 徒歩5分 → 高田寺 → 徒歩20分 → 徳重・名古屋芸大 → (名鉄犬山線) → JR名古屋(15:00) → JR米原(16:09→16:18) → JR大阪(17:42)

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醫王山 寂照院 高田寺(天台宗 東海四十九薬師霊場第二十一番札所)

 この日は、名古屋駅から名鉄に乗って北名古屋市へ。名前から場所はすぐに想像できますが、

この辺りは師勝とも呼ばれていましたからもう少し名前に工夫をして欲しかった気がします。

寺院は西春駅から東へ2㎞弱。歩くと20分掛かりますが、駅から空港行きバスが30分毎に。

確認するとお寺の直ぐ北に停まるのですかさず乗車。便利の良い場所にあるので

巡礼と言うよりもお盆の墓参りと言った感じでした。

 62号線のバス停から南に歩くこと5分。全くの平野で周囲を住宅に囲まれた一角に目指す寺院はありました。

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寺院入口
南向きなのでバス停から行くと反対側にでる。

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仁王門跡の説明
古刹なのに山門が欠落しているのは戦乱に拠る。

 醫王山寂照院高田寺(いおうざんじゃくしょういんこうでんじ)は、

『創建は奈良時代に遡る。壬申の乱で功を挙げた高田首新家(たかだのおびとにいのみ)の菩提を弔うため、

その子首名(おびな)が養老4年(720年)行基菩薩を請じて建立したと伝わる。

「続日本紀」第二十四巻、淳仁天皇天平寶字七年(763年)の条が高田寺の記録に登場する嚆矢である。

その後、大同年間(806~810年)、伝教大師最澄が東国巡錫の折、天台宗となった。

 かつては末寺が十六ヵ寺、創建以来七堂伽藍十二坊を擁した大寺で室町時代に

最盛期を迎えたとされるが、現在まで残るのは重文・薬師堂(本堂)のみ。

建築様式から鎌倉末期或いは室町初期の建立と推定され、旧国宝に指定された理由に

「尾張一の美建築と言って差し支えない。」と言われたほどの美しい建造物である。

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仁王門跡から境内を見る

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参道の先にある重文・薬師堂

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香炉越しに見る薬師堂

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薬師堂近影

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寺院に所縁の重文の説明

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屋根の反りが美しい薬師堂

 その後、寛永年間(1624~1644年)に明正天皇の病気平癒を祈り、

その験があって塔頭の実相坊円忠大徳に薬函を賜ったと言う。

 本尊の薬師如来像も重文で養老4年創建当時の仏と言われる。

普段は秘仏で五十年毎に御開帳を行う。』 とあります。

 由緒は古いですが、寺院全体としては新しい建物。その中にあって

唯一時間が止まったように見えるのが薬師堂。

尾張一かどうかはさておき、優美な建物であるのは間違いありません。

尾張は戦国時代には中心的役割を果たした場所ですから、戦禍に遭うのは

避けられなかったでしょうが、よくぞ残ったものです。

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薬師堂壁のポスター
秘仏も開創1300年で特別開帳の筈が、五輪同様にコロナで来年に延期。

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薬師堂の扉と屋根の構造

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横から見た薬師堂

 参道脇には古筆を納めた筆塚がありますが、平安時代の日本三蹟の一人、

小野道風は春日井市の出身で高田寺との関係も深かった事に由来します。

道風公は眼病平癒や書道上達を薬師如来に祈願し、

本堂修理に寄付をしたり自筆の扁額「醫王山」を奉納しています。

今でも彼に肖って祈願する人が後を絶たないようです。柳に蛙の像はありませんでしたが…。

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薬師堂前から仁王門跡を見る

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薬師堂の「醫王山」の扁額
道風の筆か?

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参道脇の筆塚

 薬師堂を外から参拝した後は、御朱印を拝受すべく参道右にある本坊へ。

綺麗に樹木が植えられた庭を抜けると、手前から書院、観品殿と続き、

その奥にある寺務所で書置きを拝受。伺った所、書院は宿泊研修施設も兼ねているようでした。

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御朱印を拝受するため本坊へ向かう

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研修宿泊施設である書院と聖観世音菩薩を祀る観品殿

観品殿とは何だろうと思い、たまたま庭を掃除されていたお寺の方に伺うと、

住職;「あれは“かんほんでん”と言いまして観音様を祀っている場所です。」

和辻;「一般の方はお参りできないのですか?」

住職;「はい。ここは檀家の方々が法事で使用される場所で、一般の方は薬師堂にお参りして頂いています。」

との話。

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観品殿の扁額

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高田寺由緒記

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高田寺御朱印

 てっきり“かんぴんでん”と読むと思っていたので己の無知を反省。上品下品の“ほん”でした。

【すかんぴん】ではお寺も大変、きちんと棲み分けがなされているようでした。

何処でもお金は【師勝】問題。【香典時】だけに頼っては駄目です。

 御本尊は50年毎の御開帳ですが、今年は開創1300年の特別開帳。しかしコロナのため、来年に延期。

こういった危機こそお薬師様にすがって病気平癒を願うべきと思うのですが、

馬耳【道風】とならない事を祈るばかりです。

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西春郵便局 ; 桜の外枠に高田寺、永遠の塔

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北名古屋市マンホール蓋
マンホールカードはコロナの影響で配布休止中。

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愛知県 トラックバック(-) | コメント(2) | [EDIT]
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コメント
薬師堂・・・ほんと威風堂々としています。

それにここには小野道風公の古筆も納められていたのですね。

観品殿を"かんほんでん"と読む事は私も勉強させて頂きましたm(__)m
【2020/09/21 10:44】 | ヒロぽん #- | [edit]
ヒロぽん様


訪問頂き有難うございます。

このお寺は住宅街にありますが、ここだけ異空間のような感じです。


仏教関係の漢字は、呉音が多いので読みに気を付けないといけませんね。

またお越し下さいませ。

和辻
【2020/09/22 21:11】 | 和辻鉄丈 #- | [edit]
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